10 / 77
10全校集会
しおりを挟む
朝からミンネ達が教室の中央で何かを真剣に話していた。
「おはよう、みんな」
と言えば、
「ねぇ知ってる?今日の全校集会で卒業式の話と何か特別な話が出るらしいの」
と言われた。相変わらず、一足先に情報を仕入れる情報通がいるのね…誰かしら?
「特別」と「何か」
が、みんなの話題の焦点らしい…
生徒会メンバーなんて私には関係ない。
しかしそれを正直に言えない空気感がある。
『みんな大好き、憧れの存在』
それは、絶対的で話題の中心。
その言葉を言ったらノリが悪いと言われ、みんなのテンションを下げることは明らかだ。
みんなに溶け込むように同調するのは、上手く学校で過ごす策略。
生徒会メンバーといえば、
「あっ、先日ダンスのキアヌス先生の所に靴を返しに行ったら、皆様いましたわ」
と言えば、誰かが
「ダンスってことは、もしかして生徒会の皆様現在、婚約者がいない状態でしょう。あれよ、パートナー決めじゃないかしら?」
「「「「えぇ~、確かにそうかも。卒業パーティーのお相手」」」」
一際歓声が上がった。今まで生徒会メンバーにはシリル殿下以外婚約者がいて、私達一年生にとったら初めからセレナさんがいた。(彼女は二学年のため)
勿論誰も生徒会メンバーと交流なんてしたことがない。
だからか途端に夢見る少女の顔をして、みんなうっとり妄想の世界に旅立った…
セレナさんに浮かれて破棄騒動を起こしたメンバーに何を想像できるというのだろう。私は騒動の余波をまともにくらった者として夢も何もない。出来れば平穏を返してほしいなと思うぐらい…
「何よティア難しい顔をしちゃって!こんな楽しい話に乗らないなんて」
とミンネに言われ口角を上げるだけはした。
「ミンネも誰かと踊りたいの?」
と聞けば、
「それは一度は王子様の手を取って、ダンスを踊りたいわよ。乙女の夢よ。身分的に私なんて無理だからこその空想や妄想の世界の話じゃない!ティアはそんな事も思わないの?」
考えてみたけど、
「そうね、思い浮かばないわ」
と言えば
「夢がないわね、ティアらしいけど」
と言って、私とは話していてもつまらなかったのだろう、すぐにミンネは輪の中に戻ってしまった。
言わせてもらえば、現実感ないのよね、王子様とか…
全校集会は講堂で開かれた。
壇上では、生徒会五人のメンバーが並ぶ。あの日と違うのはセレナさんがいないのとネクタイが紺色とグレイが一人だということだけ。
一体あの日のネクタイの色変えは、どんな意味あったのだろうか?クリスマスパーティーに何か関係しているのだろうか。
ボォーと話を聞いていた。卒業生じゃない私にはスケジュール的な進行は関係ないため意識を飛ばしていたから、最初の話を聞き逃した。
「…我々は、一人の女子生徒に助けられた。彼女のおかげで自分達が黒魔術にかけられていた事に気付くきっかけをもらえた。御礼をしたいと思う。この靴、ハイヒールに見覚えがある者はいるかな?あのクリスマスパーティーの終わりに片方だけ階段に置き去られた忘れ物…
もし自分のだと思う者がいたら名乗ってもらえないだろうか?」
と生徒会長ことクラード王太子殿下が言った。
その瞬間一斉に講堂にいた女生徒の右手が上がった。それは風を感じるほど早くに。
えっ
何事?
あのハイヒールは踵が踏まれた痕がある…私が階段で慌てて落とした片方、血も付いているはず。
あの日こんなに沢山の女生徒がハイヒールを落としたっていうの?
それはないわね。
嘘をついてまでどうしたいのよ?
と思ってから、今朝のミンネ達女生徒のダンスのパートナーや王子様が先程言った御礼云々が関係しているのだろう事がわかった。
私の靴だと思ったが、面倒臭いことに巻き込まれるのは、もうたくさんなのでこのまま黙っている事にした。
御礼も何もいらないわ。
先生への新しい靴も購入してしまったし、あれが戻って来たところでサイズも合わない…要らないわね。と結論づけた。
壇上では、生徒会メンバーが困っているようだった。
予想外だったのか?
イヤイヤ、考えればわかるよね、なんかそういう所が、私が彼らに興味がないというか苦手な所だと思うわ。
御礼っていったらあわよくばの方達だって出てくるだろうに…それに朝の段階で期待値はかなり上がっていたし。
婚約者候補、パートナーになりたい女生徒が盛りがついた状態で手を挙げている。
そういう人達は、今まで元婚約者達が防波堤になっていた為、アピールして来なかっただけ。自分達で手放しておいたのだから、女生徒の獰猛な圧を感じた方が今後の為だろうなと思った。
「ティア、やっぱり御礼の話になったね。ハイヒールの落とし物なんてなんか物語性意識してあざといよね~。意味深にして見つけてもらおうとしているんじゃないのかしら?わざとよ絶対に!自分を見つけてというアピールよ」
…
そう解釈されるのね、ハイヒールを忘れて来たこと、公爵令息の頭にハイヒールを落としたことを誰にも言ってなかった…すぐに婚約破棄の騒動に巻き込まれたし。
忘れていたわけではないけど何となく言いだしにくかった。
誰にも言わなくて良かったわ~。
まさかあざといだのアピールだのと言われるなんて…受け取られ方が曲解過ぎだわ。
ここに来てアレを持ってあの日の事を探してくるなんて…
あのハイヒールでセレナさんの黒魔術が解けた?って痛みによっての衝撃以外ないじゃない。(青)が解けて済し崩しに解放されたって事かしら。よくわからないけどね。
話す必要性は感じない、黙ってよう。心に決めた。
周りから
「私の靴です~」
との声が次から次に飛び交っていて、
「嘘つかないでよ、私のよ!」
「あなたこそ嘘つき!私のよ」
「私がパートナーになるのよ」
なんて言い争いが聞こえる…
そして、すぐに
制服の掴み合いに、髪の毛の引っ張り合い…
バチーン、ドカッ
まさか、叩き合い?取っ組み合い?
それは、一瞬で戦場になった。
「痛っ」
関係ない私にも何か飛んできた。
どっかから手が伸びて服も引っ張られた。
「嘘でしょう?参加してません!」
と言ってみたけど、もうみんな戦闘モードに入って、人の話を聞くより勝ち取ることを選択した女生徒ばかりだ。
これは話にならないわ。
悲鳴より、罵声が響き、巻き込まれないように両手で頭を抱え小さくなる。男子生徒と同じように床を這って端に移動する。そういった女生徒も何人かいた。
端に到着して気持ちが大きくなったのか先程喧嘩をふっかけられたからか…
君たち全員もれなく嘘つきでしょうよと上から目線で言いたくなった。心の中で罵声して溜息で隠した。
男子生徒も
「逃げろ!」
「巻き込まれるぞ」
「早く扉を開けろ、女子生徒の戦い怖すぎる!」
とガタガタしている。
確かもう片方の靴まだ処分していないのよねと意識をもう片方の靴に持っていった。早く処分しようと決めた。
この学園貴族ばかりなのに、何故こんなに殺伐と暴力上等のファイターばかりなのかしらと高みの見物をした。
(ミンネったら参戦している…)
「おはよう、みんな」
と言えば、
「ねぇ知ってる?今日の全校集会で卒業式の話と何か特別な話が出るらしいの」
と言われた。相変わらず、一足先に情報を仕入れる情報通がいるのね…誰かしら?
「特別」と「何か」
が、みんなの話題の焦点らしい…
生徒会メンバーなんて私には関係ない。
しかしそれを正直に言えない空気感がある。
『みんな大好き、憧れの存在』
それは、絶対的で話題の中心。
その言葉を言ったらノリが悪いと言われ、みんなのテンションを下げることは明らかだ。
みんなに溶け込むように同調するのは、上手く学校で過ごす策略。
生徒会メンバーといえば、
「あっ、先日ダンスのキアヌス先生の所に靴を返しに行ったら、皆様いましたわ」
と言えば、誰かが
「ダンスってことは、もしかして生徒会の皆様現在、婚約者がいない状態でしょう。あれよ、パートナー決めじゃないかしら?」
「「「「えぇ~、確かにそうかも。卒業パーティーのお相手」」」」
一際歓声が上がった。今まで生徒会メンバーにはシリル殿下以外婚約者がいて、私達一年生にとったら初めからセレナさんがいた。(彼女は二学年のため)
勿論誰も生徒会メンバーと交流なんてしたことがない。
だからか途端に夢見る少女の顔をして、みんなうっとり妄想の世界に旅立った…
セレナさんに浮かれて破棄騒動を起こしたメンバーに何を想像できるというのだろう。私は騒動の余波をまともにくらった者として夢も何もない。出来れば平穏を返してほしいなと思うぐらい…
「何よティア難しい顔をしちゃって!こんな楽しい話に乗らないなんて」
とミンネに言われ口角を上げるだけはした。
「ミンネも誰かと踊りたいの?」
と聞けば、
「それは一度は王子様の手を取って、ダンスを踊りたいわよ。乙女の夢よ。身分的に私なんて無理だからこその空想や妄想の世界の話じゃない!ティアはそんな事も思わないの?」
考えてみたけど、
「そうね、思い浮かばないわ」
と言えば
「夢がないわね、ティアらしいけど」
と言って、私とは話していてもつまらなかったのだろう、すぐにミンネは輪の中に戻ってしまった。
言わせてもらえば、現実感ないのよね、王子様とか…
全校集会は講堂で開かれた。
壇上では、生徒会五人のメンバーが並ぶ。あの日と違うのはセレナさんがいないのとネクタイが紺色とグレイが一人だということだけ。
一体あの日のネクタイの色変えは、どんな意味あったのだろうか?クリスマスパーティーに何か関係しているのだろうか。
ボォーと話を聞いていた。卒業生じゃない私にはスケジュール的な進行は関係ないため意識を飛ばしていたから、最初の話を聞き逃した。
「…我々は、一人の女子生徒に助けられた。彼女のおかげで自分達が黒魔術にかけられていた事に気付くきっかけをもらえた。御礼をしたいと思う。この靴、ハイヒールに見覚えがある者はいるかな?あのクリスマスパーティーの終わりに片方だけ階段に置き去られた忘れ物…
もし自分のだと思う者がいたら名乗ってもらえないだろうか?」
と生徒会長ことクラード王太子殿下が言った。
その瞬間一斉に講堂にいた女生徒の右手が上がった。それは風を感じるほど早くに。
えっ
何事?
あのハイヒールは踵が踏まれた痕がある…私が階段で慌てて落とした片方、血も付いているはず。
あの日こんなに沢山の女生徒がハイヒールを落としたっていうの?
それはないわね。
嘘をついてまでどうしたいのよ?
と思ってから、今朝のミンネ達女生徒のダンスのパートナーや王子様が先程言った御礼云々が関係しているのだろう事がわかった。
私の靴だと思ったが、面倒臭いことに巻き込まれるのは、もうたくさんなのでこのまま黙っている事にした。
御礼も何もいらないわ。
先生への新しい靴も購入してしまったし、あれが戻って来たところでサイズも合わない…要らないわね。と結論づけた。
壇上では、生徒会メンバーが困っているようだった。
予想外だったのか?
イヤイヤ、考えればわかるよね、なんかそういう所が、私が彼らに興味がないというか苦手な所だと思うわ。
御礼っていったらあわよくばの方達だって出てくるだろうに…それに朝の段階で期待値はかなり上がっていたし。
婚約者候補、パートナーになりたい女生徒が盛りがついた状態で手を挙げている。
そういう人達は、今まで元婚約者達が防波堤になっていた為、アピールして来なかっただけ。自分達で手放しておいたのだから、女生徒の獰猛な圧を感じた方が今後の為だろうなと思った。
「ティア、やっぱり御礼の話になったね。ハイヒールの落とし物なんてなんか物語性意識してあざといよね~。意味深にして見つけてもらおうとしているんじゃないのかしら?わざとよ絶対に!自分を見つけてというアピールよ」
…
そう解釈されるのね、ハイヒールを忘れて来たこと、公爵令息の頭にハイヒールを落としたことを誰にも言ってなかった…すぐに婚約破棄の騒動に巻き込まれたし。
忘れていたわけではないけど何となく言いだしにくかった。
誰にも言わなくて良かったわ~。
まさかあざといだのアピールだのと言われるなんて…受け取られ方が曲解過ぎだわ。
ここに来てアレを持ってあの日の事を探してくるなんて…
あのハイヒールでセレナさんの黒魔術が解けた?って痛みによっての衝撃以外ないじゃない。(青)が解けて済し崩しに解放されたって事かしら。よくわからないけどね。
話す必要性は感じない、黙ってよう。心に決めた。
周りから
「私の靴です~」
との声が次から次に飛び交っていて、
「嘘つかないでよ、私のよ!」
「あなたこそ嘘つき!私のよ」
「私がパートナーになるのよ」
なんて言い争いが聞こえる…
そして、すぐに
制服の掴み合いに、髪の毛の引っ張り合い…
バチーン、ドカッ
まさか、叩き合い?取っ組み合い?
それは、一瞬で戦場になった。
「痛っ」
関係ない私にも何か飛んできた。
どっかから手が伸びて服も引っ張られた。
「嘘でしょう?参加してません!」
と言ってみたけど、もうみんな戦闘モードに入って、人の話を聞くより勝ち取ることを選択した女生徒ばかりだ。
これは話にならないわ。
悲鳴より、罵声が響き、巻き込まれないように両手で頭を抱え小さくなる。男子生徒と同じように床を這って端に移動する。そういった女生徒も何人かいた。
端に到着して気持ちが大きくなったのか先程喧嘩をふっかけられたからか…
君たち全員もれなく嘘つきでしょうよと上から目線で言いたくなった。心の中で罵声して溜息で隠した。
男子生徒も
「逃げろ!」
「巻き込まれるぞ」
「早く扉を開けろ、女子生徒の戦い怖すぎる!」
とガタガタしている。
確かもう片方の靴まだ処分していないのよねと意識をもう片方の靴に持っていった。早く処分しようと決めた。
この学園貴族ばかりなのに、何故こんなに殺伐と暴力上等のファイターばかりなのかしらと高みの見物をした。
(ミンネったら参戦している…)
29
お気に入りに追加
524
あなたにおすすめの小説
人質姫と忘れんぼ王子
雪野 結莉
恋愛
何故か、同じ親から生まれた姉妹のはずなのに、第二王女の私は冷遇され、第一王女のお姉様ばかりが可愛がられる。
やりたいことすらやらせてもらえず、諦めた人生を送っていたが、戦争に負けてお金の為に私は売られることとなった。
お姉様は悠々と今まで通りの生活を送るのに…。
初めて投稿します。
書きたいシーンがあり、そのために書き始めました。
初めての投稿のため、何度も改稿するかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
小説家になろう様にも掲載しております。
読んでくださった方が、表紙を作ってくださいました。
新○文庫風に作ったそうです。
気に入っています(╹◡╹)

【完結】熟成されて育ちきったお花畑に抗います。離婚?いえ、今回は国を潰してあげますわ
との
恋愛
2月のコンテストで沢山の応援をいただき、感謝です。
「王家の念願は今度こそ叶うのか!?」とまで言われるビルワーツ侯爵家令嬢との婚約ですが、毎回婚約破棄してきたのは王家から。
政より自分達の欲を優先して国を傾けて、その度に王命で『婚約』を申しつけてくる。その挙句、大勢の前で『婚約破棄だ!』と叫ぶ愚か者達にはもううんざり。
ビルワーツ侯爵家の資産を手に入れたい者達に翻弄されるのは、もうおしまいにいたしましょう。
地獄のような人生から巻き戻ったと気付き、新たなスタートを切ったエレーナは⋯⋯幸せを掴むために全ての力を振り絞ります。
全てを捨てるのか、それとも叩き壊すのか⋯⋯。
祖父、母、エレーナ⋯⋯三世代続いた王家とビルワーツ侯爵家の争いは、今回で終止符を打ってみせます。
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
完結迄予約投稿済。
R15は念の為・・

人質王女の婚約者生活(仮)〜「君を愛することはない」と言われたのでひとときの自由を満喫していたら、皇太子殿下との秘密ができました〜
清川和泉
恋愛
幼い頃に半ば騙し討ちの形で人質としてブラウ帝国に連れて来られた、隣国ユーリ王国の王女クレア。
クレアは皇女宮で毎日皇女らに下女として過ごすように強要されていたが、ある日属国で暮らしていた皇太子であるアーサーから「彼から愛されないこと」を条件に婚約を申し込まれる。
(過去に、婚約するはずの女性がいたと聞いたことはあるけれど…)
そう考えたクレアは、彼らの仲が公になるまでの繋ぎの婚約者を演じることにした。
移住先では夢のような好待遇、自由な時間をもつことができ、仮初めの婚約者生活を満喫する。
また、ある出来事がきっかけでクレア自身に秘められた力が解放され、それはアーサーとクレアの二人だけの秘密に。行動を共にすることも増え徐々にアーサーとの距離も縮まっていく。
「俺は君を愛する資格を得たい」
(皇太子殿下には想い人がいたのでは。もしかして、私を愛せないのは別のことが理由だった…?)
これは、不遇な人質王女のクレアが不思議な力で周囲の人々を幸せにし、クレア自身も幸せになっていく物語。
変態婚約者を無事妹に奪わせて婚約破棄されたので気ままな城下町ライフを送っていたらなぜだか王太子に溺愛されることになってしまいました?!
utsugi
恋愛
私、こんなにも婚約者として貴方に尽くしてまいりましたのにひどすぎますわ!(笑)
妹に婚約者を奪われ婚約破棄された令嬢マリアベルは悲しみのあまり(?)生家を抜け出し城下町で庶民として気ままな生活を送ることになった。身分を隠して自由に生きようと思っていたのにひょんなことから光魔法の能力が開花し半強制的に魔法学校に入学させられることに。そのうちなぜか王太子から溺愛されるようになったけれど王太子にはなにやら秘密がありそうで……?!
※適宜内容を修正する場合があります
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))

【コミカライズ決定】地味令嬢は冤罪で処刑されて逆行転生したので、華麗な悪女を目指します!~目隠れ美形の天才王子に溺愛されまして~
胡蝶乃夢
恋愛
婚約者である王太子の望む通り『理想の淑女』として尽くしてきたにも関わらず、婚約破棄された挙句に冤罪で処刑されてしまった公爵令嬢ガーネット。
時間が遡り目覚めたガーネットは、二度と自分を犠牲にして尽くしたりしないと怒り、今度は自分勝手に生きる『華麗な悪女』になると決意する。
王太子の弟であるルベリウス王子にガーネットは留学をやめて傍にいて欲しいと願う。
処刑された時、留学中でいなかった彼がガーネットの傍にいることで運命は大きく変わっていく。
これは、不憫な地味令嬢が華麗な悪女へと変貌して周囲を魅了し、幼馴染の天才王子にも溺愛され、ざまぁして幸せになる物語です。

【完結】 悪役令嬢が死ぬまでにしたい10のこと
淡麗 マナ
恋愛
2022/04/07 小説ホットランキング女性向け1位に入ることができました。皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。
第3回 一二三書房WEB小説大賞の最終選考作品です。(5,668作品のなかで45作品)
※コメント欄でネタバレしています。私のミスです。ネタバレしたくない方は読み終わったあとにコメントをご覧ください。
原因不明の病により、余命3ヶ月と診断された公爵令嬢のフェイト・アシュフォード。
よりによって今日は、王太子殿下とフェイトの婚約が発表されるパーティの日。
王太子殿下のことを考えれば、わたくしは身を引いたほうが良い。
どうやって婚約をお断りしようかと考えていると、王太子殿下の横には容姿端麗の女性が。逆に婚約破棄されて傷心するフェイト。
家に帰り、一冊の本をとりだす。それはフェイトが敬愛する、悪役令嬢とよばれた公爵令嬢ヴァイオレットが活躍する物語。そのなかに、【死ぬまでにしたい10のこと】を決める描写があり、フェイトはそれを真似してリストを作り、生きる指針とする。
1.余命のことは絶対にだれにも知られないこと。
2.悪役令嬢ヴァイオレットになりきる。あえて人から嫌われることで、自分が死んだ時の悲しみを減らす。(これは実行できなくて、後で変更することになる)
3.必ず病気の原因を突き止め、治療法を見つけだし、他の人が病気にならないようにする。
4.ノブレス・オブリージュ 公爵令嬢としての責務をいつもどおり果たす。
5.お父様と弟の問題を解決する。
それと、目に入れても痛くない、白蛇のイタムの新しい飼い主を探さねばなりませんし、恋……というものもしてみたいし、矛盾していますけれど、友達も欲しい。etc.
リストに従い、持ち前の執務能力、するどい観察眼を持って、人々の問題や悩みを解決していくフェイト。
ただし、悪役令嬢の振りをして、人から嫌われることは上手くいかない。逆に好かれてしまう! では、リストを変更しよう。わたくしの身代わりを立て、遠くに嫁いでもらうのはどうでしょう?
たとえ失敗しても10のリストを修正し、最善を尽くすフェイト。
これはフェイトが、余命3ヶ月で10のしたいことを実行する物語。皆を自らの死によって悲しませない為に足掻き、運命に立ち向かう、逆転劇。
【注意点】
恋愛要素は弱め。
設定はかなりゆるめに作っています。
1人か、2人、苛立つキャラクターが出てくると思いますが、爽快なざまぁはありません。
2章以降だいぶ殺伐として、不穏な感じになりますので、合わないと思ったら辞めることをお勧めします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる