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ハナが消えて二年が経った。私は、14歳になった。ハナの言い付け通り魔力の循環は毎日やり、癒しの水も薔薇達にあげている。
我が家は、薔薇の館と言われ始めている。お母様のお茶会に参加したいご婦人が多いらしく人気スポットになった。
あんなに一時は恥をかいた事や私の魔法を軽視していたと思ったけど、今や手のひら返し。両親は私の魔法を自慢している。
「キイロ、ソラ、悪戯しないで」
と言えば、小さき者の二人は、ピタっと空中で止まり、こちらを振り返る。
私は、クッキーの缶をチラッと見せれば、勢いよく突っ込んできた。マヤが詰めた荷物を荒らした二人に溜息を吐くと、マヤが、
「不思議ですね、私には妖精が見えないのにこうやって荒らした証拠は残すんですね」
と何に感動しているんだか?と再び溜息を吐いていれば、この二人の妖精に、愚痴を言う。
「私だって王宮に行きたくないのよ、しかし命令なんだからしょうがないじゃない?」
と伝える。自分が生まれた場所を離れたくないのかなとハナの事を思い出した。ハナが消えた後、黄色の薔薇から生まれた妖精のキイロと翌年薄い青い薔薇から生まれたソラ、この二人は…
『慌てん坊か跳ねっ返りか変わり者か』
と言われたが、そんなことなかった。とても可愛い子。黄色のドレスと薄い青色ドレスを纏い、昼間も元気いっぱいに遊んでいる。
「お嬢様、ディオン王子様がお見えになりました」
と執事が呼びに来た。今やすっかり薔薇友ならぬ園芸仲間である。
「はい、今行きます。マヤあとよろしくね」
相変わらず、見目麗しい方は、少年というより青年。とにかく老若男女に人気がある。美しさの上も下も見えない。
「やあ、クリス、すまないね」
「いえ、ディオン王子様、気にしないでください」
と言うと、困った顔をする。美青年は、どんな顔しても絵になる。
「王妃が我儘を言って、クリスに王家の薔薇園を作らせるなんて、驚いたよ」
「いえ、家族も大変名誉な事だと言っております。お気になさらず」
と言えば、ディオン王子は少し笑って、
「でもね、妖精達は怒っているみたい」
と自身の皿の上にあったケーキに小さき者達の小さな踏んだ跡がある。
「こら!キイロ、ソラ、不敬よ!」
注意しても出てこない。ディオン王子は、
「あぁ、私も見てみたいよ」
と溜息を吐く。
ディオン王子は、妖精が見えない。私は、ハナがディオン王子の中に入ったと思ったのだけど、昔、魔力を融合するには身体を作り変えるから危険と言っていた言葉を思い出していた。
ハナはディオン王子を包んで中に入らず消えた…
ハナは幸せだったのかな?
「新しいパンジーやポピーをご覧になりますか?」
と言って庭を案内する。
「美しいね、キラキラ輝いているよ!」
とディオン王子は、夢中にパンジーやポピーを手で軽く撫でるように触りながら、ニコニコ笑顔ではしゃぐ。
「ねぇ、クリス、土の配合は…」
とか土まで触って、我が家のメイドも服が汚れてしまうと慌てている。
しかし、今日のディオン王子は、空回りの元気さだ。
「ディオン王子、何かありましたか?随分と明るく振る舞っていらっしゃいますが?」
と聞くとディオン王子は、笑いながら溜息をつきながら、
「クリスにはお見通しだね。マクロスのことなんだ」
「えぇ、マクロス王子ですか?」
「今、私が気に食わないのか口を聞いてくれなくてね、最近は、勝手に街に降りて護衛を、困らしたり派手に遊んだりしているらしい。私の身体が弱かったせいでマクロスには、幼少期に王子としてプレッシャーをかけてしまったせいもあるんだろうけど」
いや、違うだろう。マクロス王子は、現実逃避だろう。健康になったディオン王子は、今までの王子としての責務を果たそうと一生懸命勉強したり政治を学んだりしていた。唯一の息抜きが薔薇の育成というほどに。それは、見た目だけじゃなく努力が周りから評価されて、やっぱり王太子は、ディオン王子にという声が大きくなった。
これは、マクロス王子も面白くないのだろう。
「大丈夫ですか?ディオン王子。私は、政治的なあれこれはわかりませんが、やはり令嬢の間でも王太子の件は噂になっております」
と言えば、ディオン王子は溜息をついて、
「私は、王子としての責務を二年しか果たしていないが、マクロスは、生まれてからずっとしてきたんだ。先に生まれたから王太子ではないんだよ!」
と噂を否定する発言をした。
「ディオン王子…」
この見目麗しい方も苦しんでいるんだなぁと思った。
「ディオン王子、最近スズランを植えたんです。少しこちらに来てくれませんか?」
とまだ蕾の薄い色の珠花がかろうじて見えているすずらん。緑色の葉が勢いよく成長して、綺麗なカーブを描いている。
「耳を、すませて」
小さくシャンシャンと聞こえる。
「クリス、シャンシャンって」
とディオン王子は子供みたいにはしゃぐ。本当に花が好きなんだと思う。
「妖精が生まれるかもしれないらしいの、まだわからないのです。成長してみないとね。でもキイロは、いつもこの葉っぱで滑って遊んで、ソラはいても歌を聞かせているんです」
と話すと、ディオン王子は、興味津々で、
「成長してみないとわからないのか」
と言った。
「はい、ディオン王子もわからないじゃないですか?成長途中でしょう?」
と笑えば、
「そうだな、王太子の件は、わからないな。私が決める事ではない」
と先程とは違う決意が見えた。
とても素敵な顔をしている。きっと十人令嬢がいれば十人恋に落ちるような王子様だ。思わず視線を外した。
『ハナに会いたいな』
きっとハナだったら、ほら見なさい私のディオンは素敵なの、カッコいいでしょう!って胸を張ってそうだと思う。
きっと今このディオン王子の姿を一番喜んでいるのは、ハナだと思った。
「クリス、ありがとう。今日は、その…弱っているところを助けてもらって…何だか恥ずかしくなったよ」
「何ですか、急に。ソラが生まれた薔薇の苗は、ディオン王子から頂いたもの。ソラがずっとディオン王子の周りをウロウロしていて落ち着かない様子でしたので、きっとディオン王子の心のざわめきを感じていたんでしょうね」
と話すと、ディオン王子は、真剣な表情をして、
「クリス、やっぱり私は、クリスに婚約者になってもらいたいんだ。薔薇を育てたい気持ちは私もよくわかる。でも私は、クリスがいいんだ。もう一度考えてくれないか?16歳の誕生日会に参加して欲しいし、発表したい」
「それは…」
以前、ディオン王子から頂いた薔薇からソラが生まれた事が嬉しくて報告していた時に、ディオン王子から婚約の打診をもらった。彼の優しいところは、親に、言わないところだ。親を通せば断れないからだ。
「ディオン王子…私は」
その続きが言えない。ディオン王子は、薔薇友で気持ちのいい青年だ。そして素敵だ。私だって婚約者は欲しい。こんな理想の王子様を断る馬鹿はいない。
こうなったらいいなと思い描く未来はある。
でも私の心にハナがいる。あの子は、ディオン王子を想い、側にいたいと望んでいた。恋をしていた。
それは眩しいほどに輝いて、暖かくて、小さな花は可憐で美しくて。
あれを見ていた私は、彼の手を取ろうとすれば、その前に私の手を引いてしまう。
ディオン王子は、何とも言わずにいつも通り笑って、
「少し考えて欲しい」
と言った。
「はい、ありがとうございます」
帰りの馬車の見送りも、決してその話を念押しせずに、新しい花の苗の話や某国にある珍しい苗の話や種から育ててみたいとかの話をしてくれた。
優しい人だ。そして素敵な人。
こんな素晴らしい人はいないと思う。
「何やってんのよノロマ!私のディオンを悲しませるんじゃないわよ!」
と声がする。この威勢のいい、すぐに私を馬鹿にする発言、懐かしいなぁ。
「あんたみたいなノロマで馬鹿な令嬢を婚約者にしたいなんてディオンしかいないんだからね!わかっている?心が優しいディオンだからあんたにも手を差し出しているのよ。それを一度ならずに二度までも私のディオンの手を拒否するなんて信じられないわ。呪ってやるわよ」
「ハナ、ハナ、帰ってきたの?」
と私の手が暗闇の中に浮く。月に照らされた手。ぽわーんとした光る小さき者はいない。
ハナはいなかった。
私は、ハナに何を言うつもりだったんだろう?
暗い夜は、何も答えてくれない。
答えは自分で見つけなくてはいけない。
我が家は、薔薇の館と言われ始めている。お母様のお茶会に参加したいご婦人が多いらしく人気スポットになった。
あんなに一時は恥をかいた事や私の魔法を軽視していたと思ったけど、今や手のひら返し。両親は私の魔法を自慢している。
「キイロ、ソラ、悪戯しないで」
と言えば、小さき者の二人は、ピタっと空中で止まり、こちらを振り返る。
私は、クッキーの缶をチラッと見せれば、勢いよく突っ込んできた。マヤが詰めた荷物を荒らした二人に溜息を吐くと、マヤが、
「不思議ですね、私には妖精が見えないのにこうやって荒らした証拠は残すんですね」
と何に感動しているんだか?と再び溜息を吐いていれば、この二人の妖精に、愚痴を言う。
「私だって王宮に行きたくないのよ、しかし命令なんだからしょうがないじゃない?」
と伝える。自分が生まれた場所を離れたくないのかなとハナの事を思い出した。ハナが消えた後、黄色の薔薇から生まれた妖精のキイロと翌年薄い青い薔薇から生まれたソラ、この二人は…
『慌てん坊か跳ねっ返りか変わり者か』
と言われたが、そんなことなかった。とても可愛い子。黄色のドレスと薄い青色ドレスを纏い、昼間も元気いっぱいに遊んでいる。
「お嬢様、ディオン王子様がお見えになりました」
と執事が呼びに来た。今やすっかり薔薇友ならぬ園芸仲間である。
「はい、今行きます。マヤあとよろしくね」
相変わらず、見目麗しい方は、少年というより青年。とにかく老若男女に人気がある。美しさの上も下も見えない。
「やあ、クリス、すまないね」
「いえ、ディオン王子様、気にしないでください」
と言うと、困った顔をする。美青年は、どんな顔しても絵になる。
「王妃が我儘を言って、クリスに王家の薔薇園を作らせるなんて、驚いたよ」
「いえ、家族も大変名誉な事だと言っております。お気になさらず」
と言えば、ディオン王子は少し笑って、
「でもね、妖精達は怒っているみたい」
と自身の皿の上にあったケーキに小さき者達の小さな踏んだ跡がある。
「こら!キイロ、ソラ、不敬よ!」
注意しても出てこない。ディオン王子は、
「あぁ、私も見てみたいよ」
と溜息を吐く。
ディオン王子は、妖精が見えない。私は、ハナがディオン王子の中に入ったと思ったのだけど、昔、魔力を融合するには身体を作り変えるから危険と言っていた言葉を思い出していた。
ハナはディオン王子を包んで中に入らず消えた…
ハナは幸せだったのかな?
「新しいパンジーやポピーをご覧になりますか?」
と言って庭を案内する。
「美しいね、キラキラ輝いているよ!」
とディオン王子は、夢中にパンジーやポピーを手で軽く撫でるように触りながら、ニコニコ笑顔ではしゃぐ。
「ねぇ、クリス、土の配合は…」
とか土まで触って、我が家のメイドも服が汚れてしまうと慌てている。
しかし、今日のディオン王子は、空回りの元気さだ。
「ディオン王子、何かありましたか?随分と明るく振る舞っていらっしゃいますが?」
と聞くとディオン王子は、笑いながら溜息をつきながら、
「クリスにはお見通しだね。マクロスのことなんだ」
「えぇ、マクロス王子ですか?」
「今、私が気に食わないのか口を聞いてくれなくてね、最近は、勝手に街に降りて護衛を、困らしたり派手に遊んだりしているらしい。私の身体が弱かったせいでマクロスには、幼少期に王子としてプレッシャーをかけてしまったせいもあるんだろうけど」
いや、違うだろう。マクロス王子は、現実逃避だろう。健康になったディオン王子は、今までの王子としての責務を果たそうと一生懸命勉強したり政治を学んだりしていた。唯一の息抜きが薔薇の育成というほどに。それは、見た目だけじゃなく努力が周りから評価されて、やっぱり王太子は、ディオン王子にという声が大きくなった。
これは、マクロス王子も面白くないのだろう。
「大丈夫ですか?ディオン王子。私は、政治的なあれこれはわかりませんが、やはり令嬢の間でも王太子の件は噂になっております」
と言えば、ディオン王子は溜息をついて、
「私は、王子としての責務を二年しか果たしていないが、マクロスは、生まれてからずっとしてきたんだ。先に生まれたから王太子ではないんだよ!」
と噂を否定する発言をした。
「ディオン王子…」
この見目麗しい方も苦しんでいるんだなぁと思った。
「ディオン王子、最近スズランを植えたんです。少しこちらに来てくれませんか?」
とまだ蕾の薄い色の珠花がかろうじて見えているすずらん。緑色の葉が勢いよく成長して、綺麗なカーブを描いている。
「耳を、すませて」
小さくシャンシャンと聞こえる。
「クリス、シャンシャンって」
とディオン王子は子供みたいにはしゃぐ。本当に花が好きなんだと思う。
「妖精が生まれるかもしれないらしいの、まだわからないのです。成長してみないとね。でもキイロは、いつもこの葉っぱで滑って遊んで、ソラはいても歌を聞かせているんです」
と話すと、ディオン王子は、興味津々で、
「成長してみないとわからないのか」
と言った。
「はい、ディオン王子もわからないじゃないですか?成長途中でしょう?」
と笑えば、
「そうだな、王太子の件は、わからないな。私が決める事ではない」
と先程とは違う決意が見えた。
とても素敵な顔をしている。きっと十人令嬢がいれば十人恋に落ちるような王子様だ。思わず視線を外した。
『ハナに会いたいな』
きっとハナだったら、ほら見なさい私のディオンは素敵なの、カッコいいでしょう!って胸を張ってそうだと思う。
きっと今このディオン王子の姿を一番喜んでいるのは、ハナだと思った。
「クリス、ありがとう。今日は、その…弱っているところを助けてもらって…何だか恥ずかしくなったよ」
「何ですか、急に。ソラが生まれた薔薇の苗は、ディオン王子から頂いたもの。ソラがずっとディオン王子の周りをウロウロしていて落ち着かない様子でしたので、きっとディオン王子の心のざわめきを感じていたんでしょうね」
と話すと、ディオン王子は、真剣な表情をして、
「クリス、やっぱり私は、クリスに婚約者になってもらいたいんだ。薔薇を育てたい気持ちは私もよくわかる。でも私は、クリスがいいんだ。もう一度考えてくれないか?16歳の誕生日会に参加して欲しいし、発表したい」
「それは…」
以前、ディオン王子から頂いた薔薇からソラが生まれた事が嬉しくて報告していた時に、ディオン王子から婚約の打診をもらった。彼の優しいところは、親に、言わないところだ。親を通せば断れないからだ。
「ディオン王子…私は」
その続きが言えない。ディオン王子は、薔薇友で気持ちのいい青年だ。そして素敵だ。私だって婚約者は欲しい。こんな理想の王子様を断る馬鹿はいない。
こうなったらいいなと思い描く未来はある。
でも私の心にハナがいる。あの子は、ディオン王子を想い、側にいたいと望んでいた。恋をしていた。
それは眩しいほどに輝いて、暖かくて、小さな花は可憐で美しくて。
あれを見ていた私は、彼の手を取ろうとすれば、その前に私の手を引いてしまう。
ディオン王子は、何とも言わずにいつも通り笑って、
「少し考えて欲しい」
と言った。
「はい、ありがとうございます」
帰りの馬車の見送りも、決してその話を念押しせずに、新しい花の苗の話や某国にある珍しい苗の話や種から育ててみたいとかの話をしてくれた。
優しい人だ。そして素敵な人。
こんな素晴らしい人はいないと思う。
「何やってんのよノロマ!私のディオンを悲しませるんじゃないわよ!」
と声がする。この威勢のいい、すぐに私を馬鹿にする発言、懐かしいなぁ。
「あんたみたいなノロマで馬鹿な令嬢を婚約者にしたいなんてディオンしかいないんだからね!わかっている?心が優しいディオンだからあんたにも手を差し出しているのよ。それを一度ならずに二度までも私のディオンの手を拒否するなんて信じられないわ。呪ってやるわよ」
「ハナ、ハナ、帰ってきたの?」
と私の手が暗闇の中に浮く。月に照らされた手。ぽわーんとした光る小さき者はいない。
ハナはいなかった。
私は、ハナに何を言うつもりだったんだろう?
暗い夜は、何も答えてくれない。
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