108 / 120
108 私の気持ち 1
しおりを挟む
「ミランダちゃん…」
「…」
心配気に私を見る義兄と固まってしまったかのような無表情のアンドル王子様。
「大変お騒がせいたしました。呆れて残念で、怒ってしまって、感情が抑えられずに眼鏡を取ってしまいました。お義兄様が用意してくれたこの眼鏡の端…少し壊してしまいました。申し訳ございません」
「そんな小さな事気にしなくていい…それより、マリングレー王国の第二王女だと言ってしまって…私は、…」
下を向いたお義兄様。
「本当は今すぐにでも発言の撤回をしたいのですけど、そんな馬鹿な話に誰も受け流してはくれないでしょう、ね。言った責任は取りますが、マリングレー王国で責務を行うつもりはありません。私、あの国に対して義理はないと思ってますから。お義兄様、今のままでいさせてもらえませんか?」
と言えば、
「もちろんと答えたいけど、今まで通りにはいかない、と思う…我が家はあくまで伯爵家、王族を名乗ったミランダ様とは…家族としては過ごせなくなる。王族預かりの客人としてになるかと思う、いや、思います。父上がどこまで考えていたかわからないですが…」
客人…
やっぱりそうだよね。
会った頃に戻るのか。せっかく養女として、家族を教えてもらったのに…
あの温かくて、照れ臭くて、困るような大袈裟な情を、もう感じられないかと思うと…
視界が歪んだ。
もう感じることが出来ないと思ってしまうと全てが無くなるみたいに、無性に後悔する。
あんな屁理屈王女達の為に…
なんで私の大切な場所を失わなくてはいけないのだろう,
何故私は、我慢出来なかったのだろう…
もう少し考えれば、身分を明かさなくても誰かが…
と思った時点で、これはこうなるように仕組まれた演目というリウム王子の言葉を思い出した。
私のお披露目会だと。
「ミランダ様」
とお義兄様が私の頬に手を伸ばしかけて、アンドル王子様が、私の腕をご自分の方に引き寄せた。
見上げるとやっぱり無表情。
涙が溢れて、反対の手に用意したハンカチで拭われた。
その行動に驚いて、彼の顔を見つめてしまう。
随分と周りが騒がしくて、知らずに息を止めていた。
「ミランダ嬢、呼吸して…
少し、私に時間を下さい」
それは、少し威圧のある低い声。有無も言わさないと言う事だろうか。
「は、い」
「グレゴリー、ディライド、私は少し二人で話したい。リウム王子、マリングレー王国側には、事前に許可を得ている…この場を離れてくれないか。私達はみんなが見えるこの位置にいるから」
と言われれば、二人は退いていく。
私は、何が起こっているのか、どうすれば良いのかと考えながら、お友達を怒らせてしまった事に、彼を見つめながら話しかけるタイミングを探す。
彼が、一息ついた。
このタイミングで、謝ろう。
「アンドル王子様、申し訳ございません、この夜会の準備をずっとされていたのに、めちゃくちゃにしてしまって。私がもっと大人しくしていたら、こんな騒ぎにはならなかったのに…」
「ハァ、何故ミランダ嬢が謝る?その必要は全くない。ティア王女…いや、夢見の乙女達やマユリカ王女をぶつけて、社交界の追放、立場的にもう言い逃れは出来ない状況にしようと計画していたから、ただ陛下達の計画は知らなかった。ミランダ嬢の王族表明の披露する場になるとは、私も聞いていなかった。ミランダ嬢は、その精神的に大丈夫か?」
表情は無表情なのに、先程私の涙を拭いてくれたハンカチ…月下美人の葉が揺れている。
「ええ、全然大丈夫じゃありません。非常に損傷を負いましたよ。全く…」
と言えば、やっとアンドル王子の表情が崩れた。
「やっと表情筋が動いて、驚いた顔になりましたよ」
と言うと、慌て自分の顔を触っている。
「ああ、とんでもなく緊張していた。だって、ミランダ嬢が、女神で、驚いただけじゃなくて、女神が私を見て、話していて、でもその声がミランダ嬢で、頭の中がパニックで。でもそんな事ミランダ嬢に言えないだろう?あなたの方が、先程も含めて暴言を言われていて傷ついただろうに。私の驚きなんて、私の話なんて烏滸がましいし。そしたら何を話せば良いかわからなくなって緊張してって…あー、結局全部話してしまった」
と情けなさそうな表情をした。
「ふふ、また違う顔になりました。緊張する必要はないでしょう?私が女神?いえ、ご自分のご尊顔を見て下さい、絵本の王子様、ザ王子ですよ」
「ハァーーー
王子いいすぎだよ、ミランダ嬢も王女って呼ぼうか?宣言したし」
慌て、
「嫌です。絶対に嫌、呼ばれたくない」
「…でしょう?少しは私の気持ちわかる?もう王子って呼ばないで欲しい」
いや、それは出来ないでしょう。
あなたこの国の王子ですもの!
「君だってマリングレー王国の第二王女でしょう?」
「えっ?今考えている事口に出してましたか?」
「いや、出してないけど、わかるよ、そのくらい。ほら呼んでよ。今なら、私が職業王子って皮肉を言いたい気持ち、ミランダ嬢ならわかるでしょう?」
と目の前の王子は少し意地悪な笑顔になった。
「うぅ…アンドルさ、ま…」
と言えば、ありえないくらい真っ赤な顔になってしまった。
倒れるのではないかと心配になるぐらい。
「大丈夫ですか?ねぇ、顔の赤さが尋常じゃないわ、外に出て夜風にあたる方がいいのではない?」
と言えば、私の腕を軽く掴み、
「それ、採用…」
と言って、片手で口を押さえて私を見つめる目は、今まで見た事もないほど色気を含んでいて…私に甘えるようで、先程の威圧のある低い声とは違うのに、
同じ反応をして、
「は、い」
と彼の手に自分の手をのせていた。
「…」
心配気に私を見る義兄と固まってしまったかのような無表情のアンドル王子様。
「大変お騒がせいたしました。呆れて残念で、怒ってしまって、感情が抑えられずに眼鏡を取ってしまいました。お義兄様が用意してくれたこの眼鏡の端…少し壊してしまいました。申し訳ございません」
「そんな小さな事気にしなくていい…それより、マリングレー王国の第二王女だと言ってしまって…私は、…」
下を向いたお義兄様。
「本当は今すぐにでも発言の撤回をしたいのですけど、そんな馬鹿な話に誰も受け流してはくれないでしょう、ね。言った責任は取りますが、マリングレー王国で責務を行うつもりはありません。私、あの国に対して義理はないと思ってますから。お義兄様、今のままでいさせてもらえませんか?」
と言えば、
「もちろんと答えたいけど、今まで通りにはいかない、と思う…我が家はあくまで伯爵家、王族を名乗ったミランダ様とは…家族としては過ごせなくなる。王族預かりの客人としてになるかと思う、いや、思います。父上がどこまで考えていたかわからないですが…」
客人…
やっぱりそうだよね。
会った頃に戻るのか。せっかく養女として、家族を教えてもらったのに…
あの温かくて、照れ臭くて、困るような大袈裟な情を、もう感じられないかと思うと…
視界が歪んだ。
もう感じることが出来ないと思ってしまうと全てが無くなるみたいに、無性に後悔する。
あんな屁理屈王女達の為に…
なんで私の大切な場所を失わなくてはいけないのだろう,
何故私は、我慢出来なかったのだろう…
もう少し考えれば、身分を明かさなくても誰かが…
と思った時点で、これはこうなるように仕組まれた演目というリウム王子の言葉を思い出した。
私のお披露目会だと。
「ミランダ様」
とお義兄様が私の頬に手を伸ばしかけて、アンドル王子様が、私の腕をご自分の方に引き寄せた。
見上げるとやっぱり無表情。
涙が溢れて、反対の手に用意したハンカチで拭われた。
その行動に驚いて、彼の顔を見つめてしまう。
随分と周りが騒がしくて、知らずに息を止めていた。
「ミランダ嬢、呼吸して…
少し、私に時間を下さい」
それは、少し威圧のある低い声。有無も言わさないと言う事だろうか。
「は、い」
「グレゴリー、ディライド、私は少し二人で話したい。リウム王子、マリングレー王国側には、事前に許可を得ている…この場を離れてくれないか。私達はみんなが見えるこの位置にいるから」
と言われれば、二人は退いていく。
私は、何が起こっているのか、どうすれば良いのかと考えながら、お友達を怒らせてしまった事に、彼を見つめながら話しかけるタイミングを探す。
彼が、一息ついた。
このタイミングで、謝ろう。
「アンドル王子様、申し訳ございません、この夜会の準備をずっとされていたのに、めちゃくちゃにしてしまって。私がもっと大人しくしていたら、こんな騒ぎにはならなかったのに…」
「ハァ、何故ミランダ嬢が謝る?その必要は全くない。ティア王女…いや、夢見の乙女達やマユリカ王女をぶつけて、社交界の追放、立場的にもう言い逃れは出来ない状況にしようと計画していたから、ただ陛下達の計画は知らなかった。ミランダ嬢の王族表明の披露する場になるとは、私も聞いていなかった。ミランダ嬢は、その精神的に大丈夫か?」
表情は無表情なのに、先程私の涙を拭いてくれたハンカチ…月下美人の葉が揺れている。
「ええ、全然大丈夫じゃありません。非常に損傷を負いましたよ。全く…」
と言えば、やっとアンドル王子の表情が崩れた。
「やっと表情筋が動いて、驚いた顔になりましたよ」
と言うと、慌て自分の顔を触っている。
「ああ、とんでもなく緊張していた。だって、ミランダ嬢が、女神で、驚いただけじゃなくて、女神が私を見て、話していて、でもその声がミランダ嬢で、頭の中がパニックで。でもそんな事ミランダ嬢に言えないだろう?あなたの方が、先程も含めて暴言を言われていて傷ついただろうに。私の驚きなんて、私の話なんて烏滸がましいし。そしたら何を話せば良いかわからなくなって緊張してって…あー、結局全部話してしまった」
と情けなさそうな表情をした。
「ふふ、また違う顔になりました。緊張する必要はないでしょう?私が女神?いえ、ご自分のご尊顔を見て下さい、絵本の王子様、ザ王子ですよ」
「ハァーーー
王子いいすぎだよ、ミランダ嬢も王女って呼ぼうか?宣言したし」
慌て、
「嫌です。絶対に嫌、呼ばれたくない」
「…でしょう?少しは私の気持ちわかる?もう王子って呼ばないで欲しい」
いや、それは出来ないでしょう。
あなたこの国の王子ですもの!
「君だってマリングレー王国の第二王女でしょう?」
「えっ?今考えている事口に出してましたか?」
「いや、出してないけど、わかるよ、そのくらい。ほら呼んでよ。今なら、私が職業王子って皮肉を言いたい気持ち、ミランダ嬢ならわかるでしょう?」
と目の前の王子は少し意地悪な笑顔になった。
「うぅ…アンドルさ、ま…」
と言えば、ありえないくらい真っ赤な顔になってしまった。
倒れるのではないかと心配になるぐらい。
「大丈夫ですか?ねぇ、顔の赤さが尋常じゃないわ、外に出て夜風にあたる方がいいのではない?」
と言えば、私の腕を軽く掴み、
「それ、採用…」
と言って、片手で口を押さえて私を見つめる目は、今まで見た事もないほど色気を含んでいて…私に甘えるようで、先程の威圧のある低い声とは違うのに、
同じ反応をして、
「は、い」
と彼の手に自分の手をのせていた。
11
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
思いがけず聖女になってしまったので、吸血鬼の義兄には黙っていようと思います
薄影メガネ
恋愛
幼い頃、両親を事故で亡くし、孤児院で暮らしていたエリカはある日、
唯一の肉親である兄、リアードをセオドア・フォンベッシュバルト公に奪われた。
子供がなく、後継ぎを探していたシンフォルースの五大公爵家当主、セオドア・フォンベッシュバルト公。
彼の理想とする基準を満たしていたエリカの兄で神童のリアードを、彼は養子ではなく、養弟として迎え入れることにした。なぜなら彼は人外の吸血鬼だったからだ。
五百歳を越えると言われているフォンベッシュバルト公の見た目は、シンフォルースでの成人を迎えた十八歳の青年のよう。そのため、六歳のリアードを子供とするには不自然だからと、養弟として迎え入れられることになったのだ。
目の前で連れていかれようとしている兄を追って、当時、四歳の子供だったエリカが追いすがった先に待っていたのは──この上なく残酷な、拒絶の言葉だけだった。
「必要なのは彼だけです。貴女ではない。貴女は当家の基準を満たしてはいないのですよ」
神童の兄、リアードと違い、エリカはただの子供だった。
──私にはリアードの家族でいる資格はない。
そうして涙の中で、孤児院に一人とり残されてから十四年……
正式に引き取られはしなかったものの。フォンベッシュバルト公の義弟となった兄、リアードの実妹であるエリカは、形式上、フォンベッシュバルト公のある種、義妹という扱いになるのだが──
けして認められることも、迎え入れられることもない。エリカが選んだ道は、吸血鬼とは元来敵対関係にあるはずの聖職者だった。
しかし、聖職者の道を歩むため、孤児院を卒業するその日に、エリカは孤児院の門前で傷付き倒れているフォンベッシュバルト公と再開してしまい……
*ちょいちょいシリアス入りますが、緩めのギャグコメ風? ラブコメです。相棒でペットのアヒルちゃん愛にあふれた内容となります。
靴を落としたらシンデレラになれるらしい
犬野きらり
恋愛
ノーマン王立学園に通う貴族学生のクリスマスパーティー。
突然異様な雰囲気に包まれて、公開婚約破棄断罪騒動が勃発(男爵令嬢を囲むお約束のイケメンヒーロー)
私(ティアラ)は周りで見ている一般学生ですから関係ありません。しかし…
断罪後、靴擦れをおこして、運悪く履いていたハイヒールがスッポ抜けて、ある一人の頭に衝突して…
関係ないと思っていた高位貴族の婚約破棄騒動は、ティアラにもしっかり影響がありまして!?
「私には関係ありませんから!!!」
「私ではありません」
階段で靴を落とせば別物語が始まっていた。
否定したい侯爵令嬢ティアラと落とされた靴を拾ったことにより、新たな性癖が目覚めてしまった公爵令息…
そしてなんとなく気になる年上警備員…
(注意)視点がコロコロ変わります。時系列も少し戻る時があります。
読みにくいのでご注意下さい。
猫に転生したらご主人様に溺愛されるようになりました
あべ鈴峰
恋愛
気がつけば 異世界転生。
どんな風に生まれ変わったのかと期待したのに なぜか猫に転生。 人間でなかったのは残念だが、それでも構わないと気持ちを切り替えて猫ライフを満喫しようとした。しかし、転生先は森の中、食べ物も満足に食べてず、寂しさと飢えでなげやりに なって居るところに 物音が。
【完結】火あぶり回避したい魔女ヒロインですが、本気になった当て馬義兄に溺愛されています
廻り
恋愛
魔女リズ17歳は、前世の記憶を持ったまま、小説の世界のヒロインへ転生した。
隣国の王太子と結婚し幸せな人生になるはずだったが、リズは前世の記憶が原因で、火あぶりにされる運命だと悟る。
物語から逃亡しようとするも失敗するが、義兄となる予定の公子アレクシスと出会うことに。
序盤では出会わないはずの彼が、なぜかリズを助けてくれる。
アレクシスに問い詰められて「公子様は当て馬です」と告げたところ、彼の対抗心に火がついたようで。
「リズには、望みの結婚をさせてあげる。絶対に、火あぶりになどさせない」
妹愛が過剰な兄や、彼の幼馴染達に囲まれながらの生活が始まる。
ヒロインらしくないおかげで恋愛とは無縁だとリズは思っているが、どうやらそうではないようで。
紡織師アネモネは、恋する騎士の心に留まれない
当麻月菜
恋愛
人が持つ記憶や、叶えられなかった願いや祈りをそっくりそのまま他人の心に伝えることができる不思議な術を使うアネモネは、一人立ちしてまだ1年とちょっとの新米紡織師。
今回のお仕事は、とある事情でややこしい家庭で生まれ育った侯爵家当主であるアニスに、お祖父様の記憶を届けること。
けれどアニスはそれを拒み、遠路はるばるやって来たアネモネを屋敷から摘み出す始末。
途方に暮れるアネモネだけれど、ひょんなことからアニスの護衛騎士ソレールに拾われ、これまた成り行きで彼の家に居候させてもらうことに。
同じ時間を共有する二人は、ごく自然に惹かれていく。けれど互いに伝えることができない秘密を抱えているせいで、あと一歩が踏み出せなくて……。
これは新米紡織師のアネモネが、お仕事を通してちょっとだけ落ち込んだり、成長したりするお話。
あるいは期間限定の泡沫のような恋のおはなし。
※小説家になろう様にも、重複投稿しています。
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる