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80 友達と会えないのは寂しいです
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数日が、いつも通りに過ぎた。何ごともなく平穏に。
まだ教室内では、婚約者決めの夜会の話など出ていない。
…お腹あたりが痛くなる。
イズリー家の食卓も賑やかで、以前と変わらない。
良かった…
「最近、お嬢様お疲れではないですか?よく心ここに在らずな感じですよ。今日は、本など読まずにお休みくださいませ!」
「ええ、確かに疲れているのかも。おやすみなさい、ラナ!」
小さな灯りのみの室内に、音がどんどん小さく消えていった。
目を閉じると、今日は…特に寝付けない。身体は疲れているし、お腹あたりも痛くなるのに。
目を瞑っても、頭の中にぐるぐると変な考えが次々浮かぶ。
「今日は特に酷いな…どうしてこんな風になったのかな…」
今日は、お義兄様がお茶会のお菓子の話をしてくれていたわ。
学校では、アンドル王子の噂話を聞いて…随分と婚約者候補だと名乗る人達が増えていたと話題になった。
教室や馬車に出待ちされているとか…私もつい見てしまった。一瞬、マリアーノ様達と目が合った気がした。
また困って木の裏に隠れてなければ良いけど。
助けてあげる人がいれば、
お義兄様とかが…
義兄を思い浮かべると、最近は少し変わった気がする。今までは、よく両手を広げて、私を近くで見ることが多かったのに、そういうのは、一切なくなった。
馬車に乗る時や降りる時のエスコートで手を触れる程度…
以前と違って距離がある?
…
ハァーーー
次々に、大したことでもないのに少しの変化が気になる…
中庭を通る用事もない。
凄い、気になる…さらに眠れない。
王宮の図書館にお呼びがかからなくなって、アンドル王子様も見かけなくなった。
友達だからと言って、尋ねてしまえば、きっと今日話題になった自称婚約者候補さん達と行動は一緒だわ。ではどこで会えるのか、と考えると当てはまる場所がない。
一番は会う理由がない。勝手に心配しているだけだから。
きっと大丈夫よ。私なんかいなくてもお変わりないわ。
木の裏に、隠れてなんかいない!
…
「今、婚約者決めのパーティーで色々準備や決め事で忙しいし、そんな暇はないはずだわ!他の令嬢と話すのだって良い機会!複数人のお喋りに今後活かされるわ!」
まるで言い聞かせているみたい。
フッフフフ
「お友達の成長、とても良いことよね」
だから、良いのよ、
アンドル王子様は、間違ってない
でも、何か…大丈夫かな…
そんな不安のような心配を勝手にしているだけ。
変なの。
あんなに困っていたのに。王子様の友達なんて身分が…とかプライベートルームは困るとか…二人はちょっととか…お義兄様との仲を取り持つ為の間の話し相手…
全部思っていたのに…
意外ね。
思えば、楽しかった。沢山の本の話に、お互い意見や感想を言いあって、趣味の話も面白かった。興味のなかった植物が、本を読んだり、庭師に聞いたり…
知識が増える喜びと…
今度、これについて話そうと思って、ワクワクして情報を集めていた…
だからなのよ、
困ったわ。
こんな風に思うと、どんどん会って話したくなってしまったわ…
どうか、内密に!なんて言っていたのに、学校で会えるかな、なんて考えている私がいて期待しているから、会えないからガッカリしているのね。
会う理由がないから偶然を装って。
何故会いたいの?
わからない…あぁ、私から友達に誘ったから、心配で。
あんなに楽しそうな顔を見て、私も楽しかったから?
ぐるぐる変な感情が湧き出る。
…これって、どうしたらいいのかな?
お義兄様に言う?
今なら三人で会うことも許してくれるかな?お義兄様、機嫌が良いし…
でも、なんて言うの?
王子様と話したいから、一緒に会わせてください…って?
それはマリアーノ様達からまた勘違い、調子に乗っていると言われてしまう…
ハァー
もし、私も友達としてご一緒で良い時間があれば、王子様は誘ってくれている気がする。
あんなに楽しそうに笑ってくれていた方だもの…
声を出して、肩を震わせて、お腹に手を当てて…顔も真っ赤にしたり、ちょっと不貞腐れたり
…
困ったな。何故か今日はアンドル王子様のことばかり考えてしまう…
全然、眠れない…
「こんな時こそ、物語を書こう!まだ王宮の図書館潜入は手付かずだったし、私の読者も王宮ってどんな所って知りたいかもしれないわね…でも王族の居住区は、まずいわよね。みんなを信用していないわけじゃないけど…何かあったら…あの場所から入れるとか知れてしまうと、危険に会うかも」
綴った日記を読み返す。
書いてあるのは、困った話と驚いた話、本の話、友達作りの先輩として偉そうな言葉、
「酷いな、私」
読み返しても、あの時の光景が思い浮かんで、面白くて楽しい。
こんな時間を過ごしていたんだ。短い時間なのに。
「あぁ、あのハンカチは、何故か王子様が自慢気に『戦利品だ』とか言っていたな…」
何故こんなに楽しいのに、今、無性に寂しいと思うのかな…
夜が、こんなに静かだと感じたのは、いつ以来だろう。
日記を閉じて、再びベッドに潜った。
「何しているかな?」
「大丈夫かな?」
そんな言葉が自然と出てしまう。
同じ言葉ばかり…
大丈夫だから、呼ばれないのにね。
全く、変だわ。今日は。
*
「お嬢様、朝から何をしているのですか?」
「ラナ、おはよう!早起きしたから、ハンカチに刺繍を刺していたの!丁度、緑の糸が豊富にあって良かったわ。また仕入れておいて欲しいの」
「緑ですか?植物の刺繍ですか」
「そうよ!」
ふふ、中々良い出来です。
絶対君主感が出ていると思う自信作です。もちろん、オリジナルよ。
今日、これを持って行こう。
*
学校で、全く会わない…
そうだった、会った時は、王子様がこちらの教室に来てくれた時と食堂、応接室…
全て、向こうからの歩み寄り…
あっ!?
中庭!
そうだった、中庭があったわ。
「リリエット、私、今から別館に行ってくるわ」
「えっ?私も行くわ」
「忙しいのに悪いわ、先生に質問があるの。私、帰ってくるから…」
中庭に急いだ。いつのまにか誰にも教えてはいけない秘密の場所みたいな
そんな気持ちになっていたのかもしれない。
驚かせたくないので、息を整えた。
溜息は…聞こえない。
影は…なかった。
「そうだよね、今まで偶然だもの、会いたいと思って会えるわけないよね…」
ハンカチは渡せないか…贈り物なんて、それこそ調子に乗っていると言われるわね。
どこか都合よく会える気がして、ハンカチぐらいならって図々しかった。
それでも…
「…往生際が悪いかな」
持っていたノートの一番後ろのページを切って、木の根に置いて重しになる石とハンカチを置いた。
風に飛ばされたら、飛ばされたでいい。
少しだけ、友達として話した時間が、楽しかったと伝えたかっただけの…私の気持ち。御礼的なもの。
迷惑かな…
*
中庭 アンドルside
溜息を吐きたくなると、すぐにここを目指して逃げてきてしまう。
偶然でも会えるのではないかと期待して。
偶然なら文句や注意を受けないのではないかと。
まだ婚約者決めのパーティーのことは国内で発表していない。早く公表した方がいいのはわかるが、まだ何か策があるのではと、もがいてる。
夢見の乙女達と関わらないようにしていたはずなのに。
あー、これからって時だった。
楽しかった。
面白かった。ミランダ嬢と話して、私を知ってもらって、笑っていたと思う…
一緒にいたかった。まだまだ話したい事がいっぱいで…
違う。今も話したい…
「ハァーーー、辛い…」
最近、令嬢達の執拗な追いかけに、呆れる。断りの言葉が聞こえないかのように、自分達の都合良く解釈を始めたことも問題だ。
「本当にどうしたらいいのか…誰もいないな」
授業中に別館から中庭に出た。いつもの木の下に白い何かが落ちていた。
…
あぁ、ずるいよ。
嬉しいのに辛いよ。
…やっぱりずるいとしか言えないよ。
すっごい弱っている時に意表を突いた贈り物なんて、驚くよりも辛さがきたよ。
嘘です、ありがとう…
…嬉しい。どうにもならないほどに。
どうやったら、ありがとうを伝えられるのだろうか、君に。
まだ教室内では、婚約者決めの夜会の話など出ていない。
…お腹あたりが痛くなる。
イズリー家の食卓も賑やかで、以前と変わらない。
良かった…
「最近、お嬢様お疲れではないですか?よく心ここに在らずな感じですよ。今日は、本など読まずにお休みくださいませ!」
「ええ、確かに疲れているのかも。おやすみなさい、ラナ!」
小さな灯りのみの室内に、音がどんどん小さく消えていった。
目を閉じると、今日は…特に寝付けない。身体は疲れているし、お腹あたりも痛くなるのに。
目を瞑っても、頭の中にぐるぐると変な考えが次々浮かぶ。
「今日は特に酷いな…どうしてこんな風になったのかな…」
今日は、お義兄様がお茶会のお菓子の話をしてくれていたわ。
学校では、アンドル王子の噂話を聞いて…随分と婚約者候補だと名乗る人達が増えていたと話題になった。
教室や馬車に出待ちされているとか…私もつい見てしまった。一瞬、マリアーノ様達と目が合った気がした。
また困って木の裏に隠れてなければ良いけど。
助けてあげる人がいれば、
お義兄様とかが…
義兄を思い浮かべると、最近は少し変わった気がする。今までは、よく両手を広げて、私を近くで見ることが多かったのに、そういうのは、一切なくなった。
馬車に乗る時や降りる時のエスコートで手を触れる程度…
以前と違って距離がある?
…
ハァーーー
次々に、大したことでもないのに少しの変化が気になる…
中庭を通る用事もない。
凄い、気になる…さらに眠れない。
王宮の図書館にお呼びがかからなくなって、アンドル王子様も見かけなくなった。
友達だからと言って、尋ねてしまえば、きっと今日話題になった自称婚約者候補さん達と行動は一緒だわ。ではどこで会えるのか、と考えると当てはまる場所がない。
一番は会う理由がない。勝手に心配しているだけだから。
きっと大丈夫よ。私なんかいなくてもお変わりないわ。
木の裏に、隠れてなんかいない!
…
「今、婚約者決めのパーティーで色々準備や決め事で忙しいし、そんな暇はないはずだわ!他の令嬢と話すのだって良い機会!複数人のお喋りに今後活かされるわ!」
まるで言い聞かせているみたい。
フッフフフ
「お友達の成長、とても良いことよね」
だから、良いのよ、
アンドル王子様は、間違ってない
でも、何か…大丈夫かな…
そんな不安のような心配を勝手にしているだけ。
変なの。
あんなに困っていたのに。王子様の友達なんて身分が…とかプライベートルームは困るとか…二人はちょっととか…お義兄様との仲を取り持つ為の間の話し相手…
全部思っていたのに…
意外ね。
思えば、楽しかった。沢山の本の話に、お互い意見や感想を言いあって、趣味の話も面白かった。興味のなかった植物が、本を読んだり、庭師に聞いたり…
知識が増える喜びと…
今度、これについて話そうと思って、ワクワクして情報を集めていた…
だからなのよ、
困ったわ。
こんな風に思うと、どんどん会って話したくなってしまったわ…
どうか、内密に!なんて言っていたのに、学校で会えるかな、なんて考えている私がいて期待しているから、会えないからガッカリしているのね。
会う理由がないから偶然を装って。
何故会いたいの?
わからない…あぁ、私から友達に誘ったから、心配で。
あんなに楽しそうな顔を見て、私も楽しかったから?
ぐるぐる変な感情が湧き出る。
…これって、どうしたらいいのかな?
お義兄様に言う?
今なら三人で会うことも許してくれるかな?お義兄様、機嫌が良いし…
でも、なんて言うの?
王子様と話したいから、一緒に会わせてください…って?
それはマリアーノ様達からまた勘違い、調子に乗っていると言われてしまう…
ハァー
もし、私も友達としてご一緒で良い時間があれば、王子様は誘ってくれている気がする。
あんなに楽しそうに笑ってくれていた方だもの…
声を出して、肩を震わせて、お腹に手を当てて…顔も真っ赤にしたり、ちょっと不貞腐れたり
…
困ったな。何故か今日はアンドル王子様のことばかり考えてしまう…
全然、眠れない…
「こんな時こそ、物語を書こう!まだ王宮の図書館潜入は手付かずだったし、私の読者も王宮ってどんな所って知りたいかもしれないわね…でも王族の居住区は、まずいわよね。みんなを信用していないわけじゃないけど…何かあったら…あの場所から入れるとか知れてしまうと、危険に会うかも」
綴った日記を読み返す。
書いてあるのは、困った話と驚いた話、本の話、友達作りの先輩として偉そうな言葉、
「酷いな、私」
読み返しても、あの時の光景が思い浮かんで、面白くて楽しい。
こんな時間を過ごしていたんだ。短い時間なのに。
「あぁ、あのハンカチは、何故か王子様が自慢気に『戦利品だ』とか言っていたな…」
何故こんなに楽しいのに、今、無性に寂しいと思うのかな…
夜が、こんなに静かだと感じたのは、いつ以来だろう。
日記を閉じて、再びベッドに潜った。
「何しているかな?」
「大丈夫かな?」
そんな言葉が自然と出てしまう。
同じ言葉ばかり…
大丈夫だから、呼ばれないのにね。
全く、変だわ。今日は。
*
「お嬢様、朝から何をしているのですか?」
「ラナ、おはよう!早起きしたから、ハンカチに刺繍を刺していたの!丁度、緑の糸が豊富にあって良かったわ。また仕入れておいて欲しいの」
「緑ですか?植物の刺繍ですか」
「そうよ!」
ふふ、中々良い出来です。
絶対君主感が出ていると思う自信作です。もちろん、オリジナルよ。
今日、これを持って行こう。
*
学校で、全く会わない…
そうだった、会った時は、王子様がこちらの教室に来てくれた時と食堂、応接室…
全て、向こうからの歩み寄り…
あっ!?
中庭!
そうだった、中庭があったわ。
「リリエット、私、今から別館に行ってくるわ」
「えっ?私も行くわ」
「忙しいのに悪いわ、先生に質問があるの。私、帰ってくるから…」
中庭に急いだ。いつのまにか誰にも教えてはいけない秘密の場所みたいな
そんな気持ちになっていたのかもしれない。
驚かせたくないので、息を整えた。
溜息は…聞こえない。
影は…なかった。
「そうだよね、今まで偶然だもの、会いたいと思って会えるわけないよね…」
ハンカチは渡せないか…贈り物なんて、それこそ調子に乗っていると言われるわね。
どこか都合よく会える気がして、ハンカチぐらいならって図々しかった。
それでも…
「…往生際が悪いかな」
持っていたノートの一番後ろのページを切って、木の根に置いて重しになる石とハンカチを置いた。
風に飛ばされたら、飛ばされたでいい。
少しだけ、友達として話した時間が、楽しかったと伝えたかっただけの…私の気持ち。御礼的なもの。
迷惑かな…
*
中庭 アンドルside
溜息を吐きたくなると、すぐにここを目指して逃げてきてしまう。
偶然でも会えるのではないかと期待して。
偶然なら文句や注意を受けないのではないかと。
まだ婚約者決めのパーティーのことは国内で発表していない。早く公表した方がいいのはわかるが、まだ何か策があるのではと、もがいてる。
夢見の乙女達と関わらないようにしていたはずなのに。
あー、これからって時だった。
楽しかった。
面白かった。ミランダ嬢と話して、私を知ってもらって、笑っていたと思う…
一緒にいたかった。まだまだ話したい事がいっぱいで…
違う。今も話したい…
「ハァーーー、辛い…」
最近、令嬢達の執拗な追いかけに、呆れる。断りの言葉が聞こえないかのように、自分達の都合良く解釈を始めたことも問題だ。
「本当にどうしたらいいのか…誰もいないな」
授業中に別館から中庭に出た。いつもの木の下に白い何かが落ちていた。
…
あぁ、ずるいよ。
嬉しいのに辛いよ。
…やっぱりずるいとしか言えないよ。
すっごい弱っている時に意表を突いた贈り物なんて、驚くよりも辛さがきたよ。
嘘です、ありがとう…
…嬉しい。どうにもならないほどに。
どうやったら、ありがとうを伝えられるのだろうか、君に。
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