57 / 120
57 薬草園に行きました 其の1
しおりを挟む
本日は薬草園の見学です!
これを学校行事と言うそうです。
ラナに例の髪留めをつけてもらいました。リリエットとお揃いです。
うっふふふ~
楽しみです。
「はい、隊列を作って、列乱さないように」
先生の声が通ります。
みんなで30分ぐらい歩いて辿り着くのですが…
「何故、馬車で行かないのですか!」
甲高い声が響いています。そして金色の髪がまたウネウネしてます。
メデゥーサ再び…
どうしてみんなと同じことをしないのでしょうか?これが個性というべきか我儘というべきか…
「マリアーノさん、事前に説明したはずですよ。そんなに遠くありませんし、みなさん歩きです!」
先生が強く言った。
「私は、歩きに適した靴を持っておりませんの。私は、侯爵家の馬車で向かいますわ」
また自己勝手な我儘よと、誰かが言った。そんな声の後、
「マリアーノ様!そういうの駄目なんですよ。みんな平等なんですから。一人勝手なことをすると、何人も困ることになります。そんな事もわからないのですか?」
真っ向から対決的な発言をしに行くダイアナさん。何故あんな煽る言い方をするのかしら?
前までなら、ダイアナさんの方が注意される側だったのに…立ち位置が変わりました、男爵令嬢のままなのですが。
お二人は注意し合うのが、お好きなのね、似た者同士。
「リリエット、ダイアナさん、変わったのかしら?マリアーノ様に堂々と前に出て行ったわよ」
リリエットは声を潜めて、
「最近自慢話をよくしていて、何人も家庭教師を雇っていて、王宮からの派遣の方もいるそうよ。王妃教育も担当している先生だとか」
「王宮?凄いわね。お知り合いがいるのかしら?」
「サイファ様のご紹介かな?ディライド様ならご存知じゃないかしら」
リリエットが言ったけど、お義兄様は、王宮とか王子様達とかの話題は一切出さない。
たぶん、ウランダル王国から帰ってきた後から、王宮にも行ってない。
少し、雰囲気がピリピリするから、私からも聞けないのよね。
「何故、あなたごときにそんな事を注意されなきゃいけないのですか?私は、みんなの隊列を乱したくないから、馬を使って、先に行き、園前で待つつもりでした。誰に迷惑をかけるつもりなんて…ありません!」
ダイアナさんに注意されて、真っ赤になって言い訳するマリアーノ様。自分勝手な事を、少しは理解しているみたい。
でも、靴か…歩けないという問題なら、仕方がない気がする。
ただ先生から、事前に歩きと知らされていたので、靴は用意出来るよねとも思う。
「あなたごときなんて言葉は、他者を馬鹿にしています。マリアーノ様は、侯爵令嬢だからって、人を見下す発言が、多すぎですよ、控えた方が高位貴族らしいと思います」
と言ったダイアナさんにマリアーノ様は、片手を振り上げ、差し示す形になった後、ダイアナさんは、お尻から転んでしまった。
…
まさか手を出すなんて!
突き飛ばしたの!?
倒れた音も小さかったので、怪我などは無さそうだけど。取り巻きさん達が慌ている。私は、見ていたけど、決定的な瞬間は見ていなかった。
「大丈夫かしらね?」
今は人が囲んで、もう見えない。
先生方が、
「マリアーノさんとダイアナさんのクラス以外は、薬草園に向けて出発して下さい」
と言った。
「あの二人の言い争いって久しぶりだけど、ダイアナさん偉そうじゃなかった?」
「私、聞いたのだけど、ダイアナさん、王宮から派遣された家庭教師から王妃教育を受けているって」
「嘘!?だって男爵令嬢でしょう」
「でも、おかしくない?学校に行って家庭教師もなんて。最近サイファ様とも距離があるし、復学してから、休み時間はアンドル王子様の所に行っているのよ」
「何故知っているのよ?」
「昨日マリアーノ様に注意されていたから。男爵令嬢ごときが王子様の追っかけなんて身の程知らずはやめなさいって」
歩きながらの話題は、ずっとあの二人だ。みんなよく知っている。
「ミランダ様はどう思います?」
突然、聞かれた。
「私ですか?ダイアナさんは、最近お見かけしなかったので、あの溌剌とした声を聞いたのも久しぶりです。義兄といる時は、甘えるような鼻にかけた声になるので。あの声色の違いは、演劇でもやっているのかといつも思ってました」
気になった事を言うと、みんなが笑い出した。
「そう!サイファ様~グレゴリー様~アンドル様~ですよね。喉でも鳴らしそうな話し方!私苦手です。ダイアナさんって」
流石元下世話な噂第一位の人…
…話は尽きない。
彼女ったら、返り咲きをしたかもしれないわ。
感じとっていたものは、同じだったようで、喧嘩があったというよりも、悪口大会になってしまった。
ダイアナさんごめんなさい。
「ミランダ、ダイアナさんってマリアーノ様より嫌われているわね。私は同じくらいと思っていたけど…意外とみんな見ているね」
本当にそうだわ。
他人の振り見て我が身を直せだわ。
「ディライド様は遅れて来るのでしょう?」
リリエットに聞かれ、頷く。
「ええ、そう。気になることがあるから確認してから来るそうよ」
「良かったわ。あの二人の喧嘩にミランダが巻きこまれなくて。ディライド様がいない時に、あんな風にまた手を出す行為があったら…でもさっきのアレは」
マユリカ王女の件、リリエットに深く傷つけてしまったのね。申し訳ない気持ちになる。
「リリエット、心配かけてごめんなさい。でもあの二人とは、共通点も関わりもないわ。その髪留めつけてくれたの嬉しいわ」
「今日は、ミランダとお揃いね。せっかく前髪を留めているのだから、今日こそ普通のフレームの細い眼鏡にすれば良いのに!前髪で隠れていた眉も見えて、顔全体スッキリしているわ」
ハッハハハ、ありがとう。
リリエットもやっぱりまだ眼鏡を気にしていたのね。中々言い出し難い問題に何度も挑戦してくれる。
「でも、この眼鏡は、ごめんね。お義兄様からの最初の贈り物だから」
といつもと同じ返しをした。
これを学校行事と言うそうです。
ラナに例の髪留めをつけてもらいました。リリエットとお揃いです。
うっふふふ~
楽しみです。
「はい、隊列を作って、列乱さないように」
先生の声が通ります。
みんなで30分ぐらい歩いて辿り着くのですが…
「何故、馬車で行かないのですか!」
甲高い声が響いています。そして金色の髪がまたウネウネしてます。
メデゥーサ再び…
どうしてみんなと同じことをしないのでしょうか?これが個性というべきか我儘というべきか…
「マリアーノさん、事前に説明したはずですよ。そんなに遠くありませんし、みなさん歩きです!」
先生が強く言った。
「私は、歩きに適した靴を持っておりませんの。私は、侯爵家の馬車で向かいますわ」
また自己勝手な我儘よと、誰かが言った。そんな声の後、
「マリアーノ様!そういうの駄目なんですよ。みんな平等なんですから。一人勝手なことをすると、何人も困ることになります。そんな事もわからないのですか?」
真っ向から対決的な発言をしに行くダイアナさん。何故あんな煽る言い方をするのかしら?
前までなら、ダイアナさんの方が注意される側だったのに…立ち位置が変わりました、男爵令嬢のままなのですが。
お二人は注意し合うのが、お好きなのね、似た者同士。
「リリエット、ダイアナさん、変わったのかしら?マリアーノ様に堂々と前に出て行ったわよ」
リリエットは声を潜めて、
「最近自慢話をよくしていて、何人も家庭教師を雇っていて、王宮からの派遣の方もいるそうよ。王妃教育も担当している先生だとか」
「王宮?凄いわね。お知り合いがいるのかしら?」
「サイファ様のご紹介かな?ディライド様ならご存知じゃないかしら」
リリエットが言ったけど、お義兄様は、王宮とか王子様達とかの話題は一切出さない。
たぶん、ウランダル王国から帰ってきた後から、王宮にも行ってない。
少し、雰囲気がピリピリするから、私からも聞けないのよね。
「何故、あなたごときにそんな事を注意されなきゃいけないのですか?私は、みんなの隊列を乱したくないから、馬を使って、先に行き、園前で待つつもりでした。誰に迷惑をかけるつもりなんて…ありません!」
ダイアナさんに注意されて、真っ赤になって言い訳するマリアーノ様。自分勝手な事を、少しは理解しているみたい。
でも、靴か…歩けないという問題なら、仕方がない気がする。
ただ先生から、事前に歩きと知らされていたので、靴は用意出来るよねとも思う。
「あなたごときなんて言葉は、他者を馬鹿にしています。マリアーノ様は、侯爵令嬢だからって、人を見下す発言が、多すぎですよ、控えた方が高位貴族らしいと思います」
と言ったダイアナさんにマリアーノ様は、片手を振り上げ、差し示す形になった後、ダイアナさんは、お尻から転んでしまった。
…
まさか手を出すなんて!
突き飛ばしたの!?
倒れた音も小さかったので、怪我などは無さそうだけど。取り巻きさん達が慌ている。私は、見ていたけど、決定的な瞬間は見ていなかった。
「大丈夫かしらね?」
今は人が囲んで、もう見えない。
先生方が、
「マリアーノさんとダイアナさんのクラス以外は、薬草園に向けて出発して下さい」
と言った。
「あの二人の言い争いって久しぶりだけど、ダイアナさん偉そうじゃなかった?」
「私、聞いたのだけど、ダイアナさん、王宮から派遣された家庭教師から王妃教育を受けているって」
「嘘!?だって男爵令嬢でしょう」
「でも、おかしくない?学校に行って家庭教師もなんて。最近サイファ様とも距離があるし、復学してから、休み時間はアンドル王子様の所に行っているのよ」
「何故知っているのよ?」
「昨日マリアーノ様に注意されていたから。男爵令嬢ごときが王子様の追っかけなんて身の程知らずはやめなさいって」
歩きながらの話題は、ずっとあの二人だ。みんなよく知っている。
「ミランダ様はどう思います?」
突然、聞かれた。
「私ですか?ダイアナさんは、最近お見かけしなかったので、あの溌剌とした声を聞いたのも久しぶりです。義兄といる時は、甘えるような鼻にかけた声になるので。あの声色の違いは、演劇でもやっているのかといつも思ってました」
気になった事を言うと、みんなが笑い出した。
「そう!サイファ様~グレゴリー様~アンドル様~ですよね。喉でも鳴らしそうな話し方!私苦手です。ダイアナさんって」
流石元下世話な噂第一位の人…
…話は尽きない。
彼女ったら、返り咲きをしたかもしれないわ。
感じとっていたものは、同じだったようで、喧嘩があったというよりも、悪口大会になってしまった。
ダイアナさんごめんなさい。
「ミランダ、ダイアナさんってマリアーノ様より嫌われているわね。私は同じくらいと思っていたけど…意外とみんな見ているね」
本当にそうだわ。
他人の振り見て我が身を直せだわ。
「ディライド様は遅れて来るのでしょう?」
リリエットに聞かれ、頷く。
「ええ、そう。気になることがあるから確認してから来るそうよ」
「良かったわ。あの二人の喧嘩にミランダが巻きこまれなくて。ディライド様がいない時に、あんな風にまた手を出す行為があったら…でもさっきのアレは」
マユリカ王女の件、リリエットに深く傷つけてしまったのね。申し訳ない気持ちになる。
「リリエット、心配かけてごめんなさい。でもあの二人とは、共通点も関わりもないわ。その髪留めつけてくれたの嬉しいわ」
「今日は、ミランダとお揃いね。せっかく前髪を留めているのだから、今日こそ普通のフレームの細い眼鏡にすれば良いのに!前髪で隠れていた眉も見えて、顔全体スッキリしているわ」
ハッハハハ、ありがとう。
リリエットもやっぱりまだ眼鏡を気にしていたのね。中々言い出し難い問題に何度も挑戦してくれる。
「でも、この眼鏡は、ごめんね。お義兄様からの最初の贈り物だから」
といつもと同じ返しをした。
12
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
思いがけず聖女になってしまったので、吸血鬼の義兄には黙っていようと思います
薄影メガネ
恋愛
幼い頃、両親を事故で亡くし、孤児院で暮らしていたエリカはある日、
唯一の肉親である兄、リアードをセオドア・フォンベッシュバルト公に奪われた。
子供がなく、後継ぎを探していたシンフォルースの五大公爵家当主、セオドア・フォンベッシュバルト公。
彼の理想とする基準を満たしていたエリカの兄で神童のリアードを、彼は養子ではなく、養弟として迎え入れることにした。なぜなら彼は人外の吸血鬼だったからだ。
五百歳を越えると言われているフォンベッシュバルト公の見た目は、シンフォルースでの成人を迎えた十八歳の青年のよう。そのため、六歳のリアードを子供とするには不自然だからと、養弟として迎え入れられることになったのだ。
目の前で連れていかれようとしている兄を追って、当時、四歳の子供だったエリカが追いすがった先に待っていたのは──この上なく残酷な、拒絶の言葉だけだった。
「必要なのは彼だけです。貴女ではない。貴女は当家の基準を満たしてはいないのですよ」
神童の兄、リアードと違い、エリカはただの子供だった。
──私にはリアードの家族でいる資格はない。
そうして涙の中で、孤児院に一人とり残されてから十四年……
正式に引き取られはしなかったものの。フォンベッシュバルト公の義弟となった兄、リアードの実妹であるエリカは、形式上、フォンベッシュバルト公のある種、義妹という扱いになるのだが──
けして認められることも、迎え入れられることもない。エリカが選んだ道は、吸血鬼とは元来敵対関係にあるはずの聖職者だった。
しかし、聖職者の道を歩むため、孤児院を卒業するその日に、エリカは孤児院の門前で傷付き倒れているフォンベッシュバルト公と再開してしまい……
*ちょいちょいシリアス入りますが、緩めのギャグコメ風? ラブコメです。相棒でペットのアヒルちゃん愛にあふれた内容となります。
靴を落としたらシンデレラになれるらしい
犬野きらり
恋愛
ノーマン王立学園に通う貴族学生のクリスマスパーティー。
突然異様な雰囲気に包まれて、公開婚約破棄断罪騒動が勃発(男爵令嬢を囲むお約束のイケメンヒーロー)
私(ティアラ)は周りで見ている一般学生ですから関係ありません。しかし…
断罪後、靴擦れをおこして、運悪く履いていたハイヒールがスッポ抜けて、ある一人の頭に衝突して…
関係ないと思っていた高位貴族の婚約破棄騒動は、ティアラにもしっかり影響がありまして!?
「私には関係ありませんから!!!」
「私ではありません」
階段で靴を落とせば別物語が始まっていた。
否定したい侯爵令嬢ティアラと落とされた靴を拾ったことにより、新たな性癖が目覚めてしまった公爵令息…
そしてなんとなく気になる年上警備員…
(注意)視点がコロコロ変わります。時系列も少し戻る時があります。
読みにくいのでご注意下さい。
猫に転生したらご主人様に溺愛されるようになりました
あべ鈴峰
恋愛
気がつけば 異世界転生。
どんな風に生まれ変わったのかと期待したのに なぜか猫に転生。 人間でなかったのは残念だが、それでも構わないと気持ちを切り替えて猫ライフを満喫しようとした。しかし、転生先は森の中、食べ物も満足に食べてず、寂しさと飢えでなげやりに なって居るところに 物音が。
【完結】火あぶり回避したい魔女ヒロインですが、本気になった当て馬義兄に溺愛されています
廻り
恋愛
魔女リズ17歳は、前世の記憶を持ったまま、小説の世界のヒロインへ転生した。
隣国の王太子と結婚し幸せな人生になるはずだったが、リズは前世の記憶が原因で、火あぶりにされる運命だと悟る。
物語から逃亡しようとするも失敗するが、義兄となる予定の公子アレクシスと出会うことに。
序盤では出会わないはずの彼が、なぜかリズを助けてくれる。
アレクシスに問い詰められて「公子様は当て馬です」と告げたところ、彼の対抗心に火がついたようで。
「リズには、望みの結婚をさせてあげる。絶対に、火あぶりになどさせない」
妹愛が過剰な兄や、彼の幼馴染達に囲まれながらの生活が始まる。
ヒロインらしくないおかげで恋愛とは無縁だとリズは思っているが、どうやらそうではないようで。
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる