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姫さまとライバル登場①
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「よろしいのですか姫さま? 先ほどから客間でご友人がお待ちですが」
「うーん…。あいつ、めんどくさいヤツじゃしのう」
本日のアリ・フレータ城にはめずらしく姫さま宛てのご客人が参られております。
城内ではワガママ放題、外に出れば引っ込み思案のコミュ障)ry である姫さまには数少ないご友人です。
「親友を待たせてはなりませんよ」
「べつに親友ではないし…そうじゃセバスチャン、私に変装してヤツの相手をしてきてくれ」
「え!? 私では姫さまのあふれ出るかわいさを上手く表現できるか…。ですが! 姫さまの頼みとあらばこのセバスチャン! かくなる上はこれより性別という壁を打ち破r」
「こらこら、冗談じゃ。どんだけなのじゃ、おぬしは」
はっ! いけません。思わず私が姫さまに変装したところを想像して軽くトリップしてしまいました。ああ、姫さまカワイイ!
「おーい、パリエ」
姫さまはお付きの侍女であるパリエを呼び出しました。
このパリエは姫さまの一つ年上と同年代のため、主従の関係を抜きにして普段から姫さまと仲の良い侍女であり…私と共に『姫さま愛で隊』の一員でもあります。
「いかが致しましたか? 姫」
「おぬし、なんとなくわらわと似ておる気がするのう。わらわの代わりに行ってきてくれんか」
一瞬、逡巡するパリエ。
「お言葉ですが姫。本当に、よろしいので? わたしと姫では決定的に違う点がございますが」
「なんじゃ? 年もわらわと変わらんではないか。いいから行った行った!」
(ニヤリ)
(ニヤリ)
私とパリエは一瞬目を合わせ、同じように笑うのでした。
これはまた、姫さまの可愛い一面を垣間見れそうな展開で、胸が高まりますなあ!
「うーん…。あいつ、めんどくさいヤツじゃしのう」
本日のアリ・フレータ城にはめずらしく姫さま宛てのご客人が参られております。
城内ではワガママ放題、外に出れば引っ込み思案のコミュ障)ry である姫さまには数少ないご友人です。
「親友を待たせてはなりませんよ」
「べつに親友ではないし…そうじゃセバスチャン、私に変装してヤツの相手をしてきてくれ」
「え!? 私では姫さまのあふれ出るかわいさを上手く表現できるか…。ですが! 姫さまの頼みとあらばこのセバスチャン! かくなる上はこれより性別という壁を打ち破r」
「こらこら、冗談じゃ。どんだけなのじゃ、おぬしは」
はっ! いけません。思わず私が姫さまに変装したところを想像して軽くトリップしてしまいました。ああ、姫さまカワイイ!
「おーい、パリエ」
姫さまはお付きの侍女であるパリエを呼び出しました。
このパリエは姫さまの一つ年上と同年代のため、主従の関係を抜きにして普段から姫さまと仲の良い侍女であり…私と共に『姫さま愛で隊』の一員でもあります。
「いかが致しましたか? 姫」
「おぬし、なんとなくわらわと似ておる気がするのう。わらわの代わりに行ってきてくれんか」
一瞬、逡巡するパリエ。
「お言葉ですが姫。本当に、よろしいので? わたしと姫では決定的に違う点がございますが」
「なんじゃ? 年もわらわと変わらんではないか。いいから行った行った!」
(ニヤリ)
(ニヤリ)
私とパリエは一瞬目を合わせ、同じように笑うのでした。
これはまた、姫さまの可愛い一面を垣間見れそうな展開で、胸が高まりますなあ!
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