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第八章
1.皇妃からの招待
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クライノート帝国へやってきてからひと月が経った。外の空気も徐々に変わって、窓から見える庭園の樹木も黄色や赤に色づき始めている。部屋から出られないことを除けば何も困ることはなかった。
侍女は誰かしらそばに控えており、日常の世話はもちろん、話し相手にもなってくれる。フェザンも時間のある限り一緒にいてくれるので寂しい思いをすることはなかった。彼がいてくれるだけで心強かった。だから朝食の場に同席するか確認された時もアルエットは迷わずに頷くことができた。
「母が勝手に言い出したことだ、無理に行かなくてもいい」
婚約者という位置づけだが、挙式の日取りも来年の春に決まり、王宮に滞在している以上は家族も同然なのだから食事を共にするべきではないかというのが皇妃の主張だった。
ただの好奇心からの発言だろうとフェザンは断り続けていたのだが、アルエット自身がどう思っているのか確かめようと尋ねたら、意外にも彼女が素直に頷いたので驚いた。
「フェザンの家族だもの。ご迷惑をおかけしないようにちゃんと挨拶しなければと思っていたの」
アルエットがそう答えて隣を歩く彼を見上げれば、その端正な顔は穏やかな微笑を浮かべた。
「何か嫌な思いをしたらすぐに言ってくれ。俺が対応する」
「え、ええ」
爽やかな朝に似合わない黒々としたオーラを感じた気がしたが、勘違いかもしれないと思い、曖昧に微笑み返したアルエットは突き当たりの大きな扉を目にして、少しだけ足が震えた。
アルエットとフェザンが部屋に入ると、すでに三人が着席していた。
(あれがギヨーム皇帝陛下……と、ニコール皇妃殿下。ミレイユとナルヴィク皇子殿下)
奥の席に座るクライノート三世ことギヨーム・ランドロ・ディエルシカは数多の国を総べるだけあって威厳たっぷりの風格をしている。彼の斜めの席に座る皇妃ニコールはしっとりとした落ち着いた雰囲気の女性で、皇帝と並んでもまったく遜色はないだろう。どちらかというとフェザンの中性的な美貌はニコールに由来しているように見えた。
ミレイユは先日と変わらず艶やかな金髪を背中に流しているが、目線はこちらにはこなかった。ナルヴィクは彼女の隣に腰かけ、表情は特に変わらない。
「あなたがアルエットさんね、やっとお会いできて嬉しいわ」
ニコールが柔らかな笑みを浮かべた。
「アルエット・リュシュ・サリアンです。ご挨拶が遅れて大変申し訳ございません」
ドレスの裾を摘まんで膝を折り、深く頭を下げる。
「いいのよ。心の整理をつける時間も必要だったでしょう?」
「お気遣い痛み入ります」
アルエットはもう一度頭を下げた。
「もうそれくらいにして、さっさと食べて戻ろう」
フェザンに促されてアルエットは席に着く。
正面にはミレイユの顔があったが、気まずそうに目を逸らされてしまった。
「何か不自由はないかしら?」
ニコールに尋ねられ、首を横に振る。
「いいえ。フェザンが何でも聞いてくれるので……感謝しています」
「仲がよろしいようで安心したわ」
上品に笑うニコールに、アルエットは同様のにこやかな顔を返す。
「ミレイユとナルヴィクにはもう会っているそうだから改めて挨拶は不要だと思うけど、これからも仲良くしてやってちょうだい」
その言葉に、並び座る二人はびくっと肩を震わせて同時に目線を誰もいない方へ流す。
ニコールはどこまで事情を聴いているのだろうか。ばつが悪そうな兄妹の姿を見るとすべて筒抜けなのかもしれない。アルエットは小さく苦笑いを浮かべた。
「本日はどうお過ごしする予定なの?」
「今日は特に何も……」
今日というか、毎日ずっと部屋にいてフェザンが来るのを待っているような日々だ。退屈ではないが、どこにも行かないことには慣れているので特に不満もない。
「では私の部屋にいらっしゃい。お茶でも飲みながら、話し相手になってくださらない?」
「は、はい……」
フェザンのいない所に行くのは不安だが、アルエットは頷くしかなかった。
「アルエットお義姉さまだけずるいわ」
ミレイユがすかさず声を上げる。
「もう。あなたは子供みたいなことを言わないの。皇太子妃としての礼儀についてアルエットさんに伝えたいことがたくさんあるのよ」
「あ、そういうこと……」
ミレイユの目が一瞬にして輝いた。
「そういうことなら私は遠慮しておくわ」
「お前が期待するようなことは何もないと思うぞ」
ぼそっと零したナルヴィクの言葉に、ミレイユは白百合のような清廉な笑みを浮かべる。
「わからないじゃない?」
懲りない妹の姿にナルヴィクは止めるだけ無駄だと思い、黙って食事を摂り始める。
「母上。アルエットは王女として教育を受けてきたはずです。今更礼儀作法など――」
「ただの淑女教育とは違うのよ。一日くらいアルエットさんを自由にしてあげなさいな」
「ですが――」
「フェザン、大丈夫。皇妃殿下のおっしゃるとおりよ。私、あなたの隣にいても恥ずかしくないようになりたいの」
「いや、今のままでまったく問題ないが」
「本当にあなたは陛下にそっくりねえ……」
ため息混じりに呟いたニコールの視線を感じたギヨームは、憮然とした表情を見せて咳払いする。
朝食の後、フェザンはどうしてもいやなら行かなくていいと念を押してから公務へ出向いていった。その優しさに感謝しつつ、アルエットは約束した時間にジゼルを伴ってニコールの元を訪れた。
「皇妃殿下。どうぞよろしくお願いいたします」
部屋に入って作法通りの礼を取る。
こわくないと言えば嘘になる。どうしても頭には過去に義姉や継母から受けた暴虐が頭をよぎるからだ。
「礼儀とは言ったけど、今日は本当にお茶に付き合っていただくだけよ。そんなに畏まらないで」
優しい笑みを浮かべながらも凛とした佇まいに、アルエットは少しだけホッとする。
「ありがとうございます」
「どうぞ、こちらにおかけになって」
勧められた席は太陽の光がたっぷりと差し込む温室のような部屋で、開いた天窓から秋の爽やかな風が流れてくる。
椅子に座ると、皇妃付きの侍女が紅茶を淹れてくれた。テーブルには、すでにケーキスタンドが置かれていて、どの段にもかわいらしい焼き菓子や果物が乗っていた。
「席をはずしてくれる?」
ニコールの言葉に部屋の入り口に控えていたジゼルはためらうような目を向けてきたが、アルエットが一つうなずいてみせると、彼女は一礼して退室する。
「二人きりで話したかったの」
ニコールはそう言って微笑んだ。
侍女は誰かしらそばに控えており、日常の世話はもちろん、話し相手にもなってくれる。フェザンも時間のある限り一緒にいてくれるので寂しい思いをすることはなかった。彼がいてくれるだけで心強かった。だから朝食の場に同席するか確認された時もアルエットは迷わずに頷くことができた。
「母が勝手に言い出したことだ、無理に行かなくてもいい」
婚約者という位置づけだが、挙式の日取りも来年の春に決まり、王宮に滞在している以上は家族も同然なのだから食事を共にするべきではないかというのが皇妃の主張だった。
ただの好奇心からの発言だろうとフェザンは断り続けていたのだが、アルエット自身がどう思っているのか確かめようと尋ねたら、意外にも彼女が素直に頷いたので驚いた。
「フェザンの家族だもの。ご迷惑をおかけしないようにちゃんと挨拶しなければと思っていたの」
アルエットがそう答えて隣を歩く彼を見上げれば、その端正な顔は穏やかな微笑を浮かべた。
「何か嫌な思いをしたらすぐに言ってくれ。俺が対応する」
「え、ええ」
爽やかな朝に似合わない黒々としたオーラを感じた気がしたが、勘違いかもしれないと思い、曖昧に微笑み返したアルエットは突き当たりの大きな扉を目にして、少しだけ足が震えた。
アルエットとフェザンが部屋に入ると、すでに三人が着席していた。
(あれがギヨーム皇帝陛下……と、ニコール皇妃殿下。ミレイユとナルヴィク皇子殿下)
奥の席に座るクライノート三世ことギヨーム・ランドロ・ディエルシカは数多の国を総べるだけあって威厳たっぷりの風格をしている。彼の斜めの席に座る皇妃ニコールはしっとりとした落ち着いた雰囲気の女性で、皇帝と並んでもまったく遜色はないだろう。どちらかというとフェザンの中性的な美貌はニコールに由来しているように見えた。
ミレイユは先日と変わらず艶やかな金髪を背中に流しているが、目線はこちらにはこなかった。ナルヴィクは彼女の隣に腰かけ、表情は特に変わらない。
「あなたがアルエットさんね、やっとお会いできて嬉しいわ」
ニコールが柔らかな笑みを浮かべた。
「アルエット・リュシュ・サリアンです。ご挨拶が遅れて大変申し訳ございません」
ドレスの裾を摘まんで膝を折り、深く頭を下げる。
「いいのよ。心の整理をつける時間も必要だったでしょう?」
「お気遣い痛み入ります」
アルエットはもう一度頭を下げた。
「もうそれくらいにして、さっさと食べて戻ろう」
フェザンに促されてアルエットは席に着く。
正面にはミレイユの顔があったが、気まずそうに目を逸らされてしまった。
「何か不自由はないかしら?」
ニコールに尋ねられ、首を横に振る。
「いいえ。フェザンが何でも聞いてくれるので……感謝しています」
「仲がよろしいようで安心したわ」
上品に笑うニコールに、アルエットは同様のにこやかな顔を返す。
「ミレイユとナルヴィクにはもう会っているそうだから改めて挨拶は不要だと思うけど、これからも仲良くしてやってちょうだい」
その言葉に、並び座る二人はびくっと肩を震わせて同時に目線を誰もいない方へ流す。
ニコールはどこまで事情を聴いているのだろうか。ばつが悪そうな兄妹の姿を見るとすべて筒抜けなのかもしれない。アルエットは小さく苦笑いを浮かべた。
「本日はどうお過ごしする予定なの?」
「今日は特に何も……」
今日というか、毎日ずっと部屋にいてフェザンが来るのを待っているような日々だ。退屈ではないが、どこにも行かないことには慣れているので特に不満もない。
「では私の部屋にいらっしゃい。お茶でも飲みながら、話し相手になってくださらない?」
「は、はい……」
フェザンのいない所に行くのは不安だが、アルエットは頷くしかなかった。
「アルエットお義姉さまだけずるいわ」
ミレイユがすかさず声を上げる。
「もう。あなたは子供みたいなことを言わないの。皇太子妃としての礼儀についてアルエットさんに伝えたいことがたくさんあるのよ」
「あ、そういうこと……」
ミレイユの目が一瞬にして輝いた。
「そういうことなら私は遠慮しておくわ」
「お前が期待するようなことは何もないと思うぞ」
ぼそっと零したナルヴィクの言葉に、ミレイユは白百合のような清廉な笑みを浮かべる。
「わからないじゃない?」
懲りない妹の姿にナルヴィクは止めるだけ無駄だと思い、黙って食事を摂り始める。
「母上。アルエットは王女として教育を受けてきたはずです。今更礼儀作法など――」
「ただの淑女教育とは違うのよ。一日くらいアルエットさんを自由にしてあげなさいな」
「ですが――」
「フェザン、大丈夫。皇妃殿下のおっしゃるとおりよ。私、あなたの隣にいても恥ずかしくないようになりたいの」
「いや、今のままでまったく問題ないが」
「本当にあなたは陛下にそっくりねえ……」
ため息混じりに呟いたニコールの視線を感じたギヨームは、憮然とした表情を見せて咳払いする。
朝食の後、フェザンはどうしてもいやなら行かなくていいと念を押してから公務へ出向いていった。その優しさに感謝しつつ、アルエットは約束した時間にジゼルを伴ってニコールの元を訪れた。
「皇妃殿下。どうぞよろしくお願いいたします」
部屋に入って作法通りの礼を取る。
こわくないと言えば嘘になる。どうしても頭には過去に義姉や継母から受けた暴虐が頭をよぎるからだ。
「礼儀とは言ったけど、今日は本当にお茶に付き合っていただくだけよ。そんなに畏まらないで」
優しい笑みを浮かべながらも凛とした佇まいに、アルエットは少しだけホッとする。
「ありがとうございます」
「どうぞ、こちらにおかけになって」
勧められた席は太陽の光がたっぷりと差し込む温室のような部屋で、開いた天窓から秋の爽やかな風が流れてくる。
椅子に座ると、皇妃付きの侍女が紅茶を淹れてくれた。テーブルには、すでにケーキスタンドが置かれていて、どの段にもかわいらしい焼き菓子や果物が乗っていた。
「席をはずしてくれる?」
ニコールの言葉に部屋の入り口に控えていたジゼルはためらうような目を向けてきたが、アルエットが一つうなずいてみせると、彼女は一礼して退室する。
「二人きりで話したかったの」
ニコールはそう言って微笑んだ。
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