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39話 ★
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「あっ、あっ、ああっ! はあ、はあっ、あははっ! いいっ! 修二さんっ、もっと! んあああっ!!」
この地下室で過ごすようになって一体どれぐらいの時間が流れたのか。
甘くただれた生活を送る隼人には、皆目見当がつかないどころか考えることを止めてしまっていた。
昼も夜もなく続けられる淫蕩な行為。
セックスして眠りにつき、起きてまた繋がって力尽きるまで快楽に浸り続ける、ただその繰り返し。
行為の合間に食事を取るが、前戯をしながら、あるいは交わり合いながら取ることもしばしばあった。
ふしだらで淫欲にまみれた日々に、隼人の理性や常識は一つ残らず溶かされた。
「ひああっ! あああっー! んっ、はあっ、ああっ!」
隼人はソファの背もたれに向かって膝立ちになり、尻を突き出して背後から仙崎を受け入れている。
もう数え切れないほど精液を注がれた後孔は、仙崎のものが出入りする度に、ばちゅっばちゅっと淫らな音を鳴らしている。
「あっあっあっ! はっ、あっ! も、いくっ! いくぅっ!!」
「好きなだけいきなさい」
仙崎は大きく抽送して隼人の弱点を刺激していく。
熱い肉棒が壁を擦り、目も眩むような強い快感が隼人を襲う。
「んひっ! あああっ!! っ――――!!」
隼人は背中を大きく反らして達し、体内のものを思い切り締め付ける。
「っ――、これは搾り取られる。出しますよ、そらっ!」
仙崎は激しく腰を打ち付けて、隼人の内側にたっぷりと欲望を吐き出した。
すでに注がれていた分の白濁が、つなぎ目からごぷっ、と溢れて内腿に伝い落ちていく。
「あっ……、あうっ……、っ……」
気持ち良すぎて身も心もドロドロに溶けていくそんな感覚。
内臓にかけられる熱い精液に、隼人はがくがくと身体を震わせて感じ入ってソファに倒れ込む。
体内に入っていたものがずろろろっと抜けて、雄の形に広がった菊門を晒してる。
「しゅうじさんっ…、はっ、んんっ! あっ、んっ!」
隼人は身を捩って仙崎を仰ぎ手を伸ばすと、彼もまた隼人を求めて強く抱き締めて深い口付けをする。
呼吸すら忘れてしまう程の激しいキス。
乳首も同時に弄られながら密着して絡み合う。
「んっ、んんっ! はっ、あっ…、修二さん、もっとしよ」
「ええ、まだ終われません」
太ももを掴まれて大きく脚を広げられ、精液まみれの後孔に男根が侵入する。
「んあああっ! ああっ…!」
舌を絡め合いながらゆるゆると互いに腰を動かしていく。
隼人が腰を揺らすと腹の中で仙崎のものが硬度を取り戻していく。
(俺で感じてくれてる……)
彼に愛されていることが実感できて、隼人はますます盛ってしまう。
「はあっ、はあっ、ああっ…、いいっ、ああっ!」
後孔からぱちゅぱちゅと卑猥な水音が聞こえてくる。
酷く淫猥なその音に聞き入っていると、仙崎が耳元に囁いてきた。
「ねえ、隼人。この先の深いところに入ってもいいですか?」
「えっ? んあっ! あっ、あっ!」
肉洞の奥の壁を、仙崎の剛直の先端がノックする。
そこは隼人の弱い部分の一つ。軽く突かれるだけでも快感が背筋をかけていく。
「私のペニスがキスしているのが分かりますか? 始めの頃より随分柔らかくなりました。ここを犯して隼人にメスになってもらいたいんです」
「あっ! あっ! あうっ!」
「隼人が私だけの女の子になるんです。この奥に種付けしたら孕んじゃうかもしれませね」
小刻みに肉壁を刺激しながら、さらなる欲情を誘ってくる。
メスになる?
なんて魅力的で興奮する言葉なんだろう。
彼の強い精子なら本当に孕んでしまうかもしれない。
ぞくぞくと淫欲が溢れて心臓が高鳴っていく。
「…いいよ、犯して。俺を女の子にして孕ませてっ!」
ありったけの想いを込めて叫んだ次の瞬間、ぐぽっ、と入ってはいけない場所に仙崎の亀頭が入り込む。
「っ――――!!! っ――、ぁっ、うっ!」
痛みはない。
訪れたのは意識が飛びそうな程の快感。
魂が口から抜け出てしまいそうな強い悦楽。
ありえない場所からありえないほどの快楽が襲い、全身を戦慄かせてあっという間に極みに至ってしまう。
「ぁ――、っ――……! ぅっ――!」
射精をともなわない強烈な絶頂に、隼人は目を白黒させて感じ入り、舌を出して酸素を求めた。
頭がおかしくなる。人としての輪郭が崩れるようなそんな感覚。
「あぁ、なんて可愛い。ほら息を吸って」
「あっ、ひうっ! はあっ、はあっ! ああっ!」
「気持ち良かったね。隼人本当に可愛い」
「あうっ――! はあっ、あっ! あっ!」
「でもまだこれからです。動きますよ」
仙崎はゆっくり腰を引くと、また同じだけの強さでぐぽっ、と最奥に侵入する。
「あああああっ――――!!! っ――――!」
「はあ、最高です。中が欲しがって奥に誘ってきてますよ。なんてエロい穴だ」
「ひい、ああっ、あうっ! ああっ!!」
肌と肌がぶつかる音が地下室に響く。
誰も知らない新雪が積もっている場所を、仙崎という獣に踏み荒らされて存在を刻み込まれていく。
「ほら、一番奥まで私の形をしっかり覚えなさい」
「あっ、あっ、あっ、ああっ!!」
「っ! いいですよ最高だ。さあ、奥に出しますよ」
「んっ、あっ、あああっ――――!!」
腹の奥深くに熱い体液が射出された。
放たれた欲望は、隼人の内部に染み込んで隼人を雌として屈服させていく。
身体がばらばらになりそうな快感に、隼人は必死に仙崎にしがみついて全てを受け止めた。
直感が、もう元には戻れないと知らせてくる。
「ぁ――……、っ――……」
最後の一滴まで注がれた時、隼人は意識を手放した。
「うっ――、あ……」
「気が付きましたか?」
重たいまぶたを開けると、すぐ隣に心配そうに覗き込む仙崎がいた。
周りを見渡すと、ソファではなくベッドに寝かされていた。
身体が重い。
指一つ動かせる気がしない。
「まだそんなに時間は経っていませんから、もう少し休んで下さい。さあ、お水ですよ」
仙崎は当たり前のように口移しで隼人に水を飲ませる。
「んっ、んっ、んくっ――」
恵みの水だ。渇ききった身体に水分が染み込んでいく。
水分補給してほっとしたのもつかの間、隼人の腹がきゅるるるっと空腹を告げた。
「うっ、恥ず」
「たくさん運動したらお腹は空くものです。何か食べるものを持ってきますね」
隼人は仙崎の背中を見送ると、自然と先程までの行為を思い返してしまう。
「マジで気持ち良かった…。あんなの頭が変になる」
いや、もう既に変になっている気がする。
どこかは分からないが、少なくとも仙崎と出会う前の自分と今の自分とは絶対に違うとそう思えた。
ぼーと真っ白なシーツの繊維を見ていると、視界の端に何かが引っかかっる。
顔を動かして確認すると枕元に手錠があった。手錠は玩具ではなく金属製でできた頑丈な本物。行為に使ってそのまま置きっぱなしになっているようだ。
何となしにそれを見ていると、出演するはずだったドラマを思い出す。
ずっと出てみたかった刑事ドラマ。
(もう撮影始まったのかな…。それともとっくに終わったか…)
この地下室には時計がない。
スマートフォンもないので、どれだけ時間が経ったのか、今何日なのかも分からない。
わかったところでどうにもならないのだが、一旦思い出してしまうとどうしても考えてしまう。
「おや、何か別の事を考えていますね」
「!!」
突然かけられた声に、隼人は必要以上に反応してしまった。
仙崎は果物と皿を持って隼人だけを見ている。
「今日は隼人が私の番になった記念すべき日だというのに、いけない子ですね。疲れていると思ったのですがまだ余裕がありそうだ」
「あ…、ち、ちが…」
「ここでは私のことしか考えてはいけません。あれだけ責めて私以外のことは追い出したはずなのに、まだ残っていたなんて」
「ご、ごめんなさい…」
道具で弄られながら耳を責められ続けた日々のことを思い出す。
隼人は耳を責められすぎて、耳だけでイけるようになってしまった。
乳首もそうだが、陰茎への刺激をもらえない達し方はある種の苦しさがある。
気持ち良いけれどあまりあのイき方はしたくない。
仙崎は持っていた果物と皿をテーブルに置くと、ベッドに上がってきた。
「まあ仕方ありません。まだなったばかりですしね。これからもっとたくさん抱いて、種付けして、隼人が私のメスになったと自覚できるようしっかり躾けなくては」
強すぎる独占欲。
人によっては恐怖すら覚えるだろう。
しかし隼人はその怖さを感じながらも、この監禁生活の間に喜びを感じるようになっていた。
ただ一心に想われる幸福。
ないはずの子宮がキュンっと疼く気さえする。
隼人は疲れ切った身体にムチを打ち、自ら膝裏を持って脚を開くと仙崎に局部を晒す。
「ごめんなさい、余計なことを考えて。修二さん、罰を下さい。俺をもっと躾けてわからせて」
恥ずかしさで体温が上がる。耳や頬が熱い。
でもそこに喜びを感じる自分がいるのを彼に気付かされてしまった。
「いい子ですね。ではまず女の子のイき方をもっと身体に教え込みましょう。連続でメスイキ出来たらご褒美を。射精してしまったら始めからやり直し。いいですね?」
「…はい。あっ、あああっ!」
熟れた後孔に仙崎のペニスが侵入していく。
肉洞が擦られて快楽が手足の先端を痺れさせる。
疲れているはずなのに、彼のものに身体は欲情を生んで甘い声を上げてしまう。
気持ち良い、気持ち良いっ!
なんて気持ちが良いのだろう!
愛されて快楽を与えられて、彼だけのものになっていく。
この喜びは何物にも代え難い幸せだ。
「あっ、ああっ――! はあっ、ああっ! いいっ! んあっ!」
「すっかり私好みの淫乱になりましたね。大好きですよ。食事はやりながら私が食べさせてあげます。さあ、頑張って立派なメスになりましょうね」
「はいっ…! あっ、あっ、ああっ!」
誰も知ることの出来ない地下深くで、隼人の甘く淫らな嬌声が満ちていった。
この地下室で過ごすようになって一体どれぐらいの時間が流れたのか。
甘くただれた生活を送る隼人には、皆目見当がつかないどころか考えることを止めてしまっていた。
昼も夜もなく続けられる淫蕩な行為。
セックスして眠りにつき、起きてまた繋がって力尽きるまで快楽に浸り続ける、ただその繰り返し。
行為の合間に食事を取るが、前戯をしながら、あるいは交わり合いながら取ることもしばしばあった。
ふしだらで淫欲にまみれた日々に、隼人の理性や常識は一つ残らず溶かされた。
「ひああっ! あああっー! んっ、はあっ、ああっ!」
隼人はソファの背もたれに向かって膝立ちになり、尻を突き出して背後から仙崎を受け入れている。
もう数え切れないほど精液を注がれた後孔は、仙崎のものが出入りする度に、ばちゅっばちゅっと淫らな音を鳴らしている。
「あっあっあっ! はっ、あっ! も、いくっ! いくぅっ!!」
「好きなだけいきなさい」
仙崎は大きく抽送して隼人の弱点を刺激していく。
熱い肉棒が壁を擦り、目も眩むような強い快感が隼人を襲う。
「んひっ! あああっ!! っ――――!!」
隼人は背中を大きく反らして達し、体内のものを思い切り締め付ける。
「っ――、これは搾り取られる。出しますよ、そらっ!」
仙崎は激しく腰を打ち付けて、隼人の内側にたっぷりと欲望を吐き出した。
すでに注がれていた分の白濁が、つなぎ目からごぷっ、と溢れて内腿に伝い落ちていく。
「あっ……、あうっ……、っ……」
気持ち良すぎて身も心もドロドロに溶けていくそんな感覚。
内臓にかけられる熱い精液に、隼人はがくがくと身体を震わせて感じ入ってソファに倒れ込む。
体内に入っていたものがずろろろっと抜けて、雄の形に広がった菊門を晒してる。
「しゅうじさんっ…、はっ、んんっ! あっ、んっ!」
隼人は身を捩って仙崎を仰ぎ手を伸ばすと、彼もまた隼人を求めて強く抱き締めて深い口付けをする。
呼吸すら忘れてしまう程の激しいキス。
乳首も同時に弄られながら密着して絡み合う。
「んっ、んんっ! はっ、あっ…、修二さん、もっとしよ」
「ええ、まだ終われません」
太ももを掴まれて大きく脚を広げられ、精液まみれの後孔に男根が侵入する。
「んあああっ! ああっ…!」
舌を絡め合いながらゆるゆると互いに腰を動かしていく。
隼人が腰を揺らすと腹の中で仙崎のものが硬度を取り戻していく。
(俺で感じてくれてる……)
彼に愛されていることが実感できて、隼人はますます盛ってしまう。
「はあっ、はあっ、ああっ…、いいっ、ああっ!」
後孔からぱちゅぱちゅと卑猥な水音が聞こえてくる。
酷く淫猥なその音に聞き入っていると、仙崎が耳元に囁いてきた。
「ねえ、隼人。この先の深いところに入ってもいいですか?」
「えっ? んあっ! あっ、あっ!」
肉洞の奥の壁を、仙崎の剛直の先端がノックする。
そこは隼人の弱い部分の一つ。軽く突かれるだけでも快感が背筋をかけていく。
「私のペニスがキスしているのが分かりますか? 始めの頃より随分柔らかくなりました。ここを犯して隼人にメスになってもらいたいんです」
「あっ! あっ! あうっ!」
「隼人が私だけの女の子になるんです。この奥に種付けしたら孕んじゃうかもしれませね」
小刻みに肉壁を刺激しながら、さらなる欲情を誘ってくる。
メスになる?
なんて魅力的で興奮する言葉なんだろう。
彼の強い精子なら本当に孕んでしまうかもしれない。
ぞくぞくと淫欲が溢れて心臓が高鳴っていく。
「…いいよ、犯して。俺を女の子にして孕ませてっ!」
ありったけの想いを込めて叫んだ次の瞬間、ぐぽっ、と入ってはいけない場所に仙崎の亀頭が入り込む。
「っ――――!!! っ――、ぁっ、うっ!」
痛みはない。
訪れたのは意識が飛びそうな程の快感。
魂が口から抜け出てしまいそうな強い悦楽。
ありえない場所からありえないほどの快楽が襲い、全身を戦慄かせてあっという間に極みに至ってしまう。
「ぁ――、っ――……! ぅっ――!」
射精をともなわない強烈な絶頂に、隼人は目を白黒させて感じ入り、舌を出して酸素を求めた。
頭がおかしくなる。人としての輪郭が崩れるようなそんな感覚。
「あぁ、なんて可愛い。ほら息を吸って」
「あっ、ひうっ! はあっ、はあっ! ああっ!」
「気持ち良かったね。隼人本当に可愛い」
「あうっ――! はあっ、あっ! あっ!」
「でもまだこれからです。動きますよ」
仙崎はゆっくり腰を引くと、また同じだけの強さでぐぽっ、と最奥に侵入する。
「あああああっ――――!!! っ――――!」
「はあ、最高です。中が欲しがって奥に誘ってきてますよ。なんてエロい穴だ」
「ひい、ああっ、あうっ! ああっ!!」
肌と肌がぶつかる音が地下室に響く。
誰も知らない新雪が積もっている場所を、仙崎という獣に踏み荒らされて存在を刻み込まれていく。
「ほら、一番奥まで私の形をしっかり覚えなさい」
「あっ、あっ、あっ、ああっ!!」
「っ! いいですよ最高だ。さあ、奥に出しますよ」
「んっ、あっ、あああっ――――!!」
腹の奥深くに熱い体液が射出された。
放たれた欲望は、隼人の内部に染み込んで隼人を雌として屈服させていく。
身体がばらばらになりそうな快感に、隼人は必死に仙崎にしがみついて全てを受け止めた。
直感が、もう元には戻れないと知らせてくる。
「ぁ――……、っ――……」
最後の一滴まで注がれた時、隼人は意識を手放した。
「うっ――、あ……」
「気が付きましたか?」
重たいまぶたを開けると、すぐ隣に心配そうに覗き込む仙崎がいた。
周りを見渡すと、ソファではなくベッドに寝かされていた。
身体が重い。
指一つ動かせる気がしない。
「まだそんなに時間は経っていませんから、もう少し休んで下さい。さあ、お水ですよ」
仙崎は当たり前のように口移しで隼人に水を飲ませる。
「んっ、んっ、んくっ――」
恵みの水だ。渇ききった身体に水分が染み込んでいく。
水分補給してほっとしたのもつかの間、隼人の腹がきゅるるるっと空腹を告げた。
「うっ、恥ず」
「たくさん運動したらお腹は空くものです。何か食べるものを持ってきますね」
隼人は仙崎の背中を見送ると、自然と先程までの行為を思い返してしまう。
「マジで気持ち良かった…。あんなの頭が変になる」
いや、もう既に変になっている気がする。
どこかは分からないが、少なくとも仙崎と出会う前の自分と今の自分とは絶対に違うとそう思えた。
ぼーと真っ白なシーツの繊維を見ていると、視界の端に何かが引っかかっる。
顔を動かして確認すると枕元に手錠があった。手錠は玩具ではなく金属製でできた頑丈な本物。行為に使ってそのまま置きっぱなしになっているようだ。
何となしにそれを見ていると、出演するはずだったドラマを思い出す。
ずっと出てみたかった刑事ドラマ。
(もう撮影始まったのかな…。それともとっくに終わったか…)
この地下室には時計がない。
スマートフォンもないので、どれだけ時間が経ったのか、今何日なのかも分からない。
わかったところでどうにもならないのだが、一旦思い出してしまうとどうしても考えてしまう。
「おや、何か別の事を考えていますね」
「!!」
突然かけられた声に、隼人は必要以上に反応してしまった。
仙崎は果物と皿を持って隼人だけを見ている。
「今日は隼人が私の番になった記念すべき日だというのに、いけない子ですね。疲れていると思ったのですがまだ余裕がありそうだ」
「あ…、ち、ちが…」
「ここでは私のことしか考えてはいけません。あれだけ責めて私以外のことは追い出したはずなのに、まだ残っていたなんて」
「ご、ごめんなさい…」
道具で弄られながら耳を責められ続けた日々のことを思い出す。
隼人は耳を責められすぎて、耳だけでイけるようになってしまった。
乳首もそうだが、陰茎への刺激をもらえない達し方はある種の苦しさがある。
気持ち良いけれどあまりあのイき方はしたくない。
仙崎は持っていた果物と皿をテーブルに置くと、ベッドに上がってきた。
「まあ仕方ありません。まだなったばかりですしね。これからもっとたくさん抱いて、種付けして、隼人が私のメスになったと自覚できるようしっかり躾けなくては」
強すぎる独占欲。
人によっては恐怖すら覚えるだろう。
しかし隼人はその怖さを感じながらも、この監禁生活の間に喜びを感じるようになっていた。
ただ一心に想われる幸福。
ないはずの子宮がキュンっと疼く気さえする。
隼人は疲れ切った身体にムチを打ち、自ら膝裏を持って脚を開くと仙崎に局部を晒す。
「ごめんなさい、余計なことを考えて。修二さん、罰を下さい。俺をもっと躾けてわからせて」
恥ずかしさで体温が上がる。耳や頬が熱い。
でもそこに喜びを感じる自分がいるのを彼に気付かされてしまった。
「いい子ですね。ではまず女の子のイき方をもっと身体に教え込みましょう。連続でメスイキ出来たらご褒美を。射精してしまったら始めからやり直し。いいですね?」
「…はい。あっ、あああっ!」
熟れた後孔に仙崎のペニスが侵入していく。
肉洞が擦られて快楽が手足の先端を痺れさせる。
疲れているはずなのに、彼のものに身体は欲情を生んで甘い声を上げてしまう。
気持ち良い、気持ち良いっ!
なんて気持ちが良いのだろう!
愛されて快楽を与えられて、彼だけのものになっていく。
この喜びは何物にも代え難い幸せだ。
「あっ、ああっ――! はあっ、ああっ! いいっ! んあっ!」
「すっかり私好みの淫乱になりましたね。大好きですよ。食事はやりながら私が食べさせてあげます。さあ、頑張って立派なメスになりましょうね」
「はいっ…! あっ、あっ、ああっ!」
誰も知ることの出来ない地下深くで、隼人の甘く淫らな嬌声が満ちていった。
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