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25話 ★
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隼人の中で、仙崎の太く逞しいペニスが動き出す。
はじめは隼人の様子をうかがいながら、探るように腰を揺すられる。
ゆったりとした隼人を思い遣る優しい動き。
しかし大きさがある分、張り出したエラや血管の浮いた竿が内壁に引っかかって快楽を与えていく。
「あっ、はっ、んうっ! あっあっ! ああっ!」
身体を広げられる違和感はあるが痛みはない。圧迫感も気にならなくなっていく。
今感じるのは溢れるほどの幸福感。
好きな人に抱いてもらえる喜びは、隼人の思考を淫欲一色に染めていく。
「あっ、あっ、あっ! んんっ、んあ! はあっ、あっ!」
「気持ち良いですか?」
「いいっ! 気持ち良いっ! あっ、あぁっ! んああっ!」
仙崎のペニスが体内を往復するたび、とてつもない喜びが湧き上がる。歓喜は快楽を呼び、後孔を淫らな雌穴に変え、隼人を淫欲の渦へ沈めていく。
「ああっ! いい、いいっ! あっ、あっ、ああっ!!」
「私も良いですよ。ああ…、凄く絡みついてくる」
だんだん律動の速度が増していき、仙崎の腰が連続で打ち付けられる。
気持ち良くて嬉しくて、隼人は彼に与えられる快楽を、シーツを握り締めて一身に受け止めた。
「あっ、あっ、あっ! ああっ、あああっ!!」
「もっと気持ち良くなりましょうね。ほら、ここをこうすると――」
「んひいっ! ああああっ!! やっ、あっ、あっ! んあっーー!」
仙崎は少し腰を引いて、亀頭で前立腺をぐりぐりと攻めてくる。強くこねられたと思ったら、優しくリズミカルに押され、そしてまた抉るように突き上げられる。
快楽の源泉を虐められてしまったら、ほんの少しも耐えられない。
脳が焼けてしまいそうな程の快感に、身体が魚のように跳ねて逃げを打つ。
しかし仙崎はそんな隼人の腰を押さえられて、内洞を擦っていく。
「あっ!あっ! んああっ! ひいっ、ああぁっ! そこっ! だめぇっ! だめぇっ!!」
「だめじゃなくて、良い、でしょう?」
「いいっ、気持ちいいっ! あっ、もっ、いくっ! いくっ! あっ、あっ、ああっ!! っ――――!!!」
隼人は強過ぎる快感に、背中を大きく反らして極みに登る。
全身が震えて呼吸すらままならない絶頂。
今まで経験したことのない程の悦楽に、頭が真っ白になる。
隼人は内壁を思いっ切り締め付けて、自らの陰茎から勢い良く白濁を飛び散らせた。
「っ……」
仙崎は小さなうめき声と共に、熱い飛沫を中に出す。
腰を小刻みに振られて、彼の精が奥へと注がれる。
体内で大きく脈打つペニスに、隼人は息を呑んで目を丸くする。
「はっ、はっ、……んっ、はあっ。……ああっ」
肉壁が濡れる感覚に、肌が粟立ち脊髄を甘く痺れる。
喜びが身体全体を包み思考が溶けていく。
そして同時に、今まで感じていた喉の渇きにも似た何かが満たされていく。
ああ、これだ。
これが欲しかったんだ。
ずっとこうされたかったんだ。
このところ隼人を悩ませていた謎の衝動に、ようやく答えがもたらされた。
「隼人、大丈夫ですか? 少し休みますか?」
放心したままの隼人を、仙崎は心配そうに覗き込む。
彼の優しさに隼人は鼓動が高鳴る。
やっぱりこの人が好きだ。
隼人の中では、まだ彼の熱く固いものが存在を主張している。
どくどくと脈を打って、まだまだ終われないと訴えてくる。
隼人は体内の熱い雄を意識して、喘いで乾いた唇を舌で潤す。
「……大丈夫。大丈夫だから、もっとしたい」
隼人はシーツから手を離すと、熱を持った瞳で仙崎の肩にしがみつく。両足を彼の腰に絡ませて、内壁を収縮させて中のものを包み込と、大きく逞しい形がはっきりと伝わってくる。
「俺、まだ全然足りない。修二さんも足りないでしょう? だって、まだこんなに固い。俺の中にもっと出して。一緒にもっと気持ち良くなろう、ね?」
「……隼人、あなたと言う人は――」
もっと激しく。もっと強烈に。
本能のまま滅茶苦茶に交わって溺れたい。
隼人は劣情に突き動かされて、自分から仙崎にキスをした。
舌を絡めて唇を合わせ、啄むように触れて精一杯のアプローチをする。
「んっ、んっ、はあっ、修二さん……。んっ、んんっ!! んんうっ!! あっ! んっ! んうっ!!」
隼人の拙さの残る誘惑に、仙崎はしっかり応えてくれた。
それも今までの優しいものとは違う、激しく濃厚で貪るような口付けで。
「んんんっ!! あっ、はっ、んうっ! んんっ、んっ、んううっ!!」
舌を抜かれるかと思う程強く吸われ、口内を徹底的に舐め回して、喉の奥に直接唾液を注がれる。
(っ~~~~!? )
余りの変貌ぶりに隼人は目を白黒させた。そして自分で誘っておきながら彼から離れようと抵抗してしまった。
たが仙崎は決して離さず、力強く固定されたまま口内を犯し続けた。
敏感な粘膜をこれでもかと言うほど蹂躙され、隼人は呼吸する暇もなく酸欠で意識が遠くなりかける。
隼人が助けを求めて仙崎の肩を叩くと、ようやく解放された。
「はっ、はっ、はあっ! はあっ、はあっ、あっ、あっ……」
「……隼人はいけない子ですね。私がとても我慢して抑えているのに。こんなふうに煽られたら本気で襲ってしまいますよ」
見上げた先には、怖いほど目をギラつかせている仙崎がいた。
紳士的な雰囲気は消え去り、飢えた肉食獣のような鋭い眼光に隼人は息を呑む。
決して敵わない、圧倒的な雄がここにいる。
「隼人は初めてだから、甘く優しく抱きたかったのに」
「……あっ、あっ、ああっ!」
体内にいる陰茎がびくびくと脈打ち、明らかに太くなっていく。熱く滾って存在感が増したペニスが、ゆるゆると動いて後孔を押し広げて深みへ進む。
そして奥の肉壁に、ぐにゅ、と先端が触れた。
「ひあっ! あっ、あっ、深いっ。ああっ! なか、あたって――」
「ええ、私のものは奥に届いてしまうんです。もっと時間をかけるつもりでしたが、エッチな隼人はここでの快楽もすぐに覚えられるでしょう」
「あっ、あっ、あっ! あああっ!」
奥の壁をとんとんと突き上げられて、隼人は泣きながら涎を垂らす。
身体を大きく揺さぶられ、中に出された精液が撹拌される。
大きな男根が壁をこそぐように動き、入り口から奥まで一息に突き入れられる。抽送する速度がどんどん上がり、部屋にぐちゅぐちゅ、と卑猥な水音が響く。
「んあああっ! あっ、はあっ、あっ! まっ、まって!」
「無理です。一滴残らず注ぎますから、ちゃんと最後まで付き合ってくださいね?」
「あっ、あっ、ああっ!! はあっ、あっ! ひいっ! んんっ、あっ! あっ!」
本気で隼人を抱き潰そうとする、容赦のない腰の動き。
太さも長さも増したものが、隼人の中を何度も突き上げていく。
全てを喰らい尽くしそうな彼のオーラに、隼人は前後不覚になって身悶える。
隼人も男としての自負を多少なりとも持っていたつもりだった。
しかし仙崎にそれを壊され、蹂躙され、強烈な快楽で隼人の立場を教えられる。
隼人は抱かれる側の存在だと、身体に刻み込まれる。
なんて気持ちが良いのだろう。
こんなにも気持ち良くて幸せなことがこの世にあるなんて思いもしなかった。
きっとこうして雄に抱かれる自分が本当の姿なんだ。
隼人の魂の奥底で、淫欲と被虐の蕾が花開く。
「……っ、いいですね。搾り取られそうだ。ほら、奥に出しますよ」
「ひいっ! あっあっ、ああっ!! でるっ! またでちゃう!! ああっ――――!!」
深々と突き刺さった雄が肉壁を捏ね回し、目が眩むほどの快楽が全身を襲う。
体内に注がれる支配者の種に、隼人は身体を震わせて歓喜した。
仙崎に押さえつけられて、精子をたっぷり注がれて犯されるこの幸福。
「ふうっ、やはりあなたは最高です。少し無理させてしまいましたか?」
「……っ、うっ。……んっ、ん」
「隼人?」
隼人は涙で濡れた顔でうっとりと仙崎を見た。
そこには世間が求める『藤村隼人』はいない。
抱かれる側に、雌に墜ちた隼人は、恍惚とした表情で仙崎を見上げる。
「……うっ、んっ。……いい。……んっ、きもちいい。……すき、これすき」
快楽に染まりきったその顔に、仙崎は最上の笑顔を浮かべる。
「……では隼人の好きなこともっと沢山しましょうか」
熱気の籠もる部屋で、ばちゅ、ばちゅ、と聞くに堪えない音が鳴り続けている。
「……ああっ、……あっ、あっ、あっ! ……んんっ、はあっ! ……ああっ、……んあっ!」
隼人はうつ伏せの状態で膝をつき、腰を高く上げて雄を受け入れるだけの存在へと成り果てた。
身体を起こす力はすでに無く、快楽に口元を緩ませながら焦点の合わない虚ろな目で喘ぎ鳴いている。
何度も何度も注がれて、つなぎ目は白く泡立ち、仙崎のペニスが出入りするたび中から白濁が溢れ出す。
空気が入り込むせいか、放屁のような恥ずかしい音と共に注がれた精液が大量にこぼれ落ちる。
「隼人は少し強引なのが好きなんですね。こうされるのはどうですか?」
仙崎は隼人の背中を抱き締めるように密着すると、体重をかけて腰を高速でピストンし、隼人の陰茎を扱き上げる。
「ああああっ!!! んあっ、ああっ! ああっ、やっ、ひああっ!!」
きゅうきゅう締めつけている中を押し開き、絡みつく肉壁を振り払うように突き入れられる。
隼人は背後から熱と質量に串刺しにされて、同時に体液も搾り取られてしまう。
「あああっっ――――!!! っ――――!!」
身体を跳ねながら極みに達するが、全ては仙崎の体の下でのこと。体重をかけられて拘束されているため、まともに快感を逃がせずに身体を痙攣させる。
何度もイっているせいで、隼人のペニスからは透明な体液が少量滴り落ちるのみ。
隼人はもはや、涙を流して快楽に震える以外のことは何も出来ない。
そんな隼人の耳元で仙崎は囁く。
「ね? 良いでしょう?」
「……い、いい。……いい。……でも、…もう、できな――」
隼人は、涎を垂らしながら弱々しく限界だと訴える。
もう何も出せない。
けれど仙崎は楽しそうな笑顔のまま。
もはや欲望の色を隠さずに、目をギラギラと輝かせて腰の突き入れを再開する。
「隼人ならまだ大丈夫でしょう。ずっとあなたの性欲を管理してきた私が言うのだから間違いはありません。隼人は回復が速いですから、こうして突いていればまだ気持ち良くなれますよ」
「ひいっ!! あっ、あっ、あっ、あっ! あっ、あっ!!」
仙崎は隼人の腰を掴んで肌と肌をぶつけ合う。
抽送されながら乳首をこねられ弾かれて、爪を立てられて隼人は甘い悲鳴を上げる。
終わりの見えない快楽を与えられ続ける。
「隼人もあれだけ欲しがっていたでしょう? 毎日性欲がすっきりしなくて快楽に飢えていたはず。こうしてようやく繋がれたのだから、もっと楽しみましょう。ね?」
「あっ、あっ、あっ、ああっ!! ひああっ! んんっ!」
「ほら、ここ…、突かれるとたまらないでしょう。もっと欲しいよね?」
「はあっ、あっ、ひいっ! あっ、いいっ、いいっ!! きもちいいっ!」
この交尾がいつ始まったのか、どれくらいたったのかも分からない。
永遠に続くかのように思えるこの時間。
隼人は全身を震わせて、高い声を上げて身悶える。
仙崎は限界を訴える隼人をなだめて、深いところに何度も突いて射精した。
隼人が弱々しく泣いて訴えても止まらない交わり。
過ぎた快感は隼人をどろどろに溶かしていく。
仙崎に抱擁されてキスを与えられ、快楽の海に沈められていく。
隼人は溺れるほどの快感を与えられ続け、ついに意識を手放した。
「隼人、愛していますよ」
「……っ、……ん」
仙崎は気を失った隼人をまだ揺さぶり続ける。
行為の間、何度も体位が入れ替わって今は初めの正常位の形に戻っている。
隼人の全身は汗と体液で汚れきっていて、今もなお抽送され続ける後孔から精液を大量に溢している。
仙崎は隼人の脚を持ち直すと、折りたたむように曲げてピストンする。
「ねえ、隼人。今日は記念すべき日だから、記念写真を撮りましょうね」
「…………」
「こんなに魅力的なのだから、ちゃんと記録しとかなければ。いつか隼人に見せられる機会が来れば、その時にはきっとあなたも喜ぶでしょう」
仙崎は最後の一撃とばかりに深く突き入れて、精液をたっぷりと注ぎ入れる。
奥の肉壁に擦りつけるように小刻みに抽送して、ずろろろっ、とペニスを引き抜いた。
雄の形に広がった後孔が、白濁に濡れた媚肉を妖しげに晒している。
「結腸を犯すのはもう少し慣れてからにしましょう。まだまだ伸びしろがあって楽しみです。早く私好みの淫乱になってくださいね」
仙崎の見つめる先で、珊瑚色をした後孔からごぽっ、と音を立てて白濁が溢れ出た。
はじめは隼人の様子をうかがいながら、探るように腰を揺すられる。
ゆったりとした隼人を思い遣る優しい動き。
しかし大きさがある分、張り出したエラや血管の浮いた竿が内壁に引っかかって快楽を与えていく。
「あっ、はっ、んうっ! あっあっ! ああっ!」
身体を広げられる違和感はあるが痛みはない。圧迫感も気にならなくなっていく。
今感じるのは溢れるほどの幸福感。
好きな人に抱いてもらえる喜びは、隼人の思考を淫欲一色に染めていく。
「あっ、あっ、あっ! んんっ、んあ! はあっ、あっ!」
「気持ち良いですか?」
「いいっ! 気持ち良いっ! あっ、あぁっ! んああっ!」
仙崎のペニスが体内を往復するたび、とてつもない喜びが湧き上がる。歓喜は快楽を呼び、後孔を淫らな雌穴に変え、隼人を淫欲の渦へ沈めていく。
「ああっ! いい、いいっ! あっ、あっ、ああっ!!」
「私も良いですよ。ああ…、凄く絡みついてくる」
だんだん律動の速度が増していき、仙崎の腰が連続で打ち付けられる。
気持ち良くて嬉しくて、隼人は彼に与えられる快楽を、シーツを握り締めて一身に受け止めた。
「あっ、あっ、あっ! ああっ、あああっ!!」
「もっと気持ち良くなりましょうね。ほら、ここをこうすると――」
「んひいっ! ああああっ!! やっ、あっ、あっ! んあっーー!」
仙崎は少し腰を引いて、亀頭で前立腺をぐりぐりと攻めてくる。強くこねられたと思ったら、優しくリズミカルに押され、そしてまた抉るように突き上げられる。
快楽の源泉を虐められてしまったら、ほんの少しも耐えられない。
脳が焼けてしまいそうな程の快感に、身体が魚のように跳ねて逃げを打つ。
しかし仙崎はそんな隼人の腰を押さえられて、内洞を擦っていく。
「あっ!あっ! んああっ! ひいっ、ああぁっ! そこっ! だめぇっ! だめぇっ!!」
「だめじゃなくて、良い、でしょう?」
「いいっ、気持ちいいっ! あっ、もっ、いくっ! いくっ! あっ、あっ、ああっ!! っ――――!!!」
隼人は強過ぎる快感に、背中を大きく反らして極みに登る。
全身が震えて呼吸すらままならない絶頂。
今まで経験したことのない程の悦楽に、頭が真っ白になる。
隼人は内壁を思いっ切り締め付けて、自らの陰茎から勢い良く白濁を飛び散らせた。
「っ……」
仙崎は小さなうめき声と共に、熱い飛沫を中に出す。
腰を小刻みに振られて、彼の精が奥へと注がれる。
体内で大きく脈打つペニスに、隼人は息を呑んで目を丸くする。
「はっ、はっ、……んっ、はあっ。……ああっ」
肉壁が濡れる感覚に、肌が粟立ち脊髄を甘く痺れる。
喜びが身体全体を包み思考が溶けていく。
そして同時に、今まで感じていた喉の渇きにも似た何かが満たされていく。
ああ、これだ。
これが欲しかったんだ。
ずっとこうされたかったんだ。
このところ隼人を悩ませていた謎の衝動に、ようやく答えがもたらされた。
「隼人、大丈夫ですか? 少し休みますか?」
放心したままの隼人を、仙崎は心配そうに覗き込む。
彼の優しさに隼人は鼓動が高鳴る。
やっぱりこの人が好きだ。
隼人の中では、まだ彼の熱く固いものが存在を主張している。
どくどくと脈を打って、まだまだ終われないと訴えてくる。
隼人は体内の熱い雄を意識して、喘いで乾いた唇を舌で潤す。
「……大丈夫。大丈夫だから、もっとしたい」
隼人はシーツから手を離すと、熱を持った瞳で仙崎の肩にしがみつく。両足を彼の腰に絡ませて、内壁を収縮させて中のものを包み込と、大きく逞しい形がはっきりと伝わってくる。
「俺、まだ全然足りない。修二さんも足りないでしょう? だって、まだこんなに固い。俺の中にもっと出して。一緒にもっと気持ち良くなろう、ね?」
「……隼人、あなたと言う人は――」
もっと激しく。もっと強烈に。
本能のまま滅茶苦茶に交わって溺れたい。
隼人は劣情に突き動かされて、自分から仙崎にキスをした。
舌を絡めて唇を合わせ、啄むように触れて精一杯のアプローチをする。
「んっ、んっ、はあっ、修二さん……。んっ、んんっ!! んんうっ!! あっ! んっ! んうっ!!」
隼人の拙さの残る誘惑に、仙崎はしっかり応えてくれた。
それも今までの優しいものとは違う、激しく濃厚で貪るような口付けで。
「んんんっ!! あっ、はっ、んうっ! んんっ、んっ、んううっ!!」
舌を抜かれるかと思う程強く吸われ、口内を徹底的に舐め回して、喉の奥に直接唾液を注がれる。
(っ~~~~!? )
余りの変貌ぶりに隼人は目を白黒させた。そして自分で誘っておきながら彼から離れようと抵抗してしまった。
たが仙崎は決して離さず、力強く固定されたまま口内を犯し続けた。
敏感な粘膜をこれでもかと言うほど蹂躙され、隼人は呼吸する暇もなく酸欠で意識が遠くなりかける。
隼人が助けを求めて仙崎の肩を叩くと、ようやく解放された。
「はっ、はっ、はあっ! はあっ、はあっ、あっ、あっ……」
「……隼人はいけない子ですね。私がとても我慢して抑えているのに。こんなふうに煽られたら本気で襲ってしまいますよ」
見上げた先には、怖いほど目をギラつかせている仙崎がいた。
紳士的な雰囲気は消え去り、飢えた肉食獣のような鋭い眼光に隼人は息を呑む。
決して敵わない、圧倒的な雄がここにいる。
「隼人は初めてだから、甘く優しく抱きたかったのに」
「……あっ、あっ、ああっ!」
体内にいる陰茎がびくびくと脈打ち、明らかに太くなっていく。熱く滾って存在感が増したペニスが、ゆるゆると動いて後孔を押し広げて深みへ進む。
そして奥の肉壁に、ぐにゅ、と先端が触れた。
「ひあっ! あっ、あっ、深いっ。ああっ! なか、あたって――」
「ええ、私のものは奥に届いてしまうんです。もっと時間をかけるつもりでしたが、エッチな隼人はここでの快楽もすぐに覚えられるでしょう」
「あっ、あっ、あっ! あああっ!」
奥の壁をとんとんと突き上げられて、隼人は泣きながら涎を垂らす。
身体を大きく揺さぶられ、中に出された精液が撹拌される。
大きな男根が壁をこそぐように動き、入り口から奥まで一息に突き入れられる。抽送する速度がどんどん上がり、部屋にぐちゅぐちゅ、と卑猥な水音が響く。
「んあああっ! あっ、はあっ、あっ! まっ、まって!」
「無理です。一滴残らず注ぎますから、ちゃんと最後まで付き合ってくださいね?」
「あっ、あっ、ああっ!! はあっ、あっ! ひいっ! んんっ、あっ! あっ!」
本気で隼人を抱き潰そうとする、容赦のない腰の動き。
太さも長さも増したものが、隼人の中を何度も突き上げていく。
全てを喰らい尽くしそうな彼のオーラに、隼人は前後不覚になって身悶える。
隼人も男としての自負を多少なりとも持っていたつもりだった。
しかし仙崎にそれを壊され、蹂躙され、強烈な快楽で隼人の立場を教えられる。
隼人は抱かれる側の存在だと、身体に刻み込まれる。
なんて気持ちが良いのだろう。
こんなにも気持ち良くて幸せなことがこの世にあるなんて思いもしなかった。
きっとこうして雄に抱かれる自分が本当の姿なんだ。
隼人の魂の奥底で、淫欲と被虐の蕾が花開く。
「……っ、いいですね。搾り取られそうだ。ほら、奥に出しますよ」
「ひいっ! あっあっ、ああっ!! でるっ! またでちゃう!! ああっ――――!!」
深々と突き刺さった雄が肉壁を捏ね回し、目が眩むほどの快楽が全身を襲う。
体内に注がれる支配者の種に、隼人は身体を震わせて歓喜した。
仙崎に押さえつけられて、精子をたっぷり注がれて犯されるこの幸福。
「ふうっ、やはりあなたは最高です。少し無理させてしまいましたか?」
「……っ、うっ。……んっ、ん」
「隼人?」
隼人は涙で濡れた顔でうっとりと仙崎を見た。
そこには世間が求める『藤村隼人』はいない。
抱かれる側に、雌に墜ちた隼人は、恍惚とした表情で仙崎を見上げる。
「……うっ、んっ。……いい。……んっ、きもちいい。……すき、これすき」
快楽に染まりきったその顔に、仙崎は最上の笑顔を浮かべる。
「……では隼人の好きなこともっと沢山しましょうか」
熱気の籠もる部屋で、ばちゅ、ばちゅ、と聞くに堪えない音が鳴り続けている。
「……ああっ、……あっ、あっ、あっ! ……んんっ、はあっ! ……ああっ、……んあっ!」
隼人はうつ伏せの状態で膝をつき、腰を高く上げて雄を受け入れるだけの存在へと成り果てた。
身体を起こす力はすでに無く、快楽に口元を緩ませながら焦点の合わない虚ろな目で喘ぎ鳴いている。
何度も何度も注がれて、つなぎ目は白く泡立ち、仙崎のペニスが出入りするたび中から白濁が溢れ出す。
空気が入り込むせいか、放屁のような恥ずかしい音と共に注がれた精液が大量にこぼれ落ちる。
「隼人は少し強引なのが好きなんですね。こうされるのはどうですか?」
仙崎は隼人の背中を抱き締めるように密着すると、体重をかけて腰を高速でピストンし、隼人の陰茎を扱き上げる。
「ああああっ!!! んあっ、ああっ! ああっ、やっ、ひああっ!!」
きゅうきゅう締めつけている中を押し開き、絡みつく肉壁を振り払うように突き入れられる。
隼人は背後から熱と質量に串刺しにされて、同時に体液も搾り取られてしまう。
「あああっっ――――!!! っ――――!!」
身体を跳ねながら極みに達するが、全ては仙崎の体の下でのこと。体重をかけられて拘束されているため、まともに快感を逃がせずに身体を痙攣させる。
何度もイっているせいで、隼人のペニスからは透明な体液が少量滴り落ちるのみ。
隼人はもはや、涙を流して快楽に震える以外のことは何も出来ない。
そんな隼人の耳元で仙崎は囁く。
「ね? 良いでしょう?」
「……い、いい。……いい。……でも、…もう、できな――」
隼人は、涎を垂らしながら弱々しく限界だと訴える。
もう何も出せない。
けれど仙崎は楽しそうな笑顔のまま。
もはや欲望の色を隠さずに、目をギラギラと輝かせて腰の突き入れを再開する。
「隼人ならまだ大丈夫でしょう。ずっとあなたの性欲を管理してきた私が言うのだから間違いはありません。隼人は回復が速いですから、こうして突いていればまだ気持ち良くなれますよ」
「ひいっ!! あっ、あっ、あっ、あっ! あっ、あっ!!」
仙崎は隼人の腰を掴んで肌と肌をぶつけ合う。
抽送されながら乳首をこねられ弾かれて、爪を立てられて隼人は甘い悲鳴を上げる。
終わりの見えない快楽を与えられ続ける。
「隼人もあれだけ欲しがっていたでしょう? 毎日性欲がすっきりしなくて快楽に飢えていたはず。こうしてようやく繋がれたのだから、もっと楽しみましょう。ね?」
「あっ、あっ、あっ、ああっ!! ひああっ! んんっ!」
「ほら、ここ…、突かれるとたまらないでしょう。もっと欲しいよね?」
「はあっ、あっ、ひいっ! あっ、いいっ、いいっ!! きもちいいっ!」
この交尾がいつ始まったのか、どれくらいたったのかも分からない。
永遠に続くかのように思えるこの時間。
隼人は全身を震わせて、高い声を上げて身悶える。
仙崎は限界を訴える隼人をなだめて、深いところに何度も突いて射精した。
隼人が弱々しく泣いて訴えても止まらない交わり。
過ぎた快感は隼人をどろどろに溶かしていく。
仙崎に抱擁されてキスを与えられ、快楽の海に沈められていく。
隼人は溺れるほどの快感を与えられ続け、ついに意識を手放した。
「隼人、愛していますよ」
「……っ、……ん」
仙崎は気を失った隼人をまだ揺さぶり続ける。
行為の間、何度も体位が入れ替わって今は初めの正常位の形に戻っている。
隼人の全身は汗と体液で汚れきっていて、今もなお抽送され続ける後孔から精液を大量に溢している。
仙崎は隼人の脚を持ち直すと、折りたたむように曲げてピストンする。
「ねえ、隼人。今日は記念すべき日だから、記念写真を撮りましょうね」
「…………」
「こんなに魅力的なのだから、ちゃんと記録しとかなければ。いつか隼人に見せられる機会が来れば、その時にはきっとあなたも喜ぶでしょう」
仙崎は最後の一撃とばかりに深く突き入れて、精液をたっぷりと注ぎ入れる。
奥の肉壁に擦りつけるように小刻みに抽送して、ずろろろっ、とペニスを引き抜いた。
雄の形に広がった後孔が、白濁に濡れた媚肉を妖しげに晒している。
「結腸を犯すのはもう少し慣れてからにしましょう。まだまだ伸びしろがあって楽しみです。早く私好みの淫乱になってくださいね」
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大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
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