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22話 ★
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隼人は仕事を終えて帰宅すると、仙崎の作る夕食を待っていた。
最近は芝居の仕事をセーブしていたので、モデルやバラエティー番組の出演が多い。今までなら不慣れなバラエティー番組で疲労して、帰宅してすぐソファーに倒れ込んでいた。
しかし今の隼人は仕事の疲れなど一切見せずに仙崎の背中に熱い眼差しを送る。
芽生えた甘い恋心が隼人をハイな状態にさせていた。
(あ~~~~! 料理してる仙崎さん、マジ格好良い!!)
隼人はテーブルに肘をついて、スマートフォンを弄る振りをしながら彼の後ろ姿を視線で追う。
仙崎はスーツの上着を脱いでワイシャツの袖をまくり、手早く夕食を作っている。
彼の軽快に包丁をふるう姿は格好良さが溢れている。
ベストの上からでもわかる筋肉質な背中。
仕事中は隠されているたくましい腕。
一切無駄のない料理のスキル。
隼人は仙崎のことを以前から格好良いと思っていた。
だが隼人の恋する瞳には、今までの何倍も魅力的に見えてしまって目が離せない。
そして隼人は仙崎への恋心とは別に、もう一つ気づいたことがある。
探していた自分の性癖は、「抱きたい」ではなくて、「抱かれたい」のではないだろうか。
アダルトビデオを見てもそこまで気分が乗らなかったのは、役者としての視点もあるが雄を突き入れる男優の視点で見ていたからだ。
抱かれる側の、女優側の視点で見ると、興奮出来ることに気づいた。
だからもし、仙崎と今以上の深い関係に、身体を繋げるような関係になれたとしたら――。
隼人は体の奥底から欲望が湧き出すのを感じる。
喉の渇きのような、空腹にも似ている感覚が隼人を侵食する。
「お待たせしました。隼人さんのご希望どおりにお肉多め、野菜もたっぷり取れるものを作ってみました」
仙崎が両手に料理を運んできたのを見て妄想を中断する。隼人は顔の筋肉を意識して使い、エッチなことを考えていたなんて表には出さない。
「さすが仙崎さん、美味しそう! あっ、俺も動くよ。ご飯よそるね」
隼人も自分に出来ることをやるために動き出す。ご飯と味噌汁をよそって、箸を並べ、飲み物を用意する。
こういう何気ない行動も、好きな人と同じ空間にいて同じ時間を共有していると想えば幸せを感じてしまう。
「では、いただきましょうか」
「うん、いただきます!」
何だがいつもより食欲も湧いてくる。
今まで恋愛物のドラマや映画にたくさん出演してきたけれど、誰かを好きになる心の動きが隼人にもようやく理解できた。
俺はやっぱり仙崎さんのことが好きなんだ。
食事を終えて二人で後片付けをするが、隼人の脳内は仙崎のことばかり。
すぐ隣でお皿を拭いている仙崎に、隼人はひとつのお願いをしようと切り出すタイミングを伺っていた。
それは夜の自慰行為のノルマを仙崎に手伝ってもらいたいというもの。
まだ告白する勇気はないし、するならちゃんと計画を立ててロマンチックな場所でしたい。
デートも何回かして、お互いの好みを知って、告白する時の言葉やサプライズ的なことも考えたい。
今は色々と準備不足だ。
でも本音を言うともっと触れ合いたい。
普通は告白して付き合ってからそういう関係を持つのだろうが、隼人の場合は先に性的なことがあった。
だから少しだけでもいいので、仙崎に触ってもらって熱や感触を感じたい。
今までも抜いてもらうことはあったのだから、試しにお願いしてみても変じゃないはず。
(お皿を洗い終わったら言おう! あと一枚、泡を流したら――)
ドキドキする鼓動を感じながら、あくまで自然に、何でもない風を装う。そして最後のお皿を仙崎に渡し、口火を切る。
「――あの、仙崎さん」
「はい、何でしょう?」
「今日の、その、夜の抜く時のことなんだけど。仙崎さんに手伝ってもらえないかなって。何だか気分が乗らなくて……」
駄目だと言われるだろうか。
隼人はおそるおそる仙崎の様子を伺う。
仙崎は隼人の心配をよそに優しい笑顔を返す。
「ええ、かまいませんよ。隼人さんを気持ち良くするのは私の役目ですから」
「良かった……。ありがとう、仙崎さん」
隼人は頬を赤く染めながらほっと胸を撫で下ろす。
これでたくさん触ってもらえる。
想像しただけでも腹の奥がうずく気がする。
仙崎は食器を片付けると隼人の腰に手を回してきた。
彼の大きな手で引き寄せられ二人の距離がゼロになる。
仙崎との距離があまりにも近いので隼人は思わず顔を反らす。だが代わりに差し出すような形になった耳元へ甘く囁かれてしまう。
「それでは移動しましょうか」
「……うん」
仙崎の暖かな吐息が、隼人の肌を粟立たせ思考を婬靡なものに染めていく。
(ああ、エッチなことしてもらえるんだ)
隼人は仙崎に身を任せたまま、二人で隼人の自室に入る。
仙崎が先にベッドに座ると、隼人の腕を引いて自分の脚の間に座らせた。
仙崎は背後から隼人を抱きしめると、首筋にキスをして耳たぶを甘噛してくる。
「今日はどんなふうにイきたいですか? 先っぽだけを撫でますか? それとも口と舌で吸い出しますか?」
服の下に潜り込んだ仙崎の指は、隼人の胸の突起を摘んでくすぐってくる。
彼の手が自分の身体をなぞる感覚に隼人の興奮は高まっていく。まだ触れ合い始めたばかりなのに、隼人のズボンはもうすっかりテントを張っている。
「あっ、……んっ、せ、仙崎さんにおまかせにする」
「わかりました。たくさん気持ち良くなりましょうね」
仙崎によってスボンの前部分を緩められ、下着の中に手が入っていく。
「……あっ! はあっ、んっ…」
すでに兆している隼人のものを掴むと、扱きながら外へ出していく。
軽く刺激を与えられているだけなのに、隼人のペニスは固く勃ち上がって先端を濡らしている。
「隼人さんのここはとても感じやすくて本当に可愛らしい」
「あっ、あっ! や、言わないでっ! ……んんっ!」
「もうこんなに先走りが溢れてますよ」
「ああっ! あっ、あっ!」
仙崎の長い指が隼人を簡単に追い詰める。
片手はシャツの下に侵入して乳首を摘まみ、もう片方の手で幹を扱いて我慢汁を絞り出す。
「あっ! あっ! ああっ!!」
「いい感度ですね。ほら、これはどうですか?」
「あっ! んんっ! ああっ、も、でちゃうっ! ひあっ――――!!」
仙崎は隼人の乳首と鈴口に同時に軽く爪を立てる。
痛くはない。しかし敏感なところに食い込む硬いものに、隼人は腰を震わせてあっという間に一度目を出してしまう。
「はっ、あっ……。うっ、んんっ……」
「上手に出せましたね」
すぐに出てしまった恥ずかしさはある。
だがそれ以上に、もっとたくさん時間をかけて触れ合っていたいのにという気持ちのほうが強い。
(やだ、すぐに終わりたくない……!)
隼人はイくのを我慢したいと思うが、仙崎の手淫の気持ちよさの前では少しも耐えることなんて出来ない。
仙崎は隼人の出した精液を手の平で受け止めると、隼人の陰茎にぬり込んで手を上下に動かす。
「まっ、まって! んうっ、ああっ!」
「さあ、もう一度イってしまいましょう」
達したばかりのものを刺激され、隼人は反射的に脚を閉じる。
しかし仙崎は、隼人の太ももを持ち上げて自分の膝に引っ掛けさせ、隼人の両足を大きく開かせる。
「あっ、ああっ! これ、恥ずかしいっ……!」
「でも気持ち良いでしょう? 恥ずかしいことは気持ち良いことですよ」
仙崎は隼人のペニスを左手で支えると、右手で先端を包み込んでくるくると撫で回す。
隼人は身動きが取れない体勢のまま、快楽を一身に受け止めてしまう。
「ああああっ! ひいっ! ああっ! あっ、あっ!」
「もう出てしまいそうですね。ほら、これでイけますか?」
「ひうっ!! っ――――!!!」
仙崎に竿を扱かれながら先端を重点的に攻められて、隼人は簡単に二度目の射精を迎えてしまう。
隼人は仙崎の胸に後頭部を預けて荒い息を吐く。
終わってしまった。
こんなにもあっさりと、下手したらいつもよりも早く。
「お疲れ様でした。さあ、綺麗にしましょうね」
仙崎はウエットティッシュを引き寄せると、白濁で汚れた隼人の下半身を丁寧に拭いていく。
二回出したらそれで終わり。
後はお風呂に入って寝るだけ。
これがいつものルーティン。
これがいつも通りの――。
隼人の魂の深い奥底で、何かが音を立てて崩壊した。
嫌だ。
足りない。
足りないのだ。
足りない、足りない、足りない、足りない、足りない!!
全然足りない!!!
もっと欲しい!!!
もっと、もっともっともっともっと!!!!
もっと熱く、もっと激しく、無理やり犯されるように滅茶苦茶になりたい!!!!
今まであふれる寸前だった何かが一気に溢れ始める。
どうしようもないほどの欲望が隼人を支配し暴走する。
「――仙崎さん……。仙崎さんっ!」
隼人は身体をよじって背後の仙崎にすがりつく。
ずっと見ないふりをしてきた。
気づかないふりをして、目をそらしていた。
でももう無理だ。
おもちゃを使われたのは一晩だけのことなのに、本当はあの夜からずっと飢えて飢えて飢えて仕方がなかった。
腹の奥がきゅんきゅんと主張し訴えてくる。
太いものをハメられてメスにされたい!!
熱いものをかけられて溺れたい!!
……もう我慢なんて出来ない。
「隼人さんどうしました?」
優しく微笑む仙崎は、全てを許してくれるみたいで――。
「……抱いて、欲しい。仙崎さんとセックスしたい!」
最近は芝居の仕事をセーブしていたので、モデルやバラエティー番組の出演が多い。今までなら不慣れなバラエティー番組で疲労して、帰宅してすぐソファーに倒れ込んでいた。
しかし今の隼人は仕事の疲れなど一切見せずに仙崎の背中に熱い眼差しを送る。
芽生えた甘い恋心が隼人をハイな状態にさせていた。
(あ~~~~! 料理してる仙崎さん、マジ格好良い!!)
隼人はテーブルに肘をついて、スマートフォンを弄る振りをしながら彼の後ろ姿を視線で追う。
仙崎はスーツの上着を脱いでワイシャツの袖をまくり、手早く夕食を作っている。
彼の軽快に包丁をふるう姿は格好良さが溢れている。
ベストの上からでもわかる筋肉質な背中。
仕事中は隠されているたくましい腕。
一切無駄のない料理のスキル。
隼人は仙崎のことを以前から格好良いと思っていた。
だが隼人の恋する瞳には、今までの何倍も魅力的に見えてしまって目が離せない。
そして隼人は仙崎への恋心とは別に、もう一つ気づいたことがある。
探していた自分の性癖は、「抱きたい」ではなくて、「抱かれたい」のではないだろうか。
アダルトビデオを見てもそこまで気分が乗らなかったのは、役者としての視点もあるが雄を突き入れる男優の視点で見ていたからだ。
抱かれる側の、女優側の視点で見ると、興奮出来ることに気づいた。
だからもし、仙崎と今以上の深い関係に、身体を繋げるような関係になれたとしたら――。
隼人は体の奥底から欲望が湧き出すのを感じる。
喉の渇きのような、空腹にも似ている感覚が隼人を侵食する。
「お待たせしました。隼人さんのご希望どおりにお肉多め、野菜もたっぷり取れるものを作ってみました」
仙崎が両手に料理を運んできたのを見て妄想を中断する。隼人は顔の筋肉を意識して使い、エッチなことを考えていたなんて表には出さない。
「さすが仙崎さん、美味しそう! あっ、俺も動くよ。ご飯よそるね」
隼人も自分に出来ることをやるために動き出す。ご飯と味噌汁をよそって、箸を並べ、飲み物を用意する。
こういう何気ない行動も、好きな人と同じ空間にいて同じ時間を共有していると想えば幸せを感じてしまう。
「では、いただきましょうか」
「うん、いただきます!」
何だがいつもより食欲も湧いてくる。
今まで恋愛物のドラマや映画にたくさん出演してきたけれど、誰かを好きになる心の動きが隼人にもようやく理解できた。
俺はやっぱり仙崎さんのことが好きなんだ。
食事を終えて二人で後片付けをするが、隼人の脳内は仙崎のことばかり。
すぐ隣でお皿を拭いている仙崎に、隼人はひとつのお願いをしようと切り出すタイミングを伺っていた。
それは夜の自慰行為のノルマを仙崎に手伝ってもらいたいというもの。
まだ告白する勇気はないし、するならちゃんと計画を立ててロマンチックな場所でしたい。
デートも何回かして、お互いの好みを知って、告白する時の言葉やサプライズ的なことも考えたい。
今は色々と準備不足だ。
でも本音を言うともっと触れ合いたい。
普通は告白して付き合ってからそういう関係を持つのだろうが、隼人の場合は先に性的なことがあった。
だから少しだけでもいいので、仙崎に触ってもらって熱や感触を感じたい。
今までも抜いてもらうことはあったのだから、試しにお願いしてみても変じゃないはず。
(お皿を洗い終わったら言おう! あと一枚、泡を流したら――)
ドキドキする鼓動を感じながら、あくまで自然に、何でもない風を装う。そして最後のお皿を仙崎に渡し、口火を切る。
「――あの、仙崎さん」
「はい、何でしょう?」
「今日の、その、夜の抜く時のことなんだけど。仙崎さんに手伝ってもらえないかなって。何だか気分が乗らなくて……」
駄目だと言われるだろうか。
隼人はおそるおそる仙崎の様子を伺う。
仙崎は隼人の心配をよそに優しい笑顔を返す。
「ええ、かまいませんよ。隼人さんを気持ち良くするのは私の役目ですから」
「良かった……。ありがとう、仙崎さん」
隼人は頬を赤く染めながらほっと胸を撫で下ろす。
これでたくさん触ってもらえる。
想像しただけでも腹の奥がうずく気がする。
仙崎は食器を片付けると隼人の腰に手を回してきた。
彼の大きな手で引き寄せられ二人の距離がゼロになる。
仙崎との距離があまりにも近いので隼人は思わず顔を反らす。だが代わりに差し出すような形になった耳元へ甘く囁かれてしまう。
「それでは移動しましょうか」
「……うん」
仙崎の暖かな吐息が、隼人の肌を粟立たせ思考を婬靡なものに染めていく。
(ああ、エッチなことしてもらえるんだ)
隼人は仙崎に身を任せたまま、二人で隼人の自室に入る。
仙崎が先にベッドに座ると、隼人の腕を引いて自分の脚の間に座らせた。
仙崎は背後から隼人を抱きしめると、首筋にキスをして耳たぶを甘噛してくる。
「今日はどんなふうにイきたいですか? 先っぽだけを撫でますか? それとも口と舌で吸い出しますか?」
服の下に潜り込んだ仙崎の指は、隼人の胸の突起を摘んでくすぐってくる。
彼の手が自分の身体をなぞる感覚に隼人の興奮は高まっていく。まだ触れ合い始めたばかりなのに、隼人のズボンはもうすっかりテントを張っている。
「あっ、……んっ、せ、仙崎さんにおまかせにする」
「わかりました。たくさん気持ち良くなりましょうね」
仙崎によってスボンの前部分を緩められ、下着の中に手が入っていく。
「……あっ! はあっ、んっ…」
すでに兆している隼人のものを掴むと、扱きながら外へ出していく。
軽く刺激を与えられているだけなのに、隼人のペニスは固く勃ち上がって先端を濡らしている。
「隼人さんのここはとても感じやすくて本当に可愛らしい」
「あっ、あっ! や、言わないでっ! ……んんっ!」
「もうこんなに先走りが溢れてますよ」
「ああっ! あっ、あっ!」
仙崎の長い指が隼人を簡単に追い詰める。
片手はシャツの下に侵入して乳首を摘まみ、もう片方の手で幹を扱いて我慢汁を絞り出す。
「あっ! あっ! ああっ!!」
「いい感度ですね。ほら、これはどうですか?」
「あっ! んんっ! ああっ、も、でちゃうっ! ひあっ――――!!」
仙崎は隼人の乳首と鈴口に同時に軽く爪を立てる。
痛くはない。しかし敏感なところに食い込む硬いものに、隼人は腰を震わせてあっという間に一度目を出してしまう。
「はっ、あっ……。うっ、んんっ……」
「上手に出せましたね」
すぐに出てしまった恥ずかしさはある。
だがそれ以上に、もっとたくさん時間をかけて触れ合っていたいのにという気持ちのほうが強い。
(やだ、すぐに終わりたくない……!)
隼人はイくのを我慢したいと思うが、仙崎の手淫の気持ちよさの前では少しも耐えることなんて出来ない。
仙崎は隼人の出した精液を手の平で受け止めると、隼人の陰茎にぬり込んで手を上下に動かす。
「まっ、まって! んうっ、ああっ!」
「さあ、もう一度イってしまいましょう」
達したばかりのものを刺激され、隼人は反射的に脚を閉じる。
しかし仙崎は、隼人の太ももを持ち上げて自分の膝に引っ掛けさせ、隼人の両足を大きく開かせる。
「あっ、ああっ! これ、恥ずかしいっ……!」
「でも気持ち良いでしょう? 恥ずかしいことは気持ち良いことですよ」
仙崎は隼人のペニスを左手で支えると、右手で先端を包み込んでくるくると撫で回す。
隼人は身動きが取れない体勢のまま、快楽を一身に受け止めてしまう。
「ああああっ! ひいっ! ああっ! あっ、あっ!」
「もう出てしまいそうですね。ほら、これでイけますか?」
「ひうっ!! っ――――!!!」
仙崎に竿を扱かれながら先端を重点的に攻められて、隼人は簡単に二度目の射精を迎えてしまう。
隼人は仙崎の胸に後頭部を預けて荒い息を吐く。
終わってしまった。
こんなにもあっさりと、下手したらいつもよりも早く。
「お疲れ様でした。さあ、綺麗にしましょうね」
仙崎はウエットティッシュを引き寄せると、白濁で汚れた隼人の下半身を丁寧に拭いていく。
二回出したらそれで終わり。
後はお風呂に入って寝るだけ。
これがいつものルーティン。
これがいつも通りの――。
隼人の魂の深い奥底で、何かが音を立てて崩壊した。
嫌だ。
足りない。
足りないのだ。
足りない、足りない、足りない、足りない、足りない!!
全然足りない!!!
もっと欲しい!!!
もっと、もっともっともっともっと!!!!
もっと熱く、もっと激しく、無理やり犯されるように滅茶苦茶になりたい!!!!
今まであふれる寸前だった何かが一気に溢れ始める。
どうしようもないほどの欲望が隼人を支配し暴走する。
「――仙崎さん……。仙崎さんっ!」
隼人は身体をよじって背後の仙崎にすがりつく。
ずっと見ないふりをしてきた。
気づかないふりをして、目をそらしていた。
でももう無理だ。
おもちゃを使われたのは一晩だけのことなのに、本当はあの夜からずっと飢えて飢えて飢えて仕方がなかった。
腹の奥がきゅんきゅんと主張し訴えてくる。
太いものをハメられてメスにされたい!!
熱いものをかけられて溺れたい!!
……もう我慢なんて出来ない。
「隼人さんどうしました?」
優しく微笑む仙崎は、全てを許してくれるみたいで――。
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