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暗殺完了
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「……飼い犬に手を噛まれる、そんな気分か?」
のぼせは嘘のように引いていき、凍てつく恐怖が訪れる。わずかでも身動きしようものなら、柔らかな首筋は断ち切られるだろう。ジャックの双眸は宵闇のごとく冴え冴えとしていた。
「暗殺者が紛れ込む可能性がありながら、諸国からわざわざ騎士の志願者を募り、ふるいにかけた。その中から騎士を選べば、安全だと思っていたんだろう?」
口調は変わらず飄々としているが、声音には温度がない。カトレアは不規則な呼吸しか出来ず、次の言葉を待った。
「そう見せかけて、全く別の方法で硝子の欠片が混じった。お前はまんまと、それを拾い上げてしまったという訳だ」
この男は、何を言いたいのだ? 自ら志願したのではなく、逆に誰かから呼ばれたというのか。
「蘭姫はその名の通り、麗しい容姿で男共の視線を寄せ集め、それを当然のごとく浴びてきた。だから、自分にはなびかない男が気に食わない。そのくせ、意味ありげに見つめられると自尊心が刺激される」
わざと気を引いて騎士にさせたとでも言いたいのか? その時からずっと、凶刃を向けるのを心待ちにしていたというのか。
目で訴えると、ジャックは鼻で笑った。その笑みは侮蔑ではなく、憐みに近かった。
「こうも簡単に術中にはまってしまうとはな。お前は、何故自分が狙われているのか分かっているのか? お前を殺して一番得するのは、誰だと思う?」
ふいに、生誕の宴の日から、今日までの一連の出来事が、脳裏に目まぐるしく蘇った。
カトレアの暗殺は、争いの火種に過ぎないのだ。そしてその罪を是が非でもヴェルダのせいにしたい。
隣国を悪に陥れ、自国を操り、頂に立ちたい者。暗殺を企てた者の正体を悟り、カトレアは虚無感に包まれた。
きっと、彼はレイをカトレアの側仕えにすると宣言した時から、野心を抱いていたのだ。
ジャックが短剣を首元から離した。カトレアは暗殺者と化した騎士を跳ね除ける気力もなく、絨毯の上に崩れた。
「イーデンが……ずっと、根回ししていたのね。おまえも、結局は、イーデンに雇われた身だった……」
答えはなかった。命乞いをするように見上げるが、ジャックの瞳には吸い込まれるような力はなく、暗雲が立ち込めていた。
「思えば、おまえはいつも、つまらなさそうにしていたわね。あらゆる人間を見下して、馬鹿にして。そんなおまえでも、王宮の人間よりずっと、わたしの考えを理解してくれると思っていた。けれど、それも見込み違いだったようね」
せめてもと王女として振る舞うが、この男はもう、カトレアの騎士ではない。
「おまえのような男に触れられたと思うだけで、汚らわしさに吐き気がする。そうやって、何もかもをぞんざいにして生きてきたのでしょう? そんなおまえに、ここで殺されて、たまるものか……!」
歯をくいしばり、猛然と牙を剥く。頭上に短剣を構えた男と、座り込んでしまった自分とでは明らかに相手に分がある。やみくもに飛びかかっても、一振りで息の根を止められるだろう。切り抜けるのは至難の業だ。
何を言っても結局、自分は理想を振りかざしているだけの憐れな存在なのか。歯がゆさに視界がにじんだ。
だがここで何もせずにいても、これ幸いととどめを刺されるだけだ。どうにか不意を突いて、隣の部屋にいるレイに助けを求めよう。カトレアは拳で涙を振り払った。
「御託はもういいか?」
ジャックが短剣をちらつかせる。カトレアは息を吸うと、ひと思いに短剣を持つ腕に全身で掴みかかった。予想外だったのかジャックが一瞬ひるむ。隙をついて、思い切り腕に噛みついた。
「くそ……っ!」
繰り出された左腕で、カトレアは首元を強打され寝台の脇に突き飛ばされた。背中に激痛が走り顔をしかめると、ジャックはすかさず間合いを詰め短剣を繰り出してきた。
終わりだ――強く視界を閉ざす。目尻から涙が飛び散った。
甲高い金属音がした。おそるおそる目を開けると、短剣は胸元の布を貫いたのみで、ロケットの細工に刃先が挟まっていた。それでもカトレアは戦意を喪失したまま身動き出来ずにいた。
「……お前は、悪運が強い」
短剣が胸元から離れる。見上げると、ジャックの瞳から鋭さが消えていた。
「もし、暗殺者が俺でなく別の奴だったら、お前は今ここで命を落としていただろう」
言葉の真意が分からず、カトレアは裂けた胸元に垂らしたロケットを握りしめ、ジャックを見つめる。今となっては騎士でも何でもなく、遠い他人に映った。
「だが何にせよ、お前には死んだことになってもらう」
どういう意味か問い質したかったが、身体を強く打った衝撃で上手く声が出ない。ジャックはひとりでに説明を始めた。
「表向きには、己の立場を憂慮したお前が、王宮の裏手にある滝底に身を投げたことにする。ーデンには自害に見せかけ、俺がお前を暗殺したことにしよう。どうだ」
いずれにせよ、世間から蘭姫カトレアは抹殺されるということか。この身がたとえ生き長らえても、王位継承者がその座を明け渡せば、イーデンの野望に拍車がかかる。
「……そんなの、本当に死んだも同然じゃない」
何とか言葉を押し出すと、ジャックはだろうな、とうなずく。
「その代わり、お前は自由だ。どこに行って、何をしてもお咎めはない。正体さえ知られなければな」
あくまで淡々としたジャックの一言が、カトレアの胸を突いた。四方八方から絡み付いていた糸を切られ、不思議と身体が軽くなった気がしたのだ。
レイや王宮の数少ない味方は、カトレアの死を嘆き悲しむだろう。だがラランジャへ行くにしても、既に死んだ身であれば話は違ってくる。休戦中のヴェルダへ行くことすら不可能ではなくなる。
王宮での暮らしも、温室の花たちもかなぐり捨てる代わりに、自身を解き放てるのだ。
のぼせは嘘のように引いていき、凍てつく恐怖が訪れる。わずかでも身動きしようものなら、柔らかな首筋は断ち切られるだろう。ジャックの双眸は宵闇のごとく冴え冴えとしていた。
「暗殺者が紛れ込む可能性がありながら、諸国からわざわざ騎士の志願者を募り、ふるいにかけた。その中から騎士を選べば、安全だと思っていたんだろう?」
口調は変わらず飄々としているが、声音には温度がない。カトレアは不規則な呼吸しか出来ず、次の言葉を待った。
「そう見せかけて、全く別の方法で硝子の欠片が混じった。お前はまんまと、それを拾い上げてしまったという訳だ」
この男は、何を言いたいのだ? 自ら志願したのではなく、逆に誰かから呼ばれたというのか。
「蘭姫はその名の通り、麗しい容姿で男共の視線を寄せ集め、それを当然のごとく浴びてきた。だから、自分にはなびかない男が気に食わない。そのくせ、意味ありげに見つめられると自尊心が刺激される」
わざと気を引いて騎士にさせたとでも言いたいのか? その時からずっと、凶刃を向けるのを心待ちにしていたというのか。
目で訴えると、ジャックは鼻で笑った。その笑みは侮蔑ではなく、憐みに近かった。
「こうも簡単に術中にはまってしまうとはな。お前は、何故自分が狙われているのか分かっているのか? お前を殺して一番得するのは、誰だと思う?」
ふいに、生誕の宴の日から、今日までの一連の出来事が、脳裏に目まぐるしく蘇った。
カトレアの暗殺は、争いの火種に過ぎないのだ。そしてその罪を是が非でもヴェルダのせいにしたい。
隣国を悪に陥れ、自国を操り、頂に立ちたい者。暗殺を企てた者の正体を悟り、カトレアは虚無感に包まれた。
きっと、彼はレイをカトレアの側仕えにすると宣言した時から、野心を抱いていたのだ。
ジャックが短剣を首元から離した。カトレアは暗殺者と化した騎士を跳ね除ける気力もなく、絨毯の上に崩れた。
「イーデンが……ずっと、根回ししていたのね。おまえも、結局は、イーデンに雇われた身だった……」
答えはなかった。命乞いをするように見上げるが、ジャックの瞳には吸い込まれるような力はなく、暗雲が立ち込めていた。
「思えば、おまえはいつも、つまらなさそうにしていたわね。あらゆる人間を見下して、馬鹿にして。そんなおまえでも、王宮の人間よりずっと、わたしの考えを理解してくれると思っていた。けれど、それも見込み違いだったようね」
せめてもと王女として振る舞うが、この男はもう、カトレアの騎士ではない。
「おまえのような男に触れられたと思うだけで、汚らわしさに吐き気がする。そうやって、何もかもをぞんざいにして生きてきたのでしょう? そんなおまえに、ここで殺されて、たまるものか……!」
歯をくいしばり、猛然と牙を剥く。頭上に短剣を構えた男と、座り込んでしまった自分とでは明らかに相手に分がある。やみくもに飛びかかっても、一振りで息の根を止められるだろう。切り抜けるのは至難の業だ。
何を言っても結局、自分は理想を振りかざしているだけの憐れな存在なのか。歯がゆさに視界がにじんだ。
だがここで何もせずにいても、これ幸いととどめを刺されるだけだ。どうにか不意を突いて、隣の部屋にいるレイに助けを求めよう。カトレアは拳で涙を振り払った。
「御託はもういいか?」
ジャックが短剣をちらつかせる。カトレアは息を吸うと、ひと思いに短剣を持つ腕に全身で掴みかかった。予想外だったのかジャックが一瞬ひるむ。隙をついて、思い切り腕に噛みついた。
「くそ……っ!」
繰り出された左腕で、カトレアは首元を強打され寝台の脇に突き飛ばされた。背中に激痛が走り顔をしかめると、ジャックはすかさず間合いを詰め短剣を繰り出してきた。
終わりだ――強く視界を閉ざす。目尻から涙が飛び散った。
甲高い金属音がした。おそるおそる目を開けると、短剣は胸元の布を貫いたのみで、ロケットの細工に刃先が挟まっていた。それでもカトレアは戦意を喪失したまま身動き出来ずにいた。
「……お前は、悪運が強い」
短剣が胸元から離れる。見上げると、ジャックの瞳から鋭さが消えていた。
「もし、暗殺者が俺でなく別の奴だったら、お前は今ここで命を落としていただろう」
言葉の真意が分からず、カトレアは裂けた胸元に垂らしたロケットを握りしめ、ジャックを見つめる。今となっては騎士でも何でもなく、遠い他人に映った。
「だが何にせよ、お前には死んだことになってもらう」
どういう意味か問い質したかったが、身体を強く打った衝撃で上手く声が出ない。ジャックはひとりでに説明を始めた。
「表向きには、己の立場を憂慮したお前が、王宮の裏手にある滝底に身を投げたことにする。ーデンには自害に見せかけ、俺がお前を暗殺したことにしよう。どうだ」
いずれにせよ、世間から蘭姫カトレアは抹殺されるということか。この身がたとえ生き長らえても、王位継承者がその座を明け渡せば、イーデンの野望に拍車がかかる。
「……そんなの、本当に死んだも同然じゃない」
何とか言葉を押し出すと、ジャックはだろうな、とうなずく。
「その代わり、お前は自由だ。どこに行って、何をしてもお咎めはない。正体さえ知られなければな」
あくまで淡々としたジャックの一言が、カトレアの胸を突いた。四方八方から絡み付いていた糸を切られ、不思議と身体が軽くなった気がしたのだ。
レイや王宮の数少ない味方は、カトレアの死を嘆き悲しむだろう。だがラランジャへ行くにしても、既に死んだ身であれば話は違ってくる。休戦中のヴェルダへ行くことすら不可能ではなくなる。
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