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第三章『身代わり王 』
解説 ティシュパク神
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今回はティシュパク、またはテシュプ神について解説します。
この神はヒッタイトの神であり、北方からメソポタミアに流入してきた神です。
嵐の神であり、蛇の怪物を打倒したとの逸話があり、灌漑が発達した南部メソポタミアよりも降雨による農業を行っていた北部で信仰が盛んでした。
そしてこの神の独特な部分はその出生にあります。
この神はクマルビという神から産まれます。ちなみにクマルビは男神です。さらに言えばクマルビはテシュプ神からは母親扱いされているようです。
訳が分かりませんね。私もわかりません。
ことのあらましを説明するとアヌ神の性器をクマルビ神が咬み切り、頭蓋骨を割ってテシュプ神を含めた他の神を産んだようです。
これらのことからギリシャ神話のゼウスとクロノスの原点ではないかという説もあるようです。
それにしてもよく思いつきますねこんな神話。
この神はヒッタイトの神であり、北方からメソポタミアに流入してきた神です。
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