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第六章
475 無人論
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久斗とファティが毎日密かに会い始めて数日。
行軍は概ね順調だった。魔物は昼に襲撃せず夜間にのみ襲撃を繰り返してきたが、決してしのげない数ではなかった。暇を持て余すほどではなかったが、各人の努力で対応できる範囲だった。
もっともそれはエミシ側が『配慮』した結果なのだが、その計略を全て見抜くことなどできなかった。
そうとは知らずにウェングはたまたまあいた時間を利用してファティに会いに行くと決めた。妙に赤い夕焼けに不吉さを感じたウェングだったが、そんなことで貴重な機会を無駄にはできなかった。
「ウェング様。鑑札を」
「はい」
鑑札を差し出し、敬礼する。それで通れるはずだったのだが……。
「しばしお待ちを。聖女様に確認してまいります」
(ん……?)
今までウェングやタストは鑑札さえ見せればほとんどフリーパスだったのだが少しだけ手間が増えている。心の中で首をかしげたが、ファティのいる駕籠に歩いていく護衛を止めるほどの違和感を覚えはしなかった。
予知能力にも特に反応はない。ただ漠然とした不安が埃のようにちらちら舞っている気がした。
ほどなくして護衛は戻り、ウェングはファティの待つ駕籠に足を進めた。
「ファティちゃん。久しぶり。それほど久しぶりでもないけどね」
この行軍前に一度会っていたが、その時はあまり余裕がなかったので、じっくり話をする機会に恵まれたのは本当に久しぶりかもしれない。
「タストさんも同じようなことを言ってました」
懐かしむように儚げに、しかし明るい表情で語る。その様子に先ほど感じた不安につま先ほどの火がつく。
ここ最近のファティはとにかく沈んでいた。目まぐるしく変化する状況に困惑していたのだろうか。ともかく何かが定まっていなかった。
しかし今は灯台を見つけた漂流者のようにはっきりと目標を見据えているようだった。むしろその迷いのなさがウェングの警戒心を掻き立てていたが……それを心の中の消しゴムで乱雑に消した。
ウェングが持ってきたお茶を二人ですする。クワイではいわゆるテーブルマナーのようなものはあまりない。その分何を食べてよいか悪いかには少し厳しいのだが、少なくともここにはそれらに厳しい人はおらず、長閑な時間が流れた。
「そう言えばちょっと警備が厳しくなったみたいだったけど、何かあったの?」
「その……侍女の何人かからそうした方がやりやすいと言われたので……いけませんでしたか?」
「いや、それでやりやすいなら好きにしてくれていいよ」
ファティの言葉には嘘が混じっている。これはファティが密かに外出している最中、つまり美月とファティが入れ替わっている最中に誰かが訪ねてきても事が露見しないようにするための予防策である。
美月の発案だったが、ファティはあっさりそれを受け入れた。少しでも美月が咎められるリスクを抑えるため……少なくとも表面上はそう考えていた。
それらの事情をウェングは知る由もなかったが、もしこの場で万能の謀士がいたとすれば君側の奸と断定したことだろう。
それから少し時間が経ったところでファティは意を決して切り出した。
「ウェングさん。質問してもよろしいですか?」
「質問? 何を?」
無意識的に聞き返したウェングが何かを考える前にファティはまくしたてる。
「敵の魔物には私たちみたいな転生者がいるんですか?」
ウェングは予知能力がわずかに発動したおかげで手に持っていたお茶をこぼさずに、なおかつ冷静にふるまうことができた。
ファティにはタストが敵側の転生者と会話したことさえ伝えていない。セイノス教徒が転生者という概念を思いつくはずもないからファティ自身がそのことに気付いたはずだった。
「どうしてそう思うんだ?」
「……以前の飛行船や、爆弾とか……あの時は必死でしたし私自身も何が起こっているのかよくわかりませんでしたけど……あんなものがいきなりこの世界に出現するなんて絶対に妙です」
冷静に考えれば至極当然の発想だ。むしろ今まで気づかなかったのが不思議なくらいだ
とはいえ一度気付いてしまった以上もう誤魔化すことはできないだろう。つまりどこまで話せばいいのか、ということだ。
「確かにそうだろう。敵はきっと転生者だ」
ひとまず、すでにタストが会話しており、しかもタストと自分はその転生者の裏をかこうとしていることは話さないことにした。
「そんな! どうして教えてくれなかったんですか!?」
「俺たちだって確信がなかったし……それにもう話合いできる状況じゃないのはわかるだろう?」
「そうかもしれませんけど……でも!」
「相手はどこの誰かもわからない。けどもうクワイを攻撃する意図だけは明らかだ! 違うか!?」
やや語気が強くなっていることに気付いてはいるが止められない。
「……! でも、もしもあのバスに乗っていたのなら少なくとも一度は会ってるってことじゃないですか」
たった一度同じ乗り物に乗り合わせただけの相手を会ったと言っていいかどうかはともかく、ウェングはそうではない可能性にも気づいた。
「もしかしたら、乗っていたけど会ってないかもしれない」
「どういうことですか?」
「以前、行方不明になる前に聞いたんだ。田中紅葉……あの人は妊娠してたらしい。その子供が転生したんじゃないかって……」
これは嘘だ。
すでにタストとの会話によって敵がバスの乗客だったことは確信している。
「そんな……じゃあ、地球に産まれる前にこっちの世界に……?」
「かもしれない。もしそうなら記憶なんてないはずだ。紅葉は自分の子供に子守唄を唄ったって言ってたけど、きっと忘れてしまってる」
嘘をついた罪悪感はあるが、ここで彼女に戦いをやめるとは言わせられなかった。単純にクワイという国家が魔物に降伏するという屈辱に耐えられないということもある。しかしタストにせよウェングにせよ、ここまでやっておいて今更降伏したくないのだ。
自分たちは努力した。必死でクワイの国家及び国民を軍として機能させ、場合によっては味方さえ殺した。それなのに諦めていいはずがない。
積み重なった死体から向けられる視線が諦観を許さない。結局のところ損切りという行為は凡人と賢人、あるいは普通と異常の境界に、またがっているのだろう。
「だからもうどうしようもないんだ」
「そう……ですか。ごめんなさい。変なことを聞いて」
「いや……こっちこそ悪かった。じゃあこれで失礼するよ」
気まずくなった空気に耐えられず席を立つ。駕籠を出る前にちらりと後ろを振り向くとうなだれたファティが目に入った。
ファティが戦いをやめると宣言すればどうなるだろうか。完全な絶対権力者であるファティだが、それでもその権力はセイノス教の権威を背景にしている。そしてセイノス教は魔物の知性を絶対に認めない。先がまるで読めない。
だがしかし、タストやウェングを処刑すると言い出せばこれは間違いなく通る。理由などなくとも誰もためらわないに違いない。
いやそもそもファティが本気になればウェングやタストが百人いたところで勝てるはずもないのだ。だからファティにはこのままでいてもらわなければならない。
そんな思考が他者をまるで道具のように扱っている悪人のようだと気づいて小さく舌打ちした。
これは今までファティをいいように利用しようとしていた自分たちへのツケなのだろうか。心のどこかでそう思った。
行軍は概ね順調だった。魔物は昼に襲撃せず夜間にのみ襲撃を繰り返してきたが、決してしのげない数ではなかった。暇を持て余すほどではなかったが、各人の努力で対応できる範囲だった。
もっともそれはエミシ側が『配慮』した結果なのだが、その計略を全て見抜くことなどできなかった。
そうとは知らずにウェングはたまたまあいた時間を利用してファティに会いに行くと決めた。妙に赤い夕焼けに不吉さを感じたウェングだったが、そんなことで貴重な機会を無駄にはできなかった。
「ウェング様。鑑札を」
「はい」
鑑札を差し出し、敬礼する。それで通れるはずだったのだが……。
「しばしお待ちを。聖女様に確認してまいります」
(ん……?)
今までウェングやタストは鑑札さえ見せればほとんどフリーパスだったのだが少しだけ手間が増えている。心の中で首をかしげたが、ファティのいる駕籠に歩いていく護衛を止めるほどの違和感を覚えはしなかった。
予知能力にも特に反応はない。ただ漠然とした不安が埃のようにちらちら舞っている気がした。
ほどなくして護衛は戻り、ウェングはファティの待つ駕籠に足を進めた。
「ファティちゃん。久しぶり。それほど久しぶりでもないけどね」
この行軍前に一度会っていたが、その時はあまり余裕がなかったので、じっくり話をする機会に恵まれたのは本当に久しぶりかもしれない。
「タストさんも同じようなことを言ってました」
懐かしむように儚げに、しかし明るい表情で語る。その様子に先ほど感じた不安につま先ほどの火がつく。
ここ最近のファティはとにかく沈んでいた。目まぐるしく変化する状況に困惑していたのだろうか。ともかく何かが定まっていなかった。
しかし今は灯台を見つけた漂流者のようにはっきりと目標を見据えているようだった。むしろその迷いのなさがウェングの警戒心を掻き立てていたが……それを心の中の消しゴムで乱雑に消した。
ウェングが持ってきたお茶を二人ですする。クワイではいわゆるテーブルマナーのようなものはあまりない。その分何を食べてよいか悪いかには少し厳しいのだが、少なくともここにはそれらに厳しい人はおらず、長閑な時間が流れた。
「そう言えばちょっと警備が厳しくなったみたいだったけど、何かあったの?」
「その……侍女の何人かからそうした方がやりやすいと言われたので……いけませんでしたか?」
「いや、それでやりやすいなら好きにしてくれていいよ」
ファティの言葉には嘘が混じっている。これはファティが密かに外出している最中、つまり美月とファティが入れ替わっている最中に誰かが訪ねてきても事が露見しないようにするための予防策である。
美月の発案だったが、ファティはあっさりそれを受け入れた。少しでも美月が咎められるリスクを抑えるため……少なくとも表面上はそう考えていた。
それらの事情をウェングは知る由もなかったが、もしこの場で万能の謀士がいたとすれば君側の奸と断定したことだろう。
それから少し時間が経ったところでファティは意を決して切り出した。
「ウェングさん。質問してもよろしいですか?」
「質問? 何を?」
無意識的に聞き返したウェングが何かを考える前にファティはまくしたてる。
「敵の魔物には私たちみたいな転生者がいるんですか?」
ウェングは予知能力がわずかに発動したおかげで手に持っていたお茶をこぼさずに、なおかつ冷静にふるまうことができた。
ファティにはタストが敵側の転生者と会話したことさえ伝えていない。セイノス教徒が転生者という概念を思いつくはずもないからファティ自身がそのことに気付いたはずだった。
「どうしてそう思うんだ?」
「……以前の飛行船や、爆弾とか……あの時は必死でしたし私自身も何が起こっているのかよくわかりませんでしたけど……あんなものがいきなりこの世界に出現するなんて絶対に妙です」
冷静に考えれば至極当然の発想だ。むしろ今まで気づかなかったのが不思議なくらいだ
とはいえ一度気付いてしまった以上もう誤魔化すことはできないだろう。つまりどこまで話せばいいのか、ということだ。
「確かにそうだろう。敵はきっと転生者だ」
ひとまず、すでにタストが会話しており、しかもタストと自分はその転生者の裏をかこうとしていることは話さないことにした。
「そんな! どうして教えてくれなかったんですか!?」
「俺たちだって確信がなかったし……それにもう話合いできる状況じゃないのはわかるだろう?」
「そうかもしれませんけど……でも!」
「相手はどこの誰かもわからない。けどもうクワイを攻撃する意図だけは明らかだ! 違うか!?」
やや語気が強くなっていることに気付いてはいるが止められない。
「……! でも、もしもあのバスに乗っていたのなら少なくとも一度は会ってるってことじゃないですか」
たった一度同じ乗り物に乗り合わせただけの相手を会ったと言っていいかどうかはともかく、ウェングはそうではない可能性にも気づいた。
「もしかしたら、乗っていたけど会ってないかもしれない」
「どういうことですか?」
「以前、行方不明になる前に聞いたんだ。田中紅葉……あの人は妊娠してたらしい。その子供が転生したんじゃないかって……」
これは嘘だ。
すでにタストとの会話によって敵がバスの乗客だったことは確信している。
「そんな……じゃあ、地球に産まれる前にこっちの世界に……?」
「かもしれない。もしそうなら記憶なんてないはずだ。紅葉は自分の子供に子守唄を唄ったって言ってたけど、きっと忘れてしまってる」
嘘をついた罪悪感はあるが、ここで彼女に戦いをやめるとは言わせられなかった。単純にクワイという国家が魔物に降伏するという屈辱に耐えられないということもある。しかしタストにせよウェングにせよ、ここまでやっておいて今更降伏したくないのだ。
自分たちは努力した。必死でクワイの国家及び国民を軍として機能させ、場合によっては味方さえ殺した。それなのに諦めていいはずがない。
積み重なった死体から向けられる視線が諦観を許さない。結局のところ損切りという行為は凡人と賢人、あるいは普通と異常の境界に、またがっているのだろう。
「だからもうどうしようもないんだ」
「そう……ですか。ごめんなさい。変なことを聞いて」
「いや……こっちこそ悪かった。じゃあこれで失礼するよ」
気まずくなった空気に耐えられず席を立つ。駕籠を出る前にちらりと後ろを振り向くとうなだれたファティが目に入った。
ファティが戦いをやめると宣言すればどうなるだろうか。完全な絶対権力者であるファティだが、それでもその権力はセイノス教の権威を背景にしている。そしてセイノス教は魔物の知性を絶対に認めない。先がまるで読めない。
だがしかし、タストやウェングを処刑すると言い出せばこれは間違いなく通る。理由などなくとも誰もためらわないに違いない。
いやそもそもファティが本気になればウェングやタストが百人いたところで勝てるはずもないのだ。だからファティにはこのままでいてもらわなければならない。
そんな思考が他者をまるで道具のように扱っている悪人のようだと気づいて小さく舌打ちした。
これは今までファティをいいように利用しようとしていた自分たちへのツケなのだろうか。心のどこかでそう思った。
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