314 / 509
第四章
307 贖いはここに
しおりを挟む
旅支度が最も早く済んだのは当然ながら遊牧民たちだった。そもそも普段から旅をしながら暮らしている彼女らにとって旅支度とは日常の所作と何ら変わらない。
まだ慌ただしくしているラオから来た一団を横目で眺めていたチャーロのもとを訪れたのはウェングに連れられたアグルとタストだった。
「チャーロさん。こちらは教皇猊下の御子息のタスト……タスト様と、銀の聖女様の叔父のアグルさんです」
チャーロはこの二人と顔を合わせることは初めてではなかったが、多忙だったのでこうしてきちんと紹介されるのは初めてだった。
「チャーロと申します。御子様、アグル殿お初にお目にかかります。何か御用でしょうか」
女らしくびしっと背筋を伸ばし、勇ましい声をあげて返答する。
「ええ折り入ってお話したいことがあります」
ちらりと周囲を窺い、次に手近な天幕を見た。
「こちらへどうぞ」
視線の意味を理解したチャーロが誰にも聞かれないように天幕へと案内し、タストは二人と視線を交わし、天幕の外に残った。誰もここに来ないように見張るためだ。
「まずはアグル殿。謝意を。使者様への無礼な御言葉を止めていただいたこと、感謝の念に堪えません」
「お気になさらずに。貴女が使者様の言いように反駁したことは間違っていません」
「いえ、使者様の言い分は全て正しい。下知が下れば疾く従うのが正しい信徒の在り方です」
タストは一度も目をそらさずにチャーロの顔を見ていた。その顔は黒い。彼女が嘘をついているのは明らかだった。
(この能力、久しぶりに役に立ったかな)
嘘を見抜く。交渉事においてはある種ジョーカーのような能力だった。
「チャーロさん。貴女は本当にそう思っていますか」
「無論です。私は敬虔なるセイノス教徒ですから」
こちらは嘘をついていない。セイノス教徒であることを誇っているけど、中央に対する反感はある。味方に引き入れる条件はそろっている。
「その献身と皆を率いる度量。貴女は素晴らしい御方です。何故あなたほどの方が司祭ではないのかわかりません」
「アグル殿。我らは司祭になれるほどの献身を未だに見せることができておりません。我々が忠節を尽くしていれば――――」
「いいえ。あなた方が司祭になれることは永劫ありません。このままでは。それはあなた方がよくご存じのはずだ」
天幕の室内の温度が数度ほど下がった気がする。ここまでくればもう後には引けない。退く気もない。
「高原で暮らしていては礼拝義務を履行することができない。だから司祭になる日はこない」
タストが断言すると今までのチャーロは苦難の日々を思い起こすように目を伏せた。
「失礼ですが……お二人は、何が言いたいのですか?」
お互いの緊張の糸はいよいいよいよ千切れる寸前まで張り詰めている。
「僕が教皇になり、この世の不平等を正します。そのために力を貸してくれませんか?」
タストが自分たちの計画を説明した後、チャーロはよろよろと後ずさり、姿勢を崩れないように天幕の骨組みで体を支えていた。
「まさか、そのような……本気ですか……御子様」
「もちろんです」
「それはつまり、現在の教皇猊下を……?」
言葉の続きを口にすることはあまりに恐れ多いのか言い終わることはなかった。
「タスト様を正当な選挙によって教皇の座に。それが我々の願いです」
「そう……ですか」
少なくとも想像より乱暴な手段でないことがわかったのか心の均衡を少しだけ取り戻したようだ。
チャーロの動揺はタストの想像よりも上回っていたが、むしろこれが普通だ。アグルのように躊躇なく教皇の座を奪い取ろうと言い出す平民はほぼ絶無だろう。天に星と太陽があるのと同じように教皇は天上に坐するのが自然なのだ。
「あなた方はまず、聖女様に教皇になっていただき、しかる後タスト様にお譲り頂く、ということでしょうか」
うろたえながらも冷静な判断ができるチャーロには内心で下を巻く。そして、銀の聖女という援助者がいなければタストに大した価値がないことも自覚してしまうが、それは心の棚にしまっておく。
「はい。そして僕が教皇になれば、あなた方に決して理不尽な生活を押し付けないとお約束します」
ふう、とため息をつくチャーロは先ほどに比べると三十歳は年を経たように見える。
「先に申し上げておきますと……我々に不満はないのです。現在の教皇猊下や、都から我らに何としても魔物を駆逐せよと命じられればためらいなく我が身を捧げましょう」
これも間違いなく本心だ。
「ですが夢を見てしまうのです。私でなくともいい。だれか、我らがトゥッチェのなかから誰か一人でも司祭に、司教になるものが現れれば、より安心して楽園に旅立つことができるのではないかと」
「それは夢ではありません。それを夢で終わらせないために行動するべきです」
どこかの受け売りのような言葉だけれど、チャーロにはよい響きだったらしい。
「やはりあなた方は私とは違いますね。凡人と偉人の差でしょうか」
発起人がアグルであることを考えれば真の意味で偉大なのは誰か明らかだが、自分が花を持ったほうが交渉を上手く進められるだろう。手柄を横取りするようで気分が悪いけどしょうがないと心の中で言い聞かせる。
「偉人や凡人などという区切りはありません。我々は皆平等です」
「もしもそれが叶うなら、願ってもないことです」
お互いに敬礼を向ける。これでようやく味方が増えた。
チャーロはちらりと天幕の入り口を見る。外にいるはずのウェングを見つめているのか。
「これは私個人とトゥッチェの両方の話ですが……私たちには負い目があります」
「負い目? 誰にでしょうか?」
「ウェング様に」
がっしりとした印象のチャーロにしては珍しく罪を告解するように体と言葉が沈んでいた。
「ご存じかもしれませんが、私は五年前の戦で信徒としての在り方を示し、褒賞を頂く機会を得ました」
それはアグルから聞いた話と一致する。
「その結果としてウェング様はこのトゥッチェにお越しいただきました。しかし……もしも私があの戦いで戦功を挙げなければ、ウェング様は王族の宮で安らかに過ごせていたはずです」
表には出さなかったが、チャーロの反応に軽く驚いていた。
あれだけ理不尽な仕打ちを受けてもまだチャーロは王族への敬意が薄れていない。それどころかウェングの身を案じ、王族の暮らしが安息に満ちており、同時にそれが続くことを希っている。
あくまでも反感があるのは中央の政治ということで、王族やセイノス教には心の中の畏敬の念は消えていないのだろうか。
「前族長のウェング様の母上もウェング様を案じていました。我々の世代のトゥッチェの民は皆、やるせない思いを持っているのです。それがウェング様にぶつけられることになったのは我らの未熟というほかありません」
天幕の外にいるウェングには聞こえているのだろうか。それが彼の救いになるかはわからないけれども。
「もしも償う機会があるのなら、せめてそれを全うしたい、そう思います」
チャーロの言葉は彼女の心を表すようにいつもまっすぐだ。
だから自分もまっすぐに言葉を返すべきだ。
「あなた方の願いをかなえるために僕がいます」
再びお互いに<光剣>を差し出し敬礼する。部屋の中にはきらきらと光が舞っていた。
まだ慌ただしくしているラオから来た一団を横目で眺めていたチャーロのもとを訪れたのはウェングに連れられたアグルとタストだった。
「チャーロさん。こちらは教皇猊下の御子息のタスト……タスト様と、銀の聖女様の叔父のアグルさんです」
チャーロはこの二人と顔を合わせることは初めてではなかったが、多忙だったのでこうしてきちんと紹介されるのは初めてだった。
「チャーロと申します。御子様、アグル殿お初にお目にかかります。何か御用でしょうか」
女らしくびしっと背筋を伸ばし、勇ましい声をあげて返答する。
「ええ折り入ってお話したいことがあります」
ちらりと周囲を窺い、次に手近な天幕を見た。
「こちらへどうぞ」
視線の意味を理解したチャーロが誰にも聞かれないように天幕へと案内し、タストは二人と視線を交わし、天幕の外に残った。誰もここに来ないように見張るためだ。
「まずはアグル殿。謝意を。使者様への無礼な御言葉を止めていただいたこと、感謝の念に堪えません」
「お気になさらずに。貴女が使者様の言いように反駁したことは間違っていません」
「いえ、使者様の言い分は全て正しい。下知が下れば疾く従うのが正しい信徒の在り方です」
タストは一度も目をそらさずにチャーロの顔を見ていた。その顔は黒い。彼女が嘘をついているのは明らかだった。
(この能力、久しぶりに役に立ったかな)
嘘を見抜く。交渉事においてはある種ジョーカーのような能力だった。
「チャーロさん。貴女は本当にそう思っていますか」
「無論です。私は敬虔なるセイノス教徒ですから」
こちらは嘘をついていない。セイノス教徒であることを誇っているけど、中央に対する反感はある。味方に引き入れる条件はそろっている。
「その献身と皆を率いる度量。貴女は素晴らしい御方です。何故あなたほどの方が司祭ではないのかわかりません」
「アグル殿。我らは司祭になれるほどの献身を未だに見せることができておりません。我々が忠節を尽くしていれば――――」
「いいえ。あなた方が司祭になれることは永劫ありません。このままでは。それはあなた方がよくご存じのはずだ」
天幕の室内の温度が数度ほど下がった気がする。ここまでくればもう後には引けない。退く気もない。
「高原で暮らしていては礼拝義務を履行することができない。だから司祭になる日はこない」
タストが断言すると今までのチャーロは苦難の日々を思い起こすように目を伏せた。
「失礼ですが……お二人は、何が言いたいのですか?」
お互いの緊張の糸はいよいいよいよ千切れる寸前まで張り詰めている。
「僕が教皇になり、この世の不平等を正します。そのために力を貸してくれませんか?」
タストが自分たちの計画を説明した後、チャーロはよろよろと後ずさり、姿勢を崩れないように天幕の骨組みで体を支えていた。
「まさか、そのような……本気ですか……御子様」
「もちろんです」
「それはつまり、現在の教皇猊下を……?」
言葉の続きを口にすることはあまりに恐れ多いのか言い終わることはなかった。
「タスト様を正当な選挙によって教皇の座に。それが我々の願いです」
「そう……ですか」
少なくとも想像より乱暴な手段でないことがわかったのか心の均衡を少しだけ取り戻したようだ。
チャーロの動揺はタストの想像よりも上回っていたが、むしろこれが普通だ。アグルのように躊躇なく教皇の座を奪い取ろうと言い出す平民はほぼ絶無だろう。天に星と太陽があるのと同じように教皇は天上に坐するのが自然なのだ。
「あなた方はまず、聖女様に教皇になっていただき、しかる後タスト様にお譲り頂く、ということでしょうか」
うろたえながらも冷静な判断ができるチャーロには内心で下を巻く。そして、銀の聖女という援助者がいなければタストに大した価値がないことも自覚してしまうが、それは心の棚にしまっておく。
「はい。そして僕が教皇になれば、あなた方に決して理不尽な生活を押し付けないとお約束します」
ふう、とため息をつくチャーロは先ほどに比べると三十歳は年を経たように見える。
「先に申し上げておきますと……我々に不満はないのです。現在の教皇猊下や、都から我らに何としても魔物を駆逐せよと命じられればためらいなく我が身を捧げましょう」
これも間違いなく本心だ。
「ですが夢を見てしまうのです。私でなくともいい。だれか、我らがトゥッチェのなかから誰か一人でも司祭に、司教になるものが現れれば、より安心して楽園に旅立つことができるのではないかと」
「それは夢ではありません。それを夢で終わらせないために行動するべきです」
どこかの受け売りのような言葉だけれど、チャーロにはよい響きだったらしい。
「やはりあなた方は私とは違いますね。凡人と偉人の差でしょうか」
発起人がアグルであることを考えれば真の意味で偉大なのは誰か明らかだが、自分が花を持ったほうが交渉を上手く進められるだろう。手柄を横取りするようで気分が悪いけどしょうがないと心の中で言い聞かせる。
「偉人や凡人などという区切りはありません。我々は皆平等です」
「もしもそれが叶うなら、願ってもないことです」
お互いに敬礼を向ける。これでようやく味方が増えた。
チャーロはちらりと天幕の入り口を見る。外にいるはずのウェングを見つめているのか。
「これは私個人とトゥッチェの両方の話ですが……私たちには負い目があります」
「負い目? 誰にでしょうか?」
「ウェング様に」
がっしりとした印象のチャーロにしては珍しく罪を告解するように体と言葉が沈んでいた。
「ご存じかもしれませんが、私は五年前の戦で信徒としての在り方を示し、褒賞を頂く機会を得ました」
それはアグルから聞いた話と一致する。
「その結果としてウェング様はこのトゥッチェにお越しいただきました。しかし……もしも私があの戦いで戦功を挙げなければ、ウェング様は王族の宮で安らかに過ごせていたはずです」
表には出さなかったが、チャーロの反応に軽く驚いていた。
あれだけ理不尽な仕打ちを受けてもまだチャーロは王族への敬意が薄れていない。それどころかウェングの身を案じ、王族の暮らしが安息に満ちており、同時にそれが続くことを希っている。
あくまでも反感があるのは中央の政治ということで、王族やセイノス教には心の中の畏敬の念は消えていないのだろうか。
「前族長のウェング様の母上もウェング様を案じていました。我々の世代のトゥッチェの民は皆、やるせない思いを持っているのです。それがウェング様にぶつけられることになったのは我らの未熟というほかありません」
天幕の外にいるウェングには聞こえているのだろうか。それが彼の救いになるかはわからないけれども。
「もしも償う機会があるのなら、せめてそれを全うしたい、そう思います」
チャーロの言葉は彼女の心を表すようにいつもまっすぐだ。
だから自分もまっすぐに言葉を返すべきだ。
「あなた方の願いをかなえるために僕がいます」
再びお互いに<光剣>を差し出し敬礼する。部屋の中にはきらきらと光が舞っていた。
0
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる