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第四章
291 惨劇
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高原を超え、ようやく木々がまばらに生える地域に差し掛かり、ようやく目的地に近づいた。
そこで関についた一団が目にしたのは関ではなかった。
壁。
巨大な壁が関を覆っていると気づくのにしばし時間がかかり、以前ここに来たタストとファティでさえここが同じ場所だとはわからなかったほどだ。
「これは……この壁の中に関があって、そこに人がいるってことか?」
誰もが驚いていたが、いつまでも立ち止まってはいられない。
「であるならまずはこの壁を壊さなければなりません」
「私が壊します」
間髪入れずにファティが答える。銀色の光が辺りを照らすと周囲から感嘆の声が漏れた。
「派手に壊さずに穴をあけるくらいのほうがいい。中にまだ生きている人がいるかもしれない」
その言葉に従い、精密にコントロールされた剣は壁の一部だけをくりぬき、人が数人通れるほどの穴をあけた。
穴から見える景色よりも先に感じたのは臭い。思わず顔をしかめるほどの焦げ臭い煙の臭い。
「燃えてる……? いや、もう燃え落ちた後なのか……?」
場合によっては魔物の大群と戦うことになると構えていただけに困惑を感じるが、その困惑は誰もが口にできない不安へと変貌していった。つまり、もうすでにことは終わってしまった後なのではないか。
それを証明するように壁の内側は命の感覚というものが著しく欠如していた。
「……聖女様。ティキー様とここで待機していただけますか?」
「アグルさん! 私も中に行き――――」
ティキーはファティの言葉を遮り、彼女の肩を掴んで首を横に振った。
「我々は中を調べましょう」
アグルが先頭に立つことに、ラオの一団も、トゥッチェの一団も不満は口にしなかった。この場で口喧嘩などすることはあまりにも無為に過ぎたためだ。
もっとも……この場に到着すること自体に意味があるのかもどうかはわからないが。
もはや誰も口を開かずに黙々と関の中心に向かっていく。
壁の内側、本来敵を阻むはずの簡素な石垣で組まれた壁は残っていたが、中心の建物は見る影もなかった。灰と炭。そして砂。
ここで誰かが暮らしていたと実感するのはあまりにも困難だった。同時に、誰かが生き残っているということも想像できなかった。
「手分けして遺留品と生存者を探しましょう。ここに危険はもはやないでしょう」
生存者という言葉はある種の欺瞞に満ちていたが、それを指摘するほど無慈悲には誰にもなれなかった。万が一という希望もなしに瓦礫を掘り起こすことなどできはしない。
ある程度の班分けを行いながら四方に散る。何とかしてどこかに何かないかと重い体をのろのろと動かす。
自然とタストとウェングは行動を共にした。
二人とも口は開かない。開いたとしてもせいぜいが身の危険になりそうなものを注意するくらいだ。
しかし、二人は奇妙に盛り上がった部分を見つけた。思わず顔を見合わせた二人は手と顔が真っ黒になることも気にせずがむしゃらに掘り進む。
そして壁らしきものを見つけた。どうやら石造りの建物だったからか、火災を免れたらしい。
「おい! 中に誰かいるか!?」
ドンドンと壁を叩きながら答えを待つが、返事はない。壁を伝い、何とかして壁が途切れた、恐らくは扉があった部分を見つけたが、炭化した何かで埋まっていた。再びモグラのように穴を掘る。二人の間に言葉はない。
目が霞み、腕の感覚がなくなってきたところでようやく先が見えた。
その中には――――焼け焦げた死体が二つあるだけだった。かろうじて原型を留めているが、生きていないことだけは確かだ。もっとも、原型を留めている死体があったのはこれが初めてだ。
「……なあ。今まで俺たちが踏んだ灰や、かき分けた炭は全部木だったと思うか?」
「……わからない。この世界の人間は骨が燃えるらしいから……激しい火災なら残るのは体内の貴石だけだ」
地球に遺骨を骨揚げする文化があるように、このクワイには体内の貴石をきちんと収めることによって埋葬する。できればこの関の住人も埋葬してあげたい。
あの炭と灰の中でそれを見つけることができれば、だが。
「多分この部屋は出入り口がふさがれたから、完全には燃え切らなかったんだと思う」
ウェングはぐるりと部屋を見回し、天井に目を向けた。そこには赤黒い、飛び散った血痕が星のように散らばっていた。この死体がこの部屋で命を奪われたのは間違いないだろう。
突然ぶるぶると体を震えさせたウェングは思いっきり拳を壁に叩きつけた。手から血が流れだすが、当然天井には届かない。一体何があれば天井まで血痕が届くのだろうか。
「俺が間違ってた。……こんなことができるわけがない! こんなことができる人間がいるはずがない! もしも! もしも転生した人間がこんな虐殺をしたのだとしたら、そいつはもう人間じゃねえ!」
二人の体はボロボロだが、痛みを疲れも、全てを怒りが吹き飛ばした。
「僕も同じ気持ちだ。こんなことを許していいはずがない」
間近で激昂している人を見ているせいかウェングよりも幾分落ち着いていたが、それでも怒りと悲しみで胸が裂けそうだ。
このクワイを変革することは大事だ。ただそれでも同じ転生者がこの惨劇を生み出したというのなら、必ずそれを自分たちの手で止めなければならない。絶対に。それが自分たちの責任だ。
「アグルさん。何か、見つかりましたか?」
探索を終えたアグルおよびその他と合流する。明るい顔を誰もしていない。
アグルも何もしゃべらずに首を振るだけだった。
「サリに聖女様とティキー様に報告させに行かせました」
タストたちに報告させないのはアグルなりの優しさだろう。サリという人には嫌な役回りを押し付けさせてしまったが……ほっとしているのも確かだった。
サリは壁の外側で待機していたファティとティキーに生存者がいないこと、恐らくは魔物に殺され、全て燃えてしまったことを伝えた。
「そう。手間をかけさせてごめんなさい」
つぶやくように声をかけるとそれきりティキーは後ろを向いた。
「ティキーさん……それだけですか?」
「まあね。ラクリは……仕事仲間みたいなものよ。死んでしまったのは悲しいけどだからと言って落ち込んだりしないわ」
「……嘘ですよ……」
「嘘じゃないわ」
「嘘です。だって……体、震えてますよ」
ファティの言う通り、ティキーの体は震え、その目からは涙が止まらなかった。
後ろ姿だけでも動揺は察せられる。
「ラクリは……子供だって、いたのに……」
ぽつりとつぶやいた独り言は後悔なのだろうか。
そっとファティはティキーの肩を抱く。
ティキーは声を押し殺し泣いていた。ファティもぐっと涙をこらえながら立ち尽くしていた。
その二人をサリは無言で見守っていた。
この数百人が魔物の襲撃によって命を落としたとされる、″関の惨劇″はクワイ全土に知りわたり、残忍で卑劣な魔物が世に存在することを知らしめ、灰色の蟻はクワイの歴史上類をみない魔物であるという認識を植え付け――――やがて戦へと発展することになる。
そして、話は数日前に遡る。
蟻、ラプトル、ライガー、カッコウ……多種多様な魔物たちが高原を駆け抜ける。
彼女、彼らの目的地は一つ。
以前リザードマンとヒトモドキが戦っていた小さな集落。
「翼。今回の目的はわかっているな」
「はい。今回の作戦目標は捕虜の捕獲です」
一体この関で何があったのか。それはこれから明らかになる。
そこで関についた一団が目にしたのは関ではなかった。
壁。
巨大な壁が関を覆っていると気づくのにしばし時間がかかり、以前ここに来たタストとファティでさえここが同じ場所だとはわからなかったほどだ。
「これは……この壁の中に関があって、そこに人がいるってことか?」
誰もが驚いていたが、いつまでも立ち止まってはいられない。
「であるならまずはこの壁を壊さなければなりません」
「私が壊します」
間髪入れずにファティが答える。銀色の光が辺りを照らすと周囲から感嘆の声が漏れた。
「派手に壊さずに穴をあけるくらいのほうがいい。中にまだ生きている人がいるかもしれない」
その言葉に従い、精密にコントロールされた剣は壁の一部だけをくりぬき、人が数人通れるほどの穴をあけた。
穴から見える景色よりも先に感じたのは臭い。思わず顔をしかめるほどの焦げ臭い煙の臭い。
「燃えてる……? いや、もう燃え落ちた後なのか……?」
場合によっては魔物の大群と戦うことになると構えていただけに困惑を感じるが、その困惑は誰もが口にできない不安へと変貌していった。つまり、もうすでにことは終わってしまった後なのではないか。
それを証明するように壁の内側は命の感覚というものが著しく欠如していた。
「……聖女様。ティキー様とここで待機していただけますか?」
「アグルさん! 私も中に行き――――」
ティキーはファティの言葉を遮り、彼女の肩を掴んで首を横に振った。
「我々は中を調べましょう」
アグルが先頭に立つことに、ラオの一団も、トゥッチェの一団も不満は口にしなかった。この場で口喧嘩などすることはあまりにも無為に過ぎたためだ。
もっとも……この場に到着すること自体に意味があるのかもどうかはわからないが。
もはや誰も口を開かずに黙々と関の中心に向かっていく。
壁の内側、本来敵を阻むはずの簡素な石垣で組まれた壁は残っていたが、中心の建物は見る影もなかった。灰と炭。そして砂。
ここで誰かが暮らしていたと実感するのはあまりにも困難だった。同時に、誰かが生き残っているということも想像できなかった。
「手分けして遺留品と生存者を探しましょう。ここに危険はもはやないでしょう」
生存者という言葉はある種の欺瞞に満ちていたが、それを指摘するほど無慈悲には誰にもなれなかった。万が一という希望もなしに瓦礫を掘り起こすことなどできはしない。
ある程度の班分けを行いながら四方に散る。何とかしてどこかに何かないかと重い体をのろのろと動かす。
自然とタストとウェングは行動を共にした。
二人とも口は開かない。開いたとしてもせいぜいが身の危険になりそうなものを注意するくらいだ。
しかし、二人は奇妙に盛り上がった部分を見つけた。思わず顔を見合わせた二人は手と顔が真っ黒になることも気にせずがむしゃらに掘り進む。
そして壁らしきものを見つけた。どうやら石造りの建物だったからか、火災を免れたらしい。
「おい! 中に誰かいるか!?」
ドンドンと壁を叩きながら答えを待つが、返事はない。壁を伝い、何とかして壁が途切れた、恐らくは扉があった部分を見つけたが、炭化した何かで埋まっていた。再びモグラのように穴を掘る。二人の間に言葉はない。
目が霞み、腕の感覚がなくなってきたところでようやく先が見えた。
その中には――――焼け焦げた死体が二つあるだけだった。かろうじて原型を留めているが、生きていないことだけは確かだ。もっとも、原型を留めている死体があったのはこれが初めてだ。
「……なあ。今まで俺たちが踏んだ灰や、かき分けた炭は全部木だったと思うか?」
「……わからない。この世界の人間は骨が燃えるらしいから……激しい火災なら残るのは体内の貴石だけだ」
地球に遺骨を骨揚げする文化があるように、このクワイには体内の貴石をきちんと収めることによって埋葬する。できればこの関の住人も埋葬してあげたい。
あの炭と灰の中でそれを見つけることができれば、だが。
「多分この部屋は出入り口がふさがれたから、完全には燃え切らなかったんだと思う」
ウェングはぐるりと部屋を見回し、天井に目を向けた。そこには赤黒い、飛び散った血痕が星のように散らばっていた。この死体がこの部屋で命を奪われたのは間違いないだろう。
突然ぶるぶると体を震えさせたウェングは思いっきり拳を壁に叩きつけた。手から血が流れだすが、当然天井には届かない。一体何があれば天井まで血痕が届くのだろうか。
「俺が間違ってた。……こんなことができるわけがない! こんなことができる人間がいるはずがない! もしも! もしも転生した人間がこんな虐殺をしたのだとしたら、そいつはもう人間じゃねえ!」
二人の体はボロボロだが、痛みを疲れも、全てを怒りが吹き飛ばした。
「僕も同じ気持ちだ。こんなことを許していいはずがない」
間近で激昂している人を見ているせいかウェングよりも幾分落ち着いていたが、それでも怒りと悲しみで胸が裂けそうだ。
このクワイを変革することは大事だ。ただそれでも同じ転生者がこの惨劇を生み出したというのなら、必ずそれを自分たちの手で止めなければならない。絶対に。それが自分たちの責任だ。
「アグルさん。何か、見つかりましたか?」
探索を終えたアグルおよびその他と合流する。明るい顔を誰もしていない。
アグルも何もしゃべらずに首を振るだけだった。
「サリに聖女様とティキー様に報告させに行かせました」
タストたちに報告させないのはアグルなりの優しさだろう。サリという人には嫌な役回りを押し付けさせてしまったが……ほっとしているのも確かだった。
サリは壁の外側で待機していたファティとティキーに生存者がいないこと、恐らくは魔物に殺され、全て燃えてしまったことを伝えた。
「そう。手間をかけさせてごめんなさい」
つぶやくように声をかけるとそれきりティキーは後ろを向いた。
「ティキーさん……それだけですか?」
「まあね。ラクリは……仕事仲間みたいなものよ。死んでしまったのは悲しいけどだからと言って落ち込んだりしないわ」
「……嘘ですよ……」
「嘘じゃないわ」
「嘘です。だって……体、震えてますよ」
ファティの言う通り、ティキーの体は震え、その目からは涙が止まらなかった。
後ろ姿だけでも動揺は察せられる。
「ラクリは……子供だって、いたのに……」
ぽつりとつぶやいた独り言は後悔なのだろうか。
そっとファティはティキーの肩を抱く。
ティキーは声を押し殺し泣いていた。ファティもぐっと涙をこらえながら立ち尽くしていた。
その二人をサリは無言で見守っていた。
この数百人が魔物の襲撃によって命を落としたとされる、″関の惨劇″はクワイ全土に知りわたり、残忍で卑劣な魔物が世に存在することを知らしめ、灰色の蟻はクワイの歴史上類をみない魔物であるという認識を植え付け――――やがて戦へと発展することになる。
そして、話は数日前に遡る。
蟻、ラプトル、ライガー、カッコウ……多種多様な魔物たちが高原を駆け抜ける。
彼女、彼らの目的地は一つ。
以前リザードマンとヒトモドキが戦っていた小さな集落。
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