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第四章
269 徒花
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正気を失ったバーバリアンのように馬を走らせる遊牧民ども。こうなれば戦術も何もなく、ただ暴れ牛のように前進するしかないだろう。
これはこいつらに限ったことではないけれど、信仰心に篤い信者にとって自身の宗教に紐づく道具を壊されると度を失う。実際に聖書を乱雑に扱って裁判沙汰になったという話も聞くしね。日本人にはなじみが薄いかもしれないけど、宗教に関わる道具は丁寧に扱わないといけない。
まあオレはそんなことしないけどね! あいつらに嫌われようが憎まれようが心底どうでもいい。
とまあ、これがあいつらを逃げさせないための策。砦でももし逃げ出そうとすればこれと似たようなことをするつもりだった。全く、こんなひどい作戦を思いついたのは誰だ! オレだよ!
とはいえこれで奴らの冷静な判断力は奪った。次は足を奪おうか。
一丸となって突撃する騎兵の前に立ちはだかるのは何の変哲もないただの柵。飛び越えることは躊躇われるその柵を怒りと自分たちの技量により飛び越す。障害馬術の騎手なら思わず見惚れてしまいそうな見事な跳躍を行った遊牧民たちは――――もんどりうって転倒した。
一人や二人なら偶然で片づけることもできるかもしれない。しかしほぼ例外なく馬から投げ出されるなど遊牧民としての矜持が許さないだろう。そのトリックは単純だ。
「ただの落とし穴何だけどな。いや、せいぜい二、三十センチ掘っただけの溝だよ。でも、ジャンプして着地する場所が決まっていればこんな単純な手品にも引っかかるだろ?」
例えば階段を踏み外したことはあるだろうか。ごく普通に生活していればただの笑い話くらいで終わるはずだけど、踏み外した瞬間はこの世の終わりのような錯覚に襲われるに違いない。
足をつけようとする場所を見誤るということはそれくらい恐ろしいのだ。ましてやそこが矢弾が降り注ぐ戦場であるならば。
「後方部隊はまだ撃たなくていい。前方の弓兵のみ撃て」
翼の号令に従い、ばらばらと矢が、角馬とヒトモドキを赤く染める。迂闊に柵を飛び越せば味方を踏み抜きかねない後続の騎兵は柵の前で立ち尽くすしかない。
「は、足の止まった騎兵なんざただの的でし――――」
が、オレの声をかき消すかのように連中の絶叫が轟く。
「行け――――! 私たちのことは気にするな! 踏み越えろ!」
まじかよ。いやいや一兵士の言葉で軍隊が動いたりするはずは……。
「進め! 聖典を穢した魔物を決して許すな!」
うそおん。指揮官さんおかしくない? いやまあ最適解ではあるし、オレだってそういう指示を出すかもしれんけど。
うわ、あいつら仲間を踏みつぶして転びながらでも前進して来てやがるぞ。うわあ、あったまおかしい。あ、騎手を失った角馬が暴れてる。あ、黒い服を着た修道士が祈ってから切り殺した。
なかなか戦争らしくなってきたな。オレたちよりもあいつら自身のキルスコアの方が高くなりそうだ。では戦場を更なる混沌に導くべく、だな。
「翼」
「はい。では次に黒服を狙え。それが指揮をしている」
指揮官を狙って敵の指揮系統の混乱を狙う。一見すれば漫画でよく見る一発逆転の絵面だけど、本当の狙いはそこじゃない。それにこの状況なら指揮があろうがなかろうがあまり関係ない。
気高い指揮官先頭の精神を発揮してほぼ集団の戦闘に数人いた黒服の聖職者、多分修道士が一人残らず倒れるが混乱はない。ただ突撃するだけの単純な作業に指揮はいらない。が、聖職者を倒されたことで士気はむしろ高まった気がする。
もっとも戦意だけで勝てるなら戦術はいらない。突撃馬鹿の連中を見習わずにこっちは戦術を用いよう。――――翼がな!
「では白鹿の皆さま。前列で敵の突撃に備えてください」
陣地から白鹿が立ちふさがるように前面に立つ。それだけで今まで前進しながらも続けていた攻撃がぴたりとやんだ。
「な!?」
「こんなことがあるはずは……」
予想通り。こいつらはセイノス教によって精神的に統一された軍隊だ。だからこそ、そいつの教義を利用できれば動揺させることなど容易い。なんだっけか。白鹿は清い動物何だっけ。さあさあ攻撃してみろよ? できな――――。
「白鹿が邪悪な魔物に囚われているぞ!」
「早く討滅し、救わなくては!」
「待て! 修道士様の祈りを待たなければならないぞ!」
そういう解釈かい! こ、こいつらなあ。白鹿が自分の意志でそこに立っているとは微塵も考えず、悪役は必ずオレたちにしているらしい。つーかこの思考方法かなりまずくないか? 例えば人間の盾(物理)を使ったとしよう。
こいつらなら、
「大変だ! 早く助けないと! 死ねえ!」
とか言って攻撃するってことか? 敵に捕らえられた状態よりも天国に送ってあげた方がいいってことか? 死亡=救いっていう考え方怖い。こいつらに人質は通用しそうにないな。
しかしどんなに好戦的でも宗教的に行動が縛られているのは間違いない。修道士が祈りを捧げる前に殺せばずっとオレたちのターンだ。
――――ここかな?
「足は止まった。攻撃はやんだ。適度に敵を引き付けた。今こそ好機です。茜殿、バリスタを。働き蟻はクロスボウを構えろ」
翼の命令によって今まで動いていなかった豚羊が巨大な弓を、働き蟻はギアを使って弦を引くボウガンを構える。バリスタは主に攻城兵器として用いられる。巨大な弓だがもともと巨大な豚羊ならこの程度なら一人で扱える兵器。
そしてクロスボウは、地球ではクレインクインと呼ばれるハンドルを回して弦を引く武器に近いだろうか。ただしハンドルは存在しない。蟻の魔法によってクロスボウのギアを回す。つまりこのクロスボウは糸以外全部普通の土でできている。
土で作り、土だから蟻の魔法で動かせる。そして万が一的に奪われたとしても蟻でなければ運用できない。
その割に意外と簡単に作れて使いやすく、攻撃力も高い。欠点は一発撃つのに時間がかかることと、やや壊れやすいことだけど敵が止まっているこの状況なら何ら障害にならない。
「では、斉射」
翼の冷静で冷酷な命令が告げられる。バリスタの巨大な矢が魔法の盾と敵の体に風穴を開け、クロスボウの矢は盾ごと肉を貫いた。
防げない。弦に溜められたエネルギーが存分に加わった矢は張られた盾を紙のように消し去り、命の燈火を刈り取っていく。
その死の大部分はクロスボウによる殺傷だった。まさしく数の暴力を体現した平気だと言えよう。
クロスボウという兵器の利点は誰が使っても時間さえかければ威力や射程が保証され、使いやすいことである。
そして同時にクロスボウという兵器の欠点は誰が使っても時間さえかければ威力や射程が保証され、使いやすいことである。
一見矛盾する論理だが時に長所は短所にもなるということだ。
時は地球の中世。クロスボウは距離や性能によっては金属の鎧さえ貫通し、兵士を殺傷しうる。つまり昨日今日戦争に出た農民が厳しい訓練を積んだ騎士階級を殺すことが現実的になってしまった。
これは当時の身分階級社会にとって致命的な事態だったために時の教会がクロスボウの使用を禁止している。
その正しさを証明するように王と呼ばれる身分の人間がクロスボウによって狙撃された事件は一つではない。そのうちの犠牲者の一人にはあの獅子心王が含まれている。
使いやすく、強い。この単純な機能は世の中をひっくり返す可能性さえ秘めていたがゆえにクロスボウにはある渾名がつけられた。
神の悪戯か、悪魔の慈悲か。奇しくもこの異世界においても近い意味を持つ名で敵から呼ばれることになる。
すなわち――――神に仇なすもの。
これはこいつらに限ったことではないけれど、信仰心に篤い信者にとって自身の宗教に紐づく道具を壊されると度を失う。実際に聖書を乱雑に扱って裁判沙汰になったという話も聞くしね。日本人にはなじみが薄いかもしれないけど、宗教に関わる道具は丁寧に扱わないといけない。
まあオレはそんなことしないけどね! あいつらに嫌われようが憎まれようが心底どうでもいい。
とまあ、これがあいつらを逃げさせないための策。砦でももし逃げ出そうとすればこれと似たようなことをするつもりだった。全く、こんなひどい作戦を思いついたのは誰だ! オレだよ!
とはいえこれで奴らの冷静な判断力は奪った。次は足を奪おうか。
一丸となって突撃する騎兵の前に立ちはだかるのは何の変哲もないただの柵。飛び越えることは躊躇われるその柵を怒りと自分たちの技量により飛び越す。障害馬術の騎手なら思わず見惚れてしまいそうな見事な跳躍を行った遊牧民たちは――――もんどりうって転倒した。
一人や二人なら偶然で片づけることもできるかもしれない。しかしほぼ例外なく馬から投げ出されるなど遊牧民としての矜持が許さないだろう。そのトリックは単純だ。
「ただの落とし穴何だけどな。いや、せいぜい二、三十センチ掘っただけの溝だよ。でも、ジャンプして着地する場所が決まっていればこんな単純な手品にも引っかかるだろ?」
例えば階段を踏み外したことはあるだろうか。ごく普通に生活していればただの笑い話くらいで終わるはずだけど、踏み外した瞬間はこの世の終わりのような錯覚に襲われるに違いない。
足をつけようとする場所を見誤るということはそれくらい恐ろしいのだ。ましてやそこが矢弾が降り注ぐ戦場であるならば。
「後方部隊はまだ撃たなくていい。前方の弓兵のみ撃て」
翼の号令に従い、ばらばらと矢が、角馬とヒトモドキを赤く染める。迂闊に柵を飛び越せば味方を踏み抜きかねない後続の騎兵は柵の前で立ち尽くすしかない。
「は、足の止まった騎兵なんざただの的でし――――」
が、オレの声をかき消すかのように連中の絶叫が轟く。
「行け――――! 私たちのことは気にするな! 踏み越えろ!」
まじかよ。いやいや一兵士の言葉で軍隊が動いたりするはずは……。
「進め! 聖典を穢した魔物を決して許すな!」
うそおん。指揮官さんおかしくない? いやまあ最適解ではあるし、オレだってそういう指示を出すかもしれんけど。
うわ、あいつら仲間を踏みつぶして転びながらでも前進して来てやがるぞ。うわあ、あったまおかしい。あ、騎手を失った角馬が暴れてる。あ、黒い服を着た修道士が祈ってから切り殺した。
なかなか戦争らしくなってきたな。オレたちよりもあいつら自身のキルスコアの方が高くなりそうだ。では戦場を更なる混沌に導くべく、だな。
「翼」
「はい。では次に黒服を狙え。それが指揮をしている」
指揮官を狙って敵の指揮系統の混乱を狙う。一見すれば漫画でよく見る一発逆転の絵面だけど、本当の狙いはそこじゃない。それにこの状況なら指揮があろうがなかろうがあまり関係ない。
気高い指揮官先頭の精神を発揮してほぼ集団の戦闘に数人いた黒服の聖職者、多分修道士が一人残らず倒れるが混乱はない。ただ突撃するだけの単純な作業に指揮はいらない。が、聖職者を倒されたことで士気はむしろ高まった気がする。
もっとも戦意だけで勝てるなら戦術はいらない。突撃馬鹿の連中を見習わずにこっちは戦術を用いよう。――――翼がな!
「では白鹿の皆さま。前列で敵の突撃に備えてください」
陣地から白鹿が立ちふさがるように前面に立つ。それだけで今まで前進しながらも続けていた攻撃がぴたりとやんだ。
「な!?」
「こんなことがあるはずは……」
予想通り。こいつらはセイノス教によって精神的に統一された軍隊だ。だからこそ、そいつの教義を利用できれば動揺させることなど容易い。なんだっけか。白鹿は清い動物何だっけ。さあさあ攻撃してみろよ? できな――――。
「白鹿が邪悪な魔物に囚われているぞ!」
「早く討滅し、救わなくては!」
「待て! 修道士様の祈りを待たなければならないぞ!」
そういう解釈かい! こ、こいつらなあ。白鹿が自分の意志でそこに立っているとは微塵も考えず、悪役は必ずオレたちにしているらしい。つーかこの思考方法かなりまずくないか? 例えば人間の盾(物理)を使ったとしよう。
こいつらなら、
「大変だ! 早く助けないと! 死ねえ!」
とか言って攻撃するってことか? 敵に捕らえられた状態よりも天国に送ってあげた方がいいってことか? 死亡=救いっていう考え方怖い。こいつらに人質は通用しそうにないな。
しかしどんなに好戦的でも宗教的に行動が縛られているのは間違いない。修道士が祈りを捧げる前に殺せばずっとオレたちのターンだ。
――――ここかな?
「足は止まった。攻撃はやんだ。適度に敵を引き付けた。今こそ好機です。茜殿、バリスタを。働き蟻はクロスボウを構えろ」
翼の命令によって今まで動いていなかった豚羊が巨大な弓を、働き蟻はギアを使って弦を引くボウガンを構える。バリスタは主に攻城兵器として用いられる。巨大な弓だがもともと巨大な豚羊ならこの程度なら一人で扱える兵器。
そしてクロスボウは、地球ではクレインクインと呼ばれるハンドルを回して弦を引く武器に近いだろうか。ただしハンドルは存在しない。蟻の魔法によってクロスボウのギアを回す。つまりこのクロスボウは糸以外全部普通の土でできている。
土で作り、土だから蟻の魔法で動かせる。そして万が一的に奪われたとしても蟻でなければ運用できない。
その割に意外と簡単に作れて使いやすく、攻撃力も高い。欠点は一発撃つのに時間がかかることと、やや壊れやすいことだけど敵が止まっているこの状況なら何ら障害にならない。
「では、斉射」
翼の冷静で冷酷な命令が告げられる。バリスタの巨大な矢が魔法の盾と敵の体に風穴を開け、クロスボウの矢は盾ごと肉を貫いた。
防げない。弦に溜められたエネルギーが存分に加わった矢は張られた盾を紙のように消し去り、命の燈火を刈り取っていく。
その死の大部分はクロスボウによる殺傷だった。まさしく数の暴力を体現した平気だと言えよう。
クロスボウという兵器の利点は誰が使っても時間さえかければ威力や射程が保証され、使いやすいことである。
そして同時にクロスボウという兵器の欠点は誰が使っても時間さえかければ威力や射程が保証され、使いやすいことである。
一見矛盾する論理だが時に長所は短所にもなるということだ。
時は地球の中世。クロスボウは距離や性能によっては金属の鎧さえ貫通し、兵士を殺傷しうる。つまり昨日今日戦争に出た農民が厳しい訓練を積んだ騎士階級を殺すことが現実的になってしまった。
これは当時の身分階級社会にとって致命的な事態だったために時の教会がクロスボウの使用を禁止している。
その正しさを証明するように王と呼ばれる身分の人間がクロスボウによって狙撃された事件は一つではない。そのうちの犠牲者の一人にはあの獅子心王が含まれている。
使いやすく、強い。この単純な機能は世の中をひっくり返す可能性さえ秘めていたがゆえにクロスボウにはある渾名がつけられた。
神の悪戯か、悪魔の慈悲か。奇しくもこの異世界においても近い意味を持つ名で敵から呼ばれることになる。
すなわち――――神に仇なすもの。
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