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第四章
220 三つ巴
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「さて、弁解を聞こうか千尋」
「~♪」
「へたくそな口笛吹いてもダメだ」
「だってティラミスに出たかったんだも~ん」
「もーんじゃない!」
オレと千尋が何をもめているかというと次の決闘についてだ。
千尋はいつの間にか決闘の参加者になっていたらしい。ついでに茜も知らないうちに参加していた。
マーモット曰く、一度参加を決めると降りることはできないらしい。
「前から言ってるけど指揮官が危険性の高いことをするなって言ってるだろ? お前に死なれたらまとめ役が少なくなるから部下に決闘に参加させろって言ったよな?」
「……まあそうだけどさ……」
この三つ巴戦ではなにを隠そう……隠すつもりはあんまりないけどカンガルーとあらかじめ共闘するように話を通してある。
鎧竜の強さはカンガルーたちの方が理解しているらしく、あいつらから共闘を持ち掛けてきた。その内容は鎧竜を倒すまではお互いに攻撃禁止という単純なものだ。
もちろん裏切るつもりだ。
カンガルーとの交渉を何も知らない女王蟻に任せて裏では着々と約束を踏みにじる準備を進めている。嘘や隠し事が苦手な魔物だとそれが口や行動に出てしまうかもしれない。
ただ、どうも千尋や寧々のような古参連中の場合ある程度嘘という概念を理解して行動に移すことができる。
ただしそれは若い個体では難しいらしく、千尋が適任であるということも一理なくはない。それでもリスクの方が高い気がするけど……
「わかった。でも降参の合図を出したら必ず退けよ? それからやばそうならお前自身が降参してもいいからな?」
「わ~い」
無邪気に喜んでるけど、大丈夫か?
「お話はまとまったようですね」
じろりと近寄ってきた寧々をにらみつける。
「お前、千尋たちを焚きつけたな?」
「ええ、その方が勝率は上がりますから」
なんとまあ随分と小賢しくなったもんだ。
オレは危険性が高いことはするなと言ったけど、決闘に参加するなとは言ってない。
つまり勝算が十分にあるなら決闘に参加して何ら問題ないはずだ。詭弁だとは思うけど確かに命令違反はしていない。
「すべては勝つため、か?」
「はい。我々にとって利益になります」
「ん、ならよし」
気付いてはいたけど、寧々もまた明確なエゴに目覚めつつある。
小春とはまた違うようだけど……何か意味があるんだろうか?
数日前とは違いからりとした快晴の空の下、乾いた砂と岩が転がる荒地に三人の魔物がやってくる。
陽炎が立ち上るように感じるのは三人の気迫が故か。
「ヴェ。ようこそお越しいただきました」
背中を見せながらのダブルバイセップス。見覚えのあるポーズだ。
「ん? お前戦士長か?」
「その通りです。まずは力を合わせてあちらの竜を倒しましょう!」
「……」
とても敵を謀殺しようとしているとは思えないほど朗らかかつ大声だ。まあ領主を倒すために結託することそのものはないわけじゃないみたいだけどな。隠し立てするほどのことでもないのか。
さてその鎧竜は、と。
微動だにせずこちらを眺めている。ヤシガニとそう変わらないほどの巨体にどっしりとした四本の足。鳥のようなくちばしにハンマーのような尻尾。
装甲車のような重厚感がある。
あれと今から戦うのかあ。
「大丈夫か? 千尋」
「大丈夫だよ~」
……不安を感じなくはないけど、千尋は間違いなく歴戦の勇士だ。逆に言えば千尋で勝てなければ多分他の誰も勝てない。その程度には千尋を評価している。
多分戦士長もそれなり以上の修羅場を潜り抜けているはず。それは向こうも同じかもしれないけど……ああもう! ぐだぐだ考えてもしょうがない。ここまで来たら腹を括ってできる限りの支援をするだけだ。
「では決闘の参加者は前に」
マーモットがいつものように呼び掛ける。
「気をつけろよ」
「は~い」
「戦士長。お前もな」
「ヴェ!」
右肩を見せつけるようなポーズ。とぼけた態度も今は頼もしく映るから不思議なもんだ。
「これより決闘を開始する!」
前半戦の天王山である第三戦が始まった。
前回にも説明したけど対戦相手の距離は防衛側が指定できる。
当然ながら鎧竜が指定してきたのはド至近距離。故にまずとるべき行動は一つ。
「全速後退だ!」
相手との距離は指定されるが体の向きまでは指定されない。
だから千尋もカンガルーも各々が逃げやすい体勢をとっていた。
千尋が寸前までいた空間にハンマーのような尻尾が振り下ろされる。その一撃は地面をえぐり、辺りに細かい石の破片を散らばらせた。
確か鎧竜の一種のアンキロサウルスの尻尾って横にしか動かせなかったと思うんだけど……記憶違いかそれともこいつは地球の恐竜とは違うのか。
なんにせよあんなもん一撃でも食らえばアウトだ。防御よりも、いかに当たらないかを重視しないといけない。そして千尋が、というか蜘蛛が全力で機動戦をしやすい環境は整っている。
荒地に何故か灯篭くらいの小さな塔が一定の間隔で建設されており、それらを起点として糸による高速移動を展開する。何故そんなものがあるのか。理由は簡単だ。
作った。
もう一度言おう。
作った。
うん。
いやだってさあ。別に決闘の舞台に自分たちに有利な設備を作ってはいけないなんて言われなかったし。
反則じゃないなら何やっても問題ないよな。明らかに怪しい塔だけど警戒はされていない。さらに塔どうしはあらかじめ蜘蛛の糸を張っている。乾燥に弱いからすぐに切れてしまうけど、今日だけもてばいい。
蜘蛛の戦い方はアンティ同盟にはなじみが薄いから警戒されていないのだろう。この高原には少なくとも蜘蛛の魔物はいないみたいだからな。
もちろん塔なんて単純な仕掛けだけじゃない。
この決闘の場には食料や武器などが考えられる限り隠されてるぞ! いや正直それくらいしないと勝ち目なさそうだし。
火薬が使えたらなあ。一発逆転があるんだけど……硫黄がなあ。
少量ならともかくまとまった量がなあ。
いやいや、ない物ねだりをしてる暇はない。
「千尋、戦士長。まずは距離をとりつつ攻撃だ。何度でも言うけど二人とも死ぬなよ!」
「うむ!」
「ヴェヴェ!」
マジモードになった千尋と戦士長が雄々しく返事する。
それに応じたのか鎧竜も重く響く咆哮を轟かせた。
ま、実は戦士長も女性らしいから雄々しいという表現は適切ではないかもしれないけどね。
最近は女性もたくましくないといけない時代だろうし、ゴリマッチョウーマンだって需要はあるさ。むしろこの世界の男はもうちょっと頑張った方がいい気がする。
性別特定困難なオレが言うべきかどうかはわからんけど。
「~♪」
「へたくそな口笛吹いてもダメだ」
「だってティラミスに出たかったんだも~ん」
「もーんじゃない!」
オレと千尋が何をもめているかというと次の決闘についてだ。
千尋はいつの間にか決闘の参加者になっていたらしい。ついでに茜も知らないうちに参加していた。
マーモット曰く、一度参加を決めると降りることはできないらしい。
「前から言ってるけど指揮官が危険性の高いことをするなって言ってるだろ? お前に死なれたらまとめ役が少なくなるから部下に決闘に参加させろって言ったよな?」
「……まあそうだけどさ……」
この三つ巴戦ではなにを隠そう……隠すつもりはあんまりないけどカンガルーとあらかじめ共闘するように話を通してある。
鎧竜の強さはカンガルーたちの方が理解しているらしく、あいつらから共闘を持ち掛けてきた。その内容は鎧竜を倒すまではお互いに攻撃禁止という単純なものだ。
もちろん裏切るつもりだ。
カンガルーとの交渉を何も知らない女王蟻に任せて裏では着々と約束を踏みにじる準備を進めている。嘘や隠し事が苦手な魔物だとそれが口や行動に出てしまうかもしれない。
ただ、どうも千尋や寧々のような古参連中の場合ある程度嘘という概念を理解して行動に移すことができる。
ただしそれは若い個体では難しいらしく、千尋が適任であるということも一理なくはない。それでもリスクの方が高い気がするけど……
「わかった。でも降参の合図を出したら必ず退けよ? それからやばそうならお前自身が降参してもいいからな?」
「わ~い」
無邪気に喜んでるけど、大丈夫か?
「お話はまとまったようですね」
じろりと近寄ってきた寧々をにらみつける。
「お前、千尋たちを焚きつけたな?」
「ええ、その方が勝率は上がりますから」
なんとまあ随分と小賢しくなったもんだ。
オレは危険性が高いことはするなと言ったけど、決闘に参加するなとは言ってない。
つまり勝算が十分にあるなら決闘に参加して何ら問題ないはずだ。詭弁だとは思うけど確かに命令違反はしていない。
「すべては勝つため、か?」
「はい。我々にとって利益になります」
「ん、ならよし」
気付いてはいたけど、寧々もまた明確なエゴに目覚めつつある。
小春とはまた違うようだけど……何か意味があるんだろうか?
数日前とは違いからりとした快晴の空の下、乾いた砂と岩が転がる荒地に三人の魔物がやってくる。
陽炎が立ち上るように感じるのは三人の気迫が故か。
「ヴェ。ようこそお越しいただきました」
背中を見せながらのダブルバイセップス。見覚えのあるポーズだ。
「ん? お前戦士長か?」
「その通りです。まずは力を合わせてあちらの竜を倒しましょう!」
「……」
とても敵を謀殺しようとしているとは思えないほど朗らかかつ大声だ。まあ領主を倒すために結託することそのものはないわけじゃないみたいだけどな。隠し立てするほどのことでもないのか。
さてその鎧竜は、と。
微動だにせずこちらを眺めている。ヤシガニとそう変わらないほどの巨体にどっしりとした四本の足。鳥のようなくちばしにハンマーのような尻尾。
装甲車のような重厚感がある。
あれと今から戦うのかあ。
「大丈夫か? 千尋」
「大丈夫だよ~」
……不安を感じなくはないけど、千尋は間違いなく歴戦の勇士だ。逆に言えば千尋で勝てなければ多分他の誰も勝てない。その程度には千尋を評価している。
多分戦士長もそれなり以上の修羅場を潜り抜けているはず。それは向こうも同じかもしれないけど……ああもう! ぐだぐだ考えてもしょうがない。ここまで来たら腹を括ってできる限りの支援をするだけだ。
「では決闘の参加者は前に」
マーモットがいつものように呼び掛ける。
「気をつけろよ」
「は~い」
「戦士長。お前もな」
「ヴェ!」
右肩を見せつけるようなポーズ。とぼけた態度も今は頼もしく映るから不思議なもんだ。
「これより決闘を開始する!」
前半戦の天王山である第三戦が始まった。
前回にも説明したけど対戦相手の距離は防衛側が指定できる。
当然ながら鎧竜が指定してきたのはド至近距離。故にまずとるべき行動は一つ。
「全速後退だ!」
相手との距離は指定されるが体の向きまでは指定されない。
だから千尋もカンガルーも各々が逃げやすい体勢をとっていた。
千尋が寸前までいた空間にハンマーのような尻尾が振り下ろされる。その一撃は地面をえぐり、辺りに細かい石の破片を散らばらせた。
確か鎧竜の一種のアンキロサウルスの尻尾って横にしか動かせなかったと思うんだけど……記憶違いかそれともこいつは地球の恐竜とは違うのか。
なんにせよあんなもん一撃でも食らえばアウトだ。防御よりも、いかに当たらないかを重視しないといけない。そして千尋が、というか蜘蛛が全力で機動戦をしやすい環境は整っている。
荒地に何故か灯篭くらいの小さな塔が一定の間隔で建設されており、それらを起点として糸による高速移動を展開する。何故そんなものがあるのか。理由は簡単だ。
作った。
もう一度言おう。
作った。
うん。
いやだってさあ。別に決闘の舞台に自分たちに有利な設備を作ってはいけないなんて言われなかったし。
反則じゃないなら何やっても問題ないよな。明らかに怪しい塔だけど警戒はされていない。さらに塔どうしはあらかじめ蜘蛛の糸を張っている。乾燥に弱いからすぐに切れてしまうけど、今日だけもてばいい。
蜘蛛の戦い方はアンティ同盟にはなじみが薄いから警戒されていないのだろう。この高原には少なくとも蜘蛛の魔物はいないみたいだからな。
もちろん塔なんて単純な仕掛けだけじゃない。
この決闘の場には食料や武器などが考えられる限り隠されてるぞ! いや正直それくらいしないと勝ち目なさそうだし。
火薬が使えたらなあ。一発逆転があるんだけど……硫黄がなあ。
少量ならともかくまとまった量がなあ。
いやいや、ない物ねだりをしてる暇はない。
「千尋、戦士長。まずは距離をとりつつ攻撃だ。何度でも言うけど二人とも死ぬなよ!」
「うむ!」
「ヴェヴェ!」
マジモードになった千尋と戦士長が雄々しく返事する。
それに応じたのか鎧竜も重く響く咆哮を轟かせた。
ま、実は戦士長も女性らしいから雄々しいという表現は適切ではないかもしれないけどね。
最近は女性もたくましくないといけない時代だろうし、ゴリマッチョウーマンだって需要はあるさ。むしろこの世界の男はもうちょっと頑張った方がいい気がする。
性別特定困難なオレが言うべきかどうかはわからんけど。
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