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第三章
184 未知に思いをはせる
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今現在の寧々の仕事は一言でいうと監督役だ。
様々な調査や実験で判明した結果を反証したり纏めてオレに報告したりする。つまりこうやって定時連絡以外でのテレパシーはかなり珍しい。些事ならオレの判断を仰がなくていいほどには寧々も研究者として有能になっていた。
だからこそこの連絡は悪い報告である気がしてしまった。
「何かあったのか?」
「非常事態ではありません。しかしよくわからない物がありました」
よくわからない物……なんだそれ? 新しいものが見つかるのは歓迎だけど……。
「悪い、千尋、翼、ちょっと会議中断だ。休憩してくれていいぞ」
二人は特に気を悪くした風もなくすぐに退室した。
「それで結局それは何なんだ? どこで見つかった?」
「奇妙な空気です。例の海藻から見つかりました」
海岸で見つかった解体された船と一緒に隠されていた樽から海藻が見つかったので、何に使うのかはよくわからなかったけどとりあえず栽培してそれがどんなものか明らかにしようとした。
流石に無理かなとも思ったけど海藻は魔物だったらしく強靭な生命力で復活し、元気に増殖を開始した。ここまではいい。
栽培に成功したものの、海藻がどんな魔法を持っているか、どんな風に利用したのかははっきりわからなかった。一応食用としては使えそうだったけどわざわざ航海に持ち込むほどの価値があるかには疑問符が付いた。
ただ海藻を栽培していた蟻が海藻に気泡が発生していることに気付いた。それそのものは別にありえないことじゃない。気泡なんてどこにでも発生する可能性はある。
「ただ、気になったもので、その気泡を調べようと思いました」
「うん、気になったものを調べるのはいいことだ」
寧々の優れた資質の一つとしてこの好奇心が挙げられる。蟻は人間と比べるとそういうのがちょっと薄いからな。
「ありがとうございます。しかしそれが何なのかはわかりませんでした。紫水ならわかりますか?」
「具体的にどんな性質を持ってるんだ?」
「空気よりも軽いですね。それと水には溶けません。シャーレやビーカーをさかさまにして採取しています」
「ま、気泡ができてるならそうだよな。臭いはどうだ?」
「ありません」
この時点でかなりの情報が得られたな。まず空気より軽いなら酸素や二酸化炭素じゃない。アンモニアなら確実に刺激臭があるはず。妥当に考えるなら窒素かもしれないな。
海水中に窒素は単体ではあまり存在せず、化合物として存在するはず。わざわざ窒素を分解してんのか? 何で? ……うーん? わかんねえな。
本当に窒素かどうかを確認するためにもう一個実験するか。
「その気体に火を近づけてくれ」
気体の確認方法の一つ。燃焼実験。気体に限らずありとあらゆる方法で用いられるけどね。
ぱちぱちと燃える火をさかさまにしたビーカーに近づけるもしも窒素なら火は消え――――え?
ポンっと小気味のいい音を立てて破裂した。飛び散る破片。寧々の手からは血が流れている。
うぇ? えええええ!? ちょ、ちょい待て!? 何でいきなり破裂した!? って火を近づけたからかあ。ははは。
「笑ってる場合じゃねえ! 寧々! 大丈夫か!?」
「はい。ちょっと切れてしまっただけです」
「破片は目に入ってないな? 一応ちゃんと手当てしてもらえ。悪かったな、こんなことになると思ってなかった」
「気にしないでください」
寧々は本当に気にしていないようだけど……びびったあ。何でこんなことが起こった? というかあれは……まさか!?
「水素か!? 何で水素が!?」
軽さ、無色無臭、そして燃焼性。メタンでもその性質には当てはまるかもしれないけど……燃え方は水素に見える。
水素、つまり水素原子は地球上においては大体何らかの化合物、とくにH2Oという形で存在する。反対にH2、水素分子としてはほとんど存在しない。一部の微生物が合成するらしいけど……本来生物が生産するべき物質じゃない。水素水? オレ詳しくないからパス。
何にせよ、この海藻の水素を生産する能力を純粋に生物が利用する可能性は低い。
そして、わざわざ無意味な特性を持った海藻を船に積むだろうか。
もちろんノーだ。ありえない。
つまり、この海藻、恐らくは水素に何らかの意味があるはずだ。
そして水素には地球でさえ開発途上の技術ではあるにしろ、工業的に重要な役割がある。例えば燃料として、あるいはハーバーボッシュ法によってアンモニアを生産する化合物として。
水素自動車のように、水素は様々な事情からエネルギー媒体としてとても優秀なのだ。
つまり、生物としては役に立たないはずだ。しかし工業的には水素は極めて優秀な物質と言わざるをえない。
ここからは仮定の話だ。
もしも、未だ見ぬ敵がこの海藻が生産する水素を工業的に有効活用できる手段があるとしたら? オレは隠された船を見た時この程度なら追い付けると思った。でも、この世界にきてすぐに気づいたように、文明の発達する順番は一定じゃない。
クワイやヒトモドキは転生者というイレギュラーによっていびつな文明が生まれた。しかし、本当に帆船くらいしか作れない文明が工業を発達させていないと言い切ることはできるだろうか。もしかしたらニコラ・テスラのような天才が生まれた魔物がいるかもしれない。あるいは本人が転生して知識を授けたかもしれない。本当にオレの予想を超える形で文明が産まれるかもしれない。
そしてその文明から作られた兵器はオレでは予想できない。オレがこの世界でも生き延びられているのは地球の知識をカンニングしているようなもんだ。本当に地球の知識が通用しない相手と戦って勝てる自信はない。そもそも地球に答えがないんだから。
「なんてこった。悠長にしてる場合じゃない」
もしもそんな文明を発達させつつある連中が何故この国にたどり着いていないかはよくわからない。海の魔物を突破できない可能性が一番高そうだ。……しかし。
絶対にそいつらはいつか必ずここにたどり着く。確信だ。絶対にここに来る。
何故か? むしろ何故来ないのかと問いたい。
アメリカ大陸を「新発見」したように、北極にたどり着いたように、宇宙から地球を見るように、文明とは未知を既知にしようとする生き物だ。どんな障害があっても必ずそれを乗り越える。
少なくともオレは文明や科学を信じるがゆえに、自分にとって都合の悪い未来を信じなければならない。我ながら難儀な性格だ。心配性なんだろうな。
「千尋、翼。予定変更だ。可及的速やかに樹海蟻を攻略する」
「ふむ」
「何やら事情がある様子。ですがいかなる策があるのです?」
「お前らも言ってただろ。手早く、無傷で樹海を手に入れる方法は一つ。女王蟻を皆殺しにする」
「それはわかるがどうするつもりじゃ」
「色々案はあるさ。ただそうだな、まず翼には樹海に行ってもらいたい」
「承知いたしました。しかし何をすればよいのですか?」
「難しいことじゃない。ただの魔物探しだよ」
様々な調査や実験で判明した結果を反証したり纏めてオレに報告したりする。つまりこうやって定時連絡以外でのテレパシーはかなり珍しい。些事ならオレの判断を仰がなくていいほどには寧々も研究者として有能になっていた。
だからこそこの連絡は悪い報告である気がしてしまった。
「何かあったのか?」
「非常事態ではありません。しかしよくわからない物がありました」
よくわからない物……なんだそれ? 新しいものが見つかるのは歓迎だけど……。
「悪い、千尋、翼、ちょっと会議中断だ。休憩してくれていいぞ」
二人は特に気を悪くした風もなくすぐに退室した。
「それで結局それは何なんだ? どこで見つかった?」
「奇妙な空気です。例の海藻から見つかりました」
海岸で見つかった解体された船と一緒に隠されていた樽から海藻が見つかったので、何に使うのかはよくわからなかったけどとりあえず栽培してそれがどんなものか明らかにしようとした。
流石に無理かなとも思ったけど海藻は魔物だったらしく強靭な生命力で復活し、元気に増殖を開始した。ここまではいい。
栽培に成功したものの、海藻がどんな魔法を持っているか、どんな風に利用したのかははっきりわからなかった。一応食用としては使えそうだったけどわざわざ航海に持ち込むほどの価値があるかには疑問符が付いた。
ただ海藻を栽培していた蟻が海藻に気泡が発生していることに気付いた。それそのものは別にありえないことじゃない。気泡なんてどこにでも発生する可能性はある。
「ただ、気になったもので、その気泡を調べようと思いました」
「うん、気になったものを調べるのはいいことだ」
寧々の優れた資質の一つとしてこの好奇心が挙げられる。蟻は人間と比べるとそういうのがちょっと薄いからな。
「ありがとうございます。しかしそれが何なのかはわかりませんでした。紫水ならわかりますか?」
「具体的にどんな性質を持ってるんだ?」
「空気よりも軽いですね。それと水には溶けません。シャーレやビーカーをさかさまにして採取しています」
「ま、気泡ができてるならそうだよな。臭いはどうだ?」
「ありません」
この時点でかなりの情報が得られたな。まず空気より軽いなら酸素や二酸化炭素じゃない。アンモニアなら確実に刺激臭があるはず。妥当に考えるなら窒素かもしれないな。
海水中に窒素は単体ではあまり存在せず、化合物として存在するはず。わざわざ窒素を分解してんのか? 何で? ……うーん? わかんねえな。
本当に窒素かどうかを確認するためにもう一個実験するか。
「その気体に火を近づけてくれ」
気体の確認方法の一つ。燃焼実験。気体に限らずありとあらゆる方法で用いられるけどね。
ぱちぱちと燃える火をさかさまにしたビーカーに近づけるもしも窒素なら火は消え――――え?
ポンっと小気味のいい音を立てて破裂した。飛び散る破片。寧々の手からは血が流れている。
うぇ? えええええ!? ちょ、ちょい待て!? 何でいきなり破裂した!? って火を近づけたからかあ。ははは。
「笑ってる場合じゃねえ! 寧々! 大丈夫か!?」
「はい。ちょっと切れてしまっただけです」
「破片は目に入ってないな? 一応ちゃんと手当てしてもらえ。悪かったな、こんなことになると思ってなかった」
「気にしないでください」
寧々は本当に気にしていないようだけど……びびったあ。何でこんなことが起こった? というかあれは……まさか!?
「水素か!? 何で水素が!?」
軽さ、無色無臭、そして燃焼性。メタンでもその性質には当てはまるかもしれないけど……燃え方は水素に見える。
水素、つまり水素原子は地球上においては大体何らかの化合物、とくにH2Oという形で存在する。反対にH2、水素分子としてはほとんど存在しない。一部の微生物が合成するらしいけど……本来生物が生産するべき物質じゃない。水素水? オレ詳しくないからパス。
何にせよ、この海藻の水素を生産する能力を純粋に生物が利用する可能性は低い。
そして、わざわざ無意味な特性を持った海藻を船に積むだろうか。
もちろんノーだ。ありえない。
つまり、この海藻、恐らくは水素に何らかの意味があるはずだ。
そして水素には地球でさえ開発途上の技術ではあるにしろ、工業的に重要な役割がある。例えば燃料として、あるいはハーバーボッシュ法によってアンモニアを生産する化合物として。
水素自動車のように、水素は様々な事情からエネルギー媒体としてとても優秀なのだ。
つまり、生物としては役に立たないはずだ。しかし工業的には水素は極めて優秀な物質と言わざるをえない。
ここからは仮定の話だ。
もしも、未だ見ぬ敵がこの海藻が生産する水素を工業的に有効活用できる手段があるとしたら? オレは隠された船を見た時この程度なら追い付けると思った。でも、この世界にきてすぐに気づいたように、文明の発達する順番は一定じゃない。
クワイやヒトモドキは転生者というイレギュラーによっていびつな文明が生まれた。しかし、本当に帆船くらいしか作れない文明が工業を発達させていないと言い切ることはできるだろうか。もしかしたらニコラ・テスラのような天才が生まれた魔物がいるかもしれない。あるいは本人が転生して知識を授けたかもしれない。本当にオレの予想を超える形で文明が産まれるかもしれない。
そしてその文明から作られた兵器はオレでは予想できない。オレがこの世界でも生き延びられているのは地球の知識をカンニングしているようなもんだ。本当に地球の知識が通用しない相手と戦って勝てる自信はない。そもそも地球に答えがないんだから。
「なんてこった。悠長にしてる場合じゃない」
もしもそんな文明を発達させつつある連中が何故この国にたどり着いていないかはよくわからない。海の魔物を突破できない可能性が一番高そうだ。……しかし。
絶対にそいつらはいつか必ずここにたどり着く。確信だ。絶対にここに来る。
何故か? むしろ何故来ないのかと問いたい。
アメリカ大陸を「新発見」したように、北極にたどり着いたように、宇宙から地球を見るように、文明とは未知を既知にしようとする生き物だ。どんな障害があっても必ずそれを乗り越える。
少なくともオレは文明や科学を信じるがゆえに、自分にとって都合の悪い未来を信じなければならない。我ながら難儀な性格だ。心配性なんだろうな。
「千尋、翼。予定変更だ。可及的速やかに樹海蟻を攻略する」
「ふむ」
「何やら事情がある様子。ですがいかなる策があるのです?」
「お前らも言ってただろ。手早く、無傷で樹海を手に入れる方法は一つ。女王蟻を皆殺しにする」
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