3 / 17
【第1章】三浦遥陽と植田美月
俺も参加するよ!
しおりを挟む
「えっ、本当に?嬉しいです」
植田さんは嬉しそうに微笑む
「でしたら…、キャンペーンは来週の月曜日からなんですけど…、先にスタンプカード渡しときますね」
手のひらサイズのカードを手渡される
「ありがとう
…ただ一つだけ問題があって」
「?なんでしょう」
「俺…本ってほとんど読んだことなくて…、その…よかったら植田さんのおすすめの本とか教えて欲しい」
そう。
俺、三浦遥陽は自慢ではないが今の今まで読書をしたことがない
「ふふ、そうなんですね」
「恥ずかしながら…」
「いえいえ、そんなことは無いと思います。
本を読むのに遅いも早いもありません。
読みたいと思う時に読めばいいと私は思います」
「そんなこと言ってくれる人は初めてだな…ありがとう」
「いえいえ。
…ところで三浦くんは好きな映画とかドラマってありますか?…あ、アニメでもいいですよ」
「うーん、そうだな…
最近観た映画だと『結ばれないふたり』かな」
「あ、私も見ました」
「えっ、本当?」
「はい。2人の心情が繊細に丁寧に描かれているなんとも切ない恋の物語ですね」
「だよね。俺映画館で泣いちゃった…」
「そうなんですか?」
「うん。2人が想いあってるのに結ばれないのが辛くて… 」
「ふふ、三浦くんは優しいですね」
「えっ、なんで?」
「うーん、なんというか…。誰かのために涙を流すってきっと優しい方なんだろうなっておもいます」
「そうかな…なんだか照れるな」
植田さんの言葉は不思議とすっと胸に入り込む
「現に荷物を運ぶのを手伝ってくださる三浦くんはとても優しい方ですよ」
にこっとほほえむ植田さん
やばい…なんか嬉しい
「… ありがとう」
「いえいえ。こちらこそありがとうございました。
…あ、そうだ『結ばれないふたり』の原作が図書館にあるんですよ」
「えっ!あれって本が原作なの!?」
「はい。…え~っと…はい。こちらですね。」
そう言うと大きな本棚の真ん中を指さす
「どれどれ…ってわ!分厚い!」
そこにあったのは国語辞典くらいの分厚さの本だった。
「そう…かもしれませんね。普通の文庫サイズの本と比べれば」
明らかに…分厚い
「やばい…俺これ読む自信が無い…」
「ふふ、そうですか?」
無意識に、声が出ていた
「うん…。読んでみたい気持ちはあるんだけど…、最初からこの本はちょっとハードル高いかも 」
「なるほど…」
植田さんは嬉しそうに微笑む
「でしたら…、キャンペーンは来週の月曜日からなんですけど…、先にスタンプカード渡しときますね」
手のひらサイズのカードを手渡される
「ありがとう
…ただ一つだけ問題があって」
「?なんでしょう」
「俺…本ってほとんど読んだことなくて…、その…よかったら植田さんのおすすめの本とか教えて欲しい」
そう。
俺、三浦遥陽は自慢ではないが今の今まで読書をしたことがない
「ふふ、そうなんですね」
「恥ずかしながら…」
「いえいえ、そんなことは無いと思います。
本を読むのに遅いも早いもありません。
読みたいと思う時に読めばいいと私は思います」
「そんなこと言ってくれる人は初めてだな…ありがとう」
「いえいえ。
…ところで三浦くんは好きな映画とかドラマってありますか?…あ、アニメでもいいですよ」
「うーん、そうだな…
最近観た映画だと『結ばれないふたり』かな」
「あ、私も見ました」
「えっ、本当?」
「はい。2人の心情が繊細に丁寧に描かれているなんとも切ない恋の物語ですね」
「だよね。俺映画館で泣いちゃった…」
「そうなんですか?」
「うん。2人が想いあってるのに結ばれないのが辛くて… 」
「ふふ、三浦くんは優しいですね」
「えっ、なんで?」
「うーん、なんというか…。誰かのために涙を流すってきっと優しい方なんだろうなっておもいます」
「そうかな…なんだか照れるな」
植田さんの言葉は不思議とすっと胸に入り込む
「現に荷物を運ぶのを手伝ってくださる三浦くんはとても優しい方ですよ」
にこっとほほえむ植田さん
やばい…なんか嬉しい
「… ありがとう」
「いえいえ。こちらこそありがとうございました。
…あ、そうだ『結ばれないふたり』の原作が図書館にあるんですよ」
「えっ!あれって本が原作なの!?」
「はい。…え~っと…はい。こちらですね。」
そう言うと大きな本棚の真ん中を指さす
「どれどれ…ってわ!分厚い!」
そこにあったのは国語辞典くらいの分厚さの本だった。
「そう…かもしれませんね。普通の文庫サイズの本と比べれば」
明らかに…分厚い
「やばい…俺これ読む自信が無い…」
「ふふ、そうですか?」
無意識に、声が出ていた
「うん…。読んでみたい気持ちはあるんだけど…、最初からこの本はちょっとハードル高いかも 」
「なるほど…」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説


ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンスクミ〜学園のアイドルと偶然同じバイト先になったら俺を3度も振った美少女までついてきた〜
野谷 海
恋愛
「俺、やっぱり君が好きだ! 付き合って欲しい!」
「ごめんね青嶋くん……やっぱり青嶋くんとは付き合えない……」
この3度目の告白にも敗れ、青嶋将は大好きな小浦舞への想いを胸の内へとしまい込んで前に進む。
半年ほど経ち、彼らは何の因果か同じクラスになっていた。
別のクラスでも仲の良かった去年とは違い、距離が近くなったにも関わらず2人が会話をする事はない。
そんな折、将がアルバイトする焼鳥屋に入ってきた新人が同じ学校の同級生で、さらには舞の親友だった。
学校とアルバイト先を巻き込んでもつれる彼らの奇妙な三角関係ははたしてーー
⭐︎毎日朝7時に最新話を投稿します。
⭐︎もしも気に入って頂けたら、ぜひブックマークやいいね、コメントなど頂けるととても励みになります。
※表紙絵、挿絵はAI作成です。
※この作品はフィクションであり、作中に登場する人物、団体等は全て架空です。


今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる