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第二章 革命児編

第48話 夜戦

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◯押忍城内



「者共今こそ攻め時行くぞー」



『オー!』





その頃士郎は



絶対に人を犠牲にせずに戦を終わらせられる方法はあるはずだ言葉、言葉、言葉、言葉



『そっか!!この方法があるではないかなぜ今まで気づかなかったんだろうバカだなぁそれがしは』



先程まで経丸に状況を伝えに行ってた稲荷が士郎の前に息をきらしながら現れ



『士郎、殿は出陣の準備完了させたぞ』



士郎は稲荷の両肩に両手を置いて



『稲荷、それがしは今から単身で敵の元へ行くそして戦をやめるよう説得してくる』



『えっ?』



『だから、後は頼んだぞ』



『待てよ、相手は戦をする気満々なんだぞ今敵陣に行けばお前が殺されるかもしれないんだぞ』



『稲荷、それがしの説得が成功すれば大勢の人間の命が助かる、だからこの説得それがしの命かけるくらい安いもんだ』



『しかし』



士郎は真剣な目で稲荷を見つめ



『これがそれがしにしかできぬそれがしの戦いかたなんだ』



士郎はそう言って単身で敵陣に向かっていった。



士郎は緊張でドキドキする胸を右手で押さえながら



気持ち、気持ちと心の中で叫び気持ちを落ち着かせようとしていた。



敵陣の前にたどり着いた士郎は大きな声で



『それがしは天羽家家臣外岡士郎忍押城主殿に会いに参った』



この一言で天羽家を攻め混もうとしていた敵陣は緊張に包まれた。



忍押城城主の家来が士郎に



『お主、死にに来たのか?』



その言葉で周りの家来たちも笑いだした。



士郎は真剣な目付きで



『ここにいる皆と生きるために参った』



『お前、まさか敵味方の区別もつかないのか?』



また笑い出す家来たちに士郎は真剣な目付きで



『一刻を争う城主殿に会わせてくれ』



家来達はバカにするように



『バカかお前に城主様があってくださるわけないだろ』



そのやり取りを遠くで見てた城主が大きな声で



『外岡士郎こちらへ参れ』



家来達はビックリし困惑するが城主は家来達に



『道をあけよ』



その一言で家来達は一斉に士郎の前の道をあけた。



士郎は城主の前に行き



緊張し声を震わせながら



『忍押城主殿、降伏してくだされ』



忍押城主は士郎の顔をじっくり見て笑いながら嫌みっぽく



『お主、面白いことを申すな』



士郎は震えた声で



『はい、これは面白いことにございます降伏してくださればここにいる皆は助かり皆が幸せになりましょう』



忍押城城主はふっと鼻で笑い



『我らは降伏はせぬぞ今攻め混めば天羽家を討ち滅ぼせるからなぁ』



士郎もふっと鼻で笑い返し



『それは無理です、もうそちらが奇襲をしてくることはわかっておりますので天羽家はこの城丸ごと包囲しております』



忍押城城主は士郎に



『なら、なぜ降伏を我らに求める我らを討ち滅ぼせるなら討ち滅ぼした方が金崎へのアピールになるのではないのか』



『これは天羽家の意見ではありません、それがしの独断の行動ゆへ降伏を求めておるのです』



士郎の言葉を聞いて忍押城城主は吐き捨てるように



『ふざけてる、おいこいつを斬れ』



士郎は怒鳴るように



『何がふざけておりましょうかそれがしは本気であなたたちの事を救いたいから降伏を進めておるのです』



忍押城城主は士郎を睨み付け



『天羽家の意見じゃないなら降伏したとたんに我らの命を奪う可能性もあるって事だろ』



『それがしの主君天羽経丸はそのような卑怯な真似はいたしませぬ、それはそれがしが約束いたします』



『この世で口約束ほど意味のないものなどない』



『ならば、それがしを十字架にくくりつけこの山を先頭で下ろしてくだされ』



忍押城城主はビックリした表情で



『お前、何んで勝てる相手にそこまでして降伏を求める』



士郎は強い口調で



『それがしは戦で人を失いたくないから』



士郎は優しい表情で



『人々の生きる英雄(希望)になるのがそれがしの夢ですから』



『おい、お前らこいつを十字架にくくりつけろ』



『えっ、忍押城主殿』



『お前を信用してやる』



士郎は目に涙を浮かべながら



『ありがとうございます』



こうして士郎の降伏は成功し十字架にくくりつけた士郎を先頭に忍押城主達は忍押城を出るのであった。











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