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第二章 革命児編

第32話 衝突

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霧が晴れた。



松本軍本陣



うっすらと向かってくる大群に松本は



「何かぁこちらに向かってくるのは味方かもう金崎軍をやっつけたのか?」



栗岡は顔を真っ青にして



「殿ー違います。あっあっあれは金崎軍でございます」



松本はビックリし



「かっ金崎!!なぜだなぜもうきておる」



「これは我らの策がばれていましたなぁ」



「ただちに迎え撃つ準備をさせよ」



「はっ」



「皆急ぎ迎え撃つ準備を」



「はっ」



金崎は松本軍の慌てようを見てそれもそのはず別動隊に四万の兵力のうちの三万を送り込んでいて本陣には一万しかいない対する金崎軍は三万の兵力のうちの二万五千が今松本本陣に向かっていってるのである。







やはりなぁ予想通りだったなぁ。



金崎は自分の予想が当たったと確信して意気揚々と



「皆さん松本軍が見えてきた一斉に攻め混みますよー!!」



「おーおー!!」



「経丸さんついて来てくださいよ」



「はい!!」



いよいよだなぁ



経丸は気持ちがたかぶり馬上から大きな声で



「気持ち気持ちー!!」



経丸の言葉に興味を示した金崎は



「なんです?その言葉は」



「大切な人がよく言ってる言葉なのです」



「そうかですかこの戦勝ってその人と喜べるといいですね」



「はい」



金崎を先頭に金崎軍は松本軍に突っ込んでいく。



金崎軍は大将が真っ先に突っ込んでいく大将が先頭切って突っ込んでいく。

普通、戦は大将が死んだら終わりなのだから大将は一番後ろの一番守られてるところにいるものである。

しかし金崎は士気をあげるために先人を斬り込んでいるのであるその姿を小さい頃見た経丸は金崎の戦法を少し継いでるのである。



雪崩のように金崎軍は松本軍に襲いかかる。



「まずいここままじゃ、殿お逃げくだされ」



「慌てるな栗岡、窮地の時でも動じてはいけない我がここで逃げれば士気が落ちるここは我慢じゃ」



「しかし殿命が危のうございます。」



「我のために戦ってる家来をおいて我だけ逃げることはできぬそれをするくらいなら死んだ方がましじゃ」



「殿ー!!」



松本はこのように家臣や村人を大切にする珍しい大名だった、だから人望がありそのため松本軍は結束力がある窮地に追い込まれてからの粘りは凄まじかった。



栗岡は大声で



「殿を殺すわけにはいかない皆奮闘しろー」



「おー」



松本軍の士気は上がり粘り強く戦ってる。



しかし金崎は次々と敵兵を倒し遂に松本軍の本陣の前まで来た。



「経丸行くぞ」



「はっ」



「我こそは金崎公子、松本徳博覚悟しろー!!」



松本は真顔で



「あれはまさか偽もんだろ」



栗岡は恐怖で震えながら



「殿あれは金崎本人でございます」



松本はビックリし真っ青な顔で



「おい奴は大将なのにここまで攻め込んできたぞ嘘だろ」



次々と松本の家来達が金崎に突っ込んでいくが蹴散らしていく



金崎様はやはりすごい



「経丸、お主のところにも来るぞ」



みてろ私だってすごいんだから。



次々と来る敵を経丸も蹴散らしていき残るは松本と栗岡のみとなった。



金崎は低い声で



「覚悟しろよ松本徳博」



「うるせぇ金崎、俺はこんなところで死ぬような男じゃないんだぁ」



金崎と経丸はどんどんどんどん松本に近づいていく







その頃







松本軍最強の武将と全国的に有名な武者疾風が



「今からこの夫男山におる金崎軍を一網打尽にするぞー」



「おー」



武者疾風率いる松本軍の別動隊は士気を上げた。





夫男山にいる士郎達は



稲荷が士郎に



「士郎、足音が聞こえてきだぞ」



いよいよだなぁ



士郎は不安と興奮が入り交じった気持ちになっていた。



落ち着かなきゃ気持ち気持ちー



片倉は冷静に皆に



「皆迎え撃つ準備だ」



「はい!!」



皆は準備を終え不安な面持ちで戦闘まで流れていく時間を耐えている士郎はそれを見て士気を上げようと



士郎は大声で



「士気をあげるぞせぇのー」



「気持ち気持ちー」



皆は一斉に声を出し心をひとつにした。



それぞれが各地で決定的な戦へと発展していきそうな雰囲気を出していくのであった。

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