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第７話食事

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士郎はひのに優しい口調で

「ねぇ、ひのちゃんお腹空いてるでしょ。飯たべよっか」

ひのは急に笑顔になって

「えっ、いいんですか」

士郎達は富田亭に入った。

「ここのもつ煮込みは旨いし量も多いし最高だよ、後豚の角煮もすげぇー旨いんだよ」

「じゃあ、それ二つお願いします」

「二つ⁉ここ量多いよ？」

「どのくらいの量ですか？」

「おじさーん、どのくらいの量？」

富田亭の店主は凄く丁寧な口調で

「もつ煮はもつ二百グラム、豚の角煮も豚肉二百グラム使っていますお米は大が三合で士郎さんがいつも食べてるのは中盛りの二合です」

ひのは真顔で

「じゃあ、ご飯大でもつ煮と豚の角煮お願いします」

経丸は少し慌てて

「大丈夫、食べれる無理してない？」

ひのは真顔で

「はい、食べれます」

注文を受けたおじさんはしばらくしてひのの前に食事を運んできた。

運ばれてきた食事を見て凛は

「うわぁー、凄い量」

士郎は驚きながら

「ひのちゃん、これホントに食べれんの？」

「はい、食べれます」

ひのは丁寧に「いただきます」と言って食べ始めた。

綺麗に食べ進めているひのに士郎は

「あっ、自己紹介するね。それがし大多喜城城主天羽経丸の家臣外岡士郎でこっちが大多喜城城主それがしと同い年の天羽経丸でその隣が経丸の家臣それがしの五つ上の片倉水道さんでその隣がそれがしの四つ下の妹凛以上」

稲荷は少し怒った口調で

「おい待てよ士郎、俺紹介されてないぞ」

「あー、ごめん忘れてた。こいつそれがしと同い年のチびる」

稲荷は小さな声で

「本名、稲荷です」

「で、ひのはどっからきたの？」

　士郎の質問に経丸が

「おい士郎、ちょっとぐいぐい行きすぎだよ」

「何が」

　堂々としている士郎に

「いや、その何ていうんだろう」

しどろもどろする経丸

「経丸、気使い過ぎだよ？ひのはそれがし達の仲間になるんだろ？」

「そういうのは勝手に決めつけるのはひのさんに失礼だぞ」

「失礼じゃないよね、仲間になるよね？」

　ひのは少し戸惑いながら

「はっ、はい」

「ほら経丸、ひの仲間になるってさ」

「いや、ひのさん困ってたろ」

　士郎は「困ってない、困ってない」と軽くる経丸をあしらって

「で、どこから来たの？」

「愛知から来ました」

「えーえー！！愛知から！遠いな！！。？」

ひのは真顔で

「遠くもないですよ、ぶらぶらしてて気づいたら千葉まで来てた感じです」

士郎は顔をひきつらせながら

「普通、ぶらぶら歩いて愛知から千葉まで来れないわ」

とツッコミをいれたがひのは士郎の言葉にキョトンとした感じで

「いや、来れてるから今ここにいるんですよ私」

自分の思った言葉を返してこないひの言葉に士郎はおされて困惑した感じで

「たっ、たしかにそうだけど」

片倉は困惑している士郎の様子を見て大爆笑するのであった。

　その後皆で食べながら談笑をし

「というか、ひのすげぇー全部食べ切ったよ」

　驚く士郎にひのは笑顔で

「美味しかったのでペロッといけました」

「ペロッといける量ではないだろ」

「そうですかね」

　ひのはニッコリ笑った。

　よく食べるひのと士郎達の初めての食事が終わったのだった。

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