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○~第8章~○ 卵管采の門番 不毛明王編
6排卵目! お尻の中へ(パワーワード)
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「じゃーんけーん、ポン!」
「くそっ! またアタシの負けじゃん!」
『膣美さまは昔からじゃんけんが大変不得手にございますからね』
卵管采エリアへは、不毛明王の体内に一度入らなければならないのだが、その入り口が肛門なのである。アタシたちの身長の倍ほどある大きな肛門は固く閉ざされており、それを一人が無理矢理広げ、その間に他の人を通過させなければならないのだ。
婆やはインコの姿になってるから身長が明らかに足りない。だから必然的にアタシかワキ汗毘沙門天が肛門を広げる役目を負わなければならない。
そしてさっきからその“広げる役目”をじゃんけんで決めているんだけど……
「これで膣美さんの10連敗ですよ。そろそろ観念してください」
「嫌よ! 絶対イヤ! なんでアタシが不毛明王の肛門を広げなくちゃならないのよ! あなたが広げないさいよ!」
「……いや、それだったら最初から私に“お願い”すればいいのに」
「ああっ!? 今なんか聞こえたんだけど! いいわよ! それじゃあ次が最後よ! 次じゃんけん負けた人が肛門を広げる役だからね!」
「「じゃーんけーん ポンッ!」」
◇◆◇
『もうしわけございません膣美さま。私が広げれれば良かったのですが……』
「くっ…… そんなことより婆や、早く通って」
じゃんけん11連敗のアタシが不毛明王の肛門を広げる役になったのは言う間でもないが、なんせこの肛門、めちゃくちゃ重たいのである。
ガレージのシャッターを開ける動作から入り、上部の肛門を広げたのち、両足を使って下の肛門を広げる必要があった。しかも肛門は自然と閉まる力が働いているため、両肩に肛門を乗せて少し中腰の姿勢が限界だった。
「おやぁ? そんな小さな広げ方では私が通れませんねえ」
ワキ汗毘沙門天がアタシを煽る。アタシより背は高いが屈めば十分通れるくらい広げているというのに、コイツはここぞとばかりに焦らしてくる。
「は、早く…… 通ってよ!」
「いやぁ。どうでしょう。もう少し広げていただかないと通れないと思うんですよね」
(クソッ! こうなったら!)
「うぉぉおおおおおお!!」
アタシは声を張り上げ両手を伸ばし、肛門を上へ押し上げた。両足もピンと張り、まさに足ピンオナn…… いえ何でもないわ。背伸びの姿勢をとったのだ。
全力を出したその瞬間――
≪んほほぉぉおおおお! ですな!ですな!ですなぁぁぁあああ!≫
不毛明王が喘ぎだした。
「おぉっ! これは素晴らしい力ですね。これで通りやすくなりました」
やっと通過したワキ汗毘沙門天。
『さっ!膣美さまも早くお入りくださいませ』
肛門の上下プレスからやっと解放されたアタシは一息つき、辺りを改めて見回した。
不毛明王の肛門の中はひどく薄暗く、まるで洞窟そのものだった。しかし地面は外側の切り立った崖のような岩質ではなく、絨毯のように少し柔らかい感触がする。
肛門内の香りはもちろんフリスクの香りで満たされていた。
※ファンタジー感が30%低下しました。
「婆や、ちょっと暗すぎだわ。なんとかならないの?」
『もうしばらくご辛抱くださいませ膣美さま。ここを抜ければ小さな商店街がありますので、ここよりは明るくなります』
正直驚いた。
なんと不毛明王の体内に小さな商店街があると言うのだ。ともあれ久しぶりのお買い物にアタシの心は少し踊った。
「私もそこで下着を買おうと思います」
忘れていたがワキ汗毘沙門天は素っ裸だった。
◇◆◇
薄暗い不毛明王の肛門の中を歩き続けること約30分。ようやくお店のような店舗が見え始めてきた。
しかし、どの店舗もシャッターが閉まっており営業している様子が伺えない。電気も点いておらず、不毛明王の体内はいつまで経っても薄暗いままだった。
「ねえ婆や…… これって……」
『膣美さまが驚くのも無理ありません。商店街が…… 商店街が…… 寂れておいでです!』
商店街がゴーストタウン化していたのだ。
せめてワキ汗毘沙門天の下着だけでも購入したいと思っていたところ、一件の八百屋だけ店を開けているのを発見した。
アタシがお店に駆け寄ったところ、一人のおじさんが店番をしていた。
「こんにちは! 男性物の下着売ってませんか?」
「あ?」
八百屋のおじさんはそう返事すると、アタシの方をチラッと見て「ハァ……」と大きな溜め息をついた。
『膣美さま。ここは八百屋にございますゆえ、男性物の下着は売ってございません。ご主人、これは失礼致しました。しかし商店街の寂れ具合がひどいでございますね。何かあったのでございましょう?』
「ああん!? どうもこうもねえよ! アレができたおかげでこちとら商売あがったりよ!」
八百屋の店主は、日ごろの溜まった恨みをアタシ達にぶつけてくるかの如く、大声で怒鳴ってきた。
「ねえ。アレってなに?」
「アレはアレってんだよ! あーあ! 口にも出したかねえ!」
そう言って指差した先をアタシ達3人が振り向く――
『「「えええぇぇえぇっぇぇえぇええ!!」」』
なんとそこには巨大なイオ○ンモールが!
○~ 次回予告 ~○
不毛明王の体内に商店街があるって聞いて驚いたのに、イオ○ンモールまであるの!?
でもこのイオ○ンモールのせいで下町の商店街が廃墟同前に!
失われる中高年の雇用。若者の里離れ。そこから多発する熟年離婚。
そんな中、一人の八百屋のおじさんと関係を築くアタシたち。
よーし! もう一度この商店街に活気を取り戻して見せるわ!
地元の強みを活かすのよ!
そんなわけで次回Sオナ! 『その前にワキ汗毘沙門天の下着をどうするか案件』
お楽しみに!
「くそっ! またアタシの負けじゃん!」
『膣美さまは昔からじゃんけんが大変不得手にございますからね』
卵管采エリアへは、不毛明王の体内に一度入らなければならないのだが、その入り口が肛門なのである。アタシたちの身長の倍ほどある大きな肛門は固く閉ざされており、それを一人が無理矢理広げ、その間に他の人を通過させなければならないのだ。
婆やはインコの姿になってるから身長が明らかに足りない。だから必然的にアタシかワキ汗毘沙門天が肛門を広げる役目を負わなければならない。
そしてさっきからその“広げる役目”をじゃんけんで決めているんだけど……
「これで膣美さんの10連敗ですよ。そろそろ観念してください」
「嫌よ! 絶対イヤ! なんでアタシが不毛明王の肛門を広げなくちゃならないのよ! あなたが広げないさいよ!」
「……いや、それだったら最初から私に“お願い”すればいいのに」
「ああっ!? 今なんか聞こえたんだけど! いいわよ! それじゃあ次が最後よ! 次じゃんけん負けた人が肛門を広げる役だからね!」
「「じゃーんけーん ポンッ!」」
◇◆◇
『もうしわけございません膣美さま。私が広げれれば良かったのですが……』
「くっ…… そんなことより婆や、早く通って」
じゃんけん11連敗のアタシが不毛明王の肛門を広げる役になったのは言う間でもないが、なんせこの肛門、めちゃくちゃ重たいのである。
ガレージのシャッターを開ける動作から入り、上部の肛門を広げたのち、両足を使って下の肛門を広げる必要があった。しかも肛門は自然と閉まる力が働いているため、両肩に肛門を乗せて少し中腰の姿勢が限界だった。
「おやぁ? そんな小さな広げ方では私が通れませんねえ」
ワキ汗毘沙門天がアタシを煽る。アタシより背は高いが屈めば十分通れるくらい広げているというのに、コイツはここぞとばかりに焦らしてくる。
「は、早く…… 通ってよ!」
「いやぁ。どうでしょう。もう少し広げていただかないと通れないと思うんですよね」
(クソッ! こうなったら!)
「うぉぉおおおおおお!!」
アタシは声を張り上げ両手を伸ばし、肛門を上へ押し上げた。両足もピンと張り、まさに足ピンオナn…… いえ何でもないわ。背伸びの姿勢をとったのだ。
全力を出したその瞬間――
≪んほほぉぉおおおお! ですな!ですな!ですなぁぁぁあああ!≫
不毛明王が喘ぎだした。
「おぉっ! これは素晴らしい力ですね。これで通りやすくなりました」
やっと通過したワキ汗毘沙門天。
『さっ!膣美さまも早くお入りくださいませ』
肛門の上下プレスからやっと解放されたアタシは一息つき、辺りを改めて見回した。
不毛明王の肛門の中はひどく薄暗く、まるで洞窟そのものだった。しかし地面は外側の切り立った崖のような岩質ではなく、絨毯のように少し柔らかい感触がする。
肛門内の香りはもちろんフリスクの香りで満たされていた。
※ファンタジー感が30%低下しました。
「婆や、ちょっと暗すぎだわ。なんとかならないの?」
『もうしばらくご辛抱くださいませ膣美さま。ここを抜ければ小さな商店街がありますので、ここよりは明るくなります』
正直驚いた。
なんと不毛明王の体内に小さな商店街があると言うのだ。ともあれ久しぶりのお買い物にアタシの心は少し踊った。
「私もそこで下着を買おうと思います」
忘れていたがワキ汗毘沙門天は素っ裸だった。
◇◆◇
薄暗い不毛明王の肛門の中を歩き続けること約30分。ようやくお店のような店舗が見え始めてきた。
しかし、どの店舗もシャッターが閉まっており営業している様子が伺えない。電気も点いておらず、不毛明王の体内はいつまで経っても薄暗いままだった。
「ねえ婆や…… これって……」
『膣美さまが驚くのも無理ありません。商店街が…… 商店街が…… 寂れておいでです!』
商店街がゴーストタウン化していたのだ。
せめてワキ汗毘沙門天の下着だけでも購入したいと思っていたところ、一件の八百屋だけ店を開けているのを発見した。
アタシがお店に駆け寄ったところ、一人のおじさんが店番をしていた。
「こんにちは! 男性物の下着売ってませんか?」
「あ?」
八百屋のおじさんはそう返事すると、アタシの方をチラッと見て「ハァ……」と大きな溜め息をついた。
『膣美さま。ここは八百屋にございますゆえ、男性物の下着は売ってございません。ご主人、これは失礼致しました。しかし商店街の寂れ具合がひどいでございますね。何かあったのでございましょう?』
「ああん!? どうもこうもねえよ! アレができたおかげでこちとら商売あがったりよ!」
八百屋の店主は、日ごろの溜まった恨みをアタシ達にぶつけてくるかの如く、大声で怒鳴ってきた。
「ねえ。アレってなに?」
「アレはアレってんだよ! あーあ! 口にも出したかねえ!」
そう言って指差した先をアタシ達3人が振り向く――
『「「えええぇぇえぇっぇぇえぇええ!!」」』
なんとそこには巨大なイオ○ンモールが!
○~ 次回予告 ~○
不毛明王の体内に商店街があるって聞いて驚いたのに、イオ○ンモールまであるの!?
でもこのイオ○ンモールのせいで下町の商店街が廃墟同前に!
失われる中高年の雇用。若者の里離れ。そこから多発する熟年離婚。
そんな中、一人の八百屋のおじさんと関係を築くアタシたち。
よーし! もう一度この商店街に活気を取り戻して見せるわ!
地元の強みを活かすのよ!
そんなわけで次回Sオナ! 『その前にワキ汗毘沙門天の下着をどうするか案件』
お楽しみに!
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こちらでも投稿始められたんですね(*^^)
はいっ!
まだシステムをあまりよく分かってないんですが(汗)
こちらでもどうかよろしくお願いします_(._.)_