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あとがき

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おめでとう、マカミ、好きなコとついに結婚(契約)出来て。
おめでとう、アンウィル、精気の問題もクリアしつつ自分を愛してくれる夫が出来て。


マカミは幼い頃から双子ゆえに嫌でもイザリと比べられてきて、とにかく居場所がなかった。だからと言ってイザリが憎いわけじゃない、むしろ大切。だけども苦しい。こういう、兄弟あるあるというか、兄弟がいるからこその苦しみを描きたかったんだけど、ちゃんと伝わっただろうか。
でもマカミの場合、そのときのトラウマの原因(自分はイザリじゃないのに生きてていいのか)と自分の存在そのものをアンウィルに全肯定してもらえて、「ああ、自分にはこの子しかおらん。」と執着の原因になった。ちなみに小さいマカミくんは夢の中の話なので、中身は普通に「今の」マカミくんと同じ。

さらに、イザリ編の「お前が代わりにカノジョやれ」とマカミ編の「ダメダメ淫魔でごめんなさい」はそれぞれの話がイザリとマカミの対比にもなっているので、まだイザリ編を読んでない人はぜひそちらも一読をお勧めする。


かなり難産だった。構成的には前半アンウィル思念体編、後半アンウィル生身の体編にざっくり分けられるけど、後半が特にきつかった。頭の中のイメージをどうやって文章にすれえばいいのか、本当に悩みに悩んだ。
小説はWordであらすじと登場人物設定を書いて、そこから出先でも加筆修正できるGoogleドキュメントで書いてるんだけども、Wordの作成日時を見るとなんと2024年2月28日。今日が3月6日なので丸々8日間うんうん唸りながらなんとか言葉を捻りだした…という感じ。短いようではちゃめちゃに長かった8日間だった。

マカミとアンウィルが良い落としどころに落ちてくれて本当に良かった。
イザリの恋のキューピッドのおかげ。マジで。そうじゃないとマカミは一生勇気が出ずにアンウィルに最後の一押しを伝えられてないし、アンウィルも「そんな内容の契約を結ぶわけないじゃないですか」っていう内容の契約を結んでなかったし。


突然だけどフランスの論文の話をしよう。
ある一点から樹形図のように広がり、またある一点へ話が収束していく。
それがフランスの論文らしい。
この「後輩がドのつく変態でした」の派生シリーズ
「お前が代わりにカノジョやれ」(イザリ編)、
 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21560577
「ダメダメ淫魔でごめんなさい」(マカミ編)←今作
この二つもこれに則った作品構成になってるので、最後まで読んだ後でもう一度最初のページを読むと、新たな発見ができるかも知れない。
すでに気づいてたよって人は勘が鋭い。



さて毎回恒例の文字数発表にいきますか。今回のBL小説は、なんと36,700文字以上!わー!なんてこった。かなり長かった。どうりで苦しむはずだ。


1月からすこしずつ書いている次回作も完成まであと数か月かかると思うので、その間に一つ、2万字程度の短編を挟みたいところ。


自分を追い詰め過ぎない程度に細々と頑張れたら…いや、頑張ること自体追い詰めているという解釈にもできるから、自然と湧き出る書きたい欲のつれづれなるままに書いて行けたらいいなと思う。


ここまで読んでくれてありがとうございました。いいね・ブックマーク・コメント待ってます。
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ではまた次回の作品で。

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