誰がために生きるか？『貧すれば鈍する』状況になった結果、俺は最悪の決断をする

リャオリイの置手紙

メイウェイさんへ

雇っていただいてから契約キカンマン了の今日まで1年以上が経ちました。
メイウェイさんは、俺が今まで出会った雇い主の中で、一番の良い人です。
今まで大変お世話になりました。

俺がここに書く手紙に、おそらくびっくりされるかもしれません。
でも、とてもよくしてくれたあなたには本当のことを伝えないといけないと思い、この言葉をえらびました。

メイウェイさんに雇ってもらう前、俺は○○ホテルというところで働いていました。あるとき、ホテルの料理が原因でアレルギー持ちの人が倒れ、病院に運ばれました。相手の人にはごめんなさいという気持ちでいっぱいです。
その時の上司の言葉が頭をはなれず、俺は自分を責め（といっても俺が一番悪いのですが）、料理人になる夢をあきらめることをえらびました。そのあとは、泥のような生活でした。

そんな時でした、生活ヒを稼ぐためにこの仕事を始めたのは。メイウェイさんの優しさと笑顔が、俺にたくさんの温かさを与えてくれたこと、本当にカンシャしています。

でも、俺はまだ自分を許せていないし、罪を背負わないといけないと思っています。そして、メイウェイさんには俺といるよりももっと良い未来をむかえてほしいという思いがあります。だから、今日で俺は契約のマン了をキに、更新せずに去ります。

手紙を読んでくれている頃には、俺はどこか遠くにいるかもしれません。でも、心には常にカンシャを抱いています。あなたがステキな未来を歩んでいくことを、心から祈っています。

今までありがとうございました。

一条谷リャオリイ