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本編
イザリくんといっしょ!③初めての相手は、イザリくんでした
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「なあ浜ノ辺、お前最近なんかやつれてね?」
「…やっぱわかる?」
「いや、クマがすごいんよ。いつもしんどそうだし。」
俺の数少ない友人の智也が指摘する。それもそのはず、実際、最近はあまり眠れていないのだ。
浮気を疑われたあの日以来、来る日も来る日も俺はイザリくんにえっちな遊びをさせられている。縛られ、オモチャで嬲られ、放置され、射精すら管理される。その様子を見て興奮したイザリくんのでっかいブツで窒息しそうになりながらフェラをさせられ、精液を盛大に顔にぶっかけられ、射精し終わったイザリくんのに付着した精液の残りもお掃除させられる。
精液なんてマズ過ぎて舐められたもんじゃない。どんな味かって、えぐみがあってしょっぱくて青臭くて苦い。ほら、言葉を羅列しただけでも不味さが分かるだろ?
俺だって嫌すぎて最初は抵抗したけど、イザリくんは『はい。』以外の返事を認めない。そして容赦がない。拒否ろうもんなら傍若無人な彼から無理矢理コックリングを付けられて前をせき止められつつ、ケツにディルドをぶち込まれて前立腺を散々嬲られ続ける地獄が待っていたのだ。しかもイザリくんがベッドに転がされた俺の腹を手で押すせいで、俺のナカでディルドがより強くイイところに密着した。あの時はいろんな体液でべしゃべしゃになりながら泣き叫び、何度も謝ったが許してくれなかった。そこでイザリくんのモノをしゃぶるという約束で今回の取引が成立したのだった。
躾けられ過ぎて、もはやこれがルーティーンになりつつある。
こんなのが“ルーティーン”だなんて、そんな怖い話ある?いや実際にあるのだから受け入れるしかない。
そのせいで寝る時間は遅いのに、1時限目の授業は1年生の必修だから休めない。そして講義が終わるとその足でイザリくんの家に行き、朝はイザリくんの家から出発する毎日。
おかげでしばらく自分の家にも帰れていない。
「マジで眠すぎて死にそう。」
「あはは、ゆっくり寝ろよ。後でノート貸してやる。」
大講義室の机に突っ伏す俺の頭をポンポンと撫でる智也は俺にこれ以上ないってくらいの提案を持ちかけて来る。
「トモ~!お前マジで最高じゃん。」
「その代わりに情報の講義のノート見せてくれよな。」
「余裕で見せる!ぜひ!」
交渉成立。こうして俺は無事に一講義90分間の睡眠時間を手に入れたのだった。
イザリくんが不機嫌そうにこちらを見ているとも知らずに。
▽
「っぁ、あ、んん、い、イザリくん、なんでっ、あ、だめ、ッ!」
「あのさあ、オレ以外の男に触らせんなって何回言うたら理解するわけぇ?」
そのちっさい脳ミソは、と蔑んだ視線を上から寄こしてくるイザリくんは、上げた両腕をベッドヘッドに縛り付けられ、股をカエルみたいに開いた状態で足首と腿を固定された俺のアナルに三本目の指を挿入した。バラバラに動くそれらが与える刺激に、俺は端(はした)ない声を抑えることが出来なかった。
「ハジメテ貰うんだったらもっと雰囲気あるシチュにしたかったのに。」
勘違いしないで欲しい。
いかにも可哀想な空気を醸し出して眉を下げるイザリくんだが、実際可哀想な状況に陥っているのはこっちである。
「…っん」
ちゅぽんとイザリくんの長い指が俺のナカから抜けていく。ケツ穴の肉が指に吸い付いていたせいで、急に抜けると物寂しくなる。
「んな欲しそーな顔せんでもすぐ挿れたるわ。」
「へ?」
ピタリと俺のケツに何かが当たる。熱くて硬くて、見なくてもそれがイザリくんのモノだとハッキリと分かった。
「う、うそ、…ダメだよ!ナマはまずいよ! い、イザリくんっ…!」
「ナマでやるし中で射精すけど?自分が誰のモンなんか自覚させたらなアカンやん。」
「ひっ、そん、な…あ、っぁぁ!」
長い間散々慣らされたものの、指よりも直径があるイザリくんのちんぽは俺の小さな穴にはさすがにデカすぎたのか、めりめりと肉を押し広げながら侵入してきた。俺の腰を掴んでぐいぐいと遠慮なく挿入してくる。ナカが狭すぎて、イザリくんのカリ首や血管のオウトツまでもが感じられる気がする。
「キッツ…。もっと力抜いて。」
「む、むり、…も、ぬいてるよ…、ぉ!」
すると突然、ポーン、と間抜けな録画開始音が鳴った。「え?」と呟いて音のした方を見れば、なんとイザリくんは片手でスマホを操作しているではないか。しかし俺の視線に気付いたのか手を止めたイザリくんは優しく目を細め、俺の髪を撫でる。それはあの優しいときの彼の姿で、先程まで俺を散々理不尽に嬲っていたのと同じ人物とは思えないほどに穏やかな表情をしていた。
そんな優しい笑顔で、イザリくんは俺にスマホのカメラを向けてきた。
「や、だ、だめっ!撮らないで!やだ、だ、め、あぁッ!…あ゛?!」
バチュン!と大きな音がしたかと思うと快感が一気に脳天を貫き、天井が、目の前の景色が色と形を失い真っ白になった。
イザリくんが俺の最奥部まで到達し、そのままズルズルと抜ける直前まで引き抜きまた奥まで貫く。それを繰り返す。とめどなく溢れる快感の波がどす黒い津波となって俺をもみくちゃにする。自分のものだとは思えない、思いたくない嬌声が部屋に響く。
「っく…!」
苦しそうに呻いたあと、イザリくんは躊躇なく俺のナカで果てた。
『やっと終わった。』と思ったのも束の間、イザリくんはスマホをその辺に放り投げ、今度は両手を使って俺の腰を掴み、再び俺のナカで律動を再開させた。
「へ?!な、なんれ…?!」
もはや呂律も回っていない。体は疲れすぎて限界が近い。
「こんなんでオレの気が済むと思った?残念、オレ弱ってる奴ヤんのが一番好きやねん。」
そう言って心底楽しそうに笑うイザリくんに、俺は人生で初めて“絶望”とはなんたるかを身をもって知ったのだった。
「…やっぱわかる?」
「いや、クマがすごいんよ。いつもしんどそうだし。」
俺の数少ない友人の智也が指摘する。それもそのはず、実際、最近はあまり眠れていないのだ。
浮気を疑われたあの日以来、来る日も来る日も俺はイザリくんにえっちな遊びをさせられている。縛られ、オモチャで嬲られ、放置され、射精すら管理される。その様子を見て興奮したイザリくんのでっかいブツで窒息しそうになりながらフェラをさせられ、精液を盛大に顔にぶっかけられ、射精し終わったイザリくんのに付着した精液の残りもお掃除させられる。
精液なんてマズ過ぎて舐められたもんじゃない。どんな味かって、えぐみがあってしょっぱくて青臭くて苦い。ほら、言葉を羅列しただけでも不味さが分かるだろ?
俺だって嫌すぎて最初は抵抗したけど、イザリくんは『はい。』以外の返事を認めない。そして容赦がない。拒否ろうもんなら傍若無人な彼から無理矢理コックリングを付けられて前をせき止められつつ、ケツにディルドをぶち込まれて前立腺を散々嬲られ続ける地獄が待っていたのだ。しかもイザリくんがベッドに転がされた俺の腹を手で押すせいで、俺のナカでディルドがより強くイイところに密着した。あの時はいろんな体液でべしゃべしゃになりながら泣き叫び、何度も謝ったが許してくれなかった。そこでイザリくんのモノをしゃぶるという約束で今回の取引が成立したのだった。
躾けられ過ぎて、もはやこれがルーティーンになりつつある。
こんなのが“ルーティーン”だなんて、そんな怖い話ある?いや実際にあるのだから受け入れるしかない。
そのせいで寝る時間は遅いのに、1時限目の授業は1年生の必修だから休めない。そして講義が終わるとその足でイザリくんの家に行き、朝はイザリくんの家から出発する毎日。
おかげでしばらく自分の家にも帰れていない。
「マジで眠すぎて死にそう。」
「あはは、ゆっくり寝ろよ。後でノート貸してやる。」
大講義室の机に突っ伏す俺の頭をポンポンと撫でる智也は俺にこれ以上ないってくらいの提案を持ちかけて来る。
「トモ~!お前マジで最高じゃん。」
「その代わりに情報の講義のノート見せてくれよな。」
「余裕で見せる!ぜひ!」
交渉成立。こうして俺は無事に一講義90分間の睡眠時間を手に入れたのだった。
イザリくんが不機嫌そうにこちらを見ているとも知らずに。
▽
「っぁ、あ、んん、い、イザリくん、なんでっ、あ、だめ、ッ!」
「あのさあ、オレ以外の男に触らせんなって何回言うたら理解するわけぇ?」
そのちっさい脳ミソは、と蔑んだ視線を上から寄こしてくるイザリくんは、上げた両腕をベッドヘッドに縛り付けられ、股をカエルみたいに開いた状態で足首と腿を固定された俺のアナルに三本目の指を挿入した。バラバラに動くそれらが与える刺激に、俺は端(はした)ない声を抑えることが出来なかった。
「ハジメテ貰うんだったらもっと雰囲気あるシチュにしたかったのに。」
勘違いしないで欲しい。
いかにも可哀想な空気を醸し出して眉を下げるイザリくんだが、実際可哀想な状況に陥っているのはこっちである。
「…っん」
ちゅぽんとイザリくんの長い指が俺のナカから抜けていく。ケツ穴の肉が指に吸い付いていたせいで、急に抜けると物寂しくなる。
「んな欲しそーな顔せんでもすぐ挿れたるわ。」
「へ?」
ピタリと俺のケツに何かが当たる。熱くて硬くて、見なくてもそれがイザリくんのモノだとハッキリと分かった。
「う、うそ、…ダメだよ!ナマはまずいよ! い、イザリくんっ…!」
「ナマでやるし中で射精すけど?自分が誰のモンなんか自覚させたらなアカンやん。」
「ひっ、そん、な…あ、っぁぁ!」
長い間散々慣らされたものの、指よりも直径があるイザリくんのちんぽは俺の小さな穴にはさすがにデカすぎたのか、めりめりと肉を押し広げながら侵入してきた。俺の腰を掴んでぐいぐいと遠慮なく挿入してくる。ナカが狭すぎて、イザリくんのカリ首や血管のオウトツまでもが感じられる気がする。
「キッツ…。もっと力抜いて。」
「む、むり、…も、ぬいてるよ…、ぉ!」
すると突然、ポーン、と間抜けな録画開始音が鳴った。「え?」と呟いて音のした方を見れば、なんとイザリくんは片手でスマホを操作しているではないか。しかし俺の視線に気付いたのか手を止めたイザリくんは優しく目を細め、俺の髪を撫でる。それはあの優しいときの彼の姿で、先程まで俺を散々理不尽に嬲っていたのと同じ人物とは思えないほどに穏やかな表情をしていた。
そんな優しい笑顔で、イザリくんは俺にスマホのカメラを向けてきた。
「や、だ、だめっ!撮らないで!やだ、だ、め、あぁッ!…あ゛?!」
バチュン!と大きな音がしたかと思うと快感が一気に脳天を貫き、天井が、目の前の景色が色と形を失い真っ白になった。
イザリくんが俺の最奥部まで到達し、そのままズルズルと抜ける直前まで引き抜きまた奥まで貫く。それを繰り返す。とめどなく溢れる快感の波がどす黒い津波となって俺をもみくちゃにする。自分のものだとは思えない、思いたくない嬌声が部屋に響く。
「っく…!」
苦しそうに呻いたあと、イザリくんは躊躇なく俺のナカで果てた。
『やっと終わった。』と思ったのも束の間、イザリくんはスマホをその辺に放り投げ、今度は両手を使って俺の腰を掴み、再び俺のナカで律動を再開させた。
「へ?!な、なんれ…?!」
もはや呂律も回っていない。体は疲れすぎて限界が近い。
「こんなんでオレの気が済むと思った?残念、オレ弱ってる奴ヤんのが一番好きやねん。」
そう言って心底楽しそうに笑うイザリくんに、俺は人生で初めて“絶望”とはなんたるかを身をもって知ったのだった。
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