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夢とリアル
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第1話 夢とリアル
まず…これだけは、皆んなに伝えておかねばならない事がある…
どんなゲームにも『バグ』はある…
『バグ』が無いゲームなんて余程製作者が、神経質で無い限りあり得ない正に『神の所業』だろう…
俺が『神ゲー』を、生まれて初めてプレイした時の記憶を、思い返せばそう思える…
ゲームにも『バグ』があるように人の人生にも色々な『バグ』がある…
俺はこれを不幸と表すのは好きでは無い
だから俺の解釈に過ぎないが…『バグ』と決めている
俺はやり遂げた…クソゲーを追い求めて300作品これは多いのか少ないのか…分からないが、クソゲーだけでこれだけある
俺に思い残す事は無い…俺は生涯独身だ。
俺はあの日急病でこの世を絶った…
クソゲーのクリア画面の前で…
玲『バグなんて日常茶飯事だ。こうやってフリーズするのも慣れている』
玲『最初からプレイし直したり、セーブ機能が無かったり…』
玲『プレイ中にゲーム機が壊れたことも数多くあった…』
玲『ラスボスは馬鹿みたいに強かったり逆に弱かったり…』
玲『エンディングすら無かったり…』
玲『多分俺が一番クソゲーを愛していますよ…神ゲーは俺には遠過ぎる勿体ないと言うか…』
玲『300作品目…クソゲーをやり続けてここまで来た…今日はどんなゲームか…』
玲『あれっ!此処は…』
「名前をお決めください…」
玲『名前?俺の名前は玲だが…』
「対応していません」
「デフォルト名にしますか?」
玲『ああもうそれでいいよ』
「クレイヴ・ゼロ・ファーミング」
「これが貴方様の新たな名前です」
?『貴方産まれたわよ…』
?『可愛良いなあ…』
そうかこれは…
玲『夢か…』
多分母さん『この子の名前は、どうしますか?貴方…』
多分父さん『クレイヴで…どうかな?』
多分母さん『素敵な名前です。』
16年後…
クソゲーにあるいきなり飛ばしを喰らう
多分母さん『良し!似合ってる』
多分父さん『父さんが使っていた洗ってない装備だが持って行きなさい』
はい・いいえ
クレイヴ『要らないです』
クレイヴ『あとその…手垢まみれの「ブロンズソード」も要らないです』
ブロンズソードとは、銅で作られた金属製の剣のこと…その剣身は、長いもの短いもの細いものと様々ある
クレイヴ(まずは、そこら辺の棒で良いよな…)
クレイヴ(どうせスライムとか盗賊とかだろうし敵キャラは…)
クレイヴ『行ってきます!』
多分父さん『あっ!クレイヴ!一つ忠…』
多分父さん『ああ…行っちゃったか…』
相変わらず…酷いBGMだなぁ
確実に耳が逝くだろこれ…
こうして…「ピリスの村」を後にする…
そうだった…
グガァァー
ズガァァ
これ…クソゲーだった…
いきなり最終盤に出てきそうな敵が出てくる局面に陥っただが…クソゲー歴1年の俺は、こんなんではビビらない何故なら…
レベル ー不明ー
レベルもバグっていたのである
クレイヴ『これなら…』
ペチッ
クレイヴ『えっ!』
クレイヴ『0ダメージだと…』
クレイヴ『しかも…こいつらはバグっていない…』
クレイヴ『!』
クレイヴ『そうか!これは…クソゲーでは無い…真面目なゲームだ。最初の産まれた村は恐らく中盤の村』
クレイヴ『と言う事は…もしや…これ…』
クレイヴ『俺だけバグっている!』
クレイヴ『効かないのも上手くこの力を使いこなせていないだけ…と見るのが正解か…』
クレイヴ『成程…バトルドラゴンか…もう一体はズオザーグ…』
クレイヴ『俺のレベルは不明…そして周りにバグを付与する…』
クレイヴ『攻撃は、「特技」と「スペル」が全て揃っており「必殺技」も完備か…』
特技とは、冒険者が長い鍛錬と共に習得する技のことである
その種類は、数多あり…
これらをまとめて「特技」と呼ぶ
スペルとは、個々の人々が、産まれながらにして持つ素質であり…
扱うには、「魔力」と呼ばれる身体のエネルギーが、必要となり…個々によってその量に差がある
「魔力」は、一晩寝れば補充させる
クレイヴ『さっきから説明しているのは、「カタログ」と言う何やら説明書みたいな謎の力だ。気にするな…』
クレイヴ『てっ!1人ごと言っている場合じゃ無かった。』
クレイヴ『一体「誰」に向けて喋ったんだ?俺…』
バトルドラゴン『ガァアァア!』
ザシュ!
ドドドドドド!
クレイヴ『おっと…』
クレイヴ『あの爪で、引っ掻かれたら無傷では済まないな…』
必殺技とは…
クレイヴ『バグったか…これもどうやらその「魔力」を使う感じか…』
面白いなんかこれ…強くてニューゲームだなまるで…
クレイヴ『設定(オプション)で、痛覚の有無があるがオフにしておこう』
ズオザーグ『ガフッ!』
シュッ!
ドーン!
俺の近くに来た。魔物が途端に、動かなくなった…
クレイヴ『ん?どうした?』
クレイヴ『サービス終了したか?』
触ってみると妙に、リアルな肌触りがあった。
そして動かない原因も分かった。
クレイヴ『これ…フリーズしてる…』
クレイヴ『どうやら俺の、近くに来た。敵は、バグる様だな…』
クレイヴ『あれ…』
急に身体が重くなる…疲労を迎えたそんな感覚だ。
クレイヴ『体力に限界が、来ている…これもバグで、消費を倍にするバグが発生したか…』
クレイヴ『早いとこ倒しておくか…』
クレイヴ『特技「アサルトバースト」』
ズザァ!
グバァァァ!
ザグァガァァー!
倒れた魔物は、分解される…まるで「デジタル世界」に来たみたいだ。
「敵を倒したぞ」
「獲得銀貨120枚」
「敵から宝箱をドロップした」
クレイヴ『うわっ!何だ!これ!マジでゲームみたいだな…名前聞かれた時もこんな感じだったな…』
そして…宝箱の奥底に「ある物」を見つける…
俺は、手にすると女性の下着だった…
なんか拾っちゃいけない物拾ったけど…
クレイヴ『茶色い下着…しかも簡素だな…こんなの見たことない…』
キャアアー
遠くで女性の声が聞こえる
クレイヴ『何だ?イベントか?』
その声は、森の中から聞こえる…駆けつけると盗賊が女性を襲っていたようだ。
盗賊『おい!オンナァ!金品を出して貰おうか!』
女性『…』
盗賊『こいつ喋りませんで』
盗賊『奪ってとんずらこいた方が良く無いですかい?』
盗賊『それもそうだな』
クレイヴ『おいっ!おっさん…』
クレイヴ『金品も女性も俺が取らせねー』
こうして盗賊5人との戦闘が始まるその瞬間に…
ズンッ!
グシャ!
盗賊『ヒイイィィ!』
盗賊『こいつは…』
盗賊『フレイムドラゴン』
巨大な竜は雄叫び一つ挙げずに静かに見下ろす
その眼は…ガチだった…
まるで虫ケラを見るようなそんな眼
これは…夢では無い…現実だ…
直感でそう感じた。瞬間だ。
俺は昔から勘だけは良い…
逆にそれ以外はまるっきしダメだ
鳴かない敵は強い…
クレイヴ『おいっ!お前ら今すぐ痛覚の有無をオフにしろ!』
クレイヴ(「体力」も「魔力」もほとんど残ってない…)
盗賊『おい!こいつ!何言ってんだ?』
盗賊『分からねえ俺は逃げ…』
シュッ!
グシャ!
ベチャベチャ
弱い奴は、淘汰されるゲームの中は…こんなものなのか…
ゴア表現の設定を、俺はオフにするのを忘れていた…
痛覚の設定はどうやら俺のみらしい
クレイヴ『これがもし…夢で無く現実(ゲーム)なら…』
クレイヴ『この世界を「クリア」してやるよ…居るんだろ…「ラスボス」!』
これが…リアル
これが現実…
取り敢えず…倒すしか無い
野放しにすれば…この先の村も危ない…
こいつを…此処で…
まず…これだけは、皆んなに伝えておかねばならない事がある…
どんなゲームにも『バグ』はある…
『バグ』が無いゲームなんて余程製作者が、神経質で無い限りあり得ない正に『神の所業』だろう…
俺が『神ゲー』を、生まれて初めてプレイした時の記憶を、思い返せばそう思える…
ゲームにも『バグ』があるように人の人生にも色々な『バグ』がある…
俺はこれを不幸と表すのは好きでは無い
だから俺の解釈に過ぎないが…『バグ』と決めている
俺はやり遂げた…クソゲーを追い求めて300作品これは多いのか少ないのか…分からないが、クソゲーだけでこれだけある
俺に思い残す事は無い…俺は生涯独身だ。
俺はあの日急病でこの世を絶った…
クソゲーのクリア画面の前で…
玲『バグなんて日常茶飯事だ。こうやってフリーズするのも慣れている』
玲『最初からプレイし直したり、セーブ機能が無かったり…』
玲『プレイ中にゲーム機が壊れたことも数多くあった…』
玲『ラスボスは馬鹿みたいに強かったり逆に弱かったり…』
玲『エンディングすら無かったり…』
玲『多分俺が一番クソゲーを愛していますよ…神ゲーは俺には遠過ぎる勿体ないと言うか…』
玲『300作品目…クソゲーをやり続けてここまで来た…今日はどんなゲームか…』
玲『あれっ!此処は…』
「名前をお決めください…」
玲『名前?俺の名前は玲だが…』
「対応していません」
「デフォルト名にしますか?」
玲『ああもうそれでいいよ』
「クレイヴ・ゼロ・ファーミング」
「これが貴方様の新たな名前です」
?『貴方産まれたわよ…』
?『可愛良いなあ…』
そうかこれは…
玲『夢か…』
多分母さん『この子の名前は、どうしますか?貴方…』
多分父さん『クレイヴで…どうかな?』
多分母さん『素敵な名前です。』
16年後…
クソゲーにあるいきなり飛ばしを喰らう
多分母さん『良し!似合ってる』
多分父さん『父さんが使っていた洗ってない装備だが持って行きなさい』
はい・いいえ
クレイヴ『要らないです』
クレイヴ『あとその…手垢まみれの「ブロンズソード」も要らないです』
ブロンズソードとは、銅で作られた金属製の剣のこと…その剣身は、長いもの短いもの細いものと様々ある
クレイヴ(まずは、そこら辺の棒で良いよな…)
クレイヴ(どうせスライムとか盗賊とかだろうし敵キャラは…)
クレイヴ『行ってきます!』
多分父さん『あっ!クレイヴ!一つ忠…』
多分父さん『ああ…行っちゃったか…』
相変わらず…酷いBGMだなぁ
確実に耳が逝くだろこれ…
こうして…「ピリスの村」を後にする…
そうだった…
グガァァー
ズガァァ
これ…クソゲーだった…
いきなり最終盤に出てきそうな敵が出てくる局面に陥っただが…クソゲー歴1年の俺は、こんなんではビビらない何故なら…
レベル ー不明ー
レベルもバグっていたのである
クレイヴ『これなら…』
ペチッ
クレイヴ『えっ!』
クレイヴ『0ダメージだと…』
クレイヴ『しかも…こいつらはバグっていない…』
クレイヴ『!』
クレイヴ『そうか!これは…クソゲーでは無い…真面目なゲームだ。最初の産まれた村は恐らく中盤の村』
クレイヴ『と言う事は…もしや…これ…』
クレイヴ『俺だけバグっている!』
クレイヴ『効かないのも上手くこの力を使いこなせていないだけ…と見るのが正解か…』
クレイヴ『成程…バトルドラゴンか…もう一体はズオザーグ…』
クレイヴ『俺のレベルは不明…そして周りにバグを付与する…』
クレイヴ『攻撃は、「特技」と「スペル」が全て揃っており「必殺技」も完備か…』
特技とは、冒険者が長い鍛錬と共に習得する技のことである
その種類は、数多あり…
これらをまとめて「特技」と呼ぶ
スペルとは、個々の人々が、産まれながらにして持つ素質であり…
扱うには、「魔力」と呼ばれる身体のエネルギーが、必要となり…個々によってその量に差がある
「魔力」は、一晩寝れば補充させる
クレイヴ『さっきから説明しているのは、「カタログ」と言う何やら説明書みたいな謎の力だ。気にするな…』
クレイヴ『てっ!1人ごと言っている場合じゃ無かった。』
クレイヴ『一体「誰」に向けて喋ったんだ?俺…』
バトルドラゴン『ガァアァア!』
ザシュ!
ドドドドドド!
クレイヴ『おっと…』
クレイヴ『あの爪で、引っ掻かれたら無傷では済まないな…』
必殺技とは…
クレイヴ『バグったか…これもどうやらその「魔力」を使う感じか…』
面白いなんかこれ…強くてニューゲームだなまるで…
クレイヴ『設定(オプション)で、痛覚の有無があるがオフにしておこう』
ズオザーグ『ガフッ!』
シュッ!
ドーン!
俺の近くに来た。魔物が途端に、動かなくなった…
クレイヴ『ん?どうした?』
クレイヴ『サービス終了したか?』
触ってみると妙に、リアルな肌触りがあった。
そして動かない原因も分かった。
クレイヴ『これ…フリーズしてる…』
クレイヴ『どうやら俺の、近くに来た。敵は、バグる様だな…』
クレイヴ『あれ…』
急に身体が重くなる…疲労を迎えたそんな感覚だ。
クレイヴ『体力に限界が、来ている…これもバグで、消費を倍にするバグが発生したか…』
クレイヴ『早いとこ倒しておくか…』
クレイヴ『特技「アサルトバースト」』
ズザァ!
グバァァァ!
ザグァガァァー!
倒れた魔物は、分解される…まるで「デジタル世界」に来たみたいだ。
「敵を倒したぞ」
「獲得銀貨120枚」
「敵から宝箱をドロップした」
クレイヴ『うわっ!何だ!これ!マジでゲームみたいだな…名前聞かれた時もこんな感じだったな…』
そして…宝箱の奥底に「ある物」を見つける…
俺は、手にすると女性の下着だった…
なんか拾っちゃいけない物拾ったけど…
クレイヴ『茶色い下着…しかも簡素だな…こんなの見たことない…』
キャアアー
遠くで女性の声が聞こえる
クレイヴ『何だ?イベントか?』
その声は、森の中から聞こえる…駆けつけると盗賊が女性を襲っていたようだ。
盗賊『おい!オンナァ!金品を出して貰おうか!』
女性『…』
盗賊『こいつ喋りませんで』
盗賊『奪ってとんずらこいた方が良く無いですかい?』
盗賊『それもそうだな』
クレイヴ『おいっ!おっさん…』
クレイヴ『金品も女性も俺が取らせねー』
こうして盗賊5人との戦闘が始まるその瞬間に…
ズンッ!
グシャ!
盗賊『ヒイイィィ!』
盗賊『こいつは…』
盗賊『フレイムドラゴン』
巨大な竜は雄叫び一つ挙げずに静かに見下ろす
その眼は…ガチだった…
まるで虫ケラを見るようなそんな眼
これは…夢では無い…現実だ…
直感でそう感じた。瞬間だ。
俺は昔から勘だけは良い…
逆にそれ以外はまるっきしダメだ
鳴かない敵は強い…
クレイヴ『おいっ!お前ら今すぐ痛覚の有無をオフにしろ!』
クレイヴ(「体力」も「魔力」もほとんど残ってない…)
盗賊『おい!こいつ!何言ってんだ?』
盗賊『分からねえ俺は逃げ…』
シュッ!
グシャ!
ベチャベチャ
弱い奴は、淘汰されるゲームの中は…こんなものなのか…
ゴア表現の設定を、俺はオフにするのを忘れていた…
痛覚の設定はどうやら俺のみらしい
クレイヴ『これがもし…夢で無く現実(ゲーム)なら…』
クレイヴ『この世界を「クリア」してやるよ…居るんだろ…「ラスボス」!』
これが…リアル
これが現実…
取り敢えず…倒すしか無い
野放しにすれば…この先の村も危ない…
こいつを…此処で…
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