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璃音編 初めての閃き
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そして女と目が合った璃音は少しバツが悪そうな表情で
寝室に置かれたエロ目的の大きなソファーから立ち上がった後すぐに
「俺から呼び出しておいて悪いが……
お前じゃ無理だから、もう帰ってくれないか」
と冷酷な態度で女を帰そうとしたけれど、
*****
璃音の言葉を聞いた途端に
大きな瞳が涙で溢れた巨乳の女はこのままの勢いで
いや!行かないで龍崎さん!と叫びながら
白いバスタオルを身体に巻いたままの状態で
思いっきり璃音の胸に抱きついて、そしてこの直後……
いきなり自分からタオルを取って璃音の元に跪き、
未だに涙が残ったままの可愛い瞳で璃音の顔をじっと見つめながら、
ゆっくりとスラックスのベルトを外して……
そしてそのまま馴れた手つきで男が喜ぶ『事』を始めてしまったから
もうこうなった以上は何が起きても仕方がないと思った璃音は
とりあえず巨乳女のハレンチな行為を黙って見ていたが……
微妙に化粧が崩れたモデルの女に己の身体が反応する事は全くなかったので
「もう充分だ…やめてくれ……」と一言だけを呟きながら
強引に女の頭を掴んで『事』をやめさせた後で彰を呼んで、
口が上手い彰に今夜の女を預けて部屋から無難に出てもらい
そのあと急いでバスルームに向かって熱めのシャワーで身体を綺麗に洗いながら
(しかし どうして俺は、さっきの女に欲情しなかったんだ?
あの女の何が不満なんだ?……不満?いや違うな……
あの子のテクが不満とかタイプじゃないとか、そう言う問題ではなくて、
ようは相手が玲じゃないから、俺の身体が反応しなかっただけの事だろ?
つまり俺は一条玲に恋をしたから……だから俺の胸はさっきからずっと、
ドキドキと騒いでザワザワと高鳴っているんだよ……)
と巷で有名な恋のトキメキを初めて体験できたので
*****
このあと無駄に清々しい表情でシャワールームを出た璃音はこの後すぐに帰宅して、
夜中の3時にリビングのソファーで冷たい緑茶を飲みながら
(じゃあ早速、明日にでもあの子に逢いたいが
一体どんな方法で大人しい玲を誘えばいいんだ?
何かこう、自然な感じで簡単に誘える方法はないものか?)
と早くも玲と逢う為の段取りをあーだこーだと考えていたけれど……
恋愛スキルがゼロの璃音はこの直後、
(まぁ相手はまだ高校生だからな……
んん?いや待て……高校生だと?なる程そうか!)
と絶妙なこのタイミングで唐突に、
残念な恋の女神が心の中に降りてきて、
そしてメチャメチャ残念すぎるデートプランが光の速さで閃いたので!
(そうだそうだ!玲はまだ高校生だから常識的に考えて、
飲み屋の仕事は今日一日で辞めてもらったが…と言う事はつまり、
あの子はまだ給料を貰っていない訳だから、じゃあ俺が直接手渡しで
龍崎ビルの責任者として玲に給料を払ってやればいいじゃないか!)
こうして最後は金に物を言わせる事で……
これならば確実にあの子と逢えると思った璃音は無駄に気力を取り戻していたが
そんな事よりも やっとベッドの中に入った時はもう既に、窓の外は少し明るくなっていた。
寝室に置かれたエロ目的の大きなソファーから立ち上がった後すぐに
「俺から呼び出しておいて悪いが……
お前じゃ無理だから、もう帰ってくれないか」
と冷酷な態度で女を帰そうとしたけれど、
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璃音の言葉を聞いた途端に
大きな瞳が涙で溢れた巨乳の女はこのままの勢いで
いや!行かないで龍崎さん!と叫びながら
白いバスタオルを身体に巻いたままの状態で
思いっきり璃音の胸に抱きついて、そしてこの直後……
いきなり自分からタオルを取って璃音の元に跪き、
未だに涙が残ったままの可愛い瞳で璃音の顔をじっと見つめながら、
ゆっくりとスラックスのベルトを外して……
そしてそのまま馴れた手つきで男が喜ぶ『事』を始めてしまったから
もうこうなった以上は何が起きても仕方がないと思った璃音は
とりあえず巨乳女のハレンチな行為を黙って見ていたが……
微妙に化粧が崩れたモデルの女に己の身体が反応する事は全くなかったので
「もう充分だ…やめてくれ……」と一言だけを呟きながら
強引に女の頭を掴んで『事』をやめさせた後で彰を呼んで、
口が上手い彰に今夜の女を預けて部屋から無難に出てもらい
そのあと急いでバスルームに向かって熱めのシャワーで身体を綺麗に洗いながら
(しかし どうして俺は、さっきの女に欲情しなかったんだ?
あの女の何が不満なんだ?……不満?いや違うな……
あの子のテクが不満とかタイプじゃないとか、そう言う問題ではなくて、
ようは相手が玲じゃないから、俺の身体が反応しなかっただけの事だろ?
つまり俺は一条玲に恋をしたから……だから俺の胸はさっきからずっと、
ドキドキと騒いでザワザワと高鳴っているんだよ……)
と巷で有名な恋のトキメキを初めて体験できたので
*****
このあと無駄に清々しい表情でシャワールームを出た璃音はこの後すぐに帰宅して、
夜中の3時にリビングのソファーで冷たい緑茶を飲みながら
(じゃあ早速、明日にでもあの子に逢いたいが
一体どんな方法で大人しい玲を誘えばいいんだ?
何かこう、自然な感じで簡単に誘える方法はないものか?)
と早くも玲と逢う為の段取りをあーだこーだと考えていたけれど……
恋愛スキルがゼロの璃音はこの直後、
(まぁ相手はまだ高校生だからな……
んん?いや待て……高校生だと?なる程そうか!)
と絶妙なこのタイミングで唐突に、
残念な恋の女神が心の中に降りてきて、
そしてメチャメチャ残念すぎるデートプランが光の速さで閃いたので!
(そうだそうだ!玲はまだ高校生だから常識的に考えて、
飲み屋の仕事は今日一日で辞めてもらったが…と言う事はつまり、
あの子はまだ給料を貰っていない訳だから、じゃあ俺が直接手渡しで
龍崎ビルの責任者として玲に給料を払ってやればいいじゃないか!)
こうして最後は金に物を言わせる事で……
これならば確実にあの子と逢えると思った璃音は無駄に気力を取り戻していたが
そんな事よりも やっとベッドの中に入った時はもう既に、窓の外は少し明るくなっていた。
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