67 / 67
変化する義妹との関係
エピローグ
しおりを挟む
……ようやくか。
いや、我慢しきれなかったなぁ。
隣で眠る春香を眺める。
「髪も伸びて……大人っぽくなって」
情けないことに、俺の方が惚れ込んでしまったな。
綺麗になっていく春香を、俺のものにしたくなってしまった。
「ふにゃ……うん……あれ? 宗馬さん?」
「おはよう、春香。身体は平気か?」
「ふえっ? ……キャァァァ! わ、わたし、なんで裸なの!?」
「イテッ!? な、なんでって……したからだろう?」
うむ、眼福である。
この二年で、すっかり女性の体つきになって……エロいな。
「し、した……お、お兄ちゃんのバカァァ——! 出てってよぉ~!」
「おっ、久々に聞いたな」
「うぅー……」
「わ、わかったから」
もう少し綺麗な身体を眺めていたかったが……仕方あるまい。
先に着替えて待っていると……。
「お、おはよ……」
「ああ、おはよう。お腹は空いてるか?」
「う、うん……」
「すぐにできるから座ってな」
「わ、わたしが作るよ!」
「おいおい、たまには作らせてくれよ。それに、初めてなんだから身体重たいだろ?」
「は、はぃ……あ、ありがとぅ」
「どういたしまして」
俺はご機嫌で、久々の我が家で料理を作る。
「か、和也さん達、綺麗に使ってくれてたね?」
「ああ、そうだな。あれから二年か……早いもんだ」
春香は高校生三年の誕生日を迎え、可愛い女の子から綺麗な女性になってきた。
つまり……俺は、二十八歳のおっさんである。
その後、共に食事をとり、ソファーでのんびりする。
「も、もう! それにしても……いきなりなんだもん」
「す、すまん……ずっと我慢してたからなぁ」
「わ、わたしは、いつでも良かったんだけど……」
「そういうわけにもいかないさ。隣に聞こえちゃうからな」
「あぅぅ……あんな声出るなんて知らないよぉ~」
「ふふ、大人の男を舐めちゃいかんぜよ」
「まさか、引っ越し初日とは思わないもん」
「まあ、夏休みだから良いかなって。あと、もし仮に子供が出来ても平気だしな。最悪、卒業は出来る」
「う、うん……」
「アレをつけても、出来るときはできちゃうらしいからな」
「あ、ありがとぅ……大事にしてくれて」
「そりゃ……大事な奥さんだからな」
「はぅ……」
「おいおい、いつになったら慣れるんだ?」
「だって……未だに夢みたいなんだもん」
「じゃあ……夢じゃないと証明するか」
「ふえっ? ——きゃっ!?」
春香を優しく抱き寄せ……。
「んっ……」
「ほら、わかったか?」
「わ、わかんないもん……も、もう一回……」
その顔が可愛くて、俺は再びキスをする。
これは……俺と義妹が本当の家族になった物語である。
~完~
ご愛読いただき、誠にありがとうございました。
こちらの作品はライト文芸大賞に応募しております。
もしよろしければ、投票をお願いいたします。
いや、我慢しきれなかったなぁ。
隣で眠る春香を眺める。
「髪も伸びて……大人っぽくなって」
情けないことに、俺の方が惚れ込んでしまったな。
綺麗になっていく春香を、俺のものにしたくなってしまった。
「ふにゃ……うん……あれ? 宗馬さん?」
「おはよう、春香。身体は平気か?」
「ふえっ? ……キャァァァ! わ、わたし、なんで裸なの!?」
「イテッ!? な、なんでって……したからだろう?」
うむ、眼福である。
この二年で、すっかり女性の体つきになって……エロいな。
「し、した……お、お兄ちゃんのバカァァ——! 出てってよぉ~!」
「おっ、久々に聞いたな」
「うぅー……」
「わ、わかったから」
もう少し綺麗な身体を眺めていたかったが……仕方あるまい。
先に着替えて待っていると……。
「お、おはよ……」
「ああ、おはよう。お腹は空いてるか?」
「う、うん……」
「すぐにできるから座ってな」
「わ、わたしが作るよ!」
「おいおい、たまには作らせてくれよ。それに、初めてなんだから身体重たいだろ?」
「は、はぃ……あ、ありがとぅ」
「どういたしまして」
俺はご機嫌で、久々の我が家で料理を作る。
「か、和也さん達、綺麗に使ってくれてたね?」
「ああ、そうだな。あれから二年か……早いもんだ」
春香は高校生三年の誕生日を迎え、可愛い女の子から綺麗な女性になってきた。
つまり……俺は、二十八歳のおっさんである。
その後、共に食事をとり、ソファーでのんびりする。
「も、もう! それにしても……いきなりなんだもん」
「す、すまん……ずっと我慢してたからなぁ」
「わ、わたしは、いつでも良かったんだけど……」
「そういうわけにもいかないさ。隣に聞こえちゃうからな」
「あぅぅ……あんな声出るなんて知らないよぉ~」
「ふふ、大人の男を舐めちゃいかんぜよ」
「まさか、引っ越し初日とは思わないもん」
「まあ、夏休みだから良いかなって。あと、もし仮に子供が出来ても平気だしな。最悪、卒業は出来る」
「う、うん……」
「アレをつけても、出来るときはできちゃうらしいからな」
「あ、ありがとぅ……大事にしてくれて」
「そりゃ……大事な奥さんだからな」
「はぅ……」
「おいおい、いつになったら慣れるんだ?」
「だって……未だに夢みたいなんだもん」
「じゃあ……夢じゃないと証明するか」
「ふえっ? ——きゃっ!?」
春香を優しく抱き寄せ……。
「んっ……」
「ほら、わかったか?」
「わ、わかんないもん……も、もう一回……」
その顔が可愛くて、俺は再びキスをする。
これは……俺と義妹が本当の家族になった物語である。
~完~
ご愛読いただき、誠にありがとうございました。
こちらの作品はライト文芸大賞に応募しております。
もしよろしければ、投票をお願いいたします。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
136
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる