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変化する義妹との関係
二人は……
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俺は気恥ずかしさを堪え、春香を真っ直ぐに見つめる。
「……へっ?」
「俺と、結婚してくれ」
「ふぇぇぇ~!?」
目線をあちこちに向けて、まさしく挙動不審だ。
「おい、聞いてるのか?」
「う、うん……え? 夢? どこから? お母さんから?」
ふぅ……仕方ない。
ムードも何もあったもんじゃないが、混乱するのも無理はないか。
俺とて、平静ではない。
「春香」
俺は席を立ち、春香の両頬を手で押さえて、目線を合わせる。
「ぴゃい!?」
「いいか、もう一度だけ言う……俺と結婚してくれ」
「えっ? ……だって……そんな……うぅー……」
泣いてしまったか……しまった、性急過ぎたな。
心の整理が追いつかないらしい……。
「いやか?」
「そ、そんなことないもん! う、嬉しいもん!」
「そうか、なら良かった。これで振られたら恥ずいにもほどがある」
「ほ、ほんとなの?」
「ああ、そうだ。春香、好きだよ。多分、お前が思うよりずっと」
「あっ——あぅぅ……」
「クク、泣いたり真っ赤になったり忙しいやつだ」
「お、お兄ちゃんのせいだもん……わ、わたしは、ずっと好きだったんだよ?」
「ああ、知ってる」
「うんうん……知ってるの!?」
「あん? そりゃ……あんだけ懐かれればなぁ」
「はぅ……」
「で、どうする?」
「ま、待って! うぅー……どうして急にグイグイくるのぉ」
「言っておくが、俺はそっちタイプだぞ? 一度火がついたならな」
「はぅ……な、何されちゃうんだろ……?」
「いや、今は特にはしないが。まあ、そのうちな」
「そ、そのうち……が、頑張ります……」
こいつは、自分が言ってる意味がわかってるのだろうか?
いや……わかってないんだろうなぁ。
「ゴホン! ……返事を貰えると助かるのだが……」
「えっと……その、よろしくお願いします……宗馬さん、わたしをお嫁さんにしてくださぃ……あぅぅ……」
……破壊力がえげつないな、おい。
今すぐに……いや、俺は大人だ、我慢我慢。
「ああ、よろしくな」
「ちょ、ちょっとまってね! ……えっと、舞衣ちゃんはなんて言ってた? 黙って目を閉じて……」
……どうやら、耳年増がいるようだな。
やれやれ……だが、思い通りにされるのは癪に触るな。
「春香」
「ふえっ?」
「嫌なら跳ね除けろよ——」
触れるか触れない程度に………キスをする。
「っ~!! ……ふにゃぁ……」
「クク、どうした?」
「ぜ、全然予定と違うよぉ~! あ、憧れがあったのにぃ……」
「はっ、どうやら色々と作戦があったらしいが……残念だったな」
「うぅー……も、もう一回……」
「いや、その前に……これをつけてくれるか?」
ポケットから、とあるものを取り出す。
「こ、これって……嘘……指輪」
「ほれ、サイズが合わなかったら困るからな」
「う、うん……でも、なんで? ネックレスは?」
「おいおい、あれは誕生日プレゼント……こっちは婚約指輪だ。流石に、今すぐ結婚ってわけにはいかないしな」
「こ、婚約指輪……つ、つけてもらってもいい?」
「はいはい、わかったよ……ほれ」
「わぁ……すごい……ぴったしだぁ……」
「ほっ、良かった。まあ、一応四ヶ月も見てるからな」
どうやら、サイズに間違いはないようだ。
ここんところ、観察してた甲斐があったな。
「お兄……宗馬さん、ありがとう!」
その顔は涙でぐちゃぐちゃなのに、しっかりと笑顔で……。
お世辞にも可愛いとは言えないが……なんだか、とても愛おしく思える。
……テンプレのようで恥ずかしいが、春香の願いを叶えるとするか。
「まあ、あれだ……望みを叶えてやる」
俺は春香を引っ張り、正面に立たせる。
「ふえっ?」
「まあ、なんだ……目を瞑るといい」
「は、はぃ……」
目をぎゅっとつむった春香に……俺は、優しくキスをする。
◇◇◇◇◇
す、すごい……なんだろ?
ふわふわして……胸の奥がじんわりする……。
「あっ——」
お兄ちゃん……宗馬さんが離れちゃった。
「なんだ? 物欲しそうな顔して?」
「むぅ……してないもん」
「すまんな、今日はこれで勘弁してくれ」
「えっと……?」
「まあ、その……俺も健全な男子なんで」
どういうこと……? えっ?
「っ~!!」
意味を理解したわたしは、顔を押さえてしゃがんでしまいます。
そ、そういう意味だよね!? あ、頭から火が出そう……!
「安心していい。無理強いだけはしない」
か、カッコいい……舞衣ちゃんが言ってた。
すぐに身体を求めるような男なら、やめときなさいって……。
「………」
ど、どうしよう!? 言葉が出てこないよぉ。
「はいはい」
そんなわたしに、お兄ちゃんもしゃがんで……。
優しく、わたしを包みこんでくれました。
「あっ——」
「ごめんな、色々と混乱したろ?」
「う、うん……びっくりしたんだよ?」
全然予期してなかったもん……。
どうして、こうなったのかわからないし……。
「悪かった。いや、俺も悩んだんだが……自分の気持ちに正直にたることにしたんだ。それに……だんだんと綺麗なっていくお前を黙って見てるなんて出来なかった」
わたしは……その言葉を聞いて、どうでもよくなりました。
だって……これ以上ないくらいに幸せな気分になったから。
「……へっ?」
「俺と、結婚してくれ」
「ふぇぇぇ~!?」
目線をあちこちに向けて、まさしく挙動不審だ。
「おい、聞いてるのか?」
「う、うん……え? 夢? どこから? お母さんから?」
ふぅ……仕方ない。
ムードも何もあったもんじゃないが、混乱するのも無理はないか。
俺とて、平静ではない。
「春香」
俺は席を立ち、春香の両頬を手で押さえて、目線を合わせる。
「ぴゃい!?」
「いいか、もう一度だけ言う……俺と結婚してくれ」
「えっ? ……だって……そんな……うぅー……」
泣いてしまったか……しまった、性急過ぎたな。
心の整理が追いつかないらしい……。
「いやか?」
「そ、そんなことないもん! う、嬉しいもん!」
「そうか、なら良かった。これで振られたら恥ずいにもほどがある」
「ほ、ほんとなの?」
「ああ、そうだ。春香、好きだよ。多分、お前が思うよりずっと」
「あっ——あぅぅ……」
「クク、泣いたり真っ赤になったり忙しいやつだ」
「お、お兄ちゃんのせいだもん……わ、わたしは、ずっと好きだったんだよ?」
「ああ、知ってる」
「うんうん……知ってるの!?」
「あん? そりゃ……あんだけ懐かれればなぁ」
「はぅ……」
「で、どうする?」
「ま、待って! うぅー……どうして急にグイグイくるのぉ」
「言っておくが、俺はそっちタイプだぞ? 一度火がついたならな」
「はぅ……な、何されちゃうんだろ……?」
「いや、今は特にはしないが。まあ、そのうちな」
「そ、そのうち……が、頑張ります……」
こいつは、自分が言ってる意味がわかってるのだろうか?
いや……わかってないんだろうなぁ。
「ゴホン! ……返事を貰えると助かるのだが……」
「えっと……その、よろしくお願いします……宗馬さん、わたしをお嫁さんにしてくださぃ……あぅぅ……」
……破壊力がえげつないな、おい。
今すぐに……いや、俺は大人だ、我慢我慢。
「ああ、よろしくな」
「ちょ、ちょっとまってね! ……えっと、舞衣ちゃんはなんて言ってた? 黙って目を閉じて……」
……どうやら、耳年増がいるようだな。
やれやれ……だが、思い通りにされるのは癪に触るな。
「春香」
「ふえっ?」
「嫌なら跳ね除けろよ——」
触れるか触れない程度に………キスをする。
「っ~!! ……ふにゃぁ……」
「クク、どうした?」
「ぜ、全然予定と違うよぉ~! あ、憧れがあったのにぃ……」
「はっ、どうやら色々と作戦があったらしいが……残念だったな」
「うぅー……も、もう一回……」
「いや、その前に……これをつけてくれるか?」
ポケットから、とあるものを取り出す。
「こ、これって……嘘……指輪」
「ほれ、サイズが合わなかったら困るからな」
「う、うん……でも、なんで? ネックレスは?」
「おいおい、あれは誕生日プレゼント……こっちは婚約指輪だ。流石に、今すぐ結婚ってわけにはいかないしな」
「こ、婚約指輪……つ、つけてもらってもいい?」
「はいはい、わかったよ……ほれ」
「わぁ……すごい……ぴったしだぁ……」
「ほっ、良かった。まあ、一応四ヶ月も見てるからな」
どうやら、サイズに間違いはないようだ。
ここんところ、観察してた甲斐があったな。
「お兄……宗馬さん、ありがとう!」
その顔は涙でぐちゃぐちゃなのに、しっかりと笑顔で……。
お世辞にも可愛いとは言えないが……なんだか、とても愛おしく思える。
……テンプレのようで恥ずかしいが、春香の願いを叶えるとするか。
「まあ、あれだ……望みを叶えてやる」
俺は春香を引っ張り、正面に立たせる。
「ふえっ?」
「まあ、なんだ……目を瞑るといい」
「は、はぃ……」
目をぎゅっとつむった春香に……俺は、優しくキスをする。
◇◇◇◇◇
す、すごい……なんだろ?
ふわふわして……胸の奥がじんわりする……。
「あっ——」
お兄ちゃん……宗馬さんが離れちゃった。
「なんだ? 物欲しそうな顔して?」
「むぅ……してないもん」
「すまんな、今日はこれで勘弁してくれ」
「えっと……?」
「まあ、その……俺も健全な男子なんで」
どういうこと……? えっ?
「っ~!!」
意味を理解したわたしは、顔を押さえてしゃがんでしまいます。
そ、そういう意味だよね!? あ、頭から火が出そう……!
「安心していい。無理強いだけはしない」
か、カッコいい……舞衣ちゃんが言ってた。
すぐに身体を求めるような男なら、やめときなさいって……。
「………」
ど、どうしよう!? 言葉が出てこないよぉ。
「はいはい」
そんなわたしに、お兄ちゃんもしゃがんで……。
優しく、わたしを包みこんでくれました。
「あっ——」
「ごめんな、色々と混乱したろ?」
「う、うん……びっくりしたんだよ?」
全然予期してなかったもん……。
どうして、こうなったのかわからないし……。
「悪かった。いや、俺も悩んだんだが……自分の気持ちに正直にたることにしたんだ。それに……だんだんと綺麗なっていくお前を黙って見てるなんて出来なかった」
わたしは……その言葉を聞いて、どうでもよくなりました。
だって……これ以上ないくらいに幸せな気分になったから。
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