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2巻
2-1
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ヒルダ姉さんが皇都から帰ってきた翌日、俺はいつものように六時の鐘の音で目を覚ます……が、お布団から出れない。
この世界の時間は、機械式時計で知らされる。
鐘を鳴らす仕事の人が六時、九時、十二時、十五時、十八時、二十一時と鐘を鳴らす仕組みだ。
その前に起きる人が多いけど、一応六時が一日の始まりとなる。
「……仕方ない、まだ寝たいけど起きるとしますか」
お布団の誘惑から脱し、俺は少し時間が経ってから起きるのだった。
二階から一階に下りてリビングに入ると……ソファーに座って優雅に紅茶を飲むナイスバディな金髪のお姉さんがいた。
そう、俺の姉であるヒルダ姉さんですね!
「あら、アレス、おはよう。少しお寝坊さんね?」
「姉さんおはようございます! まだ子供なので寝ないといけないのですよ!」
「ふふ、そうね。そのおかげか、朝から元気いっぱいね」
「えへへ、それは姉さんがいるので」
「まあ! なんて可愛いのかしら!」
「わひゃ!?」
意外と素早い動きで俺を捕まえて、強く抱きしめる!
その豊満なお胸に包まれ、息が苦しいです!
メイドのエリザが呆れたように声をかけてくる。
「はいはい、仲が良いのはわかりましたから。アレス様、早く朝ご飯を食べてくださいね。用意ができたので、ヒルダ様もどうぞ」
「あれ? 姉さんも食べてないの?」
「実は旅の疲れが出て、さっき起きたばかりよ。ふふ、私もお寝坊さんだわ」
「じゃあ、僕と一緒ですね!」
「ええ、仲良しね」
「ほらほら、聞いてましたか? とにかく、席に着いてください」
エリゼに促されて、二人でテーブルに着く。
そして、出てくる食事を見て姉さんが驚いている。
「……何、この豪華な朝食は」
「すごいでしょ? この二年、頑張ったんだよ。あれ、手紙には書いたんだけど……」
「い、いや、もちろん知ってはいたわよ? ただ、こうして目にすると……驚くわよ」
目の前にはイノブタのベーコン、イノブタの出汁で野菜を煮込んだスープに、いつもの硬いパンがある。
確かに姉さんがいた頃よりは豪華だけど、そこまで珍しいものじゃない。
これらは、皇都でも少し良いところに行けば食べられるはずだ。
「姉さんが驚いているのは……目玉焼きのこと?」
「そりゃ、そうよ。本当に、飼育に成功したのね……」
「うん、あとで一緒に見に行こう」
「ええ、そうね。ひとまず、食べるとしましょう」
「いただきます……うん! 美味い!」
イノブタのベーコンはカリッとして、噛むほどに旨みが出てくる。
今までは数が獲れないから、燻製にすることができなかった。
現在は定期的に獲ることができるので、ようやくベーコンが作れるようになった。
「ほんと、美味しいわ。なんだか……皇都のイノブタより美味しい」
「ふふふ、さすがは姉さんです。その秘密も、あとで教えます」
「……なるほど、これは大変そうね。……となると私の役目は、調整役ってところかしら」
「えっと……? どういう意味ですか?」
「なんでもないわ。うん、スープも出汁が利いてて美味しいわね。これなら、パンにつけても美味しいし」
「でしょ? 水から骨を煮てるから、出汁がよく出るんだ……うんうん、目玉焼きも美味いや」
金色鳥の卵は味がとても濃厚で、旨みが凝縮されている。
前世で言えば、おそらく一個千円は下らないだろう。
「本当よ。こんな朝食、皇都でもなかなか食べられないわ。別に、今日が豪華ってわけじゃないんでしょ?」
「皇都ではそうなの? うん、最近はこんな感じかな」
「そうよ。辺境の地なのに、皇都より豪華……なんだか変な感じね。いや、自分の故郷なんだけど」
「だって、兄さんや姉さんを楽にさせたかったから。もちろん、父上と母上も」
「……ふふ、相変わらずなんだから」
* * *
その後、食べ終わったので、姉さんを連れて外に出る。
修道院の、さらに奥の方に歩いていくと……ひっそりと柵が設置されている。
ここなら人目につかないし、鳴き声も聞こえないから平気だ。
「コケー!」
「ケコー!」
「ココー!」
そこでは数十羽の金色鳥たちがのんびりと暮らしている。
そう、俺は、姉さんが皇都に行っていたこの二年で金色鳥の飼育に成功したんだ。
かなり手こずったけど、ようやくここまで来れたね。
「……手紙では知ってたけど、こうして見るとすごいわね。一体、どうやって飼育したの?」
姉さんには、飼育に成功したとしか伝えていない。
まだまだ研究は必要だし、確実なことは言えないので皇都に知られるのも困るし。
「氷が好きということがわかったので、最初は僕の氷魔法で誘き寄せました。というより、柵のあるところまで誘導って感じですね」
「へぇ、そうだったのね。でも最初はともかく、どうして今も大人しくしているの? 金色鳥は、結構暴れ回るって話だけど」
「ふふふ、あそこの魔石に近づいてみてください」
姉さんの手を引き、その魔石の近くに手をやると……。
「あっ……冷たい風。これを柵の周りに置いて、冷たい風を送ってるってわけね?」
「正解です。彼らは、涼しい環境にいれば暴れないということがわかりました。おそらく、人前に出てこないわけではなく……川や木々がある森林の方が涼しいから、人里に下りてこなかっただけなんじゃないかって。もちろん、臆病っていうのも本当だと思いますけど」
それが俺が二年間の実験で推測したことだ。
おそらく、そんなに間違ってはないはず。
「なるほど……面白い推測ね」
「まだ確定じゃないので、あとは姉さんにお任せしようかと思ってます」
「ええ、任せて。そのために、色々と勉強をしてきたんだから。というか、面白くなってきたわね……これは、私が自重する方が大変だわ」
「自重? 役目とかさっきも言ってたけど、どういうこと?」
「あなたがやりすぎないように、私が見ることになったって話よ。何やら、お父様とお母様が胃が痛くなったって聞いたわよ?」
「はは……ごめんなさい」
初めて生きた金色鳥を捕まえてきた時は、両親がビックリしてたっけ。
そのあとも、色々と驚かせちゃったし。
魔力の多さとか、氷魔法の実験で辺りを凍らせちゃったり。
「というわけで……アレス、お姉ちゃんの言うこと聞ける?」
「はいっ! もちろんです!」
その言葉に、俺の全細胞が告げる……絶対に逆らってはいけないと。
ある意味で、俺にとっては姉さんが一番怖い。
……これが、刷り込みってやつですねー。
姉さんが詳しい話を聞きたいと言うので、近くのベンチに座る。
そこから、金色鳥たちを眺める。
彼らは人の視線に晒されているけど、至って落ち着いている。
「改めて、不思議な光景ね……皇都の学校では、実験をしてもことごとく失敗したというデータがあったから」
「まあ、氷自体がありませんし、氷魔法を使える人もいないですから」
「まさか、氷が好きというというか……涼しいところが好きだったというオチだったなんて」
「でも、さっきも言いましたけど確定ではないので」
この世界には科学とかないし、そういう学問も盛んではないらしい。
俺自身も地頭がいいわけではないので、上手く説明はできなそう。
「いや……多分正解よ。筋は通っているもの。多分、元々の数が少ないのも暑さが原因なのかも。涼しいところが好きだから、森の奥から出てこない。日の当たる場所では生きられないから、捕まえてもすぐに衰弱死……もしくは、暴れ回ってしまうと考えれば説明はつくわ。彼らが今大人しくしてるのは、ここが安全だと認識してるからだと思うし」
「な、なるほどです。さすがはヒルダ姉さんです! 僕なんかより、ものすごくわかりやすいです!」
次々と繰り出される言葉に、思わず激しく同意する。
自分一人では自信なかったけど、姉さんにそう言われるとそんな感じがしてきた。
「そんなことないわよ。私は目の前の事実を基に、推測したに過ぎないわ。本当にすごいのはアレスよ……よく、考えついたわね」
「えへへ、ありがとうございます」
姉さんに撫でられて、ご機嫌なアレス君です!
最近、歳は取ったのに精神年齢が下がった気がする……まあ、いっか。
多分、肉体に合わせて精神年齢が下がったのかもしれないし……ひとまず、という言い訳をしておきます。
「何より、柵があるとはいえ逃げないのが証拠よ。そして安全と思ったからこそ、リラックスして、卵を産んだってことだから」
「ふんふん、そうですね」
「とりあえず、私の方で研究データとしてまとめるわ。それを実証できれば、私の方で皇都に知らせても良い?」
「ええ、もちろんです。独占するつもりはないので。できれば、みんなに食べてほしいです。それに、姉さんになら安心して任せられます」
今はまだ量も少ないし確定してないから、こっそりやってるだけだし。
量が獲れないうちは、どうしても値段は高くなっちゃうしね。
「ふふ、相変わらず優しい子ね。あなたは、小さい頃と変わらない……できれば、そのままでいてね」
「えっと、よくわかりませんが……」
「特に深い意味はないのよ。アレスが変わってないから、お姉ちゃん嬉しくなっちゃって」
「むぅ……僕だって成長しましたよ? 身長だって大きくなりましたし」
確かに、同世代だと小さいかもしれないけど。
兄さんがこの歳には、俺より全然大きかったし。
「ええ、わかっているわ。ところで、ここのお世話は誰がしてるの?」
「今は、孤児院の年長組の子供たちに任せていますね。金色鳥は涼しくさえあれば大人しいですし……子供たちには、お金を稼ぐ手段がありませんから。それをすれば、お腹いっぱいにご飯を食べることができます」
「なるほど、彼らが社会に出るための支援にもなると……うん、ステキな考えね。言い方は悪いけど、犯罪防止にもなる。その子供たちが成長すれば、結果的に領地のためにもなると」
「えっと……僕自身は、そこまでは考えてなかったです。ただ、父上と母上も言ってましたね」
孤児院の生活に耐えきれずに抜け出してしまう者や、うちの領に逃げてきた大人が、盗賊になってしまうこともあるらしい。
いずれにしても貧しさがその根っこにあるのだから、稼ぐ手段があるというのはそれだけで治安を良くする効果があるのだ。
「そうでしょうね……コホン! 話を変えましょう。それで、朝の話なんだけど……」
「えっと、イノブタの件ですか?」
「ええ、そうよ。イノブタは美味しくて庶民の味方だけど、あそこまで美味しかったかしら?」
「ふふふ、よく聞いてくれました。じゃあ、次は森の方に行きましょう」
「……ええ、わかったわ。心の準備をしておくわね」
その後、いつもの森へと向かう。
そして、森の前にあるバリケード前に来ると……。
「あら? ……随分と豪華になったわね。前は、ボロボロの柵が設置されてたのに。今は高さもあるし、頑丈そうだわ。まるで、何かが当たっても平気なように」
「はい、その理由は奥にあります。ひとまず、小屋まで行きましょう」
「……そうね」
説明をせずに、ひとまず小屋の近くまで行くと……そこでは、イノブタたちがのんびりと暮らしている。ほとんど、放牧に近い形だ。
「……飼育? これは、イノブタを飼っているの?」
「はい、そうです。赤ちゃんから育てているので、人を襲うことはほとんどありません。森の中ですし、ストレスもないですから暴れませんし」
「それ自体は、他でもやってることだけど……うん、よくここまで来られたわね」
「やはり、冒険者たちが来てくれたのが大きいです。だいぶ、森を切り開けましたし。あと、警備なんかもしてくれますし。さらにはイノブタを餌にして、ゴブリンなどを誘き寄せて討伐すれば、一石二鳥かなって」
「よく考えられているわね。これを、全部アレスが?」
「えっと……はい、一応……」
「これは、お父様の胃が痛くなるわけだわ。どこで、こんな知識を……」
「あっ! よく本を読んだりしたので!」
うぅ、我ながら言い訳が苦しい。
でも、俺が皇都に行くまでに急ぐ必要があったし……引かれたかなぁ?
「……まあ、いいでしょう。あなたは、何があっても可愛いアレスだもの」
「姉さん?」
「それより、さっきの答えがまだよ。どうして、イノブタが美味しくなったの?」
「それは簡単です。金色鳥を食べさせました」
「……へっ? ど、どういうこと? 貴重な金色鳥を?」
姉さんが驚くのも無理はない。
最初に父上と母上に伝えた時も、目が点になっていたっけ。
それだけ、金色鳥が貴重だということだ。
「えっと、雄の方が価値が低いのはわかりますか?」
「ええ、肉質が硬いって言われてるわね。それに、卵も産まないし」
「雌は卵を産み続けるので、なるべくそのままにしますが……雄は食用なので解体します。その中で余った部位をミンチにして、イノブタに食べさせました。あとは、成長する前に死んでしまった個体とか」
「なるほどね。良いものを食べると、その生き物自体が美味しくなるって話は聞いたことあるわ。それを実践したってことね……でも、まさか金色鳥で試すなんて」
「ここまでが、二年で一番大きな成果です!」
ようやく、ここまでこれた。
家族愛を知らなかった俺に、家族愛を教えてくれた大好きな家族のために。
たとえ、引かれることになっても……後悔はない。
「……やりすぎよ、アレス。でも、良くやったわ。ここまでやってくれれば、もう大丈夫よ」
「えー、まだまだしたいことあるのに」
「あとはお姉ちゃんに任せなさい。あと、シグルドにも仕事を残しておかないと。あいつが楽して、アレスが大変とか許せないわ」
「はは……姉さんらしいや」
「何より、お姉ちゃんと遊んでくれないと。アレスは、一年後には出ていっちゃうんだから……ねっ?」
そうだった、俺がここにいられるのはあと一年だ。
そしたら、皇都に行かないといけない。
また、姉さんと離れ離れになっちゃう。
「……はいっ! 姉さんと遊びます!」
「ん、良い返事ね。アレス、私たちのために頑張ってくれてありがとね」
「だって、姉さんと兄さん大好きだもん!」
俺は姉さんと兄さんに可愛がってもらった。
だから出ていく前に、どうしてもお礼がしたかった。
「ふふ、そうね。じゃあ、お姉ちゃんも頑張るわ。じゃあ、早速戻るわよ。他の場所に行って、お姉ちゃんと遊びましょ?」
そう言い、俺に手を差し伸べる。
俺は嬉しくて……たまらず、その手をぎゅっと握る。
「えへへ、姉さんが帰ってきて嬉しいです!」
「ええ、私もアレスに会えて嬉しいわ」
そして、二人で手を繋いで道を歩いていく。
それだけで、幸せな気分になるのでした。
2 姉さんには逆らえない
それから数日が経ち、姉さんが領地での生活に慣れてきた頃……。
リビングのソファーで考えごとをしていた俺に、姉さんが近づいてくる。
「アレス、ちょっと良いかしら?」
「姉さん、どうしたの?」
「疲れも取れてきたし、そろそろ冒険者ギルドに行こうと思うわ。だから、一緒に行かない?」
「はいっ! 行きます!」
「そ、即答ね。何か、考えてたんじゃないの?」
「別に大したことじゃないので」
「……アレス、お姉ちゃんに聞かせなさい」
その目は真剣で、どう考えても断れる気がしない。
アレス君は、ヒルダお姉さんには逆らえません……多分、一生。
ひとまず手を繋いで、畑道を歩いていく。
「それで、何を考えていたの?」
「えっとですね……氷魔法についてです。それを、もっと活用できないかなって」
「なるほど、そういう話なの。それは、アレスにしかできないことね」
「うん、だから考えないといけないかなって。これから、どんな氷魔法を魔石に込めるべきかを」
「そう……今は、どんなのがあるの?」
「単純な氷を生み出す魔石と、冷たい風を出す魔石がメインですね。この二つ以外には、まだやってません……攻撃魔法系は断ってますし」
「そうよね。あなたしか使えない氷魔法……悪用でもされたら大変だもの」
そう、それが一番の理由だ。
確かに需要はあるから、高く売れるだろう。でも、それを悪いことに使われたらたまったものじゃない。
氷魔法自体に危険性があると判断されて販売中止とか……。
場合によっては、俺に罪をなすりつけることも可能かもしれない。
「そうなんだよね……だから、信用できる人にしか送ってないんです」
すると、姉さんがぼそりと言う。
「それは……アイラのこと?」
「うん、ここを出る時にペンダントにして渡したんです。まだ持ってるかな?」
「ふふ、持ってるわよ。私は、向こうで彼女に会ったもの。そういえば、言い忘れてたわ。アレスに、一年後を楽しみにしてるって伝えてと」
「ほんと!? そっか、持っててくれてるんだ。なんか父上には、手紙のやり取りはできないって言われてたんです。よく理由はわからないんだけど……」
「そうね……それも、そのうちわかるわ」
「そうなんですか? ……まあ、いっか。どうせ、一年後には会うし」
うーん、氷魔法か……だいぶ、扱えるようになってきたし。
そろそろ、次の段階に入っても良いかもね。
例えば……氷を使ったスイーツとか!
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