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最終章

あれから

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……あれから三ヶ月が経った。

女神が死んだからか、魔物も姿を消し、女神の結界も無くなったらしい。

その代わりに、黒いベールに包まれた神殿が現れたと。

おそらく、それが龍神の封印されし場所なのだろう。

魔物がいなくなったことで、ひとまず平和が戻った。

しかし、本当の問題はここからだろう。

教会の滅亡、我が国の重鎮の死亡、グロリア王国の情勢。

何よりの問題は………。





……中々重苦しい雰囲気だな。

今、俺の目の前には、兄上であり現皇帝陛下であるライルがいる。

横にはグロリア国王であるロナードが。

そして、兄上の対面にいる人物は……。

「久しぶりだな、フラムベルク当主エラルドよ」

「ええ、ライル皇子」

その時、兄上の眉間にシワが寄る。
皇帝と呼ばなかったことに苛立ったのだろう。

「兄上」

「……わかってる」

兄上達にはきちんと説明した。
この世界の成り立ち、この大陸が女神に作られた箱庭だということを。
我が皇族の血は正しくなく、フラムベルク家こそが真の皇族かもしれないと。
しかし、今更言われたところで……納得できるわけがないよなぁ。
ただでさえ国も混乱しているので、こうして話し合いの場を設けたってわけだ。

「クク、大変そうだな?」

「ロナード殿……代わってくださいよ」

「いや、俺はただの見届け人だ。グロリア王国としては、どっちでも構わん……友好的であるならな」

「はぁ……エラルド殿、貴方はどうしたいですか?」

「今回の戦の第一功労者はアレス殿だ。故に、私はそこまで求めるつもりはない。ただ……この国からは独立しようと思っている」

「兄上、どうですか?」

「ふむ……コルン、どう思う?」

兄上が、背後にいるコルンに問いかける。
そう、コルン先生が新たに宰相になった。
信頼の置ける方だし、頭も回る方だからな。
何より俺が嬉しいのは……兄上がきちんと問いかけたことだ。
自分で考えろという人もいるかもしれない。
でも、きちんと意見を求めることができるのも皇帝としては立派だ。

「そうですねー……良いんじゃないですか?」

「理由を聞こう」

「元々独立気質の高い家ですし、今ではヒルダ様が嫁いでいますから。生まれたお子さんは、陛下の甥っ子ですし。もちろん、血の繋がりがあることによる弊害もありますけど……姉を同盟国に嫁がせたと思えばいいかと」

「……たしかにそうだな。わかった、独立を受け入れよう」

「感謝します」

……ほっ、ひとまず第一関門はクリアしたか。

これで、俺の



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