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少年期~後編~
変わった兄上
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試合が終わったロレンソに、俺は近づいていく。
一応、はっきりと言っておかないといけないからな。
「ロレンソ」
「こ、これは、アレス皇子……」
「君が何をどう思うかは自由だ。俺を侮辱することも、別に構いはしない。ただ、セレナを侮辱するなら——容赦しない」
「し、しかしっ! 貴方は騙されておるのですっ!」
「だから、君がどう思うかは自由だ。俺は騙されているつもりもないし、彼女を心から信頼している」
「うっ……」
俺は周りに聞こえぬように、そっと耳元で囁く。
「それと……彼女がコネとかどうとか言っていたけれど……君がそうしたからといっても、彼女が同じことをしたとは思わないことだな」
「へっ……なぁ——」
ロレンソは口をパクパクさせて、心底驚いた表情だ。
確信はなかったが、今回の戦いを見て思った。
中級クラスの魔法は使えるが、練度の低いものだった。
本来のアースニードルであれば、あそこまで打ち負けることはないはずだ。
「別にそれを責めたりはしないし、告発するつもりもない。証拠もないしね……ただ、入ったからには真面目にやれ。君がそうしたことで、本来入るべき人が落とされたことを忘れるな」
「は、はい……」
前世でもコネ入社はあったが、それを否定も肯定もしない。
コネ入社であっても、入ってから頑張る奴もいれば……。
コネ入社じゃなくても、入ってから頑張らない奴もいる。
賛否両論あるだろうが、入ってからが大事だと個人的には思う。
さて……これにて、午前の部が終了した。
後は昼休憩を挟んで、午後からの開始となる。
皆、それぞれの家族の元へと向かい、朝食をとるようだ。
カグラは、領地から来ているクロイス殿。
オルガも、領地から来ているゴーゲン殿。
セレナは、両親共に来ているようだ。
「さて、俺も母上のところに行きますかね」
俺は通路を通って、観客席に向かおうとするが……。
「おい、出来損ない」
「ライル兄上ですか……」
通路を遮るように、俺の前に立ちはだかる。
歳も十四歳となり、身体はすでに大人と変わらない。
俺より頭一つ分高い身長、ふた回りも大きい肉体。
「お前に兄と呼ばれる筋合いはない」
何より……以前とはまるで違うことがある。
態度は相変わらずだし、顔を合わせても言葉を交わすことはほぼない。
しかし怒鳴ることや、恫喝することなく、俺に接するようになった。
「そうですか……それで、俺に何の用ですか?」
「随分と強くなったようだな。ザガンがまるで相手にならないとは」
「ありがとうございます。あれは、彼に原因があります。あの恵まれた才能を真っ直ぐに磨くことなく、他者をいたぶることや自分の欲望を満たすために使ってましたから」
「クク……まるで、昔の俺のようだな」
へぇ……やはり、少し変わったな。
人は環境や状況で、否応にも変化する。
あの事件が、ライル兄上をいい方向に変えたなら嬉しいことだ。
もちろん、それで今までの行いが清算されるわけではない。
正直言って、今更仲良くなる気はないが……憎しみ合いたいわけでもない。
「それに気づけたなら良いです」
「相変わらず生意気な奴だ」
「それに関しては申し訳ないですね」
「まあ、いい……他国に行くそうだな?」
「ええ、その予定ですね」
「どうやら、本当に皇位に興味がないらしい」
「まあ、そのつもりだったら……卒業したら内政に干渉してますからね」
「中にはお前を推す者もいるが?」
おそらく、下級貴族や兵士の皆さんだろうな。
「買い被りですよ。彼らは正当な評価が欲しいだけです。兄上がそうなされば、彼らは文句は言いませんよ。喜んで兄上に従うでしょう」
良くも悪くも人は流されやすい。
別に彼らが薄情なわけではなく、それぞれに考えや生活があるから仕方ないことだ。
「いいだろう……奴らが従うというなら、俺は不当な扱いをしない」
失礼だが……少し気持ちが悪い。
いや、もちろん変わったことは知っていたし……良いことではあるのだが。
「そう怪訝な顔をするな。俺だって自分の変化に驚いているくらいだ」
「はぁ……」
なんだか、憑き物が取れたような感じだな。
「皇族の嫡子として生まれ聖痕も持ち……侯爵家という後ろ盾もあり、俺は自分が特別な存在だと思っていた」
「まあ、間違ってはいないですかね」
「思ってもないことを……しかし母上がいなくなり、祖父に見限られた俺は知った。それまで俺に従っていた奴らが離れていくのを……俺は特別でも何でも無かったことに」
「兄上……」
そうか……母親による洗脳教育や、ターレスによる圧力。
それらが一時的に無くなったことで、自分という存在を再確認したのか。
子供というのは、親次第でどうとても捻じ曲げられてしまう。
もしかしたら、こちらが本来の姿なのかもしれない。
「俺は皇太子になる」
「えっ?」
「これは決定事項だ」
なるほど、それで……。
「それで安心したということですか?」
「我ながら器の小さい人間だ。俺は父上に愛されていないと思っていた。あの後も、父上の言葉に耳を貸さなかった。結局は、お前に継がせるのだろうと……しかし、父上は俺を皇太子に指名した。そのことで、ようやく俺は気づけた。お前が愛されすぎているだけで、俺が愛されていないわけではないことに」
それに関しては父上にも原因がある。
俺はそのことをきちんと伝えたが……わかってもらえたようだ。
「自分を小さいと思えたなら平気ですよ。何もトップに立つ人間が優秀である必要はないんですから。周りに支えたいと思ってもらえるように努力すれば良いと思います」
優秀な人間が、優秀なリーダーとは限らない。
皆の意見を聞きつつ、自分なりの意見を言う。
それも、立派なリーダーの在り方だと思う。
「ふん、俺はお前ほど優秀ではないからな」
「さあ? それは、まだわかりませんよ?」
まだまだ十四歳……これからでも、十分に間に合う。
「……それもそうか。ただ、勘違いしないよう言っておく——俺はお前が嫌いだ」
「ええ、それはお互い様ですね。兄上がしたことが消えるわけではないし、俺のしたことも消えるわけではありませんから」
「わかってるならいい……これからも馴れ合うつもりもない。だが……俺を兄と呼ぶことを許可する」
「随分と偉そうに言いますね?」
「ほっとけ……話は終わりだ。最後に……俺は祖父の意向には従わないつもりだ——俺は皇太子となるのだから」
そう言い、ライル兄上は俺に背を向けた。
まだわからないし、これからの行動次第だけど……。
ザガンとは違い、ライル兄上は変わったと言って良いかもね。
一応、はっきりと言っておかないといけないからな。
「ロレンソ」
「こ、これは、アレス皇子……」
「君が何をどう思うかは自由だ。俺を侮辱することも、別に構いはしない。ただ、セレナを侮辱するなら——容赦しない」
「し、しかしっ! 貴方は騙されておるのですっ!」
「だから、君がどう思うかは自由だ。俺は騙されているつもりもないし、彼女を心から信頼している」
「うっ……」
俺は周りに聞こえぬように、そっと耳元で囁く。
「それと……彼女がコネとかどうとか言っていたけれど……君がそうしたからといっても、彼女が同じことをしたとは思わないことだな」
「へっ……なぁ——」
ロレンソは口をパクパクさせて、心底驚いた表情だ。
確信はなかったが、今回の戦いを見て思った。
中級クラスの魔法は使えるが、練度の低いものだった。
本来のアースニードルであれば、あそこまで打ち負けることはないはずだ。
「別にそれを責めたりはしないし、告発するつもりもない。証拠もないしね……ただ、入ったからには真面目にやれ。君がそうしたことで、本来入るべき人が落とされたことを忘れるな」
「は、はい……」
前世でもコネ入社はあったが、それを否定も肯定もしない。
コネ入社であっても、入ってから頑張る奴もいれば……。
コネ入社じゃなくても、入ってから頑張らない奴もいる。
賛否両論あるだろうが、入ってからが大事だと個人的には思う。
さて……これにて、午前の部が終了した。
後は昼休憩を挟んで、午後からの開始となる。
皆、それぞれの家族の元へと向かい、朝食をとるようだ。
カグラは、領地から来ているクロイス殿。
オルガも、領地から来ているゴーゲン殿。
セレナは、両親共に来ているようだ。
「さて、俺も母上のところに行きますかね」
俺は通路を通って、観客席に向かおうとするが……。
「おい、出来損ない」
「ライル兄上ですか……」
通路を遮るように、俺の前に立ちはだかる。
歳も十四歳となり、身体はすでに大人と変わらない。
俺より頭一つ分高い身長、ふた回りも大きい肉体。
「お前に兄と呼ばれる筋合いはない」
何より……以前とはまるで違うことがある。
態度は相変わらずだし、顔を合わせても言葉を交わすことはほぼない。
しかし怒鳴ることや、恫喝することなく、俺に接するようになった。
「そうですか……それで、俺に何の用ですか?」
「随分と強くなったようだな。ザガンがまるで相手にならないとは」
「ありがとうございます。あれは、彼に原因があります。あの恵まれた才能を真っ直ぐに磨くことなく、他者をいたぶることや自分の欲望を満たすために使ってましたから」
「クク……まるで、昔の俺のようだな」
へぇ……やはり、少し変わったな。
人は環境や状況で、否応にも変化する。
あの事件が、ライル兄上をいい方向に変えたなら嬉しいことだ。
もちろん、それで今までの行いが清算されるわけではない。
正直言って、今更仲良くなる気はないが……憎しみ合いたいわけでもない。
「それに気づけたなら良いです」
「相変わらず生意気な奴だ」
「それに関しては申し訳ないですね」
「まあ、いい……他国に行くそうだな?」
「ええ、その予定ですね」
「どうやら、本当に皇位に興味がないらしい」
「まあ、そのつもりだったら……卒業したら内政に干渉してますからね」
「中にはお前を推す者もいるが?」
おそらく、下級貴族や兵士の皆さんだろうな。
「買い被りですよ。彼らは正当な評価が欲しいだけです。兄上がそうなされば、彼らは文句は言いませんよ。喜んで兄上に従うでしょう」
良くも悪くも人は流されやすい。
別に彼らが薄情なわけではなく、それぞれに考えや生活があるから仕方ないことだ。
「いいだろう……奴らが従うというなら、俺は不当な扱いをしない」
失礼だが……少し気持ちが悪い。
いや、もちろん変わったことは知っていたし……良いことではあるのだが。
「そう怪訝な顔をするな。俺だって自分の変化に驚いているくらいだ」
「はぁ……」
なんだか、憑き物が取れたような感じだな。
「皇族の嫡子として生まれ聖痕も持ち……侯爵家という後ろ盾もあり、俺は自分が特別な存在だと思っていた」
「まあ、間違ってはいないですかね」
「思ってもないことを……しかし母上がいなくなり、祖父に見限られた俺は知った。それまで俺に従っていた奴らが離れていくのを……俺は特別でも何でも無かったことに」
「兄上……」
そうか……母親による洗脳教育や、ターレスによる圧力。
それらが一時的に無くなったことで、自分という存在を再確認したのか。
子供というのは、親次第でどうとても捻じ曲げられてしまう。
もしかしたら、こちらが本来の姿なのかもしれない。
「俺は皇太子になる」
「えっ?」
「これは決定事項だ」
なるほど、それで……。
「それで安心したということですか?」
「我ながら器の小さい人間だ。俺は父上に愛されていないと思っていた。あの後も、父上の言葉に耳を貸さなかった。結局は、お前に継がせるのだろうと……しかし、父上は俺を皇太子に指名した。そのことで、ようやく俺は気づけた。お前が愛されすぎているだけで、俺が愛されていないわけではないことに」
それに関しては父上にも原因がある。
俺はそのことをきちんと伝えたが……わかってもらえたようだ。
「自分を小さいと思えたなら平気ですよ。何もトップに立つ人間が優秀である必要はないんですから。周りに支えたいと思ってもらえるように努力すれば良いと思います」
優秀な人間が、優秀なリーダーとは限らない。
皆の意見を聞きつつ、自分なりの意見を言う。
それも、立派なリーダーの在り方だと思う。
「ふん、俺はお前ほど優秀ではないからな」
「さあ? それは、まだわかりませんよ?」
まだまだ十四歳……これからでも、十分に間に合う。
「……それもそうか。ただ、勘違いしないよう言っておく——俺はお前が嫌いだ」
「ええ、それはお互い様ですね。兄上がしたことが消えるわけではないし、俺のしたことも消えるわけではありませんから」
「わかってるならいい……これからも馴れ合うつもりもない。だが……俺を兄と呼ぶことを許可する」
「随分と偉そうに言いますね?」
「ほっとけ……話は終わりだ。最後に……俺は祖父の意向には従わないつもりだ——俺は皇太子となるのだから」
そう言い、ライル兄上は俺に背を向けた。
まだわからないし、これからの行動次第だけど……。
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