139 / 185
冬馬君は遅れたものを取り戻す
ダブルデート~後編~
しおりを挟む
博はしばらくブツブツ言っていた。
「えっと、名倉先生が兄ってことは? 黒野は会った時には黒野だったから……」
「まあ、色々とややこしいしな」
「そうだよね、私達との関係もあるし」
「そうか、二人は知ってだということだよね? 清水さんはわかるけど、なんで冬馬が?」
「あっ——ごめんなさい、吉野。貴方のことを考えてなかったわ」
「いや、気にすることない。俺も博になら言っても問題ない」
「とりあえず、もう一回座ろうか?」
綾の提案通りに、ひとまずベンチに座りなおす。
「まあ、詳しい話は後々にして、簡単に説明をするとだな……」
俺が名倉先生と昔からの知り合いということ。
そのきっかけが、母親が亡くなったということ。
黒野は幼い頃に両親が離婚して、母親の姓を名乗っているということ。
父親は行方知れずということ、兄とは最近になって交流を再開したことなどを話す。
「そっか……謎が解けたよ」
「何かしら?」
「いや、最近雰囲気変わったなって思ってたからさ。柔らかいというか、笑うようになったというか……」
「えっ? ……そ、そうかしら?」
「うん、てっきり彼氏でもできたと思ってたよ」
「い、いないわよ、そんなの」
「そっか……あの人がお兄さんなんだ」
「まあ、そんな感じだ。ほら、行こうぜ。詳しく聞きたかったら、また今度話すとしよう」
「そうそう! また四人で遊んでもいいし!」
「綾の言う通りね、それも悪くないわ」
「俺も賛成かな。冬馬、俺は何も言わないのが正解でいいのかな?」
「ああ、そうしてくれると助かる。可哀想なんて思ったらぶっ飛ばすからな?」
「わかった、何も言わない」
やはり、博もいい奴だな。
友達になれて良かったと思える。
これもそれも……綾のおかげなんだけどな。
「博、サンキュー。綾もありがとな」
綾の頭を軽くポンポンする。
「ふえっ? ……私、何かしたかな?」
困惑する綾の手を引いて、アトラクションへ向かう。
アトラクションの進歩ってすげえ!
「ひゃっ!?」
「うおー!」
「こ、子供騙しね……キャァ!?」
「うわっ!?」
3Dスクリーンから怪獣たちが飛び出す!
いや、飛び出すように見えている!
俺たちは車に乗っている設定で、怪獣達の足元を逃げ回る!
……少し疲れた。
「な、なんだあれ?」
「す、凄かったね……」
「舐めてたわ……」
「いや、びっくりしたよ……」
数年ぶりに馴染みのある遊園地に来たら、いつの間かあんなものまであるとは。
「さて……先に昼飯にするか?」
「そうだね、もうお昼時だし」
「賛成ね」
「俺もお腹空いたかな」
満場一致ということで、中にあるイタリアンレストランに入る。
ここは人気の店らしいが、今は空いている。
ひとまず席に着き、それぞれ注文をすませる。
「でも、あれよね、一番良い時にきたわよね」
「リニューアルしたばかりで綺麗だもんねっ!」
「それもあるけど、今日は平日だしね」
「まあ、普通は学校に行ってる時間帯だな」
「特別感って言ったら良いのかしらね?」
「ウンウン、わかるよー。みんなが授業してる時に遊んでるもんね」
「そういえば、俺達の学校の生徒もいたね。それに、同じクラスの奴もいたし」
「ん? そうなのか?」
「冬馬は交流を深めたのが最近だからね」
「まあ、吉野なら平気でしょ。来年もクラス替えはないし」
「良かったよねー。今のクラス楽しいもんっ!」
「どうせ、綾は吉野がいるからでしょ?」
「違いないね。もはや、恒例の行事だしね」
「も、もぅ……そんなこと……あるもん」
「ふっ……人のことを言えるのか? 二人して息ピッタリだが?」
「へっ?」
「はい?」
「そうだよねっ! 二人ってお似合いだもん!」
「ま、まさか、綾にからかわれるとは……」
「はは、ありがとうと言っておくよ」
「ちょっと? 随分と余裕ね?」
「い、いや、そんなこともないんだけど……」
黒野が隣の席の博に詰め寄る。
いや、気持ちはわかる。
急に近づかれると、それまでの余裕はどっかに飛んでしまう。
甘い香りとか、その瞳とかに神経を奪われるからな。
助け舟を出そうかと思ったが……タイミングよくきたようだ。
商品が来たことで、会話は中断される。
「さて、とりあえず食べちゃおうぜ。頂きます」
「そうだね、頂きます」
「まあ、そうね。頂きます」
「ほっ……頂きます」
食事が終わって、再びアトラクションに乗る。
バイキング、コーヒーカップ、オクトパス……。
その後、ひとまず目星を付けた物は乗ったので、お土産コーナーに入る。
そこは商店会のようになっていて、多種多様なお土産屋さんがある。
お土産屋さんを見ながら、ソフトクリームを食べる。
「あっ、ついてるぞ?」
「ふえっ?」
「動くなよ……ほら」
ほっぺに付いているソフトクリームを取ってやる。
「あ、ありがとぅ……」
「まるで子供みたいだな?」
「うぅー……少し楽しいだけだもん」
「吉野、綾は昔からこういうデートに憧れていたのよ」
「うん?」
「あ、あのね、冬馬君と二人きりも良いんだけど……友達とタブルデートみたいなのをしてみたかったの」
「ああ、なるほど。それで、今日はテンションが高いのか。早く言ってくれりゃいいのに」
「だ、だって……男の人はあんまり好きじゃないって雑誌とかに書いてあったから……」
「まあ、イチャイチャはし辛いものね」
「俺達も気まずいしね」
「綾」
「は、はぃ……」
「雑誌に載ってるのは俺じゃない。今度から、俺に聞くように。それに、別にイチャイチャするだけが恋人のする事ではないだろうし。綾が楽しければ、俺はそれを見れれば楽しい——わかったか?」
「冬馬君……うんっ!」
「あらま、嬉しそうな顔しちゃって……仕方ないわね、中野」
「なんだい?」
「可愛い綾のためにタブルデートをしてあげましょう」
「異論なしだね」
ひとしきり遊んだ後、遊園地をあとにする。
さて……あとは、俺が出る幕じゃないな。
博のタイミングもあるだろうし、暖かく見守るとしよう。
「えっと、名倉先生が兄ってことは? 黒野は会った時には黒野だったから……」
「まあ、色々とややこしいしな」
「そうだよね、私達との関係もあるし」
「そうか、二人は知ってだということだよね? 清水さんはわかるけど、なんで冬馬が?」
「あっ——ごめんなさい、吉野。貴方のことを考えてなかったわ」
「いや、気にすることない。俺も博になら言っても問題ない」
「とりあえず、もう一回座ろうか?」
綾の提案通りに、ひとまずベンチに座りなおす。
「まあ、詳しい話は後々にして、簡単に説明をするとだな……」
俺が名倉先生と昔からの知り合いということ。
そのきっかけが、母親が亡くなったということ。
黒野は幼い頃に両親が離婚して、母親の姓を名乗っているということ。
父親は行方知れずということ、兄とは最近になって交流を再開したことなどを話す。
「そっか……謎が解けたよ」
「何かしら?」
「いや、最近雰囲気変わったなって思ってたからさ。柔らかいというか、笑うようになったというか……」
「えっ? ……そ、そうかしら?」
「うん、てっきり彼氏でもできたと思ってたよ」
「い、いないわよ、そんなの」
「そっか……あの人がお兄さんなんだ」
「まあ、そんな感じだ。ほら、行こうぜ。詳しく聞きたかったら、また今度話すとしよう」
「そうそう! また四人で遊んでもいいし!」
「綾の言う通りね、それも悪くないわ」
「俺も賛成かな。冬馬、俺は何も言わないのが正解でいいのかな?」
「ああ、そうしてくれると助かる。可哀想なんて思ったらぶっ飛ばすからな?」
「わかった、何も言わない」
やはり、博もいい奴だな。
友達になれて良かったと思える。
これもそれも……綾のおかげなんだけどな。
「博、サンキュー。綾もありがとな」
綾の頭を軽くポンポンする。
「ふえっ? ……私、何かしたかな?」
困惑する綾の手を引いて、アトラクションへ向かう。
アトラクションの進歩ってすげえ!
「ひゃっ!?」
「うおー!」
「こ、子供騙しね……キャァ!?」
「うわっ!?」
3Dスクリーンから怪獣たちが飛び出す!
いや、飛び出すように見えている!
俺たちは車に乗っている設定で、怪獣達の足元を逃げ回る!
……少し疲れた。
「な、なんだあれ?」
「す、凄かったね……」
「舐めてたわ……」
「いや、びっくりしたよ……」
数年ぶりに馴染みのある遊園地に来たら、いつの間かあんなものまであるとは。
「さて……先に昼飯にするか?」
「そうだね、もうお昼時だし」
「賛成ね」
「俺もお腹空いたかな」
満場一致ということで、中にあるイタリアンレストランに入る。
ここは人気の店らしいが、今は空いている。
ひとまず席に着き、それぞれ注文をすませる。
「でも、あれよね、一番良い時にきたわよね」
「リニューアルしたばかりで綺麗だもんねっ!」
「それもあるけど、今日は平日だしね」
「まあ、普通は学校に行ってる時間帯だな」
「特別感って言ったら良いのかしらね?」
「ウンウン、わかるよー。みんなが授業してる時に遊んでるもんね」
「そういえば、俺達の学校の生徒もいたね。それに、同じクラスの奴もいたし」
「ん? そうなのか?」
「冬馬は交流を深めたのが最近だからね」
「まあ、吉野なら平気でしょ。来年もクラス替えはないし」
「良かったよねー。今のクラス楽しいもんっ!」
「どうせ、綾は吉野がいるからでしょ?」
「違いないね。もはや、恒例の行事だしね」
「も、もぅ……そんなこと……あるもん」
「ふっ……人のことを言えるのか? 二人して息ピッタリだが?」
「へっ?」
「はい?」
「そうだよねっ! 二人ってお似合いだもん!」
「ま、まさか、綾にからかわれるとは……」
「はは、ありがとうと言っておくよ」
「ちょっと? 随分と余裕ね?」
「い、いや、そんなこともないんだけど……」
黒野が隣の席の博に詰め寄る。
いや、気持ちはわかる。
急に近づかれると、それまでの余裕はどっかに飛んでしまう。
甘い香りとか、その瞳とかに神経を奪われるからな。
助け舟を出そうかと思ったが……タイミングよくきたようだ。
商品が来たことで、会話は中断される。
「さて、とりあえず食べちゃおうぜ。頂きます」
「そうだね、頂きます」
「まあ、そうね。頂きます」
「ほっ……頂きます」
食事が終わって、再びアトラクションに乗る。
バイキング、コーヒーカップ、オクトパス……。
その後、ひとまず目星を付けた物は乗ったので、お土産コーナーに入る。
そこは商店会のようになっていて、多種多様なお土産屋さんがある。
お土産屋さんを見ながら、ソフトクリームを食べる。
「あっ、ついてるぞ?」
「ふえっ?」
「動くなよ……ほら」
ほっぺに付いているソフトクリームを取ってやる。
「あ、ありがとぅ……」
「まるで子供みたいだな?」
「うぅー……少し楽しいだけだもん」
「吉野、綾は昔からこういうデートに憧れていたのよ」
「うん?」
「あ、あのね、冬馬君と二人きりも良いんだけど……友達とタブルデートみたいなのをしてみたかったの」
「ああ、なるほど。それで、今日はテンションが高いのか。早く言ってくれりゃいいのに」
「だ、だって……男の人はあんまり好きじゃないって雑誌とかに書いてあったから……」
「まあ、イチャイチャはし辛いものね」
「俺達も気まずいしね」
「綾」
「は、はぃ……」
「雑誌に載ってるのは俺じゃない。今度から、俺に聞くように。それに、別にイチャイチャするだけが恋人のする事ではないだろうし。綾が楽しければ、俺はそれを見れれば楽しい——わかったか?」
「冬馬君……うんっ!」
「あらま、嬉しそうな顔しちゃって……仕方ないわね、中野」
「なんだい?」
「可愛い綾のためにタブルデートをしてあげましょう」
「異論なしだね」
ひとしきり遊んだ後、遊園地をあとにする。
さて……あとは、俺が出る幕じゃないな。
博のタイミングもあるだろうし、暖かく見守るとしよう。
2
お気に入りに追加
191
あなたにおすすめの小説

どうしてもモテない俺に天使が降りてきた件について
塀流 通留
青春
ラブコメな青春に憧れる高校生――茂手太陽(もて たいよう)。
好きな女の子と過ごす楽しい青春を送るため、彼はひたすら努力を繰り返したのだが――モテなかった。
それはもうモテなかった。
何をどうやってもモテなかった。
呪われてるんじゃないかというくらいモテなかった。
そんな青春負け組説濃厚な彼の元に、ボクッ娘美少女天使が現れて――
モテない高校生とボクッ娘天使が送る青春ラブコメ……に見せかけた何か!?
最後の最後のどんでん返しであなたは知るだろう。
これはラブコメじゃない!――と
<追記>
本作品は私がデビュー前に書いた新人賞投稿策を改訂したものです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり


隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
自称未来の妻なヤンデレ転校生に振り回された挙句、最終的に責任を取らされる話
水島紗鳥
青春
成績優秀でスポーツ万能な男子高校生の黒月拓馬は、学校では常に1人だった。
そんなハイスペックぼっちな拓馬の前に未来の妻を自称する日英ハーフの美少女転校生、十六夜アリスが現れた事で平穏だった日常生活が激変する。
凄まじくヤンデレなアリスは拓馬を自分だけの物にするためにありとあらゆる手段を取り、どんどん外堀を埋めていく。
「なあ、サインと判子欲しいって渡された紙が記入済婚姻届なのは気のせいか?」
「気にしない気にしない」
「いや、気にするに決まってるだろ」
ヤンデレなアリスから完全にロックオンされてしまった拓馬の運命はいかに……?(なお、もう一生逃げられない模様)
表紙はイラストレーターの谷川犬兎様に描いていただきました。
小説投稿サイトでの利用許可を頂いております。
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。

可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる