静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について

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冬馬君は平和な日々を取り戻し……

冬馬君は……

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……あれ?これは……?

空の上に飛んでいるような感覚……。

上から自分の家を覗いている……?

なんだ……夢か。

だって、母さんがいるわけがない。

それに、なんだ?この状況は……?

「母さん、彼女の清水綾さん。可愛いでしょ?」

「は、初めまして!冬馬君のお母さん!清水綾と申します!」

「あらあら、可愛い女の子。冬馬には勿体ないくらいね」

「俺もそう思う」

「そんなことないです!私は冬馬君が良いんです!冬馬君大好きです!」

「お、おう……あー…まいったな」

「ふふふ、息子の照れ顔なんて初めてね。嬉しいわ、息子の彼女を見れるとは思ってなかったから……」

「母さん……そんなこと……」

「あ、あの……また、来ても良いですか……?」

「ええ、 いつでも来てくださいね。それと、冬馬のことよろしくお願いします。この子、今時の子とは少し違うから……私は好きなんだけど、少し昭和というか……」

「はい!……確かに、最近の男の子っぽくないですけど……冬馬君は素敵な人です!優しいしカッコいいし、頼りになります!私は好きです!」

「綾、ストップ!頼む……」

「ふえっ?あ、わ、私……はぅ……」

「あらあら~、ラブラブなのね」

……ああ、とてもいい夢だ。
夢の中とはいえ、綾を紹介できるとは………。

……場面が変わった?
俺と母さんの2人か……。

「冬馬、良い子ね。大事にするのよ?」

「ああ、もちろんだ」

「女の子はデリケートなんだから。冬馬……男なら、好きな女の子を泣かせてはいけないわ。嬉し涙以外にはね……わかったわね?」

「は、はい……出たよ、たまに出る怖い顔……」

「冬馬?」

「いえ!はい!大事にします!嫌がることをしません!」

「なら、良しとします……ふふふ、ありがとね。冬馬……私、貴方の大事な子に会えて良かった……」






………涙が……そりゃ、そうだな。

でも、良い夢だった……。

「お兄ーー!?まだーー!?」

「起きたよ!今、下りる!」

さて……いよいよ、今日は綾が来る日だ。



「綾、おはよう」

「お、おはょ……」

「綾……普通にしてくれると助かる……」

「ご、ごめんなさい……」

…… 意識しまくってるな。
何か話題を……あっ。

「そういえばな、母さんが夢に出てきたんだ」

「え?……そうなんだ……良かったね」

「まあな、しかもな……綾を紹介してたんだ。俺の可愛い彼女だって」

「ふえっ?な、なんて言ってたの……?」

「ん?ああ、褒めてたよ。可愛い女の子だって。俺には勿体ないってさ」

「そんなことないよ!」

「ククク……」

「アレ?なんで笑うの!?」

「いや、なんでもないよ」

……まさか、夢と同じ答えが返ってくるとはな。
だが、お陰で変な空気がなくなった。
まだまだ放課後までは時間あるし、今から緊張してるんじゃな。
母さんに感謝だな。




そして、放課後を迎える……。

「さて……帰るとするか」

「う、うん……」

視線を感じ、そちらを見ると……。
森川と黒野が、ニヤニヤしていた……ニャロメ。
そりゃ、相談してるわな。



2人で手を繋ぎ、俺の家へ向かう……。
その間は沈黙が続いている……。
ごくたまに……。

「あのっ」

「あのさ」

「な、なに?」

「いや、綾こそ……」

「「…………」」

……っていうのはあったけど。



そうしてる間に、我が家に到着する……。

「お、お邪魔します……」

「お、おう……いらっしゃい」

母さんに挨拶をしてから、俺の部屋に入った。

「えっと……」

……どうすればいいんだ?
いきなり押し倒す?
いや、それは良くない。
ムード作りが大切だって言ってたな……。

隣に座る綾の肩を抱き寄せる……。

「あっ……んっ……」

なんでこんなに甘いのだろうか?
このまましてると、アレが出てしまうな。

「……触ってもいいか?」

「は、はぃ……」

セーラー服の中に手を入れ、ホックを外す。

「あっ……むぅ……手慣れてる……」

「手慣れてないから!いや、イメトレは……って言わせないでくれ……」

「ふふ、そうなんだ……可愛い」

そして……直に触れる。

「やぁ……」

……なんだ、これは?
え?柔らか……!
気持ちいい……!
ダメだ、これはダメだ。
魔性のおっぱいだ……!

「ちょっ……あの、冬馬君……!」

「す、すまん!」

いかん、夢中になってしまった。
これでは独りよがりになってしまう……!
俺!理性を保つんだ!総動員させろ!

「い、いやじゃないの……や、優しくしてください……」

……あっぶねー!!
今のセリフで、理性が飛ぶところだった……!

その後なんとか理性を保ちつつ、行為を進めていく……。



……そして……いよいよである。
アレをつけてっと……自然に着けれたかな?
アキが言ってたからな。
なんかアレをつける時に手間取ると、相手が冷めるとか。

ベットの上で、綾を見下ろす……。

「だ、大丈夫か……?」

「う、うん……」

「い、いくぞ……」

「あっ……イタッ……」

「あれ?こっちか……?」

「こ、怖い……あっ……」

……まだ、早かったか。
だが、このままでは俺が暴走してしまいそうだ……!

「綾、失礼する」

「ふえっ?」

「フン!!」

壁に向かって頭を打ち付ける!

「ひゃあ!?」

「すまん、びっくりさせた。だが、これで平気だ。今日は、ここまでにしておこう」

「ご、ごめんなさい!冬馬君が怖いとかじゃなくて……えっと違うの……でも、あの……」

「綾、わかってるから。泣きそうな顔しなくていい。なっ?俺は怒ってないから」

「……嫌いにならない……?めんどくさくない……?」

「そんなことで嫌いになるかよ。めんどくさくもない。そりゃ、したいが……そのためだけに付き合ってるわけじゃないしな。綾が好きだから付き合ってるんだし」

「と、冬馬君……わ、私も冬馬君好きなの……」

「ああ、それもわかってるさ。さて、とりあえず洋服を着てくれるか?ずっと見ていたいが、そういうわけにもいかんし」

……主に俺の下半身的に。

「冬馬君……でも、ソレ……」

「ああ、すまんな。こればかりは、俺の意思ではどうにもならないんだ。しばらくほっとけば治まるさ」

「で、ても……辛いんだよね……?」

「え?まあ……そうだな」

「あ、あのね……!そのままでいてね……!」

「綾……?いや、それは……!」

俺のアレが、綾の胸に挟まれる……!




……なんだ?アレは?
気持ち良すぎるだろ……。
我慢するのに必死だった……。

「ど、どうだったかな……?上手にできたかな……?」

「あぁ……ヤバかった。とてつもなく気持ちが良かった……」

「えへへ、良かったぁ。冬馬君ばっかりに負担かけちゃイヤだもん。私だって、冬馬君喜ばせたいもん」

……いかん、早く服を着させなくては。
そんな可愛いこと言われたら、俺のアレが復活してしまう……!



その後お互いに服を着て、何故か正座の状態になる。

「ご、ごめんな。ベタベタするよな……」

「う、ううん!大丈夫!直接はかかってないから……何言ってんだろ……私」

「俺こそ……動転してるな……うん、今日は帰るとしようか。もうそろそろ、真里奈が帰ってくるだろうし」

「か、帰るね!顔合わせるの、なんか恥ずかしいし……」

「俺もだよ。どんな顔してりゃいいんだろう?」

「ふふ、そうだよね。私は帰るだけだけど、冬馬君はそうはいかないもんね」

「……良かった、笑ってくれた」

「え……?」

「いや、なんでもない」
 
失敗したことを自分のせいだと思って、気にしてたら悪いからな。
俺がきちんとリードできなかったからだろうし。

「あ、あのね……冬馬君が彼氏で、私幸せです……あの……最後にキスしてくれますか……?」

「ああ、お安い御用さ」

綾に優しくキスをする。
愛情を込めて、気にしなくて良いんだよと伝わるように……。

「えへへ、冬馬君の……優しい気持ちが伝わってきたよ?」

……うん、俺よく耐えた。

この笑顔が崩れることの方が……俺には耐えられないから。






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