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冬馬君は平和な日々を取り戻し……
清水さんは勇気を出す~清水綾視点~
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愛子の問題も無事に終わり、平穏な日々が帰ってきました。
もちろん、まだ愛子が傷ついたままなのはわかってる。
だから、私達が力にならなきゃ……!
今は愛子と加奈が、我が家へ遊びにきています。
「で、どうなの~?」
「どうって……家に誘われました……」
「これは……いよいよかしら?」
「や、やっぱり、そういうことなのかな……?」
「いや。断定は出来ないけどね~。でも、何かしらの進展は狙ってくるでしょ~」
「そうよね……流石に、吉野君も限界かしら?むしろ、よく耐えてるわ」
「アタシが男だったら無理だな~」
「それには同意するわ」
「あぅぅ……!ど、どうしよう……?」
「前も言ったけど、嫌なら断れば良いのよ。無理矢理するようなら、それまでの男よ」
「そうだね~……まあ、私は人のことなんも言えないけど……」
「愛子……」
「そうね、貴方は反省しなさい」
「加奈!?言い方が……」
「ううん!綾、良いの。加奈、ありがとう。ちゃんと言ってくれて……もちろん、綾もありがとう。アタシを励ましてくれて……なにより、助けてくれて……あのままだったら、アタシはきっと……」
「ううん、私は何もしてないよ。冬馬君が全部やってくれたんだよ。私が頼む前にね、冬馬君が自分から言ってくれたんだよ?」
「もちろん、吉野にも感謝してるよ。でも、綾がいなきゃ吉野は動かなかったでしょ?アタシが、その……綾の大事な友達だから、吉野は動いてくれたんだと思う」
「それは……そうかも。あっ、そういえば……加奈もなんかアテがあるから調べてみるって……」
「え?そうだったの?」
「まあ、そうね……でも、綾達のが行動が早かったから。私は情報は遅かったわね。集め終わる頃には、もう解決に向かっていたから」
「なんで言わないの!?アタシ、初めて聞いたんだけど!」
「わざわざ言うことでもないかなって思ったのよ。あんなのは早く忘れることに限るし。それに、結局は何もできてないしね……」
「そんなことないよ!その気持ちが嬉しいんじゃん!ありがとう!加奈!」
「そ、そう……」
「ふふ、加奈が照れてる……珍しい」
「ホントだ~!いつもクールな加奈が……」
「ゴホン!!それよりも……浜中君とはどうなってるのかしら?」
「え?あ、うん、その……よくわかんないかな~」
「告白はされたの?」
「いや……そこまでは……でも、デートに誘われた……」
「え!?そうだったの!?そ、それで……?」
「一応、デートすることにはなったかな~」
「あら、断らなかったの?助けてくれたから、同情で相手するのはダメよ?」
「大丈夫~、それは本人にも言われたから~」
「でも……愛子のタイプとは違うわよね?」
「浜中君は良い人だけど、確かに愛子のタイプとは違うかも」
「うーん、そうなんだけど……少し、気になってはいるんだよね~」
「ど、どの辺が……?」
「なんで、綾がドキドキしてるのかしら?」
「え!?だって、そういう話あまりしたことないから……」
「そういうことね……私も恋しようかしら?で、どこが気になったの?」
「わ、私のスッピン見て……あの人、可愛いとか言うんだ……ありえないし……」
「あぁ、なるほど。それは、トキメクわね」
「ウンウン!キュンとするよね!」
「別にそこまでは言ってないし!ただ……そんなこと言われたことないだけだし……だから、まあ……悪い人ではないから、デートくらいなら良いかなって……」
「そっかぁ……」
「で、綾……話を戻すけど、どうしたって痛いから覚悟はしておきなさい」
「そうだね~、どんなに上手くても最初だけはね~」
「う、うん……失敗したらどうしたら良いかな……?」
「そうね……難しい質問ね……正解はないわ。ただ、お互いに気にしすぎないことかしら?」
「そうかも~、そこで引きずると中々進展もしないかも」
「そ、そうなんだ……」
「ただ、吉野はとてもキツいということだけはわかっていればいいんじゃない?」
「え?そ、その……冬馬君のアレが……?」
「そうだよねー、生殺しってやつ~。ただ、加奈はどこでそういう話を仕入れてんのー?」
「……別に良いじゃない。ただ、年上の男性が多いだけよ。ただ、怪しい交際はしてないから安心して」
「なら、良いけど~。あっ、失敗したらアレをしたら?男は好きでしょ?」
「あぁ……綾なら出来るわね。スタイル良いから……そうね、アレなら綾の勇気さえ有れば可能だわ」
「え?え?な、なに……?」
「綾の……で挟むの……そっからの……」
「ふえっ!?そ、そ、そんなことするの……?と、冬馬君は喜ぶのかな……?」
「当たり前ね。嫌いな人はいないでしょ。ましてや、好きな女の子からなんて」
「いいな~、私には一生できないし……」
……そっかぁ。
冬馬君が喜ぶならしてあげたいなぁ……。
冬馬君には、愛子のことや誠也のことでお世話になってばかりだし……。
それに失敗しても、私は特に辛いことはないけど……。
男の子は辛いってことだよね……。
よーし!どうなるかわからないけど、もしその時が来たら……。
勇気を出して頑張ってみよう!
だって、大好きな冬馬君に喜んで欲しいもん!
もちろん、まだ愛子が傷ついたままなのはわかってる。
だから、私達が力にならなきゃ……!
今は愛子と加奈が、我が家へ遊びにきています。
「で、どうなの~?」
「どうって……家に誘われました……」
「これは……いよいよかしら?」
「や、やっぱり、そういうことなのかな……?」
「いや。断定は出来ないけどね~。でも、何かしらの進展は狙ってくるでしょ~」
「そうよね……流石に、吉野君も限界かしら?むしろ、よく耐えてるわ」
「アタシが男だったら無理だな~」
「それには同意するわ」
「あぅぅ……!ど、どうしよう……?」
「前も言ったけど、嫌なら断れば良いのよ。無理矢理するようなら、それまでの男よ」
「そうだね~……まあ、私は人のことなんも言えないけど……」
「愛子……」
「そうね、貴方は反省しなさい」
「加奈!?言い方が……」
「ううん!綾、良いの。加奈、ありがとう。ちゃんと言ってくれて……もちろん、綾もありがとう。アタシを励ましてくれて……なにより、助けてくれて……あのままだったら、アタシはきっと……」
「ううん、私は何もしてないよ。冬馬君が全部やってくれたんだよ。私が頼む前にね、冬馬君が自分から言ってくれたんだよ?」
「もちろん、吉野にも感謝してるよ。でも、綾がいなきゃ吉野は動かなかったでしょ?アタシが、その……綾の大事な友達だから、吉野は動いてくれたんだと思う」
「それは……そうかも。あっ、そういえば……加奈もなんかアテがあるから調べてみるって……」
「え?そうだったの?」
「まあ、そうね……でも、綾達のが行動が早かったから。私は情報は遅かったわね。集め終わる頃には、もう解決に向かっていたから」
「なんで言わないの!?アタシ、初めて聞いたんだけど!」
「わざわざ言うことでもないかなって思ったのよ。あんなのは早く忘れることに限るし。それに、結局は何もできてないしね……」
「そんなことないよ!その気持ちが嬉しいんじゃん!ありがとう!加奈!」
「そ、そう……」
「ふふ、加奈が照れてる……珍しい」
「ホントだ~!いつもクールな加奈が……」
「ゴホン!!それよりも……浜中君とはどうなってるのかしら?」
「え?あ、うん、その……よくわかんないかな~」
「告白はされたの?」
「いや……そこまでは……でも、デートに誘われた……」
「え!?そうだったの!?そ、それで……?」
「一応、デートすることにはなったかな~」
「あら、断らなかったの?助けてくれたから、同情で相手するのはダメよ?」
「大丈夫~、それは本人にも言われたから~」
「でも……愛子のタイプとは違うわよね?」
「浜中君は良い人だけど、確かに愛子のタイプとは違うかも」
「うーん、そうなんだけど……少し、気になってはいるんだよね~」
「ど、どの辺が……?」
「なんで、綾がドキドキしてるのかしら?」
「え!?だって、そういう話あまりしたことないから……」
「そういうことね……私も恋しようかしら?で、どこが気になったの?」
「わ、私のスッピン見て……あの人、可愛いとか言うんだ……ありえないし……」
「あぁ、なるほど。それは、トキメクわね」
「ウンウン!キュンとするよね!」
「別にそこまでは言ってないし!ただ……そんなこと言われたことないだけだし……だから、まあ……悪い人ではないから、デートくらいなら良いかなって……」
「そっかぁ……」
「で、綾……話を戻すけど、どうしたって痛いから覚悟はしておきなさい」
「そうだね~、どんなに上手くても最初だけはね~」
「う、うん……失敗したらどうしたら良いかな……?」
「そうね……難しい質問ね……正解はないわ。ただ、お互いに気にしすぎないことかしら?」
「そうかも~、そこで引きずると中々進展もしないかも」
「そ、そうなんだ……」
「ただ、吉野はとてもキツいということだけはわかっていればいいんじゃない?」
「え?そ、その……冬馬君のアレが……?」
「そうだよねー、生殺しってやつ~。ただ、加奈はどこでそういう話を仕入れてんのー?」
「……別に良いじゃない。ただ、年上の男性が多いだけよ。ただ、怪しい交際はしてないから安心して」
「なら、良いけど~。あっ、失敗したらアレをしたら?男は好きでしょ?」
「あぁ……綾なら出来るわね。スタイル良いから……そうね、アレなら綾の勇気さえ有れば可能だわ」
「え?え?な、なに……?」
「綾の……で挟むの……そっからの……」
「ふえっ!?そ、そ、そんなことするの……?と、冬馬君は喜ぶのかな……?」
「当たり前ね。嫌いな人はいないでしょ。ましてや、好きな女の子からなんて」
「いいな~、私には一生できないし……」
……そっかぁ。
冬馬君が喜ぶならしてあげたいなぁ……。
冬馬君には、愛子のことや誠也のことでお世話になってばかりだし……。
それに失敗しても、私は特に辛いことはないけど……。
男の子は辛いってことだよね……。
よーし!どうなるかわからないけど、もしその時が来たら……。
勇気を出して頑張ってみよう!
だって、大好きな冬馬君に喜んで欲しいもん!
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