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冬馬君は自重……

冬馬君は初めての経験をする

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 遊園地を出て、綾の家に向かう。

 日が暮れる前に、なんとか到着することが出来た。

 これなら、まだ遊ぶ時間はあるだろう。




「よし、着いたな」

「いつも、ありがとうございます!」

「クク……毎度毎度律儀なことで」

「だって、私はしてもらってばかりだもん。お礼くらい当たり前だよ」

「良い女だな、綾は」

「ふえっ!?あ、ありがとう……」

「可愛い上に、良い女とか……うむ、先が恐ろしいな」

「もうー!からかわないでー!」

「いや、本気で言っているんだが?」

「はぅ……」

 家の中に入ると……。

「お邪魔します……誰もいないのか?」

「うん、今はね。わ、私の部屋行こ?」

「え?リビングじゃないのか?」

 ……色々と理性が大変なのだが。
 リビングなら、まだ平気かと思っていた。

 仕方ないので、綾の部屋に入る。
 綾は別の場所で着替えてくるそうだ。

「さて……気合いを入れなくてはな」

 でないと、色々とマズイ。
 この甘ったるい匂いが、俺の理性を吹き飛ばそうとする。
 どうして、こんなに良い香りがするんだ?
 脳髄に響くほどの、誘惑の香りだ……。

 その時、扉が開く。

「あ、あのね!」

「うん?て、おい!?」

 振り向くと、キャミソール1枚の綾がいた。
 下はもちろん履いてはいるが……。
 しかも……アレ?ブラジャーしていない……?

「す、座ろ!ねっ!」

「お、おう」

 どーゆーことだ!?
 何が起きたーー!?
 落ち着け……無理ーー!!

 2人でカーペットの上に座ったのだが……。

「あ、綾?あのな、どういうことだ?それに……当たっているんだが……」

 座るなり、綾が腕を組んできたのだ。
 つまり……生に近い感触が……ヤベェ……!

「あ、当ててるんだもん!は、恥ずかしいけど……喜ぶって……」

「いや、それは……否定しないが。無理しなくて良いんだぞ?」

 というか……正直言って、中途半端なのが1番キツイ……。
 といっても、女の子にはわからんだろうし……。
 綾の気持ちは嬉しいんだがな……。

「む、無理はしてないの!恥ずかしいだけで……さ、触っても良いよ?」

「え?あ、いや、だが……」

「あ、あのね!わ、私も……ほ、本番とかは、まだ、ちょっと……で、でも、少しは先に進みたいなって……と、冬馬君大事にしてくれるから、私が言わなきゃかなって……あっ!もちろん、物凄く嬉しいんだよ?」

 触りたいが、止まれる自信がない。
 ……何を言っているんだ!?俺は!?
 好きな女の子が勇気を出して言ったんだ!!
 ここまで言わせといて、俺は何をしている!?

「綾……し、失礼します」

「う、うん……や、優しくしてください……」

 ……頑張ってーー!!俺!!
 ……意を決して、肩を抱き寄せ、肩越しに胸に触れる……。

「ひゃん!?」

「す、すまん!」

「ううん!ビックリしただけ!と、冬馬君のしたいようにして……」

 ……頑張れ……頑張って、俺のアレ。
 一度離した手を再び伸ばす。
 そして……揉んでみた。





 ……あっぶねー!意識が飛びかけたぞ!?
 それにしても……や、柔らかい……弾力もある……跳ね返ってくる……。
 ……これは魔性だ……ずっと触っていたい……!

「やんっ、あっ、と、冬馬君……!」

「す、すまぬ!つい、調子に乗って……!」

「ど、土下座しなくていいよ!その、少し恥ずかしかっただけなの……」

「そ、そうか……うん、もういいかな。今日はここまでにしよう。よーし!ゲームやるか!」

 じゃないと、アレがもう限界です……。

「と、冬馬君!それ……!」

「ん?ッーー!!」

 俺のアレが、ズボン越しに盛り上がっていた!!
 こ、これはマズイ!!

「つ、辛いんだよね……?」

「あ、いや、それは……」

 もはや、否定しようがない……!
 おい!貴様!!我慢しろと言っただろうが!!
 そいつは、そんなの知らないとばかりに主張している。

「と、冬馬君……これ、さ、触ってもいい……?」

「待て待て!それはマズイ!今はマズイ!」

「で、でも……こんなになって……苦しそう……」

「いや、しかも、あのだな……」

「わ、私だって、冬馬君に色々してあげたいです!してもらってばかりだもん!そ、それに……わ、私のことでこうなったんでしょ?なら、私が責任取らなきゃ……」

「綾……」

 俺が言いやすいように勇気を出して、そういう風に言ってくれてるんだな……。
 これを断るのも、男らしくないか……。

「あ、あと……冬馬君のなら、興味がないわけじゃないの……はぅ……」

 俺のアレが、更に主張しだす!
 貴様ーー!!大人しくしろーー!!

「わ、わかった……」

 俺は意を決して、ズボンのチャックをおろす。
 アレは、待ってましたとばかりに天を仰ぐ……おい!

「きゃっ!?わ、わわ、す、すごい……え?アレってあんなになるの?誠也と全然違う……と、冬馬君、ど、どうしたら良い?」

「え?いや、俺も初めてだし……さ、触ってくれたら嬉しい……」

 何を言っているんだ!?俺は!?

「し、失礼します……!」












 ……何ということだ……。

 俺のアレは、綾の手により……一瞬で果てた……。

 なんだ?あれは?

 自分でするのと、まるで違う……。

 なんと情けのないことか……。

 これでは、本番とか言っている場合ではない……。

 え?ゲーム?してないですけど?

 果てたあと、すぐに帰りました。

 ええ、そうですとも。

 羞恥心に勝てなかったのです。

 綾もアワアワ、俺もアワアワし、慌ただしく帰宅しました。

 ……まだまだ、修行が足りないようだ。

 滝にでも打たれにいこうかな……。
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