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冬馬君は自重……
冬馬君は、遊園地デートをする
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その後は、お昼ご飯を食べることにした。
なのだが……。
「は、はい!冬馬君、アーン……」
「あ、あーん……このオムライス、いつもより美味い気がする」
「エヘヘ、ホント?これも、夢だったんだ~。また、叶えてもらっちゃったね!」
……羞恥心が半端ないが、頑張るんだ!俺!
「お、おう、いつでもどんとこい」
「うん!わ、私も頑張るからね!」
「はい?何をだ?」
「う、ううん!気にしないで!」
食事を終えた後は、アトラクションではなく、ショッピングを楽しむことにする。
お土産のお菓子を買ったり、キーホルダーを買ったり。
そして今は、帽子コーナーを見ている。う
「あっ!これ、可愛い!」
「おっ、うさ耳の帽子か」
「ど、どうかな?似合うかな?」
「ああ、超絶的にな。可愛いと思う」
「はわわっ……!超絶的って……!」
「アワアワしている綾も可愛いな」
「あ、あぅぅ……!」
ショッピングや散策をし、消化したので、アトラクションに乗る。
「わぁー!?と、冬馬君!?」
「フハハ!回れ!もっと早く!」
……少し、調子に乗ってしまった。
なんか、コーヒカップってテンション上がるよな。
「す、すまん!」
「う、ううん!大丈夫!私、こういうのには強いから!」
綾が目を回したので、ベンチに座っている。
俺としたことが……!つい楽しくなってしまった……!
「いかんな……反省だ」
「ふふ……冬馬君でも、あんな感じになるんだね」
「いや、俺もまだまだだな」
「私は、ああいう冬馬君も好きだよ?子供っぽいというか……いつも、余裕ある感じに見えるのも好きだけどね」
「そ、そうか」
「えへへ、そういう照れた顔も好き。可愛いし……私だけに見せる顔な気がして」
「おいおい……綾の誕生日だというのに、俺を喜ばせてどうする?」
「えへへー」
そして、再びアトラクションに乗る。
水がかかるやつや、洞窟を船で探検するやつなどだ。
3時を過ぎ人が増え始めたので、そろそろ帰ることにする。
その前に、最後に綾のリクエストに応えることにする。
……まあ、定番中の定番だな。
「わぁ……また、叶ちゃった……観覧車」
そう、恋人の定番中の定番の観覧車である。
隣に座り、しばらくの間、静かに外を眺める。
「さて……」
「と、冬馬君……?」
そっと肩を抱き寄せる。
そして、そのままキスをする……。
「んっ……」
「……これでいいのか?」
「は、はい……もう!あの2人ったら!そんなことまで……」
「まあ、そういうな。俺が聞き出しただけだ。綾の理想のデートとやらをな」
「うぅー……私、ほかになに言ってたかな……?」
「あー……まあ、色々とな……」
「はぅ……!は、恥ずかしいよぉ~……」
「いや、いいんじゃないか。女の子なんてそんなものだ。麻里奈なんか、あれだぞ?いつか、王子様が現れるのを待っているんだぞ?頭も良くて優しくてかっこよくて、私にぞっこんで一途で、家族や友達を大事にしてくれる人……そんな奴いるかいな」
「えぇーー!?え?あれ?もしかして……」
「ん?どうした?」
「ううん!……冬馬君って自覚ないんだ……」
「はい?」
「ううん!私の彼氏は素敵な王子様だよ!」
「いや、王子ってガラじゃないだろうよ……」
その後何故か、綾はご機嫌の様子だった。
そして観覧車を降りてみると……。
「やっぱり、混んできたね」
「だな。じゃあ、帰るとするか」
「そうだね。名残惜しいけど……」
「なに、また来れば良いさ。これから……長い付き合いになるんだから」
「え……?そ、それって……」
「俺は、そうホイホイ好きになるタイプじゃないからな。おそらく、綾を好きなままだろう。となると、長くはなると思う……綾にフラレなければな」
「あ、そういう……でも、嬉しい。わ、私だって好きだもん!ずっと一緒にいたいです……」
「なら、俺はそう思ってもらえるように、これからも精進しなくてはいけないな」
「わ、私も……!」
何やら両拳を握りしめ、フンスフンスしている……可愛い。
何か、気合いでも入れている感じだな。
俺達は人混みに逆らいつつ、なんとか遊園地を出る。
「フゥ……ギリギリだったな」
「そうだね……あのね!これからのプランはあるのかな!?」
「ん?いや、ここからは綾のリクエストに応えようかと思っていた。もちろん、何もなければ一応用意はしてある」
「じゃ、じゃあ、う、うちに来ませんか?ゲームとかしたいです!」
「何故、挙動不審なんだ?……ああ、昨日のメールはそれか。携帯ゲーム機を持ってきてって書いてあったな」
「うん!そういうこと!じゃあ、行こう!」
俺は綾をバイクに乗せ、綾の家に向かうのであった。
……なのだが、どうしてこうなった?
「と、冬馬君……これ……さ、触っても良い?」
「待て待て!それはマズイ!今はマズイ!」
「で、でも……こんなになって……苦しそう……」
「いや、だが、しかし、あのな……」
「わ、私だって、冬馬君に色々してあげたいもん!」
「綾……」
……何故、こうなったのだ?
落ち着け!俺!
俺はこの家に着いた時から、今までの出来事を思い出してみる……。
なのだが……。
「は、はい!冬馬君、アーン……」
「あ、あーん……このオムライス、いつもより美味い気がする」
「エヘヘ、ホント?これも、夢だったんだ~。また、叶えてもらっちゃったね!」
……羞恥心が半端ないが、頑張るんだ!俺!
「お、おう、いつでもどんとこい」
「うん!わ、私も頑張るからね!」
「はい?何をだ?」
「う、ううん!気にしないで!」
食事を終えた後は、アトラクションではなく、ショッピングを楽しむことにする。
お土産のお菓子を買ったり、キーホルダーを買ったり。
そして今は、帽子コーナーを見ている。う
「あっ!これ、可愛い!」
「おっ、うさ耳の帽子か」
「ど、どうかな?似合うかな?」
「ああ、超絶的にな。可愛いと思う」
「はわわっ……!超絶的って……!」
「アワアワしている綾も可愛いな」
「あ、あぅぅ……!」
ショッピングや散策をし、消化したので、アトラクションに乗る。
「わぁー!?と、冬馬君!?」
「フハハ!回れ!もっと早く!」
……少し、調子に乗ってしまった。
なんか、コーヒカップってテンション上がるよな。
「す、すまん!」
「う、ううん!大丈夫!私、こういうのには強いから!」
綾が目を回したので、ベンチに座っている。
俺としたことが……!つい楽しくなってしまった……!
「いかんな……反省だ」
「ふふ……冬馬君でも、あんな感じになるんだね」
「いや、俺もまだまだだな」
「私は、ああいう冬馬君も好きだよ?子供っぽいというか……いつも、余裕ある感じに見えるのも好きだけどね」
「そ、そうか」
「えへへ、そういう照れた顔も好き。可愛いし……私だけに見せる顔な気がして」
「おいおい……綾の誕生日だというのに、俺を喜ばせてどうする?」
「えへへー」
そして、再びアトラクションに乗る。
水がかかるやつや、洞窟を船で探検するやつなどだ。
3時を過ぎ人が増え始めたので、そろそろ帰ることにする。
その前に、最後に綾のリクエストに応えることにする。
……まあ、定番中の定番だな。
「わぁ……また、叶ちゃった……観覧車」
そう、恋人の定番中の定番の観覧車である。
隣に座り、しばらくの間、静かに外を眺める。
「さて……」
「と、冬馬君……?」
そっと肩を抱き寄せる。
そして、そのままキスをする……。
「んっ……」
「……これでいいのか?」
「は、はい……もう!あの2人ったら!そんなことまで……」
「まあ、そういうな。俺が聞き出しただけだ。綾の理想のデートとやらをな」
「うぅー……私、ほかになに言ってたかな……?」
「あー……まあ、色々とな……」
「はぅ……!は、恥ずかしいよぉ~……」
「いや、いいんじゃないか。女の子なんてそんなものだ。麻里奈なんか、あれだぞ?いつか、王子様が現れるのを待っているんだぞ?頭も良くて優しくてかっこよくて、私にぞっこんで一途で、家族や友達を大事にしてくれる人……そんな奴いるかいな」
「えぇーー!?え?あれ?もしかして……」
「ん?どうした?」
「ううん!……冬馬君って自覚ないんだ……」
「はい?」
「ううん!私の彼氏は素敵な王子様だよ!」
「いや、王子ってガラじゃないだろうよ……」
その後何故か、綾はご機嫌の様子だった。
そして観覧車を降りてみると……。
「やっぱり、混んできたね」
「だな。じゃあ、帰るとするか」
「そうだね。名残惜しいけど……」
「なに、また来れば良いさ。これから……長い付き合いになるんだから」
「え……?そ、それって……」
「俺は、そうホイホイ好きになるタイプじゃないからな。おそらく、綾を好きなままだろう。となると、長くはなると思う……綾にフラレなければな」
「あ、そういう……でも、嬉しい。わ、私だって好きだもん!ずっと一緒にいたいです……」
「なら、俺はそう思ってもらえるように、これからも精進しなくてはいけないな」
「わ、私も……!」
何やら両拳を握りしめ、フンスフンスしている……可愛い。
何か、気合いでも入れている感じだな。
俺達は人混みに逆らいつつ、なんとか遊園地を出る。
「フゥ……ギリギリだったな」
「そうだね……あのね!これからのプランはあるのかな!?」
「ん?いや、ここからは綾のリクエストに応えようかと思っていた。もちろん、何もなければ一応用意はしてある」
「じゃ、じゃあ、う、うちに来ませんか?ゲームとかしたいです!」
「何故、挙動不審なんだ?……ああ、昨日のメールはそれか。携帯ゲーム機を持ってきてって書いてあったな」
「うん!そういうこと!じゃあ、行こう!」
俺は綾をバイクに乗せ、綾の家に向かうのであった。
……なのだが、どうしてこうなった?
「と、冬馬君……これ……さ、触っても良い?」
「待て待て!それはマズイ!今はマズイ!」
「で、でも……こんなになって……苦しそう……」
「いや、だが、しかし、あのな……」
「わ、私だって、冬馬君に色々してあげたいもん!」
「綾……」
……何故、こうなったのだ?
落ち着け!俺!
俺はこの家に着いた時から、今までの出来事を思い出してみる……。
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