43 / 185
冬馬君は彼女のために……
冬馬君は制服デートにドギマギする
しおりを挟む
さて、皆さん。
今、私は非常にマズイ状態です。
え?口調が変だって?
いやいや、何も変なことはありませんよ?
……ただ、疑似賢者モードというやつですよ。
でないと、アレがアレでアレアレですから……。
「綾?そろそろ離してくれると、助かるんですけど?」
「ヤダ!このまま!エヘヘ、冬馬君……」
ダメだ……嬉しいのかわからないが、恥ずかしさもぶっ飛んでいるようだ。
……それにしても……ヤダって可愛いな。
それに、ワガママ言われたのも初めてだな……悪くない。
疑似賢者モードを継続するとしよう……俺、頑張ってーー!!
「わかった、もういいよ……で、今日はどうする?まずは昼飯か」
「私、ラーメン食べたいです!冬馬君のバイト先でもいい!?」
「ん?そういや……付き合ってから行ったことないか」
「そうなのです!わ、私を紹介してほしいです!」
うーん……テンション上がってるな。
これはこれで、めちゃくそ可愛いからいいけど。
結局腕を組んだまま、駅まで行くことになる。
フゥ……助かった。
トイレに行くといい、なんとか逃れることができた。
いや、幸せだし、嬉しいし、可愛いから勿体ない気はするが……。
いかんせん、男としての生理現象が……アレが……おさまってくれ……!!
あっ、ちなみに言いますが、処理してないからね?
ただ、鎮めただけたからね?
……全く、色々な意味でドギマギさせてくれる可愛い彼女だこと。
「あっ!冬馬君!そ、そのごめんね?恥ずかしかったよね?」
綾は今更ながら、恥ずかしがっているようだ。
もう、ほんとうに、どうしてくれようか……!
ただでさえ、セーラー服にドギマギしているというのに……!
「い、いや、そんなことはない。嬉しい、いや、待て……」
「と、冬馬君が照れてる……可愛い……エヘヘ、頑張った甲斐あったね!」
「可愛いって……綾、勘弁してください。全く……ほどほどにな」
「なんかいいね!制服デートって!これも夢だったんだ!」
「まあ、それには同意しよう。こう、フワフワした気持ちになるな」
「一緒だね!嬉しい!」
その後電車に乗り、綾の地元駅に到着する。
「でも、こういう時校則緩くて良かったよね」
「確かにな。厳しいところだと、学校帰りに寄ってはいけないところもあるからな」
「あれ?……そういえば、冬馬君はバイクで学校来ないの?確か……通学許可とれば、平気だよね?」
「ああ……いや、だって目立ちたくないんだよ」
「あっ、そういえば……でも、私がいうのもアレなんだけど、もう目立っちゃったよね?」
「まあな。ただ、あのバイク元は40万くらいするんだよ。あんなの乗って行ったら盗られちまうよ。もしくは、イタズラされるな」
「えぇ!?そんなにするの!?わ、私はいつもそんなモノに……改めて、ありがとうございます。あのね……私、冬馬君の後ろに乗るの好き!広い背中がね、すっごく安心して、キュンとなるの!」
キュンとしてるのは、俺だっつーのーー!!
ドギマギさせてくれるじゃねえか……!!
「そ、そうか……いや、それにな……」
いかん……!
今日は、上手く言葉が出てこない……!
「冬馬君?どうしたの?」
手を後ろで組んで、下から覗き込むなーー!!
狙ってるのか!?天然なのか!?
「えっとだな……バイクで通ったら、綾と登下校できないだろ?そのー、俺は割と楽しみにしてるのだが?」
「……冬馬君、顔赤いよ?」
「ほっとけ。綾こそ赤いが?」
「はぇ?ホ、ホント!?あ、ホントだ。顔熱くなってる……」
「と、とりあえず、行くか」
「そ、そうだね!お腹減ったね!」
そして、ラーメン屋に入店する。
少しお昼時を過ぎていたので、ノーゲス状態だ。
放課後残っていたし、いちゃついていたからだな……。
「おう、冬馬か。おや……その子は……」
「あ、あの時はどうも!えっと、正式に彼女になりました、清水綾と申します!」
「ご丁寧にありがとう。友野です。そうか、あの時は違ったのか。冬馬、食っていくのか?」
「ええ、お願いしていいですか?」
「もちろんだ。よし、今日は奢ってやる。好きなの頼みな。店長は、飯食いに行ってるしな」
「いや、それは悪いですって!」
「おいおい、ラーメンぐらい奢らせてくれ。いつも、冬馬には助けられているんだ。これぐらいはさせてくれ」
「……はい、わかりました。ありがとうございます!」
「あ、ありがとうございます!」
そして席に着く。
「えっと……いいのかな?私まで……」
「まあ、それを言ったら俺もなんだけど……」
「はいよ、お冷だ。全く、お似合いのカップルだな。若いのに遠慮して。仕方ない、俺が決めてやる。ラーメンと餃子でいいか?」
「では、それでお願いします。ありがとうございます」
「ありがとうございます!」
「さっきも聞いたな。まあ、良いことだな。じゃ、待ってな」
「カッコいいよなぁ……」
「と、冬馬君も、カッコいいよ?」
「お、おう。いや、ああいう大人に憧れるよなー」
そして、すぐにラーメンと餃子がやってくる。
「ごゆっくりどうぞ」
「ありがとうございます。頂きます」
「有り難く頂きます」
そしてラーメンを食べ始めるのだが……。
「冬馬君……私、餃子食べたいです!」
「はい?食べればいいかと……」
「ほっ……良かったぁ。ニンニク臭い女の子嫌かなって……でも、私餃子好きで……」
「本人が気になるならアレだけど、俺は気にしないぞ?これからも、気にせずに好きなものを食べるといい。俺はそんなことで嫌になどならない」
「冬馬君……好き……」
ノーゲスで良かったな……。
ただ、友野さんにはからかわれるな……。
次のバイト日が少し怖いが、甘んじて受け入れよう……。
今、私は非常にマズイ状態です。
え?口調が変だって?
いやいや、何も変なことはありませんよ?
……ただ、疑似賢者モードというやつですよ。
でないと、アレがアレでアレアレですから……。
「綾?そろそろ離してくれると、助かるんですけど?」
「ヤダ!このまま!エヘヘ、冬馬君……」
ダメだ……嬉しいのかわからないが、恥ずかしさもぶっ飛んでいるようだ。
……それにしても……ヤダって可愛いな。
それに、ワガママ言われたのも初めてだな……悪くない。
疑似賢者モードを継続するとしよう……俺、頑張ってーー!!
「わかった、もういいよ……で、今日はどうする?まずは昼飯か」
「私、ラーメン食べたいです!冬馬君のバイト先でもいい!?」
「ん?そういや……付き合ってから行ったことないか」
「そうなのです!わ、私を紹介してほしいです!」
うーん……テンション上がってるな。
これはこれで、めちゃくそ可愛いからいいけど。
結局腕を組んだまま、駅まで行くことになる。
フゥ……助かった。
トイレに行くといい、なんとか逃れることができた。
いや、幸せだし、嬉しいし、可愛いから勿体ない気はするが……。
いかんせん、男としての生理現象が……アレが……おさまってくれ……!!
あっ、ちなみに言いますが、処理してないからね?
ただ、鎮めただけたからね?
……全く、色々な意味でドギマギさせてくれる可愛い彼女だこと。
「あっ!冬馬君!そ、そのごめんね?恥ずかしかったよね?」
綾は今更ながら、恥ずかしがっているようだ。
もう、ほんとうに、どうしてくれようか……!
ただでさえ、セーラー服にドギマギしているというのに……!
「い、いや、そんなことはない。嬉しい、いや、待て……」
「と、冬馬君が照れてる……可愛い……エヘヘ、頑張った甲斐あったね!」
「可愛いって……綾、勘弁してください。全く……ほどほどにな」
「なんかいいね!制服デートって!これも夢だったんだ!」
「まあ、それには同意しよう。こう、フワフワした気持ちになるな」
「一緒だね!嬉しい!」
その後電車に乗り、綾の地元駅に到着する。
「でも、こういう時校則緩くて良かったよね」
「確かにな。厳しいところだと、学校帰りに寄ってはいけないところもあるからな」
「あれ?……そういえば、冬馬君はバイクで学校来ないの?確か……通学許可とれば、平気だよね?」
「ああ……いや、だって目立ちたくないんだよ」
「あっ、そういえば……でも、私がいうのもアレなんだけど、もう目立っちゃったよね?」
「まあな。ただ、あのバイク元は40万くらいするんだよ。あんなの乗って行ったら盗られちまうよ。もしくは、イタズラされるな」
「えぇ!?そんなにするの!?わ、私はいつもそんなモノに……改めて、ありがとうございます。あのね……私、冬馬君の後ろに乗るの好き!広い背中がね、すっごく安心して、キュンとなるの!」
キュンとしてるのは、俺だっつーのーー!!
ドギマギさせてくれるじゃねえか……!!
「そ、そうか……いや、それにな……」
いかん……!
今日は、上手く言葉が出てこない……!
「冬馬君?どうしたの?」
手を後ろで組んで、下から覗き込むなーー!!
狙ってるのか!?天然なのか!?
「えっとだな……バイクで通ったら、綾と登下校できないだろ?そのー、俺は割と楽しみにしてるのだが?」
「……冬馬君、顔赤いよ?」
「ほっとけ。綾こそ赤いが?」
「はぇ?ホ、ホント!?あ、ホントだ。顔熱くなってる……」
「と、とりあえず、行くか」
「そ、そうだね!お腹減ったね!」
そして、ラーメン屋に入店する。
少しお昼時を過ぎていたので、ノーゲス状態だ。
放課後残っていたし、いちゃついていたからだな……。
「おう、冬馬か。おや……その子は……」
「あ、あの時はどうも!えっと、正式に彼女になりました、清水綾と申します!」
「ご丁寧にありがとう。友野です。そうか、あの時は違ったのか。冬馬、食っていくのか?」
「ええ、お願いしていいですか?」
「もちろんだ。よし、今日は奢ってやる。好きなの頼みな。店長は、飯食いに行ってるしな」
「いや、それは悪いですって!」
「おいおい、ラーメンぐらい奢らせてくれ。いつも、冬馬には助けられているんだ。これぐらいはさせてくれ」
「……はい、わかりました。ありがとうございます!」
「あ、ありがとうございます!」
そして席に着く。
「えっと……いいのかな?私まで……」
「まあ、それを言ったら俺もなんだけど……」
「はいよ、お冷だ。全く、お似合いのカップルだな。若いのに遠慮して。仕方ない、俺が決めてやる。ラーメンと餃子でいいか?」
「では、それでお願いします。ありがとうございます」
「ありがとうございます!」
「さっきも聞いたな。まあ、良いことだな。じゃ、待ってな」
「カッコいいよなぁ……」
「と、冬馬君も、カッコいいよ?」
「お、おう。いや、ああいう大人に憧れるよなー」
そして、すぐにラーメンと餃子がやってくる。
「ごゆっくりどうぞ」
「ありがとうございます。頂きます」
「有り難く頂きます」
そしてラーメンを食べ始めるのだが……。
「冬馬君……私、餃子食べたいです!」
「はい?食べればいいかと……」
「ほっ……良かったぁ。ニンニク臭い女の子嫌かなって……でも、私餃子好きで……」
「本人が気になるならアレだけど、俺は気にしないぞ?これからも、気にせずに好きなものを食べるといい。俺はそんなことで嫌になどならない」
「冬馬君……好き……」
ノーゲスで良かったな……。
ただ、友野さんにはからかわれるな……。
次のバイト日が少し怖いが、甘んじて受け入れよう……。
1
お気に入りに追加
178
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる