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冬馬君は天秤が傾き……
冬馬君は確かめる、そして清水さんは戸惑う
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さて、下駄箱の前なので、もの凄い注目されているな……。
吹っ切ったとはいえ、居心地が悪い……。
さっさと行くとしよう。
俺は校舎を出て傘を広げ、清水に呼びかける。
「おい、行くぞ」
ダメだな……どうにも照れ臭く、ぶっきらぼうな言い方になってしまう。
「は、はい……」
清水は頬を染めながらも、俺の側に寄る。
そのまま、2人で歩き出す……。
今日は大きめの傘で良かった……折り畳みとかだったら、どうにもならんかったな。
もちろん、傘は清水に寄せてある。
……それにしても、めちゃくちゃ見られているな。
無理もないか……マドンナと空気的存在の組み合わせだもんな。
あまりに信じられないのか、誰も話しかけてこない。
皆、呆然と眺めている様子だ。
そのまま学校を出て、駅へ向かう。
清水は下を向き、俯いたままだ。
「おい、濡れるぞ?もっとこっちに寄ってくれ」
俺は清水を丁寧に引き寄せる。
「ひゃい!……あぅぅ……」
……どうやら、いきなりすぎたようだな。
状況がよくわかっていないのかもな。
……ていうか、俺のせいだな。
「……すまんな、嫌だったか?」
「え?……そんなことない!う、嬉しいです……」
一度顔を上げたが、再び俯いてしまう。
ただ、耳まで真っ赤になっている……。
……とりあえず、嫌ではないようなので一安心だな。
……沈黙が続くが、不思議と気まずくはない。
むしろ、落ち着いている自分に驚いている……。
結局2人黙ったままで、駅まで到着する。
俺は傘の水気を切り、一度たたむ。
「大丈夫か?濡れなかったか?」
「う、うん。でも、吉野君の肩が……」
「なに、気にするな。学ランならバイト中に乾くだろ。ほら、行くぞ」
「は、はい……」
俺と清水はエスカレーターに乗り、改札を通る。
電車がくるまでは、あと五分か……。
「あ、あの……吉野君、どうして……?」
「よくわからない……が、心境の変化というやつかな」
「そ、そうなんだ……」
「まあ、あまり気にしないでくれ。ちょっと、自分でもよくわかっていないからな」
「う、うん、わかった」
まあ、無理があるわな。
「まあ、もういいかなと思ってな。隣の席は清水だし、前の席にはバレてる田中君だし」
「あ、そうだよね。そういうことなんだ」
「といっても、大して変わらないかもしれないけどな。このスタイルのまま行くつもりだし。ただ……」
「ただ………?」
「あー……清水はそのままでいい。俺のことは気にせずに自由にしてくれ」
「えっと……つまり……」
「……学校でも、好きな時に話しかけて大丈夫という意味だ」
我ながら、なんとも偉そうな言い方だな……。
だが、上手く言えん……!
「え!?ホント!?……エヘヘ、そっかー、そうなんだ……」
清水は、実に嬉しそうな様子だ。
俺のために、この一ヶ月我慢をしていたのだろうな。
そして電車に乗るが……今日は混んでいるな。
俺は自然な形で、清水を入り口の横に誘導し、その前に立つ。
最近は、痴漢や盗撮が多いというからな……。
「あ、ありがとう……」
清水は鞄を両腕で抱きしめ、恥ずかしそうにしている。
……間違いなく言えるのは、可愛いということ。
そして、抱きしめたくなるということか……。
これは、やはりそういうことなのか?
それとも、ただの男として欲求なのか?
……その辺が、よくわからない……。
「あ、明日からどうしようね?」
「うん?……ああ、なんか言われるか……」
「多分……帰ったら友達から聞かれると思う」
「そういう時はな、変に誤魔化さない方がいい。普通でいいと思うぞ。傘がなくなって困っていたところに俺がきたと。で、それだけだよーといえば平気だ」
「そっか……確かに、そうかも」
「ところで、なんで急いでいたんだ?」
「実は、誠也が風邪を引いちゃって……それで、お母さんは半休を取ってて……」
「なるほど、それは心配だな。俺もそうだったな……」
「ふふふ……」
「ん?どうした?」
「誠也がね、言うの。今週冬馬さん来るから、治すんだ!って」
「まあ、無理はしないように伝えてくれ。俺はいつでも相手するからと」
「ふふ、優しいね」
そして、降りる駅に到着する。
駅を出て、清水に傘を差し出す。
「これを、使うといい。俺はそこだからな」
「え?あ、ありがとう。でも、吉野君の帰りは……?」
「大丈夫だ。自転車通学だから、カッパがあるからな。それに、清水が風邪をひいては元もこうもないだろう?」
そんなものないがな……。
「あ、そうなんだ。じゃあ、有り難くお借りします」
「ククク……律儀な奴。何も頭を下げんでも……」
「そうかな?うーん……私にとっては普通のことなんだけど」
「良いことだ。俺は、割とそういうところ良いと思うぞ?」
「え?……ホント……?そ、そっか……」
「じゃあ、俺バイト行くから。気をつけて帰れよ?」
「うん!ありがとう!吉野君も、バイト頑張ってね!」
俺はバイトに向かいながら思う。
考えるな、感じろか……。
これを好きといっていいのかわからないが、間違いなく言えるのは……。
俺は清水といると楽しく、落ち着けるようだ。
▽▽▽▽▽
~清水綾視点~
一体、何が起きているの!?
私の頭の中は、パニック状態でした。
……一度、整理しなきゃ。
今日は誠也が風邪引いてるから、友達の誘いも断り帰ろうとしました。
そしたら、傘がなくなっていました。
誰かがまちかえたのかなぁ……。
そう思い、困っていた時でした……彼に声をかけられたのは……。
声が聞こえた時点で、吉野君に似ているなぁと思いました。
でもそんははずないと思い振り向くと……そこには、吉野君が……。
そして、なんと傘に入らないか?と誘われました!
……整理してみたけど、さっぱりわからんないよー!
さっきから身体が熱い……。
全然吉野君の方見れないし……。
見たとしても、恥ずかしくてすぐにそらしちゃうし……。
……でも、不思議と安心する。
もちろん、ドキドキしたり、恥ずかしかったりするんだけど……。
なんて言ったらいいんだろ?
うーん……沈黙が苦にならない感じかな?
側にいれれば幸せとか……?
キャー!!何言ってるの!?私は!?
……落ち着こう、私。
でも、落ち着けない……だって、吉野君紳士なんだもん。
必ず自分が道路側歩くし、傘も私寄りだし……。
……何より、もっとこっち来いって……はぅ。
駅についてからも、ドキドキしっぱなし……。
普通に話してくれるし、笑ってくれるし……。
電車では、私が潰されないように守ってくれるし……。
その後、吉野君はバイトに向かった。
私は、吉野君の傘をさしながら歩く。
……一体何が起きているんだろう?
心境の変化って言っていたけれど……。
でも、今はいいや。
だって、とても嬉しいことがあったから……。
学校でも、話しかけていいって!
ずっと我慢してたから、物凄い嬉しい!
これから隣の席だし、明日から楽しみ!
もっと仲良くなれるかな?
……家に着いたら、誠也は元気になっていました。
それは良かったんたんだけど、言われてしまいました。
お姉ちゃん、ニヤニヤしてどうしたの?と。
どうやら、私は相当嬉しかったようです……。
吹っ切ったとはいえ、居心地が悪い……。
さっさと行くとしよう。
俺は校舎を出て傘を広げ、清水に呼びかける。
「おい、行くぞ」
ダメだな……どうにも照れ臭く、ぶっきらぼうな言い方になってしまう。
「は、はい……」
清水は頬を染めながらも、俺の側に寄る。
そのまま、2人で歩き出す……。
今日は大きめの傘で良かった……折り畳みとかだったら、どうにもならんかったな。
もちろん、傘は清水に寄せてある。
……それにしても、めちゃくちゃ見られているな。
無理もないか……マドンナと空気的存在の組み合わせだもんな。
あまりに信じられないのか、誰も話しかけてこない。
皆、呆然と眺めている様子だ。
そのまま学校を出て、駅へ向かう。
清水は下を向き、俯いたままだ。
「おい、濡れるぞ?もっとこっちに寄ってくれ」
俺は清水を丁寧に引き寄せる。
「ひゃい!……あぅぅ……」
……どうやら、いきなりすぎたようだな。
状況がよくわかっていないのかもな。
……ていうか、俺のせいだな。
「……すまんな、嫌だったか?」
「え?……そんなことない!う、嬉しいです……」
一度顔を上げたが、再び俯いてしまう。
ただ、耳まで真っ赤になっている……。
……とりあえず、嫌ではないようなので一安心だな。
……沈黙が続くが、不思議と気まずくはない。
むしろ、落ち着いている自分に驚いている……。
結局2人黙ったままで、駅まで到着する。
俺は傘の水気を切り、一度たたむ。
「大丈夫か?濡れなかったか?」
「う、うん。でも、吉野君の肩が……」
「なに、気にするな。学ランならバイト中に乾くだろ。ほら、行くぞ」
「は、はい……」
俺と清水はエスカレーターに乗り、改札を通る。
電車がくるまでは、あと五分か……。
「あ、あの……吉野君、どうして……?」
「よくわからない……が、心境の変化というやつかな」
「そ、そうなんだ……」
「まあ、あまり気にしないでくれ。ちょっと、自分でもよくわかっていないからな」
「う、うん、わかった」
まあ、無理があるわな。
「まあ、もういいかなと思ってな。隣の席は清水だし、前の席にはバレてる田中君だし」
「あ、そうだよね。そういうことなんだ」
「といっても、大して変わらないかもしれないけどな。このスタイルのまま行くつもりだし。ただ……」
「ただ………?」
「あー……清水はそのままでいい。俺のことは気にせずに自由にしてくれ」
「えっと……つまり……」
「……学校でも、好きな時に話しかけて大丈夫という意味だ」
我ながら、なんとも偉そうな言い方だな……。
だが、上手く言えん……!
「え!?ホント!?……エヘヘ、そっかー、そうなんだ……」
清水は、実に嬉しそうな様子だ。
俺のために、この一ヶ月我慢をしていたのだろうな。
そして電車に乗るが……今日は混んでいるな。
俺は自然な形で、清水を入り口の横に誘導し、その前に立つ。
最近は、痴漢や盗撮が多いというからな……。
「あ、ありがとう……」
清水は鞄を両腕で抱きしめ、恥ずかしそうにしている。
……間違いなく言えるのは、可愛いということ。
そして、抱きしめたくなるということか……。
これは、やはりそういうことなのか?
それとも、ただの男として欲求なのか?
……その辺が、よくわからない……。
「あ、明日からどうしようね?」
「うん?……ああ、なんか言われるか……」
「多分……帰ったら友達から聞かれると思う」
「そういう時はな、変に誤魔化さない方がいい。普通でいいと思うぞ。傘がなくなって困っていたところに俺がきたと。で、それだけだよーといえば平気だ」
「そっか……確かに、そうかも」
「ところで、なんで急いでいたんだ?」
「実は、誠也が風邪を引いちゃって……それで、お母さんは半休を取ってて……」
「なるほど、それは心配だな。俺もそうだったな……」
「ふふふ……」
「ん?どうした?」
「誠也がね、言うの。今週冬馬さん来るから、治すんだ!って」
「まあ、無理はしないように伝えてくれ。俺はいつでも相手するからと」
「ふふ、優しいね」
そして、降りる駅に到着する。
駅を出て、清水に傘を差し出す。
「これを、使うといい。俺はそこだからな」
「え?あ、ありがとう。でも、吉野君の帰りは……?」
「大丈夫だ。自転車通学だから、カッパがあるからな。それに、清水が風邪をひいては元もこうもないだろう?」
そんなものないがな……。
「あ、そうなんだ。じゃあ、有り難くお借りします」
「ククク……律儀な奴。何も頭を下げんでも……」
「そうかな?うーん……私にとっては普通のことなんだけど」
「良いことだ。俺は、割とそういうところ良いと思うぞ?」
「え?……ホント……?そ、そっか……」
「じゃあ、俺バイト行くから。気をつけて帰れよ?」
「うん!ありがとう!吉野君も、バイト頑張ってね!」
俺はバイトに向かいながら思う。
考えるな、感じろか……。
これを好きといっていいのかわからないが、間違いなく言えるのは……。
俺は清水といると楽しく、落ち着けるようだ。
▽▽▽▽▽
~清水綾視点~
一体、何が起きているの!?
私の頭の中は、パニック状態でした。
……一度、整理しなきゃ。
今日は誠也が風邪引いてるから、友達の誘いも断り帰ろうとしました。
そしたら、傘がなくなっていました。
誰かがまちかえたのかなぁ……。
そう思い、困っていた時でした……彼に声をかけられたのは……。
声が聞こえた時点で、吉野君に似ているなぁと思いました。
でもそんははずないと思い振り向くと……そこには、吉野君が……。
そして、なんと傘に入らないか?と誘われました!
……整理してみたけど、さっぱりわからんないよー!
さっきから身体が熱い……。
全然吉野君の方見れないし……。
見たとしても、恥ずかしくてすぐにそらしちゃうし……。
……でも、不思議と安心する。
もちろん、ドキドキしたり、恥ずかしかったりするんだけど……。
なんて言ったらいいんだろ?
うーん……沈黙が苦にならない感じかな?
側にいれれば幸せとか……?
キャー!!何言ってるの!?私は!?
……落ち着こう、私。
でも、落ち着けない……だって、吉野君紳士なんだもん。
必ず自分が道路側歩くし、傘も私寄りだし……。
……何より、もっとこっち来いって……はぅ。
駅についてからも、ドキドキしっぱなし……。
普通に話してくれるし、笑ってくれるし……。
電車では、私が潰されないように守ってくれるし……。
その後、吉野君はバイトに向かった。
私は、吉野君の傘をさしながら歩く。
……一体何が起きているんだろう?
心境の変化って言っていたけれど……。
でも、今はいいや。
だって、とても嬉しいことがあったから……。
学校でも、話しかけていいって!
ずっと我慢してたから、物凄い嬉しい!
これから隣の席だし、明日から楽しみ!
もっと仲良くなれるかな?
……家に着いたら、誠也は元気になっていました。
それは良かったんたんだけど、言われてしまいました。
お姉ちゃん、ニヤニヤしてどうしたの?と。
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