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2巻

2-3

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「へぇ、誰が脳筋ですって?」
「えっ? ……まさか、その声は」

 恐る恐る振り返ると、そこには腕組みをしたアスナがいた。
 アスナと共に去っていった姉さんもいて、なぜか部屋の扉の外からこちらを覗いている。

「ちょっと話をしようかしら?」
「ま、待って! 俺には仕事があるし! ねっ!? レナちゃんにクオン!」
「いえ、もう氷はありますので平気ですの」
「ええ、あとは私達でも作れますから。アスナ様、どうぞご自由にお使いください」
「見捨てられたァァァァ!?」
「さあ、行くわよ」

 そうして首根っこを掴まれた俺は、引きずられるようにして部屋から連れ去られる。
 次回! クレス死す! ……なんてね。

 なんとか死なずに済んだクレス君ですが、正座をしていたので足がしびれてしまいました。
 やれやれ、アスナをからかうのは大変だ。
 姉さんはよく分からないけど、足が痺れた俺をツンツンして遊ぶし。
 そんなことをやっている間に、アイスが完成したらしい。

「クレス様! できましたの!」
「早く食べましょう!」
「まあまあ、落ち着いて。これだけだと前と同じだから、一工夫加えよう」

 すると、姉さんがいつのまにかアイスの容器を持っていた。
 そして、厨房内から出て行こうとする。

「いつの間に!? ちょっと待って!?」
「クレス、お姉ちゃんは早く食べたい。これ、なんだか美味しそう」

 その顔は無表情に見えるが、わずかに頬が緩んでいた。
 こんな顔の姉さんを見るのは初めてだ。

「分かりましたから少しだけ待ってください。レナちゃん、卵の残りはどれくらい? クオン、生で食べられる期間は?」
「えっと、大分減ってしまいましたの」
「……残念ながら、もうすぐ厳しいかと。いくら主人殿の氷魔法があっても、これくらいが限界のようですね」
「そっか……それじゃ、美味しいうちに全部使い切った方がいいね。二人共、すぐにできるから手伝って」

 二人に手伝ってもらい、ボールに卵と小麦粉、砂糖と牛乳を加えて混ぜる。
 本当ならバターが欲しいところだけど、まだその余裕はない。
 えっ? 姉さんとアスナはなにをしてるって?
 ……俺の両隣から、じっと作業を見つめております。
 この二人はそもそも戦力外なので、むしろ助かる。
 姉さんが不思議そうに聞いてくる。

「クレス、これはなに?」
「それはできてからのお楽しみだよ」

 俺がそう答えると、アスナも興味津々のようで質問してきた。

「ねえねえ、これってお菓子を作る時の材料よね?」
「そうそう、基本的には一緒かな」

 この世界にもお菓子はある。
 菓子パンやクッキーが一般的だ。
 それらは当然高級品で、庶民の口に入ることは少ない。
 お菓子が高級な理由はいくつかあるが、牛乳の入手が難しくバターが手に入りにくいことはその一つだ。
 バターさえあれば、色々と料理の幅も広がるんだけどなー。
 そんなことを思いながら、熱したフライパンにタネを注いでいく。

「これで、表面がふつふつと穴が空いてきたらひっくり返すよ。二人共、同じようにやってみて」
「分かったわ!」
「分かりました」

 アイスが溶けてしまうので、三人で一気に生地を焼いていく。
 そう、これから作るのはパンケーキだ。
 二分ほど待つとふつふつしてきたので、ささっとひっくり返す。

「うん、いい焼き色だ。アスナ、お皿くらい出してよ」
「仕方ないわね」

 アスナがそう言い、俺の側から離れていく。
 実は、アスナのいい香りがしてドキドキしたから、アスナに皿を取るようにお願いしたとは言えない。
 黙ってれば美少女だからなぁー……これも言えないけどね!
 そんなことを考えていると、姉さんの手がちょんちょんと肩に触れる。

「クレス、お姉ちゃんも手伝いたい」
「あぁー……それじゃ、アイスをスプーンで丸くなるようにほじってくれるかな? それを最後に載せるから」
「ん、頑張る」

 すると、姉さんがアイスの器の中から、スプーンで丸くすくっていく。
 それはディッシャーを使ったように綺麗だった。

「おおっ! 姉さん凄い! めちゃくちゃ綺麗だね!」
「っ~!? ク、クレスに褒められた……!」

 姉さんはそう言い、花が咲いたように笑う。
 こんな風に笑うなんて……もっと早く知りたかったな。

「ふふ、よく人の体をくり抜いていたのがよかったのかしら」

 前言撤回! あんまり知りすぎるのはよくないです!
 これ以上聞いてはまずいと思い、俺は作業に集中する。
 そして、数分で全ての生地を焼き終える。
 そしたら皿にパンケーキを載せ、その上にアイスクリームを置く。

「これで完成! パンケーキのアイス載せです!」
「美味しそうですの!」
「これは……早く持っていきましょう!」
「クレス! 急ぐわよ!」
「クレス、お姉ちゃんも待てない」

 レナちゃん、クオン、アスナ、姉さん、それぞれが自分の皿を持ち、厨房から出て行く。
 ……頑張った俺を置いて。
 まあ、いいんですけど……女の子は、甘味には目がないと言うし。
 俺も急いで皿を持って食堂に移動する。
 そこではすでに座って、お皿をじっと見つめている女性陣がいた。

「クレス! 早く早く!」
「主人殿、早く座ってください」
「クレス、アイス溶けちゃう」

 アスナ、クオン、姉さんの順でそんなことを言ってくる。
 だったら置いて行かなきゃいいのにと思いつつ、黙って席に着く。
 こういう時は、余計なことを言わないが吉だ。

「はい、ではいただきます」
「「「「いただきます」」」」

 俺の言葉により、みんなが一斉に食べ始める。

「クレス! アイスクリームってパンケーキに合うのね!」
「主人殿、これは素晴らしい……! いくらでも食べられます!」
「えへへ、とっても美味しいですの」

 アスナ、クオン、レナちゃんが三者三様の喜び方を見せる。
 この三人の様子は、ある程度予測済みだ。
 問題は、アイスクリームを食べたことがない姉さんである。
 俺が隣に座る姉さんを覗き見ると……なんと、涙を流していた。

「な、泣いてる!?」 

 俺は思わず声を上げ、姉さんが呟くようにこぼす。

「グスッ……美味しい……」
「な、泣くほど美味しい?」
「美味しい……それに、可愛いクレスが作ってくれたもの。本当は、こうして一緒におやつとかしたかったから」

 ……はぁ、俺って馬鹿だな。
 勝手に嫌われてると勘違いして避けてきて……
 それでも、姉さんはずっと変わらず可愛い弟だって思ってたんだよね。
 俺は涙をぬぐう姉さんを宥めるように言う。

「大丈夫だよ、これからはいつでも食べられるからさ」
「ほんと?」
「うん、もちろん。姉さんのしたいことがあれば言ってね」
「じゃあ、また一緒に寝る」
「それは勘弁してください!」
「むぅ……仕方ない」

 ほっ、流石に一緒に寝るのはなぁ。
 おっと、いけない。
 俺も食べないと、アイスが溶けちゃう。

「どれどれ……これこれ!」

 パンケーキの中にジュワッと染み込んだアイスクリーム。
 こうなることによって、単なるおやつからデザートへと変身した。
 俺が感動していると、前に座るクオンが肩を落としている。

「主人殿、なくなってしまいました……」
「早くない!? しようがないなぁ、一口だけあげるから、それで我慢して」

 俺はフォークにパンケーキを突き刺し、前に座るクオンの口元に持っていく。
 すると、クオンの目が点になり……手足をばたつかせ始めた。

「じ、自分で食べられますから!」
「いいから、食べちゃってよ。俺ってば、手がプルプルしてるし」
「し、仕方ないですね……あーん……もぐもぐ……美味しいです」
「うんうん、それならよかったよ」

 よしよし、クオンも大分自分の要求を素直に言うようになってきたね。
 俺はずっとお世話になってばかりだったし、少しは恩返ししないと。
 そして、その横では似たような光景が目に入る。
 パンケーキを食べ尽くしたアスナが、しょんぼりとしていた。

「レナ、なくなっちゃったわ。私もクレスからもらおうかしら?」
「もう、お姉様ってば。勢いよく食べすぎですの。私のを一口あげるから我慢してくださいませ」
「わぁ……レナは優しい子!」
「もう、調子がいいんですから」

 ……果たして、どっちが姉でどっちが妹なのだか分からないや。
 だが、それを突っ込むのはやめておく。
 俺が殴られる未来しか見えないから……うんうん、触らぬアスナにたたりなしってね。
 そんなことを考えていると、姉さんが脇腹を突いてくる。

「うひぁ!?」
「クレス、変な声」
「わ、脇腹はやめてって!」
「お姉ちゃんもあーんってしたい」

 そう言い、今度は俺に向かってフォークを向けてくる。
 ……仕方ない、姉孝行しますか。
 俺はフォークの先のパンケーキを口に入れた。

「あーん……」
「美味しい?」
「お、美味しいです」
「ん、よかった」

 なんだ、この恥ずかしい感じは……でも、嬉しくもある。
 するとアークやタイガさん、ガルフさんやマイルさんまでやってきた。

「おい、クレス! 俺を放っておくなんて酷くないか!?」
「……俺は甘いものは嫌いではない」
「なんじゃ、甘いものか。儂は辛いものが食いたいのう」
「これはこれは、皆さんお揃いですか」

 アークは俺の肩を組んできて、ガルフさんはマイルさんと談笑を始めた。
 タイガさんはレナちゃんに呼ばれ、なにやら話しかけられている。
 クオンとアスナは、二人でひそひそ話をしていた。
 俺はそれを見てると、心が温かくなってくる。
 すると、姉さんが話しかけてきた。

「クレス、楽しそう」
「えっ? ……うん、そうかも。ここにいる人達、みんないい人だから」
「ん、クレスが楽しいならよかった」
「もちろん、姉さんもいるからだよ?」
「……嬉しい。私も、ここは楽しめそう」
「んじゃ、気が済むまでいてくれていいからさ」

 そう言うと、姉さんは優しく微笑んだ。
 さてさて、明日からもスローライフに向けて頑張りますか。


    ◆  ◆  ◆


 私の名前はカルラ・シュバルツ。クレスの姉であり、シュバルツ国の王女だ。
 クレスが作ってくれたパンケーキのアイスクリーム載せという甘味を楽しんだあと、あてがわれた部屋に戻って一人物思いにふけっていた。
 諜報部員として長く仕事をしてきた普通じゃない私が……弟であるクレスと、こんな風に過ごせるなんて。
 一緒に寝たり、一緒に遊んだり、一緒に食べたり。
 それはもの凄く幸せなことだった。
 こんなことなら、もっと早く勇気を出せばよかった。
 でも、正直……私は嫌われてると思っていた。
 クレスの母親と、私の母親は違う。
 別に二人の仲が悪かったとか、正妃せいひである私の母親がクレスの母親をいじめていたわけではないが、クレスを孤立させ、クレスの派閥を作らせないために、距離を置く必要があった。
 兄上は王太子として納得したし、父上も国を守るためにクレスにはあえて冷たい態度を取っていた。
 別にそのことに対しては否定しない。
 確かに国が割れるのは問題あるし、実際にクレスを持ち上げて王位争いをしようとする動きがあったことは知ってるから。

「でも、それとクレスが孤独になるのは違うと思った」

 だから私は赤ん坊だったクレスを見た時に、この子のお姉ちゃんになろうって決めた。
 可愛くて小さくて、私はすぐにクレスが大好きになった。
 多分、今まで末っ子だったってこともあると思う。
 でも、私が諜報員として忙しくなってしまった。
 そうしているうちにクレスはどんどん成長して、自分の置かれた立場を理解してしまう。
 私は今さらどんな顔をして、お姉さんとして接していいのか分からなかった。
 結果的にどうすることもできずに、ただ遠くから見守ることしかできなかった。
 でも、兄上が結婚したことで流れは変わった。
 男子が生まれれば、この国の決まりで、クレスには王位継承権がなくなる。
 そしたら、遠慮なく仲よくしてもいいってことだ。
 だから我慢できずに、ここまで来てしまったというわけだ。
 おかげで、クレスと仲よくなれた。
 そんなことを考えていると、扉の前に誰かが来る。
 気配で分かったので、私はその人物に入室の許可を出す。

「アスナ、入っていいわ」
「へっ!? し、失礼します!」

 そうして入ってきたのは、公爵家の令嬢であるアスナだった。

「どうしたの?」
「そ、その、先日はご相談に乗っていただき、ありがとうございました」
「ううん、別に構わないわ。国にとっても、貴女あなたなら結婚相手として問題もないし」

 諜報員でもあった私は、この子がクレスに思慕しぼを抱いていることは知っていた。
 姉としても王族としても、クレスの相手が誰になるのかは、見過ごすことはできない。
 その点、この子は申し分ない。
 家柄もそうだけど、いざという時にクレスを守れる力を持っているから。

「ふぇ!? い、いや、私は、まだそんなつもりは……」
「まあ、私を倒してからになるけど」
「それは無茶なんじゃ……い、今はそういう話ではなくて」
「そうだった。それで、どうしたの?」

 前の相談は、クレスをドキドキさせるにはどうしたらいいか、だった。
 本人はレナと話し合って、お風呂上がりに偶然をよそおって出会えばいいと決めたとか。
 確かに、あの子が女の子に興味がある素振そぶりを見せることは少ない。
 私は諜報員でもあるので、その手の誘惑の仕方を知っていた。
 それをアスナには伝授でんじゅして疑問には答えたはず。

「あの作戦だけでいいのかなって。クレスってば、私のことを女の子として見てないっていうか」
「そんなことはないと思うけど。貴女が近づくと、クレスの心拍音は上がってるから」
「えっ? ほ、ほんとですか?」
「……怖いからって可能性もあるけど」
「うぅ……そうですよね」

 そう言い、肩を落とすアスナ。
 ……クレスは氷魔法を使えることを隠していた。
 そのことが知られれば、王都にいる悪い貴族がその力を利用しようと動く可能性がある。
 その前に、この子がクレスとくっつけば、公爵家の影響力で阻止できるかも。
 クオンでもいいけど、それだと貴族に対する抑止力にはならない。

「分かったわ。私がとっておきの知恵を貸してあげる。きっと、ドワーフ達がいるなら可能だから」
「えっ? それは一体……」
「ふふ、クレスをびっくりさせてあげましょう」

 この子は私を怖がらないどころか、憧れを抱いているらしい。
 女の子なのに戦えるのは好感が持てる。
 私の将来の義妹ぎまいになるなら、こういう子がいい。



 二章 姉の実力……?


 ……寒いや。
 いや、暑いはずなんだけど。
 カルラ姉さんが来てからしばらく経ち、なぜか俺は自分の私室で震えていた。

「寒っ」

 震えながら思わず口に出した俺のことを、クオンが心配してくれる。

「どうしたんです?」
「い、いや、また寒気がしてさ」
「部屋は暑いですし、今度こそ風邪ですかね?」
「うーん、そういう感じとは違うというか」

 なにか、危険信号を感じた気がする。
 その時、扉を開けてマイルさんが入ってきた。

「クレス殿下、失礼いたします!」
「ありゃ、マイルさん? どうしたの、ノックもしないで」
「も、申し訳ありません! 至急、見ていただきたいと思いまして……」
「いや、そういうことなら気にしないで。クオン、確認をお願いね」
「はい、受け取りましょう」

 クオンが開封した手紙を受け取り、その宛名を確認すると……騎士の国エトラス王国からの手紙だった。

「あれ? どういうこと? まだ、手紙って送ってないよね?」

 困惑しながら尋ねると、マイルさんも戸惑い交じりの返答をする。

「は、はい、今まさに準備をしていたところです。国王陛下への許可を取る手紙は出したのですが……なので、私も驚いてしまいました」
「主人殿、まずは中を見てみたらどうですか?」
「それもそうだね……へぇ、これは渡りに船かな」

 クオンに促されて手紙を開いて読んでみると、うちと交流がしたいとの旨が書かれていた。
 一通り読んだら、二人にも見せる。

「なになに……要約すると、噂になっている氷魔法が気になってるといった感じですかね」
「そういう認識でよさそうですね。どうやって知ったのかは分かりませんが、徐々にですが、クレス殿下の氷魔法は辺境の村々へと行き渡っておりますから。それに、国境の砦にも」

 クオンとマイルさんの言葉を聞いて、俺は納得した。

「あぁー、そういうことか。国交は断絶してるけど、国境の砦は無関係ではいられないもんね。そこから、噂が流れたのかも」

 国交こそ断絶しているが、別に敵対しているわけでも交流を禁止しているわけでもない。
 単純に互いに利益がないから、関わってないだけだ。
 なので国境の砦付近では、普通に交流はしてそうだ。

「おっしゃる通りかと。それで、お返事はいかがなさいますか?」

 マイルさんの質問に、俺は首を縦に振りながら答える。

「もちろんオッケーです。こちらからお願いしようとしてたから助かったよ」
「ええ、交渉は提案された側の方が有利ですから。それでは、私の方で調整をいたします。国王陛下にお手紙は書きましたが、すぐに動いても問題ないでしょう。幸い、この領地には、ある程度権限が与えられておりますので」
「なるほど、父上の返事を待たずに動いてもいいってことか。マイルさん、返事を書いてもらえる?」
「ええ、こういうのは早い方がいいかと存じます。では、急いでお返事も用意いたしましょう」

 そして、マイルさんが部屋から出て行く。
 いやはや、優秀な方で助かるなぁ。

「いやー、それにしても上手いこと運んだね」

 俺の言葉にクオンが頷いた。

「こちらから言う前に、あっちから来るとは思いませんでしたね。やはり、氷というのはそれほどに魅力的なのかなと」
「フフフ、これも戦略のうちよ。最初から、計算づくだったのだ」
「キリッとした顔してもダメです。完全に、ただの運じゃないですか」
「ありゃ……まあ、嫌な予感は当たらなくてよかった」

 その時、再び扉が開かれた。
 入ってきたのはアスナで、なにやら息を切らしている。
 どうでもいいけど、この子はノックって知ってるのかな?

「クレス!」
「アスナ? どうしたの、そんなに慌てて」

 もしや、 嫌な予感とはこっちか?
 俺は思わず、身構える。

「か、狩りに行くわよ!」
「へっ? あ、ああ、別にいいけど。クオン、行ってもいいよね?」
「もちろん構いませんよ、できたらカルラ様も誘って連携を深めた方がいいですね」
「あっ、確かに。早ければ、すぐにでもエトラス王国行くかもだし、一緒に狩りができるチャンスは少ないもんね」

 俺の代わりにナバールにいてもらう条件として、仕事が終わったら姉さんと過ごすという約束がある。
 俺も書類仕事には飽き飽きしていたので、渡りに船だ。
 どうやら、さっきの寒気は気のせいだったみたいだね。


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