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2巻
2-1
しおりを挟む一章 新たな刺客
俺の名前はクレス・シュバルツ、シュバルツ国の第二王子だ。
実は、俺は前世の記憶を持つ転生者だ。日本では冴えない営業マンだったけど、女神の力でこの世界に生まれ変わったってわけ。
静かに庶民的な生活を送りたいと願っていた俺は、城でダラダラと過ごし、時には城下町で遊び、父である国王アレックス・シュバルツの怒りを買っていた。
父上や周囲の期待には応えられず、俺はついに辺境の地ナバールへ追放されることに。
だけど、この追放こそが俺の計画! 窮屈な王宮生活から解放され、スローライフを手に入れるため、追放されるのを待っていたんだ。
そして、ようやく自由を手に入れた俺は護衛のクオン――黒狼族の優秀な従者であり、俺を常に守ってくれる相棒――と共に、ナバールへと旅立ち、そこで新たな生活を始めた。
平穏な生活が待っているはずだったけど、事態はそう簡単にはいかなくて……
◇ ◆ ◇
街の改良工事をしてもらうためにナバールにやってきたドワーフ達の歓迎会から一週間が経ち、少し都市も落ち着いてきた。
魔物を討伐することで得られる魔石も順調に増えた。魔石は魔力を込めておくことで、任意のタイミングで魔法を発動させることができる。
そうして氷魔法を込めた魔石で生み出した氷を、領地以外にも配り始めたり……辺境の活性化のために食料を配ったり。
まだまだ足りないことだらけだけど、辺境の復興は一歩ずつ進んでいるとは思う。
俺は執務室で書類仕事をしながら、クオンと一緒に次の策を考えていた。
「さて、次はなにをしようか? クオン、どう思う?」
「塩はドワーフとの交易によって賄えますね。あとは、アイスクリームを大量に作るなら砂糖が必要になるかと」
「……クオン、尻尾が動いてるよ?」
「き、気のせいですっ!」
どうやら、相当アイスクリームが気に入ったらしい。
前世の牛に似た魔獣であるモウルを捕獲できたとはいえ、まだ一頭だ。
仔モウルの分まで採るわけにはいかないから、採れる量には限りがある。
砂糖を用意できたとしても、アイスクリームを大量に作るのは厳しいだろう。
「ならいいけど。ただ、アイスはしばらくお預けかな」
「そ、そんなっ!?」
「いや、俺達だけが食べられる分なら作れるけどさ」
「いえ……それはダメですね」
尻尾と耳が垂れ下がり、しょぼんとして可愛い。
クオンにはお世話になってるし、できれば要望を叶えたいところだ。
「それじゃ、モウルの捕獲と飼育作戦を優先して行うかな。ついでに魔石も手に入るし」
「ほんとですか!? 私、頑張ります!」
「わ、分かったから! 落ち着いて!」
「これが落ち着いていられますか!」
クオンはそう言い、椅子に座る俺に詰め寄ってくる。
この子は自分の美貌を自覚していない。
彼女は和服を着た黒髪ロングの綺麗なお姉さんなのだ。
……はい! 前世のどストライクです!
ちなみに和服は、遠い国の伝統衣装で、俺の趣味で着てもらっている。
そんなクオンがぐいぐいと体を近づけてくるのは、精神衛生上あまりよくないことだ。
「ストップ! ねっ!?」
「むぅ……早くしてくださいね」
「はいはい、頑張りますよ。それじゃ、砂糖も必要かな。確か、南にある騎士の国で豊富に産出されてるんだっけ?」
「ええ、そのように聞いてます」
「それじゃ、そことも交易ができるようにしときたいね。なにか交易品があればいいけど」
どちらにしろ、交流はした方がいいよね。
アイスクリームは特産品になるポテンシャルもあるし。
砂糖も手に入れたいけど、売り込み先が増えるにこしたことはない。
「……ん? アイスクリームを作って持っていく? それを食べてもらって、砂糖と交換とか?」
「少し順序がおかしい気もしますが、それもありですね」
「いや、他にも氷系でなにか用意しとくかな。まあ、どちらにしろあちらの国に行く必要があるのか」
「ええ、そうなります。ただ、氷魔法は主人殿にしか使えないので、本人が行く必要があるかと」
「流石にここを長期間離れるのは無理があるよね。俺の代わりに、ここを任せられる人でもいれば、話は別だけど」
アスナは向いてない。俺の幼馴染の公爵令嬢は、おてんばな性格だから、領地をまとめることには不向きだと思う。
その妹、レナちゃんはしっかりしているけど、流石に幼すぎて任せるわけにはいかない。
もう一人の幼馴染で親友でもあるアークも、能力はあるけど、経験が不足しているしな……
「そんな方は限られてますね。それこそご兄弟か、オルランド叔父様ということに」
「兄上は王子としての仕事があるから当然無理だし、姉上はそもそもどこにいるのか分からない。オルランド叔父さんは、国境の守り手だから離れるわけにいかないし……そもそも、あの人に治めるとか無理だし」
俺の脳裏に、クオンに戦闘技術を授けてくれた師匠であるオルランド様の姿が浮かぶ。
「まあ、じっとしてるのが苦手な方ですからね。あと、カルラ様は他国を飛び回ってるみたいですし」
「うーん、そうなると難しいよね。一応、父上から任された領地だから、適当な人に任せるのはダメだろうし……」
次の瞬間――なぜか、クオンが刀に手を添えて扉の方を向く。その頬には汗が伝っていた。
「ど、どうしたの?」
「この私が気づかないとは……何者ですか、出てきなさい」
俺が困惑していると扉が開き、フードのついた黒装束に身を包んだ女性が現れた。
服の上からでも分かる抜群のスタイルで、顔の半分は仮面で隠れている。
どこからどう見ても、暗殺者といった感じだ。
「へぇ、私の気配に気づくなんてやるわね」
微笑みを浮かべた黒装束の女性に、クオンが険しい表情で問い返す。
「私は何者かと聞いているのです……扉の前の護衛はどうしました?」
「ん、その辺に転がってるわ」
すると、女性はフードの中から短剣を抜く。
「主人殿! 私の後ろから動かないように!」
「わ、分かった!」
「私から主人を守ってみせなさい」
黒装束の女性は、その言葉を発すると同時に消えた。
気がつくと、二人は部屋の真ん中で剣を交えていた。
「うぇ!? 速っ!」
「くっ……速いですね」
俺は思わず驚きの声を上げてしまう。クオンも予想していなかったようで、斬り合いの中でそんな言葉を漏らしていた。
「私の速さについてくるとは……楽しい。でも、まだまだこれから」
次々とスピードが上がる斬撃に、クオンが刀で応戦する。
ただ少しずつ、クオンが防御に回っていく。
クオンが速さで後れを取るなんて……彼女は一体何者なんだろう?
……でもなんだか、不思議と恐怖は感じない。
「そんなもの? 貴女の、彼に対する忠義は」
「……舐めるなっ!」
クオンの斬撃スピードが上がり、黒装束の女性を徐々に壁際に追い込んでいく。
そしてその一撃が、仮面の一部を切り裂いた。
そして仮面が落ち、その顔が晒される。
「私は主人殿……クレス殿下の護衛! 私を倒さない限り、主人殿には指一本触れさせないわ!」
「いい気迫。やっぱり、反対しなくて正解だった」
「なんの話……貴女は……まさか」
そこでなぜか、クオンが刀をしまう。
そして、スタスタと壁際に寄ってしまった。
俺は困惑気味に尋ねる。
「あ、あれ? クオンさん?」
「私としたことが気づくのが遅れました。主人殿、この方は……」
「クレスは、私が誰か、まだ分からない? それは悲しい」
「へっ? どういうこと?」
すると、いつのまにか至近距離に黒装束の女性がやってきていた。
なんだか、その綺麗な顔には見覚えがあるような……
「もう……可愛いんだから!」
「うなぁぁぁ!?」
なんと黒装束の女性が急に俺のことを抱きしめてきた!
その力はめちゃくちゃ強くて、息ができない!
というか、体が痛い!
「ちょっ!? 主人殿が折れてしまいますよ!」
慌てるクオンの声が聴こえる。
……あぁ、意識が飛んでいく。
「むぅ……力加減が難しい」
全身から力が抜け、俺の意識は暗闇の中に沈むのだった。
……あれ? なにか柔らかい?
それに、気のせいか懐かしい香りがする?
まるで、記憶にはないけど体が覚えてるような……
「んっ……ここは」
「クレス、気がついてよかった」
「あぎゃぁぁぁ!?」
く、苦しい!? 今度は柔らかなものに顔が埋まってる!?
「カルラ様、主人殿がまた気を失ってしまいますよ」
「んっ、それは困る。クレス、おはよう」
「お、おはようございます? カルラって……姉上?」
「そう、貴方のお姉ちゃん」
……あれ? 姉上ってこんな感じだったっけ?
そもそも、そんなに話したこともないし。
仕事かなにかで王都を離れることが多かった姉上は、俺が物心ついた時には、ほとんど見たことがなかった。
「……どういうこと?」
「貴方に会いに来た」
「それはなぜですか?」
「……言えない」
「……はい?」
なにやら姉上がもじもじしながら、フードを被って顔を隠す。
どうしよう、全然状況が掴めない……誰か説明して!
周りを見ると、場所は執務室のままだったが、アスナにアーク、レナちゃんがやってきている。
その後ろには、この領の獣人を率いるタイガさん達までいた。
クオンが咳払いをして口を開く。
「コホン! まずは整理しましょう。主人殿が気を失ってる間に、カルラ様から事情はなんとなく聞いたので。カルラ様は……主人殿に会いたいから来たそうです」
「俺に会いたい? それはなんで?」
「それは可愛い弟に会いたいからとか……ですね?」
「……」
クオンの言葉に、姉上がコクリと頷いた。
というか、全然喋らない……そういや、俺の記憶の中の姉上も無口だったような。
たまに会うと、じっと見てくるだけだったかも。
「つまりは、どういうこと?」
「私も、さっき聞いて驚いたのですが……どうやら、カルラ様は主人殿を可愛いと思ってるそうです」
「……そんなことを言われた記憶はないのですが?」
「クレス、ひどい。お姉ちゃんは、ずっと可愛がってきたのに」
俺は一生懸命、記憶を掘り返してみるけど……そんな記憶は見当たらなかった。
前世の記憶を思い出す以前から、姉上と会うことは少なかったし。
なんなら、会わなすぎて嫌われていると思ってたくらいだ。
「カルラ様。それは、どんな風にですか?」
「時に陰から見守ったり、寝顔を覗いたり。木の上から眺めたり、外に出れば尾行したり」
「……だそうです。私としたことが、これに気づかないとは」
クオンが悔しそうにそう呟き、姉上はどこか得意げになった。
「無理もない、私の仕事は諜報員だから。というより、人に気づかれた時点で私の負け」
さっきもクオンに気づかれずに執務室の前まで近づいていたわけだし、信憑性がある。
俺は恐る恐る姉上に尋ねた。
「ということは……姉上は、ずっと俺を見てたってこと?」
「んっ、仕事から帰ってきたらいつも覗いてた」
……どうやら、姉上は俺を避けているわけでも、嫌っているわけでもなかったみたい。
いやいや! 気づかないって!
そのあと、話を要約するとこういうことらしい。
姉上は久々の休みが取れたので、可愛い弟に会いに来たと。
その可愛い弟の従者の実力を試すために、こっそり潜入した。
そして、クオンの今の力を確かめたと。
「そもそも、なんで一人で来たの?」
「ん、急いで来たから。護衛がいると遅くなる」
「一人で? どうやって?」
「馬を一頭借りて、それに乗ってきた」
「あぁー……そうなんですね」
ひとまず誰も死んでないから、よしとしますか。
扉の前にいた衛兵も倒れていたらしいけど、気を失っただけだったし。
「私、ここにいたら迷惑?」
少し悲しげに首を傾げる姉上に対し、俺は首を横に振る。
「ううん、そんなことはないよ。ただ、衛兵さんにはきちんと謝ってね」
「んっ、分かった」
「えっと……部屋はどうしよう?」
急に来られたから、なにも決められてない。
というか、王族を泊めるなら護衛が……いらないか。
誰にも気づかれずに屋敷内に入れるし、クオンと互角に戦えるんだから。
「クレスと一緒でいい」
「それは困ります」
姉上がとんでもないことを言ったので、俺は即座に否定した。
「むぅ……どうして? お姉ちゃんはクレスを抱き枕にしたい」
「あの、俺もいい歳なので……」
姉弟として過ごした時間はほとんどなく、前世の記憶もあるから、ただの綺麗なお姉さんって印象が強い。
「まあまあ、主人殿、いいじゃないですか」
「クオン?」
「カルラ様がいるなら、ここを空けることも可能です。留守番を頼む代わりに、ある程度条件を吞んであげましょう」
「あっ……そっか」
領主の俺が南にある騎士の国に行って、仕事に穴を空けるのはよろしくない。
でも、直接交渉ができるのは俺だけだ。
だが、俺の代理として姉上がいてくれるなら問題ないだろう。
「なんの話?」
「いや、実は南にある国に行きたくて。その間、ここを任せられる人がいないかって」
「私なら適任……だけど、クレスとまた離れないといけないの?」
寂しそうな目をする姉上を、クオンが宥める。
「大丈夫ですよ、カルラ様。それまで、主人殿が構ってくれますから」
「あの、クオンさん?」
勝手に売られたのですが!? 俺は思わず抗議の声を上げる。
すると、姉上がクオンに迫った。
「ほんと? 一緒に寝たりしていい?」
「ええ、もちろんでございます。どうぞ、クレス様をお好きになさってください」
「フフフ、そういうことならいいわ」
「これで取引成立ですね」
……あのー、俺の意思はどこに行った?
すると、アークが俺の肩に手を置く。
「諦めな、お前以外にカルラ様は扱えん。無論、俺やアスナでも厳しい。カルラ様の強さは、この国の貴族はみんな知っている」
「はぁ、そうだよねぇ……姉上、分かりました。できるだけ俺が相手をしましょう。それで、なにをご所望ですか?」
「……お腹が減ったわ」
「……ソウデスカ」
どうやら、姉上は俺の思っていたような人ではなかったらしい。
めちゃくちゃお茶目というか、子供らしい人だったみたいだ。
俺が姉上を避けてきたせいで、本当の姉上のことはよく知らないままだった。
……そっか、俺って嫌われてたんじゃなかったんだ。
翌日の朝、自室のベッドの上で目を開けると……目の前に綺麗なお姉さんがいた。
サラサラなセミロングの銀髪に、ハリウッド女優のような整った顔立ち。
「うえっ!? ……って姉上かぁ」
「……ん、おはよ」
俺を抱き枕にしていた姉上が目を覚ます。
ボケーッとした目を擦り、大きく伸びをする。
というか、姉とはいえネグリジェ姿で俺に抱きつくのはどうかと思う……透ける生地越しに肌が見えて、目に毒ですね!
「おはようございます。……昨日は結局、どうなったんだっけ?」
「素晴らしい夜だった、クレスと抱き合って寝るなんて」
「姉上、誤解を招く言い方はやめてください……というか、いつの間に」
「だって一緒に寝ていいって言った。クレスが帰ってこないから、こっそり忍び込んで添い寝したのよ」
「あぁー、そういえば昨日の記憶が……」
姉上が襲撃してきたあとは、後処理が大変だった。
住民達に姉上を紹介したり、逆に姉上にこちらの仲間を紹介したりと。
気がつけば夜になって、姉上に部屋を用意してあげて、クタクタになって自分の部屋に帰ったら……朝まで寝てしまったらしい。
「ん、寝顔は可愛かった。小さい頃、覗いていた時と同じように」
「うん、そこは眺めるだけにしておこう!」
寝る時に、たまに視線を感じたのは姉上だったのかな?
……いや、怖いから考えるのはやめておこうっと。
「クレスは朝から元気いっぱいね」
「いや、全然元気じゃないです。基本的に、俺は朝は弱いんですから」
「そういえば、いつもお寝坊さんだった。クオンが起こすのに苦労してたわ」
「はは……」
その光景は、俺の日常だ。
もう怖いので、なにをいつから見ていたとは聞かないでおこう。
すると、ノックの音がした。
俺が返事をすると、クオンが部屋に入ってくる。
「主人殿、カルラ様、おはようございます」
「うん、おはよう」
「ん、おはよ」
「どうやら、よく眠れたご様子ですね。朝ごはんの準備ができたので、着替えて食堂にお越しください」
すると、姉上が無言でネグリジェを脱ごうとし始めた!
「待って! ここで着替えないで!」
「むっ、なぜ?」
「なぜもなにもないですよ! とにかく、自分の部屋で着替えてください……そもそも、この格好で俺の部屋に来たんですか?」
「流石に上着は着てきた」
「それじゃ、姉上はそれを着て自分の部屋に帰ってください」
そう言うと、姉上が不満げに頬を膨らませる。
もしかして、少し言いすぎたかな?
俺はたじろぎつつも尋ねる。
「な、なんですか?」
「姉上は堅苦しくて嫌だわ」
「はい? ……どういうことです?」
「お姉ちゃんって呼んでほしい」
「お姉ちゃん……いや、それは……」
流石にもう、そんな歳ではない。
そもそも、前世ではおっさんなのだ。
クオンに助けを求めると『頑張って!』と目線で言われた。
「あぁー……姉さんで勘弁してもらえますかね?」
「ん……それで我慢する」
「ほっ、それでは……カルラ姉さん」
「いい響き……じゃあ、自分の部屋で着替えてくる」
そう言い、姉さんは上着を着て、ご機嫌な様子で部屋から出て行った。
そして俺のクオンの視線が交わり、少しの時間が経過し……俺は息を吐く。
「ふぅ、緊張した」
「ええ、よく頑張りましたね」
「ほんとだよ。あまりにギャップがありすぎて、なにがなんだか分からないし」
「あちらが本来の姿なのかもしれないですね。いつも無表情で、なにを考えているのか分かりませんでしたが……出て行く時の顔は、微笑んでいましたから」
俺には背を向けていたので見えなかったが、どうやら姉さんは笑っていたらしい。
だったら、恥ずかしい思いをした甲斐があったかな。
「そっか、ならよかった」
「もしかしたら、国王陛下や第一王子――ロナード様も誤解しているのでは……いえ、すみません」
「ううん、気にしないで。確かに、ちゃんと向き合ってこなかったから。そうだね……機会があったら、少し話してみようかな」
今回のこともそうだけど、辺境に来て様々な人達と話して分かった。
やっぱり、その人のことをきちんと知るには、言葉を交わさないといけないんだって。
それで傷つくこともあるかもしれないけど……それでも、勇気を出してみないとね。
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