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迎撃開始
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都市の入り口に行くと、そこでは兵士達をまとめているギランの姿があった。
それは堂に入っていて、彼が来てくれて本当に良かった。
そして俺達に気づいたギレンが、駆け寄ってくる。
「アニキ! アネゴ!」
「ギレン、お疲れ様。それで、首尾はどうかな?」
「はっ! 既に前衛の者達を集め終わって、後は来るのを待つのみですぜ!」
「おっ、ありがとう。それじゃ、パンサーさん」
「うむ、任されよう」
パンサーさんが梯子を使って城壁の上に登っていく。
彼には弓部隊の指示をお願いしている。
パンサーさん自身は足が悪いが、弓にはそこまで影響しないから適任だ。
「オルガ、君は予定通りに俺を守ってね」
「は、はい! 頑張ります!」
オルガの役目は最前線に出る俺の護衛となる。
彼が俺の命綱のようなものだ。
「クレハ、君は予定通り大物を見つけたら教えてね。決して、無理はしないこと」
「はっ、畏まりました」
クレハの役目は遊撃プラス、大物を見つけたら知らせること。
場合によっては時間稼ぎをしたりする危険な役目だ。
普通の兵士では倒すことはできないから、俺が特大魔法で仕留める予定だ。
「よし、それじゃ各自……必ず、生き残ること」
「「はい!!」」
「これが終わったら俺——ダラダラするんだ」
「……エルク様、そういうのって死ぬ前の兵士が言うやつです」
「はっ! そうだった!」
今の、完全に死亡フラグじゃないか!
ダメダメ! 俺はグータラスローライフするんだやい!
「ふふ、大丈夫です——私が、貴方を死なせはしない」
「それはこっちのセリフだけどね。んじゃ、来るまではゆっくり待つとしますか」
そうして、待つこと一時間くらい経ち……再び伝令が走ってくる。
最速を誇るチーターの猫獣人が、俺の前で急ブレーキをした。
「エルク様! あと十分ほどで魔物の大群がきます!」
「伝令、ありがとう。それじゃ、行きますか」
俺はクレハとオルガを伴い、門の外へと出る。
その後を、ギレンが率いる部隊がついてくる。
俺は一番前に立ち、すぐに魔法の溜めに入った。
「クレハ、タイミングは教えてね」
「お任せください」
「オルガ、俺は魔法に集中するから守りは任せるよ」
「はい! 任せてください!」
「ギレン、俺の魔法が決まったら後はお願いね」
「へいっ! お任せを!」
三人に改めてお願いした俺は、目を閉じてその時を待つ。
そして、その時が来た。
前方からドドドという音が聞こえてくる。
「エルク様、まだです」
「うん、わかった」
「……今です!」
その合図に目を開け、溜めに溜めた魔力を解き放つ。
「大地よ凍れ——アイスフィールド」
「グォォォォ!?」
「ギギィィ!?」
俺の放った魔法は、見渡す限りの大地を凍らせた。
それによって、魔物達が滑って転んでいく。
場合によっては、お互いに衝突をして自滅していった。
「エルク様!」
「うひゃぁ!?」
クレハが俺を担いで、その場を飛びのく。
そして最前線にいた魔物達は、氷の地面を通り過ぎて俺達がいた場所を転がっていった。
そう、そこはギレン達が待つ場所だった。
「野郎ども! いくぜ!」
「「「おう!」」」
ギレンが先頭に立って、兵士達が転んだ魔物達を始末していく。
その間にも、氷の上で転んだ魔物達の動きが止まる。
そいつらはまだ氷の上で、うまく身動きが取れない。
つまり……格好の餌食だ。
「パンサー殿!」
「うむっ! 皆の者——放てぇぇぇぇぇ!」
城壁にいるパンサーさんの号令により、転んだ敵に矢が降り注ぐ。
それによって、更に敵の数が減っていく。
「エルク様! 作戦は成功です!」
「だね! でも、まだまだこれからだよ!」
そう、これが俺が考えた作戦だ。
氷魔法で地面を凍らし、最初に最大限のダメージを与える。
数で劣る俺達が、この先の敵と戦える力を残すために。
そう……まだ上位種の姿がないから。
それは堂に入っていて、彼が来てくれて本当に良かった。
そして俺達に気づいたギレンが、駆け寄ってくる。
「アニキ! アネゴ!」
「ギレン、お疲れ様。それで、首尾はどうかな?」
「はっ! 既に前衛の者達を集め終わって、後は来るのを待つのみですぜ!」
「おっ、ありがとう。それじゃ、パンサーさん」
「うむ、任されよう」
パンサーさんが梯子を使って城壁の上に登っていく。
彼には弓部隊の指示をお願いしている。
パンサーさん自身は足が悪いが、弓にはそこまで影響しないから適任だ。
「オルガ、君は予定通りに俺を守ってね」
「は、はい! 頑張ります!」
オルガの役目は最前線に出る俺の護衛となる。
彼が俺の命綱のようなものだ。
「クレハ、君は予定通り大物を見つけたら教えてね。決して、無理はしないこと」
「はっ、畏まりました」
クレハの役目は遊撃プラス、大物を見つけたら知らせること。
場合によっては時間稼ぎをしたりする危険な役目だ。
普通の兵士では倒すことはできないから、俺が特大魔法で仕留める予定だ。
「よし、それじゃ各自……必ず、生き残ること」
「「はい!!」」
「これが終わったら俺——ダラダラするんだ」
「……エルク様、そういうのって死ぬ前の兵士が言うやつです」
「はっ! そうだった!」
今の、完全に死亡フラグじゃないか!
ダメダメ! 俺はグータラスローライフするんだやい!
「ふふ、大丈夫です——私が、貴方を死なせはしない」
「それはこっちのセリフだけどね。んじゃ、来るまではゆっくり待つとしますか」
そうして、待つこと一時間くらい経ち……再び伝令が走ってくる。
最速を誇るチーターの猫獣人が、俺の前で急ブレーキをした。
「エルク様! あと十分ほどで魔物の大群がきます!」
「伝令、ありがとう。それじゃ、行きますか」
俺はクレハとオルガを伴い、門の外へと出る。
その後を、ギレンが率いる部隊がついてくる。
俺は一番前に立ち、すぐに魔法の溜めに入った。
「クレハ、タイミングは教えてね」
「お任せください」
「オルガ、俺は魔法に集中するから守りは任せるよ」
「はい! 任せてください!」
「ギレン、俺の魔法が決まったら後はお願いね」
「へいっ! お任せを!」
三人に改めてお願いした俺は、目を閉じてその時を待つ。
そして、その時が来た。
前方からドドドという音が聞こえてくる。
「エルク様、まだです」
「うん、わかった」
「……今です!」
その合図に目を開け、溜めに溜めた魔力を解き放つ。
「大地よ凍れ——アイスフィールド」
「グォォォォ!?」
「ギギィィ!?」
俺の放った魔法は、見渡す限りの大地を凍らせた。
それによって、魔物達が滑って転んでいく。
場合によっては、お互いに衝突をして自滅していった。
「エルク様!」
「うひゃぁ!?」
クレハが俺を担いで、その場を飛びのく。
そして最前線にいた魔物達は、氷の地面を通り過ぎて俺達がいた場所を転がっていった。
そう、そこはギレン達が待つ場所だった。
「野郎ども! いくぜ!」
「「「おう!」」」
ギレンが先頭に立って、兵士達が転んだ魔物達を始末していく。
その間にも、氷の上で転んだ魔物達の動きが止まる。
そいつらはまだ氷の上で、うまく身動きが取れない。
つまり……格好の餌食だ。
「パンサー殿!」
「うむっ! 皆の者——放てぇぇぇぇぇ!」
城壁にいるパンサーさんの号令により、転んだ敵に矢が降り注ぐ。
それによって、更に敵の数が減っていく。
「エルク様! 作戦は成功です!」
「だね! でも、まだまだこれからだよ!」
そう、これが俺が考えた作戦だ。
氷魔法で地面を凍らし、最初に最大限のダメージを与える。
数で劣る俺達が、この先の敵と戦える力を残すために。
そう……まだ上位種の姿がないから。
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