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作戦会議
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そして、どうにか暗くなる直前に都市に帰ってくる。
はっきり言って、今回の探索範囲は狭かった。
でもこれ以上探索するとなると、泊まりがけが必要になってくる。
今後は行き帰りの街道整備や、森の中で寝泊まりすることも考えないと。
門の中に入ると、ネコネが出迎えてくれた。
「お兄さん!」
「おっと……」
飛び出してきたネコネを受け止める。
「えへへ、帰ってきた。お兄さん、お帰りなさい!」
「うん? ……ただいま、ネコネ」
そっか、この子の父親は帰って来なかったんだ。
泊まらずに帰ってきてよかった……この子を悲しませるのはダメだね。
すると、パンサーさんがネコネの頭を撫でた。
「……随分と懐いているな」
「あっ! おじちゃん!」
「……おじちゃん?」
俺がパンサーさんに視線を向けると、少し気まずそうにする。
こっちはダメそうなので、ネコネに聞くことにした。
「ネコネ、おじちゃんってどういうこと?」
「え、えっと、おじちゃんはお父さんの弟なの!」
「……なるほど、正真正銘の叔父ちゃんってわけね」
「おじちゃん! ネコネが言ったこと守ってくれたんだ! ありがとう!」
「ん? ネコネが何か言ったの?」
すると、それまで黙っていたパンサーさんがため息をつく。
「ネコネ、自分で説明するからいい。俺は確かにネコネの叔父で、ネコネは死んだ兄貴の娘だ。そのネコネに、エルク殿下を助けて欲しいと言われてな……一度は断ったが、ネコネに何かあったらまずいと思い、一度会って観察することにした」
「あぁー、そういう経緯だったんだ」
道理で、俺のことを警戒するわけだ。
そりゃ、可愛い姪っ子の雇い主が変な奴だったら嫌だもんね。
だから、俺にあれこれと聞いてきたんだ。
「……怒らないのか? 俺はお主を試したのだぞ?」
「えっ? どうして? 心配するのは普通じゃない?」
俺がそういうと、再び息を吐いて……何かを諦めた表情を浮かべた。
「……俺の負けだな。ネコネ、お前のいう通りだった。こいつは、俺の知ってる人族とは違う」
「でしょ! お兄さんは優しいもん!」
「ククク、甘っちょろいとも言えるが……嫌いじゃない」
「……なんかよくわからないけど、褒められてる?」
「ああ、もちろん」
「ふーん、なら良いや。それじゃ、屋敷に帰ろうか。もう、疲れちゃったよ」
そしてクレハとオルガさんと、並んで歩くネコネとパンサーさんの後ろを歩く。
ちなみにオルガさんを除く人族は、門の前で一度解散とした。
みんな喋るのもきつそうだったし。
「オルガさんはいいの?」
「オイラは帰っても誰もいないですし……」
そうだった、オルガさんは両親もいない爺さんも死んじゃったんだ。
……きっと、寂しいよね。
「あっ、そっか……良かったら、屋敷に住む?」
「えっ!? い、いいんですか!?」
「うん、モーリスさんの許可があればだけどね」
「は、はい! ありがとうございます!」
そうして、屋敷に到着する。
ワイバーンの解体は厨房の方に任せ、俺達はネコネの案内の元、モーリスさんが待つ部屋に行く。
そこは一階の奥にあり、長机と椅子が並んだ部屋だった。
「エルク殿下、無事でなによりでございます」
「うん、どうにかね。それより、ここは?」
「ここは会議室で、本来は代表者と領主様が話し合いをする部屋となっております。お疲れのところ申し訳ありませんが、先に報告だけ聞かせて頂いてもよろしいでしょうか?」
「うん、もちろん。こっちも早く報告しないとって思ってたし。ここにいるオルガさんとパンサーさんについては、後で説明するよ」
「かしこまりました。それでは、皆さんお座りください。ネコネさん、お茶の用意を」
「は、はい!」
ネコネが部屋を出て行った後、、俺達はそれぞれ椅子に座る。
そして、俺達は要点をまとめてモーリスさんに報告した。
魔物が大量にいたこと、都市の近くにも関わらずワイバーンがいたことなど。
ちなみに、オルガさんを屋敷に置くことは心良く許可が下りた。
すると、ネコネがお茶を持ってきたので一息つく。
「お兄さん……ど、どうですか?」
「うん、美味しい」
「えへへ、良かったぁ……」
「うんうん、可愛い女の子に入れてもらうお茶は格別だね」
「か、可愛いって言われちゃった……」
すると、二つの視線を感じる。
見てたのはクレハと、パンサーさんの二人だった。
しまった! 今のはセクハラっぽい! 前世でも問題になったじゃないか!
「い、一般論だから! 深い意味はないよ!」
「「……別に何も言っていないが(ませんが)」」
腕組みをした二人が、ほぼ同時に言ってハモった。
これは形勢が不利! 話を変えようっと!
「モ、モーリスさん! どうかな!?」
「……昔の記録を見る限り、スダンピートの兆候かと」
その言葉で、場の空気が一気に重くなる。
こういうのは苦手なんだけど……しっかりしないとだね。
だって、今の俺は領主なんだから。
「そっか……どうしたらいいかな?」
「まずは起きると思って行動するとが良いかと存じます」
「そうだね。何もなければ良いし、何かあってからじゃ遅いもんね」
「ご理解頂き感謝致します。それを踏まえて話し合いをしましょう」
そう言い、モーリスさんが黒板に文字を書いていく。
まずはスダンピートの説明だった。
数十年に一回起きると言われ原因は様々だが、確実なのは魔物の大群が襲ってくること。
「不幸中の幸いですが、現在はここより北に村は存在しません。もし魔物が来るとしたら、この都市が最初になるかと」
「でも、ここを抜けていく可能性もあるよね?」
「仰る通りでございます。なので、近隣の住民の方々には一時的に都市に避難して頂きます」
「うん、その方がいいね。どうせ、場所は空いてるわけだし」
そもそも、本来なら何万人も入れる規模の都市だ。
近隣の方々くらいなら問題ない。
「ええ、そういたしましょう。過去の資料によりますと、スダンピートが起きる直前には上位種が現れるとか。エルク殿下達は、下位の魔物にしか会っていないと仰ったので、まだ時間の猶予はあるかと」
「そっか。それなら、避難したり準備する時間はありそうだね」
「次に、どうやって防ぐかという話になりますが……何か考えはございますか?」
「とりあえず、外壁を出来るだけ補修かな。あとは戦える人を探したり、指揮をできる人とか。できれば、魔法使いや弓を扱える人がいたらいいね」
俺の魔法で倒すのにも限度がある。
まだ自分のキャパもわかってないし、魔法自体が未熟だ。
守れる範囲にも限界はあるし、城壁から攻撃できる人は多いに越したことはない。
「同じ考えでございます。ただ、問題の人材がいるかどうか……特に指揮を出来る方が少ないかと。良い指揮官がいるだけで、戦力は倍増しますので」
「優秀な指揮官の率いる隊はそれだけで強いって聞くね。うーん、確かに難しいかも。俺、オルガさん、クレハ、パンサーさん……あと出来そうな人いる?」
俺は魔法ならできそう、オルガさんも盾役の指揮とか、クレハは遊撃部隊とか?
俺はパンサーさんに視線を向ける。
森での動きは良かったけど、今回はあくまでも補助が中心で戦闘力は未知数だ。
「俺は元々、ここの獣人族のまとめ役だ。訳あって戦力は期待しないでほしいが、獣人の指揮は任せるといい。モーリス殿は知っているはずだが?」
「そうなの?」
「ええ。まさか、エルク殿下が連れてきてくれるとは……感謝いたします」
そう言い、頭を下げてくる。
もしかしたら、関係性が良くなかったのかもしれない。
「たまたまだよ。じゃあ、獣人の指揮は任せるね」
「ああ、任せるがいい」
「うん、よろしく。となると、あと絶対に欲しい人は何かな?」
「クレハ殿が遊撃に回るとしたら、前衛を任せられる方が必要不可欠かと。オルガ殿は盾役とのことでしたので、攻撃面において」
「やっぱり、そうなるよね」
クレハは女性だし獣人だから、従うのが嫌って人もいる。
いずれはどうにかしたいけど、今は時間がない。
ここは出来れば、パワータイプの男性が欲しい。
……こんな時、シグルド叔父上がいてくれたらなぁ。
はっきり言って、今回の探索範囲は狭かった。
でもこれ以上探索するとなると、泊まりがけが必要になってくる。
今後は行き帰りの街道整備や、森の中で寝泊まりすることも考えないと。
門の中に入ると、ネコネが出迎えてくれた。
「お兄さん!」
「おっと……」
飛び出してきたネコネを受け止める。
「えへへ、帰ってきた。お兄さん、お帰りなさい!」
「うん? ……ただいま、ネコネ」
そっか、この子の父親は帰って来なかったんだ。
泊まらずに帰ってきてよかった……この子を悲しませるのはダメだね。
すると、パンサーさんがネコネの頭を撫でた。
「……随分と懐いているな」
「あっ! おじちゃん!」
「……おじちゃん?」
俺がパンサーさんに視線を向けると、少し気まずそうにする。
こっちはダメそうなので、ネコネに聞くことにした。
「ネコネ、おじちゃんってどういうこと?」
「え、えっと、おじちゃんはお父さんの弟なの!」
「……なるほど、正真正銘の叔父ちゃんってわけね」
「おじちゃん! ネコネが言ったこと守ってくれたんだ! ありがとう!」
「ん? ネコネが何か言ったの?」
すると、それまで黙っていたパンサーさんがため息をつく。
「ネコネ、自分で説明するからいい。俺は確かにネコネの叔父で、ネコネは死んだ兄貴の娘だ。そのネコネに、エルク殿下を助けて欲しいと言われてな……一度は断ったが、ネコネに何かあったらまずいと思い、一度会って観察することにした」
「あぁー、そういう経緯だったんだ」
道理で、俺のことを警戒するわけだ。
そりゃ、可愛い姪っ子の雇い主が変な奴だったら嫌だもんね。
だから、俺にあれこれと聞いてきたんだ。
「……怒らないのか? 俺はお主を試したのだぞ?」
「えっ? どうして? 心配するのは普通じゃない?」
俺がそういうと、再び息を吐いて……何かを諦めた表情を浮かべた。
「……俺の負けだな。ネコネ、お前のいう通りだった。こいつは、俺の知ってる人族とは違う」
「でしょ! お兄さんは優しいもん!」
「ククク、甘っちょろいとも言えるが……嫌いじゃない」
「……なんかよくわからないけど、褒められてる?」
「ああ、もちろん」
「ふーん、なら良いや。それじゃ、屋敷に帰ろうか。もう、疲れちゃったよ」
そしてクレハとオルガさんと、並んで歩くネコネとパンサーさんの後ろを歩く。
ちなみにオルガさんを除く人族は、門の前で一度解散とした。
みんな喋るのもきつそうだったし。
「オルガさんはいいの?」
「オイラは帰っても誰もいないですし……」
そうだった、オルガさんは両親もいない爺さんも死んじゃったんだ。
……きっと、寂しいよね。
「あっ、そっか……良かったら、屋敷に住む?」
「えっ!? い、いいんですか!?」
「うん、モーリスさんの許可があればだけどね」
「は、はい! ありがとうございます!」
そうして、屋敷に到着する。
ワイバーンの解体は厨房の方に任せ、俺達はネコネの案内の元、モーリスさんが待つ部屋に行く。
そこは一階の奥にあり、長机と椅子が並んだ部屋だった。
「エルク殿下、無事でなによりでございます」
「うん、どうにかね。それより、ここは?」
「ここは会議室で、本来は代表者と領主様が話し合いをする部屋となっております。お疲れのところ申し訳ありませんが、先に報告だけ聞かせて頂いてもよろしいでしょうか?」
「うん、もちろん。こっちも早く報告しないとって思ってたし。ここにいるオルガさんとパンサーさんについては、後で説明するよ」
「かしこまりました。それでは、皆さんお座りください。ネコネさん、お茶の用意を」
「は、はい!」
ネコネが部屋を出て行った後、、俺達はそれぞれ椅子に座る。
そして、俺達は要点をまとめてモーリスさんに報告した。
魔物が大量にいたこと、都市の近くにも関わらずワイバーンがいたことなど。
ちなみに、オルガさんを屋敷に置くことは心良く許可が下りた。
すると、ネコネがお茶を持ってきたので一息つく。
「お兄さん……ど、どうですか?」
「うん、美味しい」
「えへへ、良かったぁ……」
「うんうん、可愛い女の子に入れてもらうお茶は格別だね」
「か、可愛いって言われちゃった……」
すると、二つの視線を感じる。
見てたのはクレハと、パンサーさんの二人だった。
しまった! 今のはセクハラっぽい! 前世でも問題になったじゃないか!
「い、一般論だから! 深い意味はないよ!」
「「……別に何も言っていないが(ませんが)」」
腕組みをした二人が、ほぼ同時に言ってハモった。
これは形勢が不利! 話を変えようっと!
「モ、モーリスさん! どうかな!?」
「……昔の記録を見る限り、スダンピートの兆候かと」
その言葉で、場の空気が一気に重くなる。
こういうのは苦手なんだけど……しっかりしないとだね。
だって、今の俺は領主なんだから。
「そっか……どうしたらいいかな?」
「まずは起きると思って行動するとが良いかと存じます」
「そうだね。何もなければ良いし、何かあってからじゃ遅いもんね」
「ご理解頂き感謝致します。それを踏まえて話し合いをしましょう」
そう言い、モーリスさんが黒板に文字を書いていく。
まずはスダンピートの説明だった。
数十年に一回起きると言われ原因は様々だが、確実なのは魔物の大群が襲ってくること。
「不幸中の幸いですが、現在はここより北に村は存在しません。もし魔物が来るとしたら、この都市が最初になるかと」
「でも、ここを抜けていく可能性もあるよね?」
「仰る通りでございます。なので、近隣の住民の方々には一時的に都市に避難して頂きます」
「うん、その方がいいね。どうせ、場所は空いてるわけだし」
そもそも、本来なら何万人も入れる規模の都市だ。
近隣の方々くらいなら問題ない。
「ええ、そういたしましょう。過去の資料によりますと、スダンピートが起きる直前には上位種が現れるとか。エルク殿下達は、下位の魔物にしか会っていないと仰ったので、まだ時間の猶予はあるかと」
「そっか。それなら、避難したり準備する時間はありそうだね」
「次に、どうやって防ぐかという話になりますが……何か考えはございますか?」
「とりあえず、外壁を出来るだけ補修かな。あとは戦える人を探したり、指揮をできる人とか。できれば、魔法使いや弓を扱える人がいたらいいね」
俺の魔法で倒すのにも限度がある。
まだ自分のキャパもわかってないし、魔法自体が未熟だ。
守れる範囲にも限界はあるし、城壁から攻撃できる人は多いに越したことはない。
「同じ考えでございます。ただ、問題の人材がいるかどうか……特に指揮を出来る方が少ないかと。良い指揮官がいるだけで、戦力は倍増しますので」
「優秀な指揮官の率いる隊はそれだけで強いって聞くね。うーん、確かに難しいかも。俺、オルガさん、クレハ、パンサーさん……あと出来そうな人いる?」
俺は魔法ならできそう、オルガさんも盾役の指揮とか、クレハは遊撃部隊とか?
俺はパンサーさんに視線を向ける。
森での動きは良かったけど、今回はあくまでも補助が中心で戦闘力は未知数だ。
「俺は元々、ここの獣人族のまとめ役だ。訳あって戦力は期待しないでほしいが、獣人の指揮は任せるといい。モーリス殿は知っているはずだが?」
「そうなの?」
「ええ。まさか、エルク殿下が連れてきてくれるとは……感謝いたします」
そう言い、頭を下げてくる。
もしかしたら、関係性が良くなかったのかもしれない。
「たまたまだよ。じゃあ、獣人の指揮は任せるね」
「ああ、任せるがいい」
「うん、よろしく。となると、あと絶対に欲しい人は何かな?」
「クレハ殿が遊撃に回るとしたら、前衛を任せられる方が必要不可欠かと。オルガ殿は盾役とのことでしたので、攻撃面において」
「やっぱり、そうなるよね」
クレハは女性だし獣人だから、従うのが嫌って人もいる。
いずれはどうにかしたいけど、今は時間がない。
ここは出来れば、パワータイプの男性が欲しい。
……こんな時、シグルド叔父上がいてくれたらなぁ。
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