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『まて』をやめました 42
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◇
「今までのことを反省して悪かったと思うのなら、償いをしたいと言うのなら、この書類にサインをしてください。」
思っていた通りにかっこよく、差し出したペンにガクッと膝を折り項垂れるエドワード様に私は笑いそうになるのをこらえるのに一生懸命だった。
やっと、やっとのことでエドワード様の呪いじみた思い込みが解けた。
長年望んだ熱い視線と愛の告白。
自らの過ちに気が付いて、真摯の謝罪とやり直そうと真剣なまなざしでの優しく甘い声。
そのすべてが、ほしかった。
─────できたら、自らの力で気が付いてほしかったな・・・
でも、もう今更だ。
予定を変更するつもりはない。
記憶が戻って泣きじゃくり流した涙と共に気が付いた私の恋心は、実質5歳で止まっていた。
本来なら10年かけて育てるはずの、恋慕が私一人の妄想でしか成長できずに現実は5歳のまま。
夢と希望を詰め込んで妄想しただけの、現実的ではないもの。
だから、エドワード様のことも物語の理想的な婚約者と妄想して思いを募らせていた。
実際には、顔が好きなだけで性格については全く知らないのだ。
エドワード様が愛の言葉をささやくと、どんな言葉になるのか今は想像できない。
だからこそ、けじめをつけなければいけない。
なのに・・・
「頼む、クラウディア。もう一度、俺にチャンスをくれないか?」
膝を折り俯いた顔を見上げられて縋り着くような初めて聞く情けない声。
情けない声なのに・・・
その顔は、捨てられた犬が助けを求める庇護欲かきたてる姿。
何時もはキリリとしている柳眉は、下げられ瞳は悲しみに彩られて、折れ曲がった耳と垂れ下がった尻尾の幻覚が見える。子犬のク~ンという捨てないでと幻聴まで聞こえそうな姿。
何これ!
普段はいつも無表情でビシッとした姿なのに、こんな子犬の姿を見せられるなんて・・・狡いわ。
思わず顔を抑えて背けてしまった。
もう、こんな綺麗で憐れな子犬が道端にいたら迷わず連れ帰って庇護するわ。放っておけるわけないじゃない!きっと家族には、家では飼えません元の場所に戻しておいでと怒られて、でも諦めきれなくてこっそり厩の影で飼うのよ。見つからないと思っているのは、私だけでまわりのみんなは知っていて微笑ましく見守ってくれるの。それで家族は私の様子に折れて飼っていいよって許可されて・・・って、違う!
もう、記憶が戻ったらエドワード様で妄想する癖まで戻って来たわ。
いけない、いけない・・・
「クラウディア・・・。愛しているんだ、俺を捨てないでくれ・・・」
ぶはっ!
エ、エドワード様が、まさかの・・・捨てないでだなんて・・・
妄想の声が聞こえたの・・・
そんなことを言う人だったの?
嘘っ、これ、どうしよう。
捨てないようぅ、っていってその頭を撫で繰りまわしたい。
「んっ、んんっ!」
私がわんこエドワード様を撫で繰り回す妄想に入りかけていたところを、クレアが現実に引き戻してくれた。
クレアの目が怖い・・・
大丈夫よ、正気に戻ったわ。ちゃんと本懐は、やり遂げるわ。
「・・・ふぅ、エドワード様。うっ!」
落ち着かせるために、一息をつく。落ち着いて向き合ったら、潤んだ瞳のエドワード様と目が合う。
見上げる姿のエドワード様は、目に毒過ぎる。
「と、とにかくあの、そこに座りましょう。」
美形の見上げておねだりの顔は危険だわ。心を強く持たないとなんでも叶えてしまいそう。魔性だわ・・・
膝をつくエドワード様の手を引きサロンのソファーへ導く。
弱々しい顔のままだが、素直にソファーに座る。
私もテーブルを挟んでその前に座り、クレアから書類を受け取る。
「エドワード様、私もイロイロ考える時間が沢山ありました。
その中で10年のけじめは必ずつけると決めました。
何があっても、それは変わりません。
まさかエドワード様が、私に好意を寄せてくれていたなんて思ってもみませんでした。
その位に貴方の行動は、好きになるのを我慢していたというよりも、我慢して婚約を続けているにしか思えなかったんです。」
「それは、本当にすまないと、悪かったと思っている。」
「もう謝罪はいいです。」
そう言って、テーブルに改めて婚約解消の書類とペンをエドワード様へ向けて差し出す。
「本当の謝罪は、これからの行動で表してください。
そして、まずはサインをしてください。
全ては、そこからです。」
キリっと、強い意思をもって今度はエドワード様の姿に惑わされないようにしっかりと強く願った。
「クラウディ・・・」
「エドワード様、貴方はまた何かにとらわれていませんか?」
そうして強く意思を込めていったにも関わらず差し出したペンを取らずに情けない声を出すエドワード様。
もうこれ以上、そんな姿を見たくない。
10年間知らなかったエドワード様の姿を、今日でたくさん知った。
人外に美しく完璧な人と思っていたけど、きちんと血が通って情けないところもあるのを知ってちょっとかわいいなぁと思った。けど、あまり度が過ぎるのは幻滅する。
あまりこれ以上はしてほしくない。
これは10年間好きだった人への餞。
最後の忠告。
これでも、わからないのならこの人が宰相になってヴィクター殿下が国王になったとき苦労するのが目に見えてくる。
「今の道は一つですか?
エドワード様から見て、確かにこれは詰んだ状態です。でもその道一つしかないですが、その後は?このサインの後には、道はないと思いますか?貴方は諦めますか?サインの後も未来はあるんですよ。
この国の重臣の予定なら、こんなやり取りはいくらか経験があるのでは?自身がなくとも、宰相様がそのやり取りをされていらっしゃるのでは?見るくらいはあったのでは?
駒を取られたと見せかけて、実はもっと大きな利益を得たことはないですか?
エドワード様は仕事でとても優秀だと聞きました。そんな貴方がこんなことで躓くところを見せないでください。
私を惚れされるくらいの気概を見せてもらえませんか?
・・・顔以外でね。」
最後のこれは重要よ。顔では、もうお腹が一杯なの。これ以上は、食べ過ぎよ。体調を壊すレベルになるからね。
私の言葉がしっかり耳に届いたのか、情けない顔が何かを考える顔に変化していく。
やっぱり、なにかにとらわれていたみたい。
それが何かは、知らないけど。昔から良く聞く。失敗を知らない人は、一度の失敗や挫折に弱いのよね。
そう思うと、周りの評価が良すぎるエドワード様は、きっと挫折を知らないと思うから・・・
今の状態は辛いかもしれないけど、この経験がこの先の役に立てばいいなぁ。って、親目線かっ!!!
そう一人突っ込み妄想で見ていると、ゆるゆるとペンを手に取った。
握ったペンを暫く見つめて、辛そうに眉を寄せて目をぎゅっと閉じた。秀麗な顔が歪んで泣きそうに唇を震わせる。辛そうな、とても辛そうな表情で暫く何かを堪えているようだった。
しばらくして目を開けた時に、踏ん切りがついたのか口を引き締めて顔を上げた。
そのまま、書類にサインをする。が、その手は震えていてサインが少し歪に見える。
「クラウディ・・・本当に、10年間すまなかった。」
サインを終えた、エドワード様はペンを置いて立ち上がり頭を下げて改めて謝罪をされた。
声にももう縋りつくところもない、私がたまに聞くだけでうれしくなるいい声。
欲を言えばもう一度、熱のこもった声で名前を呼んでほしかったなぁ。
でも自分からこう仕向けたんだから、これでいい・・・
「エドワード様・・・」
サインをされた書類を手に取り感慨に浸る。
私も何かを言いたいけど、今は思いつかない。
でも、これでお終いじゃない。
それだけは確か・・・
そう思った私の口の端は、持ち上り弧を描く。
「今までのことを反省して悪かったと思うのなら、償いをしたいと言うのなら、この書類にサインをしてください。」
思っていた通りにかっこよく、差し出したペンにガクッと膝を折り項垂れるエドワード様に私は笑いそうになるのをこらえるのに一生懸命だった。
やっと、やっとのことでエドワード様の呪いじみた思い込みが解けた。
長年望んだ熱い視線と愛の告白。
自らの過ちに気が付いて、真摯の謝罪とやり直そうと真剣なまなざしでの優しく甘い声。
そのすべてが、ほしかった。
─────できたら、自らの力で気が付いてほしかったな・・・
でも、もう今更だ。
予定を変更するつもりはない。
記憶が戻って泣きじゃくり流した涙と共に気が付いた私の恋心は、実質5歳で止まっていた。
本来なら10年かけて育てるはずの、恋慕が私一人の妄想でしか成長できずに現実は5歳のまま。
夢と希望を詰め込んで妄想しただけの、現実的ではないもの。
だから、エドワード様のことも物語の理想的な婚約者と妄想して思いを募らせていた。
実際には、顔が好きなだけで性格については全く知らないのだ。
エドワード様が愛の言葉をささやくと、どんな言葉になるのか今は想像できない。
だからこそ、けじめをつけなければいけない。
なのに・・・
「頼む、クラウディア。もう一度、俺にチャンスをくれないか?」
膝を折り俯いた顔を見上げられて縋り着くような初めて聞く情けない声。
情けない声なのに・・・
その顔は、捨てられた犬が助けを求める庇護欲かきたてる姿。
何時もはキリリとしている柳眉は、下げられ瞳は悲しみに彩られて、折れ曲がった耳と垂れ下がった尻尾の幻覚が見える。子犬のク~ンという捨てないでと幻聴まで聞こえそうな姿。
何これ!
普段はいつも無表情でビシッとした姿なのに、こんな子犬の姿を見せられるなんて・・・狡いわ。
思わず顔を抑えて背けてしまった。
もう、こんな綺麗で憐れな子犬が道端にいたら迷わず連れ帰って庇護するわ。放っておけるわけないじゃない!きっと家族には、家では飼えません元の場所に戻しておいでと怒られて、でも諦めきれなくてこっそり厩の影で飼うのよ。見つからないと思っているのは、私だけでまわりのみんなは知っていて微笑ましく見守ってくれるの。それで家族は私の様子に折れて飼っていいよって許可されて・・・って、違う!
もう、記憶が戻ったらエドワード様で妄想する癖まで戻って来たわ。
いけない、いけない・・・
「クラウディア・・・。愛しているんだ、俺を捨てないでくれ・・・」
ぶはっ!
エ、エドワード様が、まさかの・・・捨てないでだなんて・・・
妄想の声が聞こえたの・・・
そんなことを言う人だったの?
嘘っ、これ、どうしよう。
捨てないようぅ、っていってその頭を撫で繰りまわしたい。
「んっ、んんっ!」
私がわんこエドワード様を撫で繰り回す妄想に入りかけていたところを、クレアが現実に引き戻してくれた。
クレアの目が怖い・・・
大丈夫よ、正気に戻ったわ。ちゃんと本懐は、やり遂げるわ。
「・・・ふぅ、エドワード様。うっ!」
落ち着かせるために、一息をつく。落ち着いて向き合ったら、潤んだ瞳のエドワード様と目が合う。
見上げる姿のエドワード様は、目に毒過ぎる。
「と、とにかくあの、そこに座りましょう。」
美形の見上げておねだりの顔は危険だわ。心を強く持たないとなんでも叶えてしまいそう。魔性だわ・・・
膝をつくエドワード様の手を引きサロンのソファーへ導く。
弱々しい顔のままだが、素直にソファーに座る。
私もテーブルを挟んでその前に座り、クレアから書類を受け取る。
「エドワード様、私もイロイロ考える時間が沢山ありました。
その中で10年のけじめは必ずつけると決めました。
何があっても、それは変わりません。
まさかエドワード様が、私に好意を寄せてくれていたなんて思ってもみませんでした。
その位に貴方の行動は、好きになるのを我慢していたというよりも、我慢して婚約を続けているにしか思えなかったんです。」
「それは、本当にすまないと、悪かったと思っている。」
「もう謝罪はいいです。」
そう言って、テーブルに改めて婚約解消の書類とペンをエドワード様へ向けて差し出す。
「本当の謝罪は、これからの行動で表してください。
そして、まずはサインをしてください。
全ては、そこからです。」
キリっと、強い意思をもって今度はエドワード様の姿に惑わされないようにしっかりと強く願った。
「クラウディ・・・」
「エドワード様、貴方はまた何かにとらわれていませんか?」
そうして強く意思を込めていったにも関わらず差し出したペンを取らずに情けない声を出すエドワード様。
もうこれ以上、そんな姿を見たくない。
10年間知らなかったエドワード様の姿を、今日でたくさん知った。
人外に美しく完璧な人と思っていたけど、きちんと血が通って情けないところもあるのを知ってちょっとかわいいなぁと思った。けど、あまり度が過ぎるのは幻滅する。
あまりこれ以上はしてほしくない。
これは10年間好きだった人への餞。
最後の忠告。
これでも、わからないのならこの人が宰相になってヴィクター殿下が国王になったとき苦労するのが目に見えてくる。
「今の道は一つですか?
エドワード様から見て、確かにこれは詰んだ状態です。でもその道一つしかないですが、その後は?このサインの後には、道はないと思いますか?貴方は諦めますか?サインの後も未来はあるんですよ。
この国の重臣の予定なら、こんなやり取りはいくらか経験があるのでは?自身がなくとも、宰相様がそのやり取りをされていらっしゃるのでは?見るくらいはあったのでは?
駒を取られたと見せかけて、実はもっと大きな利益を得たことはないですか?
エドワード様は仕事でとても優秀だと聞きました。そんな貴方がこんなことで躓くところを見せないでください。
私を惚れされるくらいの気概を見せてもらえませんか?
・・・顔以外でね。」
最後のこれは重要よ。顔では、もうお腹が一杯なの。これ以上は、食べ過ぎよ。体調を壊すレベルになるからね。
私の言葉がしっかり耳に届いたのか、情けない顔が何かを考える顔に変化していく。
やっぱり、なにかにとらわれていたみたい。
それが何かは、知らないけど。昔から良く聞く。失敗を知らない人は、一度の失敗や挫折に弱いのよね。
そう思うと、周りの評価が良すぎるエドワード様は、きっと挫折を知らないと思うから・・・
今の状態は辛いかもしれないけど、この経験がこの先の役に立てばいいなぁ。って、親目線かっ!!!
そう一人突っ込み妄想で見ていると、ゆるゆるとペンを手に取った。
握ったペンを暫く見つめて、辛そうに眉を寄せて目をぎゅっと閉じた。秀麗な顔が歪んで泣きそうに唇を震わせる。辛そうな、とても辛そうな表情で暫く何かを堪えているようだった。
しばらくして目を開けた時に、踏ん切りがついたのか口を引き締めて顔を上げた。
そのまま、書類にサインをする。が、その手は震えていてサインが少し歪に見える。
「クラウディ・・・本当に、10年間すまなかった。」
サインを終えた、エドワード様はペンを置いて立ち上がり頭を下げて改めて謝罪をされた。
声にももう縋りつくところもない、私がたまに聞くだけでうれしくなるいい声。
欲を言えばもう一度、熱のこもった声で名前を呼んでほしかったなぁ。
でも自分からこう仕向けたんだから、これでいい・・・
「エドワード様・・・」
サインをされた書類を手に取り感慨に浸る。
私も何かを言いたいけど、今は思いつかない。
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