自衛官?異世界転生して、現代兵器の軍団率いて大国相手に勝利します。

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第5章 海賊殲滅作戦

第48話 海賊討伐への作戦会議

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 砦での訓練を始めて2週間。
 それぞれの長所と短所を把握し、実戦訓練を繰り返しながら長所を伸ばし、短所を少なくさせるように指導していた。
 
「ハァァァ!!」

 双剣を使う兵士が掛け声と共に切りかかってくる。それをナイフで捌きながら何処に視線を向けているか、なにを狙って攻撃しているかを予測して、反応出来るギリギリの反撃をして指導している。
 大きな隙があったら容赦なく反撃して勝負をつけると言う方式で訓練をしているので、隙が見えたら

「良くなって来ているが、まだまだだぞ?」

 そう言いながら兵士の足を横から蹴飛ばして体勢を崩し、尻餅を着いた所にナイフを突き付けた。
 そうしたらアドバイスや良かった点を教えて次に変わる。

「参りました。マンシュ教官」
「良くなって来ているがもう少し足技を使えるようにしたほうがいいぞ?相手の意識が上半身に向いているなら下からの攻撃には対処が遅れるはずだ」
「はい!ありがとうございました!」

 休憩を入れて、木陰で座っているとバトルホースが走ってくるのが見えた。

「マンシュ殿!マンシュ殿は何処に!?」
「私ならここですが?」
「マンシュ殿!王城に戻ってきて下さい。第2王妃が及びです!」
「分かりました。すぐに支度したす」

 すぐに自分の部屋へ行き、持ってきた荷物をアイテムポーチに投げ込み、すぐに部屋を出てバトルホースに乗り込み王城に走って行った。ちなみにあとの事はフィルに丸投げした。
 部屋に向かう前に伝えたので何か文句を大声で言っていたが聞こえないふりをして走り去った。
 そのまま、バトルホースで走り続け、王城につくと会議室に案内されて中に入るとすでにルース王妃をはじめとした各政治部門の代表と思われる魔族と将軍クラスと思われる魔族が複数人座っていた。

「遅れました」
「いや、構わん。急に呼び戻したのは私だ!とりあえず席に座れ」
「失礼します」

 席につくとすぐに会議が始まった。

「全員揃ったようだな。それでは海賊討伐作戦の会議を始める」
「それと前回の会議の際に王国から提案のあった王国との同盟が結ばれた事した。こちらから出した条件は、今議題の海賊討伐である。そのため、王国からも数隻のフリゲート級を含む艦隊がこちらに来るそうだ。それらの艦隊の到着までに敵の本拠地を見つけ出す」

 ガンディアス陛下が今回の海賊討伐の大まかな内容を話してから王国との同盟を結び、王国合同で海賊の討伐を行うと言う報告した。

「哨戒艦の数を増やし、徹底的に探すのが一番なのでは?」
「それでは、こちらが近い内にかすると伝えている様なとのだぞ!」
「飛竜やワイバーン、グリフォン、ヒポグリフによる捜索方法は?」
「無理だ。陸が見える距離なら問題ないだろうが少しでも陸が見えなくなったら戻れなくなる」

 色々と捜索する為の様々な作戦を提案するものの活動距離や天候、兵士と騎乗動物の披露などから不採用となった。
 その他にもいくつかの作戦があったが現実味や装備の不足などもあり、全て不採用となった。
 言い方が悪いが捜索方法が基本的な事を少し変えただけでほとんど同じであるため、効果は対して変わらない。

「マンシュ、何か良い作戦は無いか?」

 ルース王妃から俺に対して聞いてきたので考えていた作戦をいくつか言った。

「まず、1つ目は港に停泊中の王国の船に今回の同盟のお礼として大量のお宝が積んで近々出航する。と言う噂を流します」
「なるほど、それに釣られた海賊を引っ捕まえると言うわけだな!」
「言え、違います。あえて宝を奪わせます」
「それでは、こちらが損をするだけでわないか?」
「はい。だからその中に追跡用の魔道具を紛れ込ませておくんです。いくつかの魔道具を載せていれば、魔力の反応があっても怪しまれないでしょうから」

 ガンディアス陛下が笑みを浮かべながらもう1つの作戦を聞いてきた。

「それでもう1つ方は?」
「はい。こちらに協力してくれる海賊を探します。海賊と言えど、考え方ややり方に疑問を持っている者もいるでしょう。それを利用して海賊の活動範囲や拠点と思われる場所の情報を集めるんです」
「我々では知り得ない情報を持っている可能性が高いと言う訳か」
「海賊と言えど1枚岩と言う訳ではありませんから」

 もう1つの作戦を説明すると会議に参加していた将軍達が騒ぎ出した。俺の提案した作戦を理解したらしくすぐさま準備に動き出して行った。
 会議が終わりに近づいたので退室しようと席を立とうとすると肩をいきなり掴まれた。
 その方向を振り向けとルース王妃がいた。

「マンシュ、先程貴様が言った海賊事なのだか1つ心当たりがある」
「王妃である貴方にですか?」
「ああ!私の古い友人に義賊をやっている奴がいる。そいつなら何か知っているだろうからな」

 詳しく話を聞くと海賊ながらも王妃が義賊と言った訳は、その人物が率いる海賊船は同じ海賊か帝国の奴隷船や輸送船ばかりを狙っている海賊らしく、こちらの船が襲われていたら助けに入るなど海賊と思えぬ行為をしているため、一般的に義賊と呼ばれるようになった人物で伯爵の爵位を持っているらしく、一様貴族に名を連ねている。

「それで、その人は今何処にいるんですか?」
「それは・・・・」


 一隻の帆船が複数の海賊船目掛けて海を走っていく。

「野郎ども!今日の獲物はあいつ等だ!一切合財頂くよ!」
「「「はい!お頭!!」」」
「・・・なんでこんな事になったんだ!!!」

 絶賛海賊船団に向かって突っ込む船の甲板の上で俺は叫んだ。


    
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