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第5章 海賊殲滅作戦
第46話 友達
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ひとまず、全員を叩きのめしたあと、戻って来たフィルと共に初めの広場に戻り、先に広場に戻って来た兵士と共にまだ、意識の戻っていない兵士を回収してその日の訓練を終えて、意識が回復するのを待って砦に戻った。
日が暮れる前に砦に戻ると怪我して砦に戻った兵士が出迎えてくれた。怪我の程度はそこまで重くはないが当たり処が悪かったらしく、左腕を布で胸の前に掛けている。
夕食は今日のお詫びも兼ねて、俺が作ることにした。
材料を見るとロックバードとコカトリスの肉が見えたので唐揚げを作ることにした。
ボールに醤油、生姜、みりん、酒を入れたタレに一口大に切った肉を30分浸けて、しばらく置いている内に鉄の鍋に油を入れて適温まで火を掛ける。タレから肉を取り出し衣に浸けて鍋に入れる。色合いを見ながら温度が上がりすぎないように調整しながら次々揚げていく。
材料があったので竜田揚げもついでに作っていると厨房の入り口にフィルが来ていた。
匂いにつられてここまで来たようだ。
「そこで何しているんだ?」
「やっぱり気づいてた?いい匂いがしたから来てみたんだけどそれ何?」
「ロックバードとコカトリスの唐揚げと竜田揚げだ。食べてみるか?」
「食べる!」
大皿に盛られた唐揚げを1つ箸で掴み、フィルの口に持って行くとすぐにかぶりついてきた。
「あちらち!?熱つ!熱つ!ハフハフ!」
熱そうにしながらも唐揚げの味を堪能しているようでめちゃくちゃ美味しそうに食べている。
「ふー、相変わらずマンシュの作る料理は美味しいね!」
「ありがとう。おいしく食べて貰うのが作った側としては一番嬉しいことだよ」
作った物を美味しく食べてくれるならそれに越したことはない。自分で食べるのならいざ知らず、他人に食べされるとなれば、できる限り美味しくしたいので感謝の言葉を貰うと嬉しくなる。
フィルが食べている内に皿への盛り付けを終わらせた。
「フィル、ついでに料理を運ぶのを手伝ってくれ。何しろカなりの量を作ったからな」
「はーい」
「つまみ食いするなよ?」
大皿を両手に持って食堂に2人で歩いていく。中に入ると何人かは、すでに来ていたがほとんどの兵士はまだ、来ていなかった。
各テーブルに料理を運んで行き、フィルと2人で並べ終え、時間が来るまで壁際に座って少し休憩しているとアランとミニスが食堂に入ってきた。
「マンシュ殿にフィル殿今日はありがとうございました」
「お礼を言われることは何もしていませんよ?私はただ、あなた方の実力を見るために今日の訓練をしたのですから」
「そうですが、お陰で自分の実力を知ることができました」
どうやら今日の訓練で自分の腕が低い事を自覚できたようで、その事に対するお礼をいいに来たようだ。
「あのー、アランもマンシュも普通に喋ったら2人とも堅すぎ、友達に話すみたいにしなよ!」
「それに関しては、ボクも同意見!いつもみたいに話してる方がマンシュらしいよ?」
性格の似ているミニスとフィルは2人とも同じと事を思ったようで、2人して言ってきた。
(俺的にもその方が話しやすいのでそうしたいがアランさんはどうだろう?)
「私的も普段の口調で良ければそうしますが、マンシュ殿はどうですか?」
「それでいいのならそうしますよ。いやそうする」
「分かったよ。これでいいなら俺もそうする。訓練以外ではミニスと同じ喋り方で話す」
「そうそう!アランとほとんど同い年なのに2人とも敬語なのは可笑しいよ」
「ほんとほんと。マンシュはただでさい友達が少ないんだからそうしなきゃ!」
フィルが俺を馬鹿にするようなことを言ってきたので、素早くフィルの顔面を左腕で掴み、アイアンクローを食らわせながらアランと握手をした。
「いたたた!痛い痛い!!マンシュ謝るから離して!」
「お前は1言余計なんだよ!」
「ごめんなさい!!」
確かに友達は少ないがそれを人前で言うフィルも悪いがこういうのも悪くないと思った。
日が暮れる前に砦に戻ると怪我して砦に戻った兵士が出迎えてくれた。怪我の程度はそこまで重くはないが当たり処が悪かったらしく、左腕を布で胸の前に掛けている。
夕食は今日のお詫びも兼ねて、俺が作ることにした。
材料を見るとロックバードとコカトリスの肉が見えたので唐揚げを作ることにした。
ボールに醤油、生姜、みりん、酒を入れたタレに一口大に切った肉を30分浸けて、しばらく置いている内に鉄の鍋に油を入れて適温まで火を掛ける。タレから肉を取り出し衣に浸けて鍋に入れる。色合いを見ながら温度が上がりすぎないように調整しながら次々揚げていく。
材料があったので竜田揚げもついでに作っていると厨房の入り口にフィルが来ていた。
匂いにつられてここまで来たようだ。
「そこで何しているんだ?」
「やっぱり気づいてた?いい匂いがしたから来てみたんだけどそれ何?」
「ロックバードとコカトリスの唐揚げと竜田揚げだ。食べてみるか?」
「食べる!」
大皿に盛られた唐揚げを1つ箸で掴み、フィルの口に持って行くとすぐにかぶりついてきた。
「あちらち!?熱つ!熱つ!ハフハフ!」
熱そうにしながらも唐揚げの味を堪能しているようでめちゃくちゃ美味しそうに食べている。
「ふー、相変わらずマンシュの作る料理は美味しいね!」
「ありがとう。おいしく食べて貰うのが作った側としては一番嬉しいことだよ」
作った物を美味しく食べてくれるならそれに越したことはない。自分で食べるのならいざ知らず、他人に食べされるとなれば、できる限り美味しくしたいので感謝の言葉を貰うと嬉しくなる。
フィルが食べている内に皿への盛り付けを終わらせた。
「フィル、ついでに料理を運ぶのを手伝ってくれ。何しろカなりの量を作ったからな」
「はーい」
「つまみ食いするなよ?」
大皿を両手に持って食堂に2人で歩いていく。中に入ると何人かは、すでに来ていたがほとんどの兵士はまだ、来ていなかった。
各テーブルに料理を運んで行き、フィルと2人で並べ終え、時間が来るまで壁際に座って少し休憩しているとアランとミニスが食堂に入ってきた。
「マンシュ殿にフィル殿今日はありがとうございました」
「お礼を言われることは何もしていませんよ?私はただ、あなた方の実力を見るために今日の訓練をしたのですから」
「そうですが、お陰で自分の実力を知ることができました」
どうやら今日の訓練で自分の腕が低い事を自覚できたようで、その事に対するお礼をいいに来たようだ。
「あのー、アランもマンシュも普通に喋ったら2人とも堅すぎ、友達に話すみたいにしなよ!」
「それに関しては、ボクも同意見!いつもみたいに話してる方がマンシュらしいよ?」
性格の似ているミニスとフィルは2人とも同じと事を思ったようで、2人して言ってきた。
(俺的にもその方が話しやすいのでそうしたいがアランさんはどうだろう?)
「私的も普段の口調で良ければそうしますが、マンシュ殿はどうですか?」
「それでいいのならそうしますよ。いやそうする」
「分かったよ。これでいいなら俺もそうする。訓練以外ではミニスと同じ喋り方で話す」
「そうそう!アランとほとんど同い年なのに2人とも敬語なのは可笑しいよ」
「ほんとほんと。マンシュはただでさい友達が少ないんだからそうしなきゃ!」
フィルが俺を馬鹿にするようなことを言ってきたので、素早くフィルの顔面を左腕で掴み、アイアンクローを食らわせながらアランと握手をした。
「いたたた!痛い痛い!!マンシュ謝るから離して!」
「お前は1言余計なんだよ!」
「ごめんなさい!!」
確かに友達は少ないがそれを人前で言うフィルも悪いがこういうのも悪くないと思った。
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