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第3章 不穏な影
第30話 その後
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今回は少し短いです。
意識をなくして目が覚めると自室のベットの上に寝かされていた。
どうやら気を失ったあと、ここに運んでくれたらしい。ベットから起き上がり、机の上に置いてある懐中時計を見ると時刻は、5時を過ぎていた。窓に近づきカーテンを開けると丁度、昇って来るところだった。
昨日は、家に着いたのが、午後2時過ぎだったので、気を失ってからかなり長時間眠っていたらしい。着替えて、下に降りるとリビングのソファーにフィルが座っていた。
「あ、おはようマンシュ、昨日は突然倒れたからビックリしたよ。エルとリルが泣き出すわ、ロメルさんはパニックになるし、大変だったんだよ。シルフィさんが止めなかったらさらにひどかったと思うよ。あ、君を運んだのはロメルさんだから。」
「そんな事があったのか、迷惑を掛けてしまって、すまん。」
想像してみるとかなり、大変な目に遭ったようなので、謝った。
「別に謝らなくていいけど、何で、倒れたの?」
「それは、王都からここまで、俺だけ不眠不休で、運転してきたうえに君らと戦ったせいだと思う。自分でも知らないうちに疲労が溜まっていたんだと思う。」
「ちょ、ちょっと待って!?王都からここまで、何日掛かると思ってるの!?早馬でも5日は掛かるんだよ、それを1日ってどうしたらそんなに早く来れるの!?」
「ああ、それは俺がスキルで召喚した異世界の乗り物を使ったからだ。馬より速く、疲れることも無い、1人運転すれば、それ以外の乗員はただ、座っているだけで平気な乗り物だ。」
そう言うとフィルは頭を片手で押さえた。
「マンシュ、君はほんとにとんでもない人だと思ったけどそこまでとは、思いもしなかったよ。」
「いやー、それほどでも。」
「褒めてないからね。」
「すいません。」
面白半分でボケたら真顔で突っ込まれた言われた。
「それより足の具合はどうだ?」
「まだ、痛みはあるけど、1人で立つくらいの事はできるよ。」
「そのケガについては、悪かった。殺さないで無力化するには、足を撃つのが手っ取り早かったから。」
「あの時は、大きな音がしたと思ったら右足の太ももに激痛が走ったからビックリしたうえに、ホントに痛かったんだから。」
どんな銃でも足や腕を撃たれれば、訓練している軍人でも痛みで、苦しむ。ある一定は我慢できるが、それには相当な精神力が必要になる。特に一般人など撃たれれば痛みで相当苦しむと前に聞いたことがある。
「それより、何であの森にいたの?しかも、深部に近い位置まで。」
「ああ、それは冒険者ギルドのクエストを受けて、魔の森の調査に来たんだ。前にモンスターの大軍を見つけた場所の近くまで、来たら妙な気配を感じて、近寄るとお前らがいたと言うわけだ。」
「気配を消していたのに何で気づかれたんだろう?」
「それは、精霊があなたに伝えてくれたのよ。」
「母さん。」
声がした方を振り向くと母親であるシルフィがいた。
「母さん、精霊ってどうゆう事?」
「マンシュは見えないみたいだけど、精霊があなたになんとか教えてくれたみたいね。」
「母さんは精霊が見えているの?」
「私がいた、エルフの国では当たり前のように精霊や妖精が飛んでいたから見えるけど、母国に比べれば数は少ないわね。」
「そうなんだ。だから時々、妙な気配を感じたのか。」
「マンシュも訓練次第では、見えるかもしえないわね。」
どうやらエルフである母は精霊や妖精が見えるらしく、妖精や精霊と喋れるため、情報収集などをして貰っていたらしい。
「ボクも聞いたことある、エルフは魔法的性が高いから普通の魔法だけでなく精霊魔法が使える人も多いって。」
帝国でも知られていることらしい。
「それよりマンシュ、あなた大丈夫なの昨日はいきなり倒れたけれど?」
「それについては、迷惑を掛けました。体調はバッチリだよ。もうすかりよくなったよ。」
「ならいいけど、あまり無茶しないようにね。」
「次からは、気をつけます。」
前世の訓練の事もあった為、平気かと思っていたが魔法の事を考えたなかったので、自分が思っている以上に疲労が溜まったと考え着いた。
「それより、ティアはまだ、寝てるの?」
「そうよ、マンシュ起こして来てくれる?」
「い、いや、遠慮しとく。」
(あんな目に遭ったら今度こそ死ぬかも知れないことできるか!)
内心そんな事を考えていると。
「何かあったの?」
「い、いやなんでも。」
母は笑顔であるが、目が笑っていない!あれは前に父が母の大切にしている花を折ったのを隠そうとした時の顔だ。
「正直に言いなさい。」
母が問い詰めてくる。
その目に耐え切れず、正直に話した。
「実は、・・・」
王都の屋敷であったことを正直に話した。
その話を聞いて、フィルと母にあきれられ、床に正座させられた。
「マンシュ、故意じゃないとしてもそれは問題よ。」
「そうだよ、わざとじゃないからって、女性の裸を見るなんて、」
「誠に申し訳ございません。」
2人に説教されているとタイミング良く、父が入って来た。
「・・・、失礼しました。」
父は察したのか、扉を開けて、入ろうとするのをすぐにやめ、扉を閉めた。
鬼のように強い父でも、母には頭が上がらないらしい。
「まー、あなただけが悪い訳じゃないから許してあげるわ。」
何とか許しを貰った。
「ティアちゃんは私が起こしに行くから朝食の準備しておいて、それと逃げたロメルを呼んできておいて。」
「はい、分かりました。」
前々から思っていたが、やはりこの家で、一番偉いのは父ではなく、母だとゆうことが分かった。
下手に母に逆らわないようにしようと心に決めてから、父を呼びに行った。
意識をなくして目が覚めると自室のベットの上に寝かされていた。
どうやら気を失ったあと、ここに運んでくれたらしい。ベットから起き上がり、机の上に置いてある懐中時計を見ると時刻は、5時を過ぎていた。窓に近づきカーテンを開けると丁度、昇って来るところだった。
昨日は、家に着いたのが、午後2時過ぎだったので、気を失ってからかなり長時間眠っていたらしい。着替えて、下に降りるとリビングのソファーにフィルが座っていた。
「あ、おはようマンシュ、昨日は突然倒れたからビックリしたよ。エルとリルが泣き出すわ、ロメルさんはパニックになるし、大変だったんだよ。シルフィさんが止めなかったらさらにひどかったと思うよ。あ、君を運んだのはロメルさんだから。」
「そんな事があったのか、迷惑を掛けてしまって、すまん。」
想像してみるとかなり、大変な目に遭ったようなので、謝った。
「別に謝らなくていいけど、何で、倒れたの?」
「それは、王都からここまで、俺だけ不眠不休で、運転してきたうえに君らと戦ったせいだと思う。自分でも知らないうちに疲労が溜まっていたんだと思う。」
「ちょ、ちょっと待って!?王都からここまで、何日掛かると思ってるの!?早馬でも5日は掛かるんだよ、それを1日ってどうしたらそんなに早く来れるの!?」
「ああ、それは俺がスキルで召喚した異世界の乗り物を使ったからだ。馬より速く、疲れることも無い、1人運転すれば、それ以外の乗員はただ、座っているだけで平気な乗り物だ。」
そう言うとフィルは頭を片手で押さえた。
「マンシュ、君はほんとにとんでもない人だと思ったけどそこまでとは、思いもしなかったよ。」
「いやー、それほどでも。」
「褒めてないからね。」
「すいません。」
面白半分でボケたら真顔で突っ込まれた言われた。
「それより足の具合はどうだ?」
「まだ、痛みはあるけど、1人で立つくらいの事はできるよ。」
「そのケガについては、悪かった。殺さないで無力化するには、足を撃つのが手っ取り早かったから。」
「あの時は、大きな音がしたと思ったら右足の太ももに激痛が走ったからビックリしたうえに、ホントに痛かったんだから。」
どんな銃でも足や腕を撃たれれば、訓練している軍人でも痛みで、苦しむ。ある一定は我慢できるが、それには相当な精神力が必要になる。特に一般人など撃たれれば痛みで相当苦しむと前に聞いたことがある。
「それより、何であの森にいたの?しかも、深部に近い位置まで。」
「ああ、それは冒険者ギルドのクエストを受けて、魔の森の調査に来たんだ。前にモンスターの大軍を見つけた場所の近くまで、来たら妙な気配を感じて、近寄るとお前らがいたと言うわけだ。」
「気配を消していたのに何で気づかれたんだろう?」
「それは、精霊があなたに伝えてくれたのよ。」
「母さん。」
声がした方を振り向くと母親であるシルフィがいた。
「母さん、精霊ってどうゆう事?」
「マンシュは見えないみたいだけど、精霊があなたになんとか教えてくれたみたいね。」
「母さんは精霊が見えているの?」
「私がいた、エルフの国では当たり前のように精霊や妖精が飛んでいたから見えるけど、母国に比べれば数は少ないわね。」
「そうなんだ。だから時々、妙な気配を感じたのか。」
「マンシュも訓練次第では、見えるかもしえないわね。」
どうやらエルフである母は精霊や妖精が見えるらしく、妖精や精霊と喋れるため、情報収集などをして貰っていたらしい。
「ボクも聞いたことある、エルフは魔法的性が高いから普通の魔法だけでなく精霊魔法が使える人も多いって。」
帝国でも知られていることらしい。
「それよりマンシュ、あなた大丈夫なの昨日はいきなり倒れたけれど?」
「それについては、迷惑を掛けました。体調はバッチリだよ。もうすかりよくなったよ。」
「ならいいけど、あまり無茶しないようにね。」
「次からは、気をつけます。」
前世の訓練の事もあった為、平気かと思っていたが魔法の事を考えたなかったので、自分が思っている以上に疲労が溜まったと考え着いた。
「それより、ティアはまだ、寝てるの?」
「そうよ、マンシュ起こして来てくれる?」
「い、いや、遠慮しとく。」
(あんな目に遭ったら今度こそ死ぬかも知れないことできるか!)
内心そんな事を考えていると。
「何かあったの?」
「い、いやなんでも。」
母は笑顔であるが、目が笑っていない!あれは前に父が母の大切にしている花を折ったのを隠そうとした時の顔だ。
「正直に言いなさい。」
母が問い詰めてくる。
その目に耐え切れず、正直に話した。
「実は、・・・」
王都の屋敷であったことを正直に話した。
その話を聞いて、フィルと母にあきれられ、床に正座させられた。
「マンシュ、故意じゃないとしてもそれは問題よ。」
「そうだよ、わざとじゃないからって、女性の裸を見るなんて、」
「誠に申し訳ございません。」
2人に説教されているとタイミング良く、父が入って来た。
「・・・、失礼しました。」
父は察したのか、扉を開けて、入ろうとするのをすぐにやめ、扉を閉めた。
鬼のように強い父でも、母には頭が上がらないらしい。
「まー、あなただけが悪い訳じゃないから許してあげるわ。」
何とか許しを貰った。
「ティアちゃんは私が起こしに行くから朝食の準備しておいて、それと逃げたロメルを呼んできておいて。」
「はい、分かりました。」
前々から思っていたが、やはりこの家で、一番偉いのは父ではなく、母だとゆうことが分かった。
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