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第3章 不穏な影
第29話 帝国の騎士
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カクシを背負って屋敷まで歩いてきた。
「僕をどうするつもりだ?」
「一応捕虜にはなってもらうけど、それ以外は何もするつもりはないよ。」
「僕は何もしゃべらないぞ!」
「構わないよ。別に無理に聞き出そうとは思わない。」
屋敷に着くと父が門の前で待っていた。それもフル武装で。
「マンシュ!良かった無地だったか。何があった?」
抱き着かれんばかりの勢いで近づいてきたので、少しビビった。
背中にいるカクシも少し引いていた。
「帝国のルミノド聖教の精鋭、ヴァルケアと接敵、戦闘しました。」
「あいつらか、懲りもせづにまた、何かしたのか?」
「父さんは何か知ってるんですか?」
「ああ、俺が貴族になった話をしたよな?」
「はい、陛下が暗殺されそうになったのを救ったと。」
「その暗殺者がルミノド聖教の機密部隊、ヴァルケアだったんだ。」
たびたび、王国内に侵入しては、暗殺や破壊工作、情報収集などを主な任務としているのが、ヴァルケアらしい。
父も数度、ヴァルケアと戦闘を経験しているらしい。
「そして、背中の奴がヴァルケアの1人か?」
「はい、足を撃って、無力化したところ仲間が口封じに殺そうとしたのを防ぎ捕虜としました。」
そう言って、背負っていたカクシを下し、肩を貸して支えた。
「あ、あの1つ聞きますが?」
「なんだ?」
カクシが震えた声で、父に聞いた。
「度重なる暗殺や工作を失敗させてきた、大剣を使う騎士が王国にはいると噂で聞きました。それが貴方ですか?」
「確かに何度か戦ったが、たまたま出くわしただけだぞ?全員弱かったし。」
カクシはその言葉を聞いて、唖然としていた。
そして、小声で俺に話しかけてきた。
「ちょ、ちょっと、お兄さんの父親、とんでもない化け物じゃないか⁉ だからお兄さんもあんなに強かったのか⁉」
「確かに父さんが化け物なのは俺も認める。あと俺が強いのは守りだけだ。父さんに攻めるとすぐに負けるから守りながら隙を突いて攻撃する方が勝率が高かったから守りが堅いだけだ。」
(父さんは一体どんな道を歩けば、帝国の情報部隊に出会うんだよ!)
(た、大変だ!怪我が治ったら上手く逃げたそうと思っていたけど、あんな化け物がいたら絶体気付かれる。それに、お兄さんにも絶体バレる!もう逃げる事は捨てて、王国に居よう。)
俺は呆れていた。そして、カクシは震えていた。父さんは帝国でも有名らしい、悪い意味で。
「それより、マンシュとカクシと言ったか?早く家に入って、シルフィに見てもらえ。」
「分かりました。行くぞカクシ。」
父さんに言われ、家にカクシに肩を貸しながら入った。
家に入ると母さんが包帯や薬をリビングの机の上に置いて待っていた。
「マンシュ、あなたまた、面倒事にあったのね。」
「おっしゃる通りです。まさか、帝国軍がいるとは思いもよらなくて。」
「あなた達、親子は厄介事に自ら入っていくスキルでも持っているのかしら?」
母さんが冗談だぽく言った。
「それよりもこいつの治療を頼むよ。」
肩を貸していたカクシをソファーに座らせた。
「この傷、マンシュ、あの武器を使ったのね?」
「それを使うしかなかったよ。こいつの斬撃、速さがバカに出来なくて、中々隙が見つからなかったんだ。殺さないように無力化するには、こいつを使うしかなかったんだ。」
ホルスターのカバメントを触りながら言った。
「弾は取り出してあるわね?」
「戦闘が終わった時にすぐに消毒して取り出したよ。」
「そう、なら傷薬を塗って包帯をして居れば大丈夫ね。」
母さんがカクシの包帯を外した。やはりまだ、傷が塞がっておらず、包帯に血が滲んでいた。
血を拭いて、そこにビンの薬を綺麗な布に染み込ませて、傷口を塞いだ。
「ッ!」
カクシが痛そうな顔をした。
傷薬が傷口に染みたらしい。
「少し染みるけどすぐに痛みは引くから動かないようにね。少なくとも傷口が完全に塞がるまでは、安静にね。」
「分かったよ。」
そう言いながら母さんが離れてくいときにカクシが聞こえるか聞こえないか位の小声で言った。エルフである母さんは耳がいいので、聞こえているはずだ。
「さて、マンシュも傷口を見せなさい。」
「やっぱり、気付いていたんだ。」
カクシとの戦闘時に直接は当たっていないが、サーベルを引く時に何ヵ所かかすっていた傷がある。
「お兄さん、僕の攻撃当たっていたの!?全部交わされるか、防がれていたかと思ってた。」
「全部防げた訳じゃない。腕に何ヵ所か、かすっていたよ。」
「マンシュ、腕を出して、包帯巻くから。」
母さんに言われ、腕の傷に包帯を巻かれた。
2人の治療が終わるとリビングの扉が開いた。エルとリルが入って来た。
「マンシュ兄さん、帝国軍と戦闘したってホント!?」
「マンシュ兄様、ケガしてない?大丈夫?」
俺が帝国軍と戦った事を聞いて心配になって見に来てくれたらしい。そのまま、2人を近くまで呼んで、頭を撫でた。
「心配かけてごめんな、軽く掠ったぐらいだ。問題ないよ。」
俺がそう言うと2人とも、「ほ、」っと息をはいた。
「それで、そこの人が兄さんを傷けた人?」
「兄様にケガ、させた?」
2人の気配が変わった。殺気が2人からカクシに向けられた。
「ヒッ!」2人の殺気を感じ、カクシが肩を震わせた。
「2人とも落ち着け、そいつは今ケガでまともに動けないし、仲間に見捨てられて殺されそうになったのを俺が助けたんだ。」
そう言うと2人の殺気がなくなり、普段の気配に戻った。
「え、そうなの兄さん。」
「そうだ、2人ともむやみやたらに殺気を振りまくな、せめて、1人だけに向けれるようにしろ。」
「兄様、ごめんなさい。」
「僕もごめんなさい。」
2人とも納得してくれたようで、俺に謝って来た。
「2人とも謝る相手が違うだろ?」
顔をカクシの方に向けながら2人に言った。エルとリルもカクシの方を向いた。
「ごめんなさい。マンシュ兄さんを傷つけられて、頭にきて、殺気を飛ばして。」
「私も、ごめんなさい。」
謝罪されたカクシは、少しビビっていたけどすぐに返事をした。
「いいよ、別に僕も悪かったし、それにしても2人とも何者?その年で、あんな殺気を飛ばすなんて?」
カクシが疑問に思うのも仕方がないと思う。2人の事をざっと説明した。
「つまり、2人は元帝国の暗殺部隊の所属で、2人をお兄さんが助けて、家族に迎えたと。」
「簡単に言うとそうだ。それよりカクシ、君についても教えてくれるか?」
「まー、別にいいよ、もう帝国には帰れないしね。」
「そうしてくれると助かる。」
「まず、僕の本名は、リーフィル・アイルッシュベル。年は17、生まれは普通の村だけど盗賊に襲われて、1人逃げたところを教会に助けられて、そのまま引き取られて、聖騎士になったんだ。あ、名前は長いからフィルでいいよ。」
「俺も自己紹介をしてなかったな、俺はマンシュ・ナガン。年は18、所属は王国軍特務部隊所属だ。気軽にマンシュと呼んでくれ。それとこっちが母親のシルフィ・ナガン、それとさっきの2人が兄妹のエルフィーン・ナガンとリルフィーン・ナガンだ。」
「こちらこそよろしく、しばらくの間お世話になるよ。帝国について聞きたいなら何でも聞いてね。」
カクシ、あらためフィルは、俺たちと打ち解け、帝国について色々話してくれた。
その光景を見ているといきなり視界が暗転して、意識がなくなった。
驚いたリルやエルが駆け寄ってくる。徹夜したうえに帝国軍との戦闘で、自分でも分からないほど消耗していたらしい。
「僕をどうするつもりだ?」
「一応捕虜にはなってもらうけど、それ以外は何もするつもりはないよ。」
「僕は何もしゃべらないぞ!」
「構わないよ。別に無理に聞き出そうとは思わない。」
屋敷に着くと父が門の前で待っていた。それもフル武装で。
「マンシュ!良かった無地だったか。何があった?」
抱き着かれんばかりの勢いで近づいてきたので、少しビビった。
背中にいるカクシも少し引いていた。
「帝国のルミノド聖教の精鋭、ヴァルケアと接敵、戦闘しました。」
「あいつらか、懲りもせづにまた、何かしたのか?」
「父さんは何か知ってるんですか?」
「ああ、俺が貴族になった話をしたよな?」
「はい、陛下が暗殺されそうになったのを救ったと。」
「その暗殺者がルミノド聖教の機密部隊、ヴァルケアだったんだ。」
たびたび、王国内に侵入しては、暗殺や破壊工作、情報収集などを主な任務としているのが、ヴァルケアらしい。
父も数度、ヴァルケアと戦闘を経験しているらしい。
「そして、背中の奴がヴァルケアの1人か?」
「はい、足を撃って、無力化したところ仲間が口封じに殺そうとしたのを防ぎ捕虜としました。」
そう言って、背負っていたカクシを下し、肩を貸して支えた。
「あ、あの1つ聞きますが?」
「なんだ?」
カクシが震えた声で、父に聞いた。
「度重なる暗殺や工作を失敗させてきた、大剣を使う騎士が王国にはいると噂で聞きました。それが貴方ですか?」
「確かに何度か戦ったが、たまたま出くわしただけだぞ?全員弱かったし。」
カクシはその言葉を聞いて、唖然としていた。
そして、小声で俺に話しかけてきた。
「ちょ、ちょっと、お兄さんの父親、とんでもない化け物じゃないか⁉ だからお兄さんもあんなに強かったのか⁉」
「確かに父さんが化け物なのは俺も認める。あと俺が強いのは守りだけだ。父さんに攻めるとすぐに負けるから守りながら隙を突いて攻撃する方が勝率が高かったから守りが堅いだけだ。」
(父さんは一体どんな道を歩けば、帝国の情報部隊に出会うんだよ!)
(た、大変だ!怪我が治ったら上手く逃げたそうと思っていたけど、あんな化け物がいたら絶体気付かれる。それに、お兄さんにも絶体バレる!もう逃げる事は捨てて、王国に居よう。)
俺は呆れていた。そして、カクシは震えていた。父さんは帝国でも有名らしい、悪い意味で。
「それより、マンシュとカクシと言ったか?早く家に入って、シルフィに見てもらえ。」
「分かりました。行くぞカクシ。」
父さんに言われ、家にカクシに肩を貸しながら入った。
家に入ると母さんが包帯や薬をリビングの机の上に置いて待っていた。
「マンシュ、あなたまた、面倒事にあったのね。」
「おっしゃる通りです。まさか、帝国軍がいるとは思いもよらなくて。」
「あなた達、親子は厄介事に自ら入っていくスキルでも持っているのかしら?」
母さんが冗談だぽく言った。
「それよりもこいつの治療を頼むよ。」
肩を貸していたカクシをソファーに座らせた。
「この傷、マンシュ、あの武器を使ったのね?」
「それを使うしかなかったよ。こいつの斬撃、速さがバカに出来なくて、中々隙が見つからなかったんだ。殺さないように無力化するには、こいつを使うしかなかったんだ。」
ホルスターのカバメントを触りながら言った。
「弾は取り出してあるわね?」
「戦闘が終わった時にすぐに消毒して取り出したよ。」
「そう、なら傷薬を塗って包帯をして居れば大丈夫ね。」
母さんがカクシの包帯を外した。やはりまだ、傷が塞がっておらず、包帯に血が滲んでいた。
血を拭いて、そこにビンの薬を綺麗な布に染み込ませて、傷口を塞いだ。
「ッ!」
カクシが痛そうな顔をした。
傷薬が傷口に染みたらしい。
「少し染みるけどすぐに痛みは引くから動かないようにね。少なくとも傷口が完全に塞がるまでは、安静にね。」
「分かったよ。」
そう言いながら母さんが離れてくいときにカクシが聞こえるか聞こえないか位の小声で言った。エルフである母さんは耳がいいので、聞こえているはずだ。
「さて、マンシュも傷口を見せなさい。」
「やっぱり、気付いていたんだ。」
カクシとの戦闘時に直接は当たっていないが、サーベルを引く時に何ヵ所かかすっていた傷がある。
「お兄さん、僕の攻撃当たっていたの!?全部交わされるか、防がれていたかと思ってた。」
「全部防げた訳じゃない。腕に何ヵ所か、かすっていたよ。」
「マンシュ、腕を出して、包帯巻くから。」
母さんに言われ、腕の傷に包帯を巻かれた。
2人の治療が終わるとリビングの扉が開いた。エルとリルが入って来た。
「マンシュ兄さん、帝国軍と戦闘したってホント!?」
「マンシュ兄様、ケガしてない?大丈夫?」
俺が帝国軍と戦った事を聞いて心配になって見に来てくれたらしい。そのまま、2人を近くまで呼んで、頭を撫でた。
「心配かけてごめんな、軽く掠ったぐらいだ。問題ないよ。」
俺がそう言うと2人とも、「ほ、」っと息をはいた。
「それで、そこの人が兄さんを傷けた人?」
「兄様にケガ、させた?」
2人の気配が変わった。殺気が2人からカクシに向けられた。
「ヒッ!」2人の殺気を感じ、カクシが肩を震わせた。
「2人とも落ち着け、そいつは今ケガでまともに動けないし、仲間に見捨てられて殺されそうになったのを俺が助けたんだ。」
そう言うと2人の殺気がなくなり、普段の気配に戻った。
「え、そうなの兄さん。」
「そうだ、2人ともむやみやたらに殺気を振りまくな、せめて、1人だけに向けれるようにしろ。」
「兄様、ごめんなさい。」
「僕もごめんなさい。」
2人とも納得してくれたようで、俺に謝って来た。
「2人とも謝る相手が違うだろ?」
顔をカクシの方に向けながら2人に言った。エルとリルもカクシの方を向いた。
「ごめんなさい。マンシュ兄さんを傷つけられて、頭にきて、殺気を飛ばして。」
「私も、ごめんなさい。」
謝罪されたカクシは、少しビビっていたけどすぐに返事をした。
「いいよ、別に僕も悪かったし、それにしても2人とも何者?その年で、あんな殺気を飛ばすなんて?」
カクシが疑問に思うのも仕方がないと思う。2人の事をざっと説明した。
「つまり、2人は元帝国の暗殺部隊の所属で、2人をお兄さんが助けて、家族に迎えたと。」
「簡単に言うとそうだ。それよりカクシ、君についても教えてくれるか?」
「まー、別にいいよ、もう帝国には帰れないしね。」
「そうしてくれると助かる。」
「まず、僕の本名は、リーフィル・アイルッシュベル。年は17、生まれは普通の村だけど盗賊に襲われて、1人逃げたところを教会に助けられて、そのまま引き取られて、聖騎士になったんだ。あ、名前は長いからフィルでいいよ。」
「俺も自己紹介をしてなかったな、俺はマンシュ・ナガン。年は18、所属は王国軍特務部隊所属だ。気軽にマンシュと呼んでくれ。それとこっちが母親のシルフィ・ナガン、それとさっきの2人が兄妹のエルフィーン・ナガンとリルフィーン・ナガンだ。」
「こちらこそよろしく、しばらくの間お世話になるよ。帝国について聞きたいなら何でも聞いてね。」
カクシ、あらためフィルは、俺たちと打ち解け、帝国について色々話してくれた。
その光景を見ているといきなり視界が暗転して、意識がなくなった。
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