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第2章 本土爆撃阻止(サイパン、グアム、レイテ攻略作戦)
第12話 本土掃海、対潜部隊
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アメリカ第5艦隊の司令官、ターナー大将との降伏条約を無事結び、次の作戦を山本元帥と参謀等が紀伊の会議室で議論しあっていた。
「長官、硫黄島の栗林中将からの情報では、現在最も苦戦しているのが長距離爆撃機、B29による無差別爆撃、それと各島へ向かう輸送や客船、軍艦を狙う潜水艦だそうです」
「特に中規模都市から大規模都市までをB29が無差別に焼夷弾による爆撃を行い、工場や湾港基地、だけでなく住宅地も被害に遭っているようで民間人にも多数の死者が出ている模様です」
硫黄島の栗林中将からの情報を参謀が読み上げ、それを聞いていた山本五十六を含めた、その会議室にいた全員が拳を強く握り締めていた。
「まさか軍事施設だけでなく、罪も無い民間人を殺そうとするなど人間のする事ではありませんな!」
「全くその通りです!我々はそのような事を一切していないと言うのに」
神国は敵であっても負傷しているなら手当をし、民間人なら安全な地域まで護衛するなど人道的に作戦を行っているため、他国や占領地での評判はいいため、占領された地域では、前の国より今の方が暮らしやすいと言われる程、信頼されている。
「諸君、次の作戦を決めた。まず、敵の長距離爆撃機であるB29の拠点を叩く。それと同時に対潜艦隊を本土周辺に送り、敵の潜水艦を殲滅する。目的はこの2つだ」
「了解しました。ですが潜水艦はともかく、B29の拠点を叩くのはこちらもある一定の被害は出ます」
「それに点いては、定石通り偵察機による偵察を行い情報を集め、基地を爆撃、その間に蝙蝠を上陸させより詳しい位置情報を確認しながら精密な爆撃を行ってから上陸作戦を開始します」
「よろしい。いつも通り行こう」
その後、攻略目標が決定した。
サイパン島、グアム、トラック諸島の3つを先に攻略んする事が決定された。
それと同時に対潜艦隊を編成し、日本周辺を周回させると同時に使者を送り、燃料と使用可能な弾薬を補給させて貰えるようにし、潜水艦を最低でも1月は活動でないようにするのが目的である。
その任務に当たるのが千歳型軽空母4隻と伊吹型航空巡洋艦6隻、長良型軽巡洋艦6隻、秋月型駆逐艦8隻、陽炎型10隻の第13対潜艦隊。
千歳型は始めから軽空母として建造され、カタパルトをとエレベーターを2基装備し、搭載数も50機と増加されており、搭載機は烈風を15機、天山を15機、彗星を15機、彩雲を5機搭載している。
烈風は敵の偵察機、または哨戒機を発見した場合は速やかに迎撃する。
天山は、水上レーダーを搭載しており、対潜警戒と対水上警戒を行いつつ、潜水艦発見した場合は増援要請し、攻撃する。
彗星は敵の艦隊の攻撃を目的に搭載しており、敵艦発見の報と当時に出撃し、これを攻撃する。
ただし、潜水艦が発見された場合はこれの援護に向かう。
彩雲は、レーダー探知機と対空レーダーを搭載し、哨戒と索敵を主な任務とし、艦隊の目となっている。
伊吹型航空巡洋艦は、最上型の発展型で最上型同様と同じように水上偵察機繋止用航空甲板になっており、搭載数も11機から15機と増加している。
搭載機は零式水上偵察機改を5機、瑞雲三ニ型を5機、紫雲を5機、搭載し、零式水上偵察機改は零式水上偵察機を改良し、紫雲同様に引き込み式フロートに変更し、機体後部に磁気探知機である三式一号探知機を改良した四式探知機を搭載されており、零式水偵と瑞雲が2機一組となり、零式水偵が索敵、瑞雲が攻撃と別れて行動する。
紫雲は持ち前の高速を活かし、哨戒機として艦隊の目となり哨戒機を警戒する。敵の哨戒機を撃墜可能であれば攻撃する。
長良型は古い艦なれど大規模改装を経て、防空と対潜能力が向上しており、主砲である50口径三年式14cm砲をすべて撤去し、九○式12.7センチ連装高角砲を6基に換装、煙突を一体化する事で本数を減らしたことで、スペースを確保、艦橋も新型の物に変更し、対空レーダーと水上レーダー、射撃指揮装置を搭載、対空砲を増設し、一式37ミリ連装対空砲を6基、九七式20ミリ対空機銃が20基。
対潜装備に九九式聴音機と九九式探信儀、三式爆雷投射機2基、爆雷投下台も2基と五式15cm9連装対潜噴進砲を1基搭載している。
秋月型は、防空駆逐艦として設計されたが対潜装備にも設計を置いており、その影響で従来の駆逐艦よりも大型したもののそれに伴う機関の搭載と汎用性を備え、主砲に九一式65口径10センチ連装砲を4基、九ニ式61センチ5連装魚雷発射管1基、一式37ミリ連装機銃を4基、九七式20ミリ機銃を22基、ニ式10センチ30連装対空対潜墳進砲を2基、三式爆雷投射基を2基、爆雷投下台も2基搭載し、対潜ソナー類も新型の零式聴音機と一式探信義、曳航式の九九式曳航聴音機を装備しておりより広範囲の索敵が可能で、レーダーも船体が大型なこともあり、巡洋艦用のレーダーも搭載しているのでレーダーピケット艦としても運用されている。
陽炎型は、艦隊用の駆逐艦として建造されたが当時はあまり対空戦に向いた装備ではなかったが開戦前年に峯風型から島風型までを大規模改装を行い、対空装備の増設と対潜装備、レーダー、ソナーの搭載、射撃指揮装置の搭載を行い近代的な駆逐艦に改装された。
陽炎型は、九○式12.7センチ連装高角砲を3基、九ニ式61センチ5連装魚雷発射管を2基、一式37ミリ連装機銃を4基、九七式20ミリ機銃を12基、後部甲板に五式15センチ9連装対潜墳進砲を1基、爆雷投下台を2基装備し、ソナーも零式聴音機と零式探信義を搭載している。
第13艦隊
旗艦 軽空母『千歳』
『千代田』
『千種』
『千畝』
第18戦隊
旗艦 航空巡洋艦『伊吹』
『鞍馬』
『安芸』
『衣置』
『長良』
『五十鈴』
『名取』
『由良』
『鬼怒』
『阿武隈』
第28駆逐隊
『秋月』 『照月』 『初月』 『涼月』
第29駆逐隊
『新月』 『若月』 『霜月』 『春月』
第37駆逐隊
『陽炎』 『不知火』 『黒潮』 『親潮』 『早潮』
第38駆逐隊
『天津風』 『時津風』 『夏潮』 『沖風』 『晴風』
「長官、第13艦隊編成終わりました」
「ご苦労様。すぐに出撃してもらいたい。それとこの世界の神国への交渉を頼みます。徳川熈様」
山本五十六長官は、報告を聞きながら近くにいた士官に声をかけた。
その人物は、十五代将軍徳川慶喜の孫である。
意外と知られていないが太平洋戦争には皇族が多く亡くなっている。
徳川熈もその一人である。彼は零戦隊の指揮官とした参加していたが、1943年に戦死している。
皇族と聞けば、誰もが裕福な暮らしをしていると思われるが、ところがそうでもない。
皇族に名前が入っているが中には一般人と変わらない生活をしていた皇族もおり、必ずしも特別扱いされた訳ではない。
「長官。私の事は呼び捨てでも構わないと言っているではありませんか」
「しかし、そう言われましても皇族の一人である貴方様にそのような態度を取るわけにはいけません」
日本と同様に神国でも皇族は、神のような扱いになっており、いくら軍人なったとしても下手な扱いをする訳にはいかないのだ。
「分かりました。ですが、人目の無いところではあの時の用にお願いします」
「訓練生の時のことか」
山本五十六と徳川熈は、何度か訓練学校であっており、兵学の事を山本五十六から直々に教えを受けていたのだ。
その関係から2人は中がよく、皇族であった彼に五十六は普通の生徒の用に扱ってくれたことが嬉しく。軍人になってからも人目が無いときはその時の用に話している。
「はい。皇族だった私を一般生徒と同じように接してくださった事は、忘れません。この度の任務、特使としてなんとしても成功させます」
「分かった。頼んだそ」
その後、徳川熈は第13艦隊旗艦、『千歳』に乗り込み日本本土に向けて艦隊から離れて行った。
「長官、硫黄島の栗林中将からの情報では、現在最も苦戦しているのが長距離爆撃機、B29による無差別爆撃、それと各島へ向かう輸送や客船、軍艦を狙う潜水艦だそうです」
「特に中規模都市から大規模都市までをB29が無差別に焼夷弾による爆撃を行い、工場や湾港基地、だけでなく住宅地も被害に遭っているようで民間人にも多数の死者が出ている模様です」
硫黄島の栗林中将からの情報を参謀が読み上げ、それを聞いていた山本五十六を含めた、その会議室にいた全員が拳を強く握り締めていた。
「まさか軍事施設だけでなく、罪も無い民間人を殺そうとするなど人間のする事ではありませんな!」
「全くその通りです!我々はそのような事を一切していないと言うのに」
神国は敵であっても負傷しているなら手当をし、民間人なら安全な地域まで護衛するなど人道的に作戦を行っているため、他国や占領地での評判はいいため、占領された地域では、前の国より今の方が暮らしやすいと言われる程、信頼されている。
「諸君、次の作戦を決めた。まず、敵の長距離爆撃機であるB29の拠点を叩く。それと同時に対潜艦隊を本土周辺に送り、敵の潜水艦を殲滅する。目的はこの2つだ」
「了解しました。ですが潜水艦はともかく、B29の拠点を叩くのはこちらもある一定の被害は出ます」
「それに点いては、定石通り偵察機による偵察を行い情報を集め、基地を爆撃、その間に蝙蝠を上陸させより詳しい位置情報を確認しながら精密な爆撃を行ってから上陸作戦を開始します」
「よろしい。いつも通り行こう」
その後、攻略目標が決定した。
サイパン島、グアム、トラック諸島の3つを先に攻略んする事が決定された。
それと同時に対潜艦隊を編成し、日本周辺を周回させると同時に使者を送り、燃料と使用可能な弾薬を補給させて貰えるようにし、潜水艦を最低でも1月は活動でないようにするのが目的である。
その任務に当たるのが千歳型軽空母4隻と伊吹型航空巡洋艦6隻、長良型軽巡洋艦6隻、秋月型駆逐艦8隻、陽炎型10隻の第13対潜艦隊。
千歳型は始めから軽空母として建造され、カタパルトをとエレベーターを2基装備し、搭載数も50機と増加されており、搭載機は烈風を15機、天山を15機、彗星を15機、彩雲を5機搭載している。
烈風は敵の偵察機、または哨戒機を発見した場合は速やかに迎撃する。
天山は、水上レーダーを搭載しており、対潜警戒と対水上警戒を行いつつ、潜水艦発見した場合は増援要請し、攻撃する。
彗星は敵の艦隊の攻撃を目的に搭載しており、敵艦発見の報と当時に出撃し、これを攻撃する。
ただし、潜水艦が発見された場合はこれの援護に向かう。
彩雲は、レーダー探知機と対空レーダーを搭載し、哨戒と索敵を主な任務とし、艦隊の目となっている。
伊吹型航空巡洋艦は、最上型の発展型で最上型同様と同じように水上偵察機繋止用航空甲板になっており、搭載数も11機から15機と増加している。
搭載機は零式水上偵察機改を5機、瑞雲三ニ型を5機、紫雲を5機、搭載し、零式水上偵察機改は零式水上偵察機を改良し、紫雲同様に引き込み式フロートに変更し、機体後部に磁気探知機である三式一号探知機を改良した四式探知機を搭載されており、零式水偵と瑞雲が2機一組となり、零式水偵が索敵、瑞雲が攻撃と別れて行動する。
紫雲は持ち前の高速を活かし、哨戒機として艦隊の目となり哨戒機を警戒する。敵の哨戒機を撃墜可能であれば攻撃する。
長良型は古い艦なれど大規模改装を経て、防空と対潜能力が向上しており、主砲である50口径三年式14cm砲をすべて撤去し、九○式12.7センチ連装高角砲を6基に換装、煙突を一体化する事で本数を減らしたことで、スペースを確保、艦橋も新型の物に変更し、対空レーダーと水上レーダー、射撃指揮装置を搭載、対空砲を増設し、一式37ミリ連装対空砲を6基、九七式20ミリ対空機銃が20基。
対潜装備に九九式聴音機と九九式探信儀、三式爆雷投射機2基、爆雷投下台も2基と五式15cm9連装対潜噴進砲を1基搭載している。
秋月型は、防空駆逐艦として設計されたが対潜装備にも設計を置いており、その影響で従来の駆逐艦よりも大型したもののそれに伴う機関の搭載と汎用性を備え、主砲に九一式65口径10センチ連装砲を4基、九ニ式61センチ5連装魚雷発射管1基、一式37ミリ連装機銃を4基、九七式20ミリ機銃を22基、ニ式10センチ30連装対空対潜墳進砲を2基、三式爆雷投射基を2基、爆雷投下台も2基搭載し、対潜ソナー類も新型の零式聴音機と一式探信義、曳航式の九九式曳航聴音機を装備しておりより広範囲の索敵が可能で、レーダーも船体が大型なこともあり、巡洋艦用のレーダーも搭載しているのでレーダーピケット艦としても運用されている。
陽炎型は、艦隊用の駆逐艦として建造されたが当時はあまり対空戦に向いた装備ではなかったが開戦前年に峯風型から島風型までを大規模改装を行い、対空装備の増設と対潜装備、レーダー、ソナーの搭載、射撃指揮装置の搭載を行い近代的な駆逐艦に改装された。
陽炎型は、九○式12.7センチ連装高角砲を3基、九ニ式61センチ5連装魚雷発射管を2基、一式37ミリ連装機銃を4基、九七式20ミリ機銃を12基、後部甲板に五式15センチ9連装対潜墳進砲を1基、爆雷投下台を2基装備し、ソナーも零式聴音機と零式探信義を搭載している。
第13艦隊
旗艦 軽空母『千歳』
『千代田』
『千種』
『千畝』
第18戦隊
旗艦 航空巡洋艦『伊吹』
『鞍馬』
『安芸』
『衣置』
『長良』
『五十鈴』
『名取』
『由良』
『鬼怒』
『阿武隈』
第28駆逐隊
『秋月』 『照月』 『初月』 『涼月』
第29駆逐隊
『新月』 『若月』 『霜月』 『春月』
第37駆逐隊
『陽炎』 『不知火』 『黒潮』 『親潮』 『早潮』
第38駆逐隊
『天津風』 『時津風』 『夏潮』 『沖風』 『晴風』
「長官、第13艦隊編成終わりました」
「ご苦労様。すぐに出撃してもらいたい。それとこの世界の神国への交渉を頼みます。徳川熈様」
山本五十六長官は、報告を聞きながら近くにいた士官に声をかけた。
その人物は、十五代将軍徳川慶喜の孫である。
意外と知られていないが太平洋戦争には皇族が多く亡くなっている。
徳川熈もその一人である。彼は零戦隊の指揮官とした参加していたが、1943年に戦死している。
皇族と聞けば、誰もが裕福な暮らしをしていると思われるが、ところがそうでもない。
皇族に名前が入っているが中には一般人と変わらない生活をしていた皇族もおり、必ずしも特別扱いされた訳ではない。
「長官。私の事は呼び捨てでも構わないと言っているではありませんか」
「しかし、そう言われましても皇族の一人である貴方様にそのような態度を取るわけにはいけません」
日本と同様に神国でも皇族は、神のような扱いになっており、いくら軍人なったとしても下手な扱いをする訳にはいかないのだ。
「分かりました。ですが、人目の無いところではあの時の用にお願いします」
「訓練生の時のことか」
山本五十六と徳川熈は、何度か訓練学校であっており、兵学の事を山本五十六から直々に教えを受けていたのだ。
その関係から2人は中がよく、皇族であった彼に五十六は普通の生徒の用に扱ってくれたことが嬉しく。軍人になってからも人目が無いときはその時の用に話している。
「はい。皇族だった私を一般生徒と同じように接してくださった事は、忘れません。この度の任務、特使としてなんとしても成功させます」
「分かった。頼んだそ」
その後、徳川熈は第13艦隊旗艦、『千歳』に乗り込み日本本土に向けて艦隊から離れて行った。
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